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【咲SS】菫相談室 第03話 『襲撃』【阿知賀女子】

<タイトル>
菫相談室 第03話 襲撃(阿知賀女子)

<あらすじ>
尭深「メディア取材を受け入れてしまった菫相談室。
   全国ネットで大々的に宣伝してしまったがゆえに、
   今まさに未曽有の繁忙期を迎える…
   あ、冷やし中華始めました」
   
菫「あらすじで嘘をつくんじゃない!!」


<バックナンバー>
第01話はこれだよ!!
第02話はこれ…

<登場人物>
弘世菫,宮永照,大星淡,渋谷尭深,亦野誠子(チーム虎姫,白糸台),
松実宥,高鴨穏乃,新子憧,鷺森灼,松実玄(阿知賀)

<症状>
照が軽いヤンデレ。
宥がきついヤンデレ。
玄がクロチャー。
穏乃が「あきらめるわけがない!」

<その他>
※ギャグです。
※キャラ崩壊が激しいのでご注意(特に松実姉妹)

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■ 菫相談室 ■

 ◎-開室中-◎

×宮永照,大星淡の入室を禁ず ←仕方ないから来ていい
×室員に劣情をぶつける行為を禁止します
×真面目な相談室です。冗談半分での入室は控えること。
○冷やし中華、始めました。 ←始めてない!!
×看板への落書き禁止!!
×突撃潜入取材禁止!!



--------------------------------------------------------


菫「……」

宥「……」

菫「あー…」

宥「…え、えっと…」

菫「なぜ、他校の君が…ここにいるんだろうか」

宥「あ、あのっ…そのっ…ごめんなさいっ!」

菫「あぁ、いや…別に咎めているわけじゃないんだ。
  ただ…理由を聞かせてくれないか」

宥「えっと…こ、ここなら…
  防音密室だから、何をしてもバレないって…」

菫「前言撤回しよう。出て行け!」

ビシュッ

ひょいっ

宥「い、いきなり射抜くなんて…ひどい…」

菫「よ…よけられた…だと!?」

ビシュッ

ひょいっ

宥「だ、大丈夫だよ…?
  ふたりであったか〜くなっちゃえば、
  きっといやじゃなくなるから…」

菫「近づくな!マフラーを取るな!!脱ぐな!!!」

ビシュッ
ビシュッ

ひょいっ
ひょいっ

宥「…ふふっ…当たらない矢を必死に打ち続ける菫ちゃん、
  ちょっとかわいいかも…」

菫「なんで当たらないんだこのはぐれメ○ル!?」

ビ…がしっ

宥「…はい、おしまい。ふふ…
  ふたりで、い〜っぱい、あったかくなろーね…」

菫「て…てるぅうう!!!あわいぃぃー!!!
  …助けろぉお!!!!」


ビュォォォォオッ

ぶわぁああああ


照「呼ばれたから来た」

淡「大星淡、参上!」


菫「照!!淡!!」

菫「………!
  なんでこのタイミングで来れるのか
  ものすごく気になるが今はいい!
  ともかく助けてくれ!!」

淡「おまかせあれ!」

菫「だからそのセリフやめろ!!」

宥「ふっ…ふたりとも、約束がちがうよ…?」

照「約束を破ったのはあなたの方」

淡「手を出す時は3人で、って決めたじゃん!」

菫「お前ら3人とも出ていけぇえええ!!!!」



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菫「そんなわけで、いきなり部外の
  性犯罪者が乱入してきたんだが…
  誰か、心当たりのある者はいないか?」

照「…菫、本当に知らないの?」

淡「あれだけ騒ぎになってるのに?」

尭深「…宣伝の効果は偉大」

菫「…亦野!?」

誠子「えーと…これを見てください」



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『   ウィークリー麻雀TODAY ブログ別冊

  【特集】
   白糸台高校麻雀部には、人には決して言えない
   悩みの相談に乗ってくれる、秘密の相談室がある…
   通称、菫相談室。
   そこは、麻雀に関係することであれば
   何でも相談になってくれるらしい…
   そう、誰でも、どんなことでも…
   
   今、秘密に包まれた相談室に禁断のメスを入れる!
   
                            』



--------------------------------------------------------



菫「…なんだこれは…」

菫「なんだこれは!?」

菫「尭深!!」

尭深「…今回は私無関係ですよ」

誠子「どうも…前回の福与アナの書き込みが
   すごい反響を呼んだらしくて…
   雑誌がブログで特集を組みたいと」

照「で、学校と監督が快諾して、
  虎姫が対応することになった」

菫「くそっ!くそっ!!上の人間は
  現場のことが何もわかっちゃいないんだ!!」

淡「出た!中間管理職発言!」

尭深「…口癖になってきましたね」

照「でも、ブログのイントロはキャッチーだけど、
  結論としては真面目な相談室という事で、
  イメージアップにつながったみたいだよ?」

淡「人気すぎて他校の人まで
  来るようになっちゃったけどね!」

尭深「…当分は優先的に受け入れるように、
   と監督から言われています」

誠子「まさか弘世先輩に話が通ってないとは
   思ってなかったので…すいません」

菫「くっ…まぁ、そういうことなら仕方がない…
  だが、次からは絶対に私に話を通すんだぞ!
  特に亦野!お前だけが頼りだからな!」

照「…本当にピンチになったら
  真っ先に私を呼ぶくせに」

淡「その次が私!」

菫「…あんな猛獣を前に亦野を盾にできるか!
  亦野はただの人間なんだぞ!?ただの!!」

誠子「…なんでだろう、ちゃんと
   フォローされてるのにどこかさみしい」



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■ 菫相談室 ■

 ◎-開室中-◎

×宮永照,大星淡の入室を禁ず ←仕方ないから来ていい
×室員に劣情をぶつける行為を禁止します
×真面目な相談室です。冗談半分での入室は控えること。
○冷やし中華、始めました。 ←始めてない!!
×看板への落書き禁止!!
×突撃潜入取材禁止!!
×もう一度書きます。室員に劣情をぶつける行為は禁止!!
○一時的に他校の麻雀部員も受け付けます



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ガチャリッ!


高鴨穏乃「こんにちは!!」

菫「…君は確か、阿知賀女子の大将だった子だな」

穏乃「はい!今日はお世話になります!」

菫(礼儀正しい、いい子だな…)

菫「君みたいないい子ばかりなら、
  いくらでも歓迎するんだが」

穏乃「普段はそうでもないんですか?」

菫「先日、君のところの3年に
  操を奪われそうになったばかりだよ」

穏乃「宥さんですか…私ではなかなか止め切れませんけど…
   頑張ってください!」

菫「…君は、本当にいい子だな…うちの淡も、
  君の10分の1でも見習ってくれれば…」

穏乃「じゃぁ、まずは冷やし中華一丁!」

菫「これだけ褒めさせておいてボケるのか!?」

穏乃「その後は味噌ラーメンチャーシュー大盛りで!!」

菫「ラーメンから離れろ!」

穏乃「え…?でも…ここって、ラーメン屋ですよね!?」

菫「どこを見てそう判断したんだ!?
  ここは悩み相談室だ!ラーメンは諦めろ!」

穏乃「でも…あきらめるわけがない!!」

菫「台詞の使いどころ考えろぉおおお!!」



……


穏乃「ごちそうさまでした!おいしかったです!!」

菫「くっ…本当に作らされるとは…!
  他校の生徒じゃなかったら射抜くのに…!!」

穏乃「また来ますね!」

菫「もう来るな!!」

穏乃「でも、あきらめるわk」

菫「天丼やめろぉおお!!!」



--------------------------------------------------------



菫「くそっ…最初の応対に騙された…
  結局天然ボケ枠じゃないか…!」

菫「一人目からしてこれじゃ、先が思いやられるぞ…」



--------------------------------------------------------


ガチャリッ


新子憧「こんにちはー」

菫「…今度は中堅か…なんだ、もしかして
  阿知賀女子全員来てるのか?」

憧「ああ、はい。宥姉がどうしても行くって聞かなくて。
  それならもう全員で行っちゃおうか、
  って話になったんですよ」

憧「私たちみたいな無名校が白糸台に接触できるなんて、
  そうそうないですし」

菫「ふっ…謙遜だな。君たちはインターハイで
  散々私たちを苦しめたじゃないか。
  何なら練習試合でもするか?」

憧「あはは…やめておいた方が身のためですよ?」

菫「ほう…私たちでは、君たちの相手にならないと?」

憧「や、そうじゃなくて…あの辺ってホント田舎だから、
  泊まるところがほとんどないんですよ」

憧「唯一あるのが、松実かn」

菫「この話はなかったことにさせてもらおう」



……



憧「じゃぁ、また来るわ!
  次来る時は、宥姉対策グッズ持ってくるから!」

菫「ああ…任せたぞ。頼りにしている」



--------------------------------------------------------



菫「いいタイミングで心強い協力者が現れてくれたな。
  これで、松実宥に対抗できるかもしれない」

菫「しかし、最初は丁寧語で話せていたくせに、
  なんでだんだんタメ口になっていくんだ…
  というか、あいつ自身は何しに来たんだ?」

菫「…ん?さっきまで高鴨がちらかしたままだった食器が
  ずいぶんきれいに整理されているな…
  なるほど、高鴨の世話係ということか」



--------------------------------------------------------



ガチャ…


鷺森灼「お邪魔します…」

菫「本当に全員来るのか…もはやただの他校訪問だな」

灼「違…私は本当に相談に乗ってほし…」

菫「なんだ?なんか悩みでもあるのか?」

灼「あなたにならわかってもらえると思…」

菫「…私なら?」

灼「私は…変な二つ名で呼ばれて困ってる…」

菫「…!…その、名前は…?」



灼「…『マグマこけし』……!」



菫「……」

灼「……」

菫「…ふ、普通にひどいな…」

灼「…何とか、してほし……」

菫「…悪いが、その悩みは解決してやることはできない。
  なぜなら私もまた、その悩みに苦しめられる一人だからだ」

灼「……」

菫「…だが、だからこそ…
  君の悲しみを…わかってやることはできる」

菫「…ここなら、音も外には響かない」

灼「…っ…」

菫「…ああ」

灼「…ぐすっ…わた、わたしはっ……!」

菫「…ああ、好きなだけ泣」


灼「…ボウリングこけしの方がいいと思…!!」


菫「だから時間差でボケるのやめろぉおお!!」



--------------------------------------------------------



菫「くそっ…何なんだ阿知賀女子!
  まともなのは新子だけじゃないか!」

菫「しかも時間差ボケばかり…
  真面目に対応していた私の時間を返せ!!」

菫「この流れだと、残っているのは松実妹…!
  面識はないが、この流れで松実である以上
  まっとうな人間のはずがない!」

菫「…矢の準備をしておくか…
  というか、なんで相談室でこんなに頻繁に
  矢をつがえなくちゃいけないんだ!!」



--------------------------------------------------------



ガチャ!


松実玄「お邪魔いたします」

菫「ああ、待っていたよ」

玄「あれ、まるで私が来ることが
  わかっていたような物言いですね」

菫「いや、そりゃ阿知賀女子ばかり来ているんだ…
  君も来ると考える方が自然だろう」

玄「いやはやこれはおっしゃる通り!
  では、失礼させていただきます」

菫(…芝居がかった台詞が多いが、
  意外と普通だな…むしろ礼儀正しい方だ)

菫(いや、高鴨の例がある…
  ここで決めつけるのは早計

もにゅもにゅ

玄「ふむふむ…これはなかなかのおもち!」

バシッ

玄「いたいのです!」

菫「うるさい!なんで自然に
  人の胸をもみしだいてるんだ!?
  自然すぎて触られちゃったじゃないか!?」

玄「すべてのおもちは…わたしに集まる…!!」

菫「素直にドラだけ集めてろぉおお!!」


ビシュッ!
ガスッ


玄「おもちっ!」

菫「くそっ!無駄に打たれ強いな!」


ビシュッ!
ビシュッ!
ガスッ
ガスッ


玄「おもちっ!」
玄「おもちっ!」

菫「くそっ!当たってるのになんか腹が立つ!!」


ピタ


玄「あ、それでは私はそろそろ失礼をば!」

菫「普通に帰るな!!」



--------------------------------------------------------



菫「…くそっ…!やはり松実姉妹は松実姉妹だった…!」

菫「…そもそもおもちってなんだ!
  そんなに胸が好きなら自分の胸でももんでろ!」

菫「あぁ、もう今日は閉室だ!これだけ疲弊してるところに
  松実宥が来たら、本気で食われかねん!」

宥「…そ、そんなぁ…やめちゃうの?」

菫「て…照!淡!出番!でばんんんっ!!」



--------------------------------------------------------



誠子「は、はぁ…それで結局、阿知賀女子全員を
   相手にしたんですか…」

淡「えー!?高鴨穏乃来てたのー!?
  それなら麻雀打ちたかったー!」

照「じゃぁ、いっそ練習試合でも組む?」

菫「私は絶対に行かないぞ!絶対にだ!!」

誠子「一体阿知賀と何があったんですか…」

尭深「…まぁでも、当分遠征はできないと思いますよ…」

尭深「…相談室、予約いっぱいですから…」

菫「…予約ってなんだ」

誠子「あー…さすがに他校の生徒がはるばる相談室に来たのに、
   順番待ちで対応できないというのはどうかということで、
   予約制になったそうです…」

淡「全国区となった菫相談室!
  その相談室には、当然全国の魑魅魍魎が我先にと集結する!
  菫先輩の身体は最後まで持つのか!?」

照「次回、菫相談室、第4話…『発狂』」

尭深「…こうご期待」

菫「せめて平和なタイトルにしろよ!?」




続く!!
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posted by ぷちどろっぷ at 2014年08月13日 | Comment(5) | TrackBack(0) | 咲-Saki-
この記事へのコメント


支援
Posted by at 2014年08月13日 17:28
憧ちゃんは今日も平常運行ですね。
Posted by at 2014年08月14日 01:39
コメントありがとうございます。
偏差値70オーバーはそう簡単に
手の内を明かすようなまねはしないのです。
Posted by ぷちどろっぷ(管理人) at 2014年08月14日 11:14
あ、憧ちゃん……食器に残った微量の唾液から細胞を採取するのは結構難しいんでそこからiPS細胞を作ってシズの子を孕むのはやめておいた方が……
Posted by chemis at 2014年08月16日 00:27
憧「ふきゅっ!?な、何のこと!?」
Posted by ぷちどろっぷ(管理人) at 2014年08月16日 13:06
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