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【咲SS:照菫】照「…ツッコミが、できなくなった?」
<タイトル>
照「…ツッコミが、できなくなった?」
<あらすじ>
度重なるストレスにより、
ついにぷっつんしちゃった弘世菫。
ツッコミを通り越してポンコツ化した菫を前に、
猛獣たちの牙が容赦なく襲い掛かる。
はたして、菫(ポンコツ)の命運は!?
<登場人物>
宮永照,弘世菫,大星淡,渋谷尭深,亦野誠子(チーム虎姫,白糸台)
<症状>
・ツッコミできない(菫)
・ポンコツ(菫)
・カオス
・狂気
<その他>
※原作キャラが『激しく』崩壊しています。ご注意を。
※菫相談室の設定がベースですが、
ifなので向こうとは無関係です。
※先に菫相談室を読んでおくと把握しやすいかと思います。
『菫相談室 第01話 開室』
--------------------------------------------------------
照「ツッコミができなくなった?」
菫「あぁ…なんかよくわからんが、
どうも度重なる心身のストレスから来るものらしい」
淡「ふーん…菫先輩、そんなにストレスため込んでたんだ」
照「言ってくれれば相談に乗ったのに」
菫「ああ、ありがとう…だが、
こうなってからは原因が思い出せなくてな…
自分でも何がストレスだったのかはよくわからん」
照「多分お菓子が足りなかったことが原因」
淡「間違いない!」
菫「なるほど。それなら明日からお菓子を増やしてみるか」
誠子「な…なんてことだ…!」
淡「ん?どったの亦野先輩?」
亦野「それが本当なら一大事じゃないですか!?
私一人じゃこんなボケ集団相手しきれませんよ!?」
照「ふむ…じゃぁ本当にツッコミできないのか、
とりあえず試してみようか…淡」
淡「がってん!」
照「一番てるてるー、一発芸行きまーす」
照「扇風機。」
ふぉぉおおおおお
菫「……」
淡「……」
尭深「……」
誠子「……」
照「中。」
ぶぉぉぉおおおお
菫「……」
淡「……」
尭深「……」
誠子「……っ」
照「強。」
ブォオオオオオオオオオンッ!!!!!
バサササササアッ
バタンッ
ガシャンッガシャンッ
パリイーンッパリィィイーンッ!!
菫「…おおー」
淡「…おおー」
尭深「…おおー」
誠子「『おおー』じゃないでしょう!?
ツッコんでくださいよぉおお弘世先輩ぃぃいい!?」
菫「お、おぉ!?今のはツッコむところだったのか!?」
誠子「どう考えてもツッコむところでしょう!?
弘世先輩がツッコまないから、
部屋が台風通った後みたいに
なっちゃったじゃないですか!?」
菫「す、すまん…普通にすごいなーって思ってしまった」
誠子「じゅ、重症だ…!今すぐ入院してください!!」
誠子「いつもだったらこうなるところだったんですよ!?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
照「一番てるてるー、一発芸行きまーす」
照「扇風機。」
ふぉぉおおおおお
菫「……」
照「……」
菫「…なんだ、この何とも言えないガッカリ感は…
いや、人外の技に違いはないんだが…」
照「中。」
ぶぉぉぉおおおお
菫「弱と中に違いがなさすぎだろう」
照「強。」
ブォオオオオオオオオオンッ!!!!!
菫「中と強の間に差がありすぎだろ!?」
照「強は台風モード」
菫「どんな扇風機だ!?いいから止めろ!!」
照「続ける!誰かの息の根を止めるまで…!!」
菫「扇風機が人を殺すな!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
菫「この人は凄いな…こんなにツッコんでばっかりで疲れないのか?」
誠子「これあんただよ!?」
淡「二番あわあわー、一発芸行きまーす」
誠子「この流れで続行するのか!?」
菫「おおー」パチパチ
誠子「パチパチじゃない!ツッコんでください!」
淡「扇風機に煽られるわかめ。」
ぶわあああああ
誠子「ほ、ほら、先輩!これはわかりやすいですよ!?
ツッコミましょう!!」
菫「なるほど、髪の毛をわかめに例えているのか。
風流でいいじゃないか」
誠子「ちくしょう!!ツッコミどころかボケに回ってる!!」
--------------------------------------------------------
淡「…ということで、菫先輩が
ツッコミできなくなったのは本当みたいだね」
尭深「…ツッコミができないどころか、
どことなくボケというか、
ポンコツの雰囲気がただよってますね…」
照「ふむ…これはチャンス?」
尭深「…そうかもしれません」
照「今思えば、私が夜這いしたり襲い掛かったりした時も、
菫はそのツッコミスキルで私をかわすことが多かった」
淡「今の菫先輩なら、やりたい放題できるかも…!」
尭深「…ポンコツな今のうちに既成事実を作ってしまえば、
元に戻ってからも責任取ってくれるかもしれませんね…」
亦野「あんたら最悪だな!?」
菫「結局私はどうすればいいんだ?」
淡「菫先輩は頑張りすぎてそうなっちゃったんだから、
何もしなくていいんだよ?」
照「そう、何もしなくていい…
むしろ、もっとリラックスするべき」
尭深「…服を脱いで、開放的になったら、
きっとすぐよくなりますよ」
菫「ふむ、一理あるな」ヌギッ
亦野「ストーッッッップ!
弘世先輩、騙されないでください!」
照「…まずは亦野をゴッしておこう」
亦野「…!?」
淡「その後に誰が菫先輩を食べるかじゃんけんだね!」
照「最初は私。淡にも分けてあげるから我慢して?」
淡「ちゃんと分けてくれるならそれでもいいよ!」
尭深「…じゃぁ私は、倒された誠子ちゃんを
おいしくいただきますね」
照「…というわけで」
淡「亦野先輩…覚悟はいい?」
亦野「くっ…負けるもんか!ここで私が負けたら、
菫先輩の貞操が畜生どもに奪われてしまうんだ!」
照「……」
淡「……」
バチバチバチッ
亦野「……」
尭深「…弘世先輩、そこは危ないですから
こっちの牢屋に避難してください」
菫「あ、ああ…よくわからないが、すまないな」
亦野「ちょっとぉおお!?牢屋って言ってるのに
何で入っちゃうんですか!?」
菫「冷たくてけっこう居心地いいぞ?」
亦野「私あなたをそいつらから
守ろうとしてるんですよ!?わかってます!?」
ゆらり。
照「亦野…戦いのさなかでよそ見するとは…」
亦野「はっ…!?」
淡「そんな紙防御だからチーの余剰牌を狙われるんだよ…」
亦野「しまっ…!」
照「扇風機。」
ブォオオオオオオオオオンッ!!!!!
亦野「ごはぁっ!?」
淡「扇風機に煽られるわかめ。」
ぶわあああああ
亦野「ぬわーーーーーっ!!!」
尭深「…パパ○」
--------------------------------------------------------
照「…ふう、ようやく邪魔者はいなくなった」
菫「…なんか亦野が吹っ飛んだ上に
全身を髪の毛にまとわりつかれて
絶叫しながら力尽きたように見えたが…
あれは大丈夫なのか?」
照「問題ない。あのくらいなら
三日三晩生死の境をさまよえば
還ってこれなくもない可能性が
ごくわずかに存在しないと言えなくもない」
菫「え、あ、ちょっと待ってくれ。
えと、結局どっちなんだ?」
照「まとめると、菫は気にしなくてもいいということ」
菫「そうか」
照「ということで、菫、食べていい?」
菫「何を食べるんだ?」
照「菫だけど」
菫「私は食べ物じゃないぞ?」
照「ううん、菫は食べ物。強豪校の選手は
お互いにパートナーを食べあうのがセオリー」
菫「そうなのか?」
照「よく考えてみて。千里山の怜竜しかり、
新道寺の哩姫しかり…
強豪校はどこも絆を深めあってお互いを強化している。
白糸台だけ何もしてないのは、はっきり言って怠慢」
菫「むむ、一理あるな」
照「彼女たちに後れをとらないためには、
私たちも同じようにお互いに食べあう必要がある」
菫「むぅ…理屈は納得したが、
食べるって言っても何をするんだ?
まさか本当に肉を食らうとかじゃないんだろ?」
照「大丈夫。私がリードするから、
菫はただ私の言う通りにすればいい」
菫「そうか…じゃぁ任せたぞ、照」
照「うん。じゃぁ…」
照「いただきます」
--------------------------------------------------------
…一週間後。
--------------------------------------------------------
亦野「くっ…!生死の境をさまよって一週間…
なんとか生還することはできたけど…
弘世先輩は大丈夫だろうか…!」
亦野「お願いします…弘世先輩、どうかご無事で…!」
バタン
照「あ、亦野、おかえりなさい」
淡「復活までずいぶん時間かかったねー」
尭深「…むしろ還ってこれたのが奇跡。
私の献身的な看病のおかげ」
亦野「弘世先輩は…!?」
菫「あ、亦野じゃないか。なんか久しぶりだな」
亦野「よ、よかった…ご無事でし…た…!?」
菫(首輪)「ん、どうした?」
亦野「ひ、弘世先輩…そ、その首輪は…!?」
菫(首輪)
「ああ、これか?照と淡が、
強豪校のパートナーは相手を縛るものだというからな」
照「哩姫リスペクト」
亦野「手錠と足枷は…!?」
菫(首輪)
「縛る箇所が多ければ多い方ほど絆が強くなるらしいからな」
淡「まいひめリスペクト!」
亦野「そ、外に出られないじゃないですか!?」
菫(首輪)
「外出する時は外してもらってるし、
基本的にはこの部屋で飼ってもらってるから
特に不自由はないぞ?」
亦野「ペット扱いじゃないですか!?」
菫(首輪)「…?なんか問題あるのか?」
照「ケアは万全」
淡「ストレスがたまらないように、
毎日いっぱい可愛がってあげてるしね!」
ボーン…ボーン…ボーン…
照「あ、3時だ」
淡「おやつの時間だね!」
照「今日のおやつはプリンアラモード
〜季節の菫を添えて〜」
菫(首輪)「実際には私にプリンを添えるんだがな」
淡「おいしそう!」
菫(首輪)
「じゃぁ、私はおやつの準備をするからちょっと失礼する」
尭深「行ってらっしゃい」
……
誠子「……」
尭深「……」
誠子「はははっ…そっか…
最初っから、そうすればよかったんだ…」
尭深「誠子ちゃん?」
誠子「ツッコミなんか、いらなかったんだ…!
みんなみんな、ボケに回ってしまえばいい」
誠子「そうすれば、丸く収まるんだ…!」
誠子「ははっ…ははははははは!!!」
尭深「誠子ちゃん…」
(ぷっつん…)
誠子「ははははっ……って、あれ?
私、なんで笑ってるんだ?」
尭深(……誠子ちゃん、もしかして…)
誠子「ん?尭深、私なんで笑ってたの?」
尭深「…誠子ちゃんはね、部室に生えてたワライダケを
犬みたいに浅ましく四つん這いになって食い漁って
その毒に当たったんだよ…」
誠子「マジか…!?部室に生えてるキノコでも
油断しちゃいけないんだなぁ…」
尭深「…そうだよ?とりあえず
応急処置するから四つん這いになって?」
誠子「悪いね、じゃぁお願いするよ」
--------------------------------------------------------
淡「うみゅ…すみれー…てるー…」
菫「……」なでなで
照「ねえ、菫」
菫「なんだ?」
照「…もう、元に戻ってるんじゃない?」
菫「……」
菫「お前は、ツッコミを入れない私は嫌いか?」
照「…別に私は、菫のツッコミに
心を惹かれたわけじゃない」
菫「…そうか」
照「私が菫を好きなのは、2年間ずっと、
私の側にいてくれたから」
照「魔物だってみんなから疎まれてた私を、
一人の人間として受け入れてくれたから」
照「多分、淡も同じ理由」
菫「…そうか」
照「ねぇ、菫」
菫「なんだ?」
照「どうして元に戻ったのに、今でも
私たちに飼われ続けてくれるの?」
菫「……」
菫「正直に言えば、私がお前たちの求愛を
受け入れなかったのは、自戒の意味が強い」
照「自戒?」
菫「あぁ。一回受け入れてしまうと、
歯止めが効かなくなりそうだったからな」
照「あー…ぶっちゃけ菫、けっこうエロいよね」
菫「否定はしない。それに、白糸台の部長として
虎姫を正しく導いていかないといけないという
使命感もあったしな」
照「おかげで三連覇できた」
菫「だが…もうインターハイも終わって
役目も終えたようなもんだし…もういいかなと」
照「…なるほど」
菫「後のことはもう、亦野にでも任せよう」
照「うん」
菫「というわけで…もう一回」
照「…菫って、エロいよね」
菫「…否定はしない」
--------------------------------------------------------
菫「……」
照「……」
淡「……」
尭深「…ふふ、誠子…ほら、餌が欲しかったら、
にゃーんって鳴いて?」
亦野(首輪)「ニャーン!!」
菫「……」
照「……」
淡「……」
尭深「…はい、よくできました…
じゃぁ、ごほうびにそこら辺に落ちてた
クッキーのかけらをあげる」
亦野(首輪)「ニャーン♪ニャーン♪」
菫「……」
照「……」
淡「……」
菫「なんでお前がオチなんだよ!?」
照「あ、ツッコんだ」
(完)
照「…ツッコミが、できなくなった?」
<あらすじ>
度重なるストレスにより、
ついにぷっつんしちゃった弘世菫。
ツッコミを通り越してポンコツ化した菫を前に、
猛獣たちの牙が容赦なく襲い掛かる。
はたして、菫(ポンコツ)の命運は!?
<登場人物>
宮永照,弘世菫,大星淡,渋谷尭深,亦野誠子(チーム虎姫,白糸台)
<症状>
・ツッコミできない(菫)
・ポンコツ(菫)
・カオス
・狂気
<その他>
※原作キャラが『激しく』崩壊しています。ご注意を。
※菫相談室の設定がベースですが、
ifなので向こうとは無関係です。
※先に菫相談室を読んでおくと把握しやすいかと思います。
『菫相談室 第01話 開室』
--------------------------------------------------------
照「ツッコミができなくなった?」
菫「あぁ…なんかよくわからんが、
どうも度重なる心身のストレスから来るものらしい」
淡「ふーん…菫先輩、そんなにストレスため込んでたんだ」
照「言ってくれれば相談に乗ったのに」
菫「ああ、ありがとう…だが、
こうなってからは原因が思い出せなくてな…
自分でも何がストレスだったのかはよくわからん」
照「多分お菓子が足りなかったことが原因」
淡「間違いない!」
菫「なるほど。それなら明日からお菓子を増やしてみるか」
誠子「な…なんてことだ…!」
淡「ん?どったの亦野先輩?」
亦野「それが本当なら一大事じゃないですか!?
私一人じゃこんなボケ集団相手しきれませんよ!?」
照「ふむ…じゃぁ本当にツッコミできないのか、
とりあえず試してみようか…淡」
淡「がってん!」
照「一番てるてるー、一発芸行きまーす」
照「扇風機。」
ふぉぉおおおおお
菫「……」
淡「……」
尭深「……」
誠子「……」
照「中。」
ぶぉぉぉおおおお
菫「……」
淡「……」
尭深「……」
誠子「……っ」
照「強。」
ブォオオオオオオオオオンッ!!!!!
バサササササアッ
バタンッ
ガシャンッガシャンッ
パリイーンッパリィィイーンッ!!
菫「…おおー」
淡「…おおー」
尭深「…おおー」
誠子「『おおー』じゃないでしょう!?
ツッコんでくださいよぉおお弘世先輩ぃぃいい!?」
菫「お、おぉ!?今のはツッコむところだったのか!?」
誠子「どう考えてもツッコむところでしょう!?
弘世先輩がツッコまないから、
部屋が台風通った後みたいに
なっちゃったじゃないですか!?」
菫「す、すまん…普通にすごいなーって思ってしまった」
誠子「じゅ、重症だ…!今すぐ入院してください!!」
誠子「いつもだったらこうなるところだったんですよ!?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
照「一番てるてるー、一発芸行きまーす」
照「扇風機。」
ふぉぉおおおおお
菫「……」
照「……」
菫「…なんだ、この何とも言えないガッカリ感は…
いや、人外の技に違いはないんだが…」
照「中。」
ぶぉぉぉおおおお
菫「弱と中に違いがなさすぎだろう」
照「強。」
ブォオオオオオオオオオンッ!!!!!
菫「中と強の間に差がありすぎだろ!?」
照「強は台風モード」
菫「どんな扇風機だ!?いいから止めろ!!」
照「続ける!誰かの息の根を止めるまで…!!」
菫「扇風機が人を殺すな!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
菫「この人は凄いな…こんなにツッコんでばっかりで疲れないのか?」
誠子「これあんただよ!?」
淡「二番あわあわー、一発芸行きまーす」
誠子「この流れで続行するのか!?」
菫「おおー」パチパチ
誠子「パチパチじゃない!ツッコんでください!」
淡「扇風機に煽られるわかめ。」
ぶわあああああ
誠子「ほ、ほら、先輩!これはわかりやすいですよ!?
ツッコミましょう!!」
菫「なるほど、髪の毛をわかめに例えているのか。
風流でいいじゃないか」
誠子「ちくしょう!!ツッコミどころかボケに回ってる!!」
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淡「…ということで、菫先輩が
ツッコミできなくなったのは本当みたいだね」
尭深「…ツッコミができないどころか、
どことなくボケというか、
ポンコツの雰囲気がただよってますね…」
照「ふむ…これはチャンス?」
尭深「…そうかもしれません」
照「今思えば、私が夜這いしたり襲い掛かったりした時も、
菫はそのツッコミスキルで私をかわすことが多かった」
淡「今の菫先輩なら、やりたい放題できるかも…!」
尭深「…ポンコツな今のうちに既成事実を作ってしまえば、
元に戻ってからも責任取ってくれるかもしれませんね…」
亦野「あんたら最悪だな!?」
菫「結局私はどうすればいいんだ?」
淡「菫先輩は頑張りすぎてそうなっちゃったんだから、
何もしなくていいんだよ?」
照「そう、何もしなくていい…
むしろ、もっとリラックスするべき」
尭深「…服を脱いで、開放的になったら、
きっとすぐよくなりますよ」
菫「ふむ、一理あるな」ヌギッ
亦野「ストーッッッップ!
弘世先輩、騙されないでください!」
照「…まずは亦野をゴッしておこう」
亦野「…!?」
淡「その後に誰が菫先輩を食べるかじゃんけんだね!」
照「最初は私。淡にも分けてあげるから我慢して?」
淡「ちゃんと分けてくれるならそれでもいいよ!」
尭深「…じゃぁ私は、倒された誠子ちゃんを
おいしくいただきますね」
照「…というわけで」
淡「亦野先輩…覚悟はいい?」
亦野「くっ…負けるもんか!ここで私が負けたら、
菫先輩の貞操が畜生どもに奪われてしまうんだ!」
照「……」
淡「……」
バチバチバチッ
亦野「……」
尭深「…弘世先輩、そこは危ないですから
こっちの牢屋に避難してください」
菫「あ、ああ…よくわからないが、すまないな」
亦野「ちょっとぉおお!?牢屋って言ってるのに
何で入っちゃうんですか!?」
菫「冷たくてけっこう居心地いいぞ?」
亦野「私あなたをそいつらから
守ろうとしてるんですよ!?わかってます!?」
ゆらり。
照「亦野…戦いのさなかでよそ見するとは…」
亦野「はっ…!?」
淡「そんな紙防御だからチーの余剰牌を狙われるんだよ…」
亦野「しまっ…!」
照「扇風機。」
ブォオオオオオオオオオンッ!!!!!
亦野「ごはぁっ!?」
淡「扇風機に煽られるわかめ。」
ぶわあああああ
亦野「ぬわーーーーーっ!!!」
尭深「…パパ○」
--------------------------------------------------------
照「…ふう、ようやく邪魔者はいなくなった」
菫「…なんか亦野が吹っ飛んだ上に
全身を髪の毛にまとわりつかれて
絶叫しながら力尽きたように見えたが…
あれは大丈夫なのか?」
照「問題ない。あのくらいなら
三日三晩生死の境をさまよえば
還ってこれなくもない可能性が
ごくわずかに存在しないと言えなくもない」
菫「え、あ、ちょっと待ってくれ。
えと、結局どっちなんだ?」
照「まとめると、菫は気にしなくてもいいということ」
菫「そうか」
照「ということで、菫、食べていい?」
菫「何を食べるんだ?」
照「菫だけど」
菫「私は食べ物じゃないぞ?」
照「ううん、菫は食べ物。強豪校の選手は
お互いにパートナーを食べあうのがセオリー」
菫「そうなのか?」
照「よく考えてみて。千里山の怜竜しかり、
新道寺の哩姫しかり…
強豪校はどこも絆を深めあってお互いを強化している。
白糸台だけ何もしてないのは、はっきり言って怠慢」
菫「むむ、一理あるな」
照「彼女たちに後れをとらないためには、
私たちも同じようにお互いに食べあう必要がある」
菫「むぅ…理屈は納得したが、
食べるって言っても何をするんだ?
まさか本当に肉を食らうとかじゃないんだろ?」
照「大丈夫。私がリードするから、
菫はただ私の言う通りにすればいい」
菫「そうか…じゃぁ任せたぞ、照」
照「うん。じゃぁ…」
照「いただきます」
--------------------------------------------------------
…一週間後。
--------------------------------------------------------
亦野「くっ…!生死の境をさまよって一週間…
なんとか生還することはできたけど…
弘世先輩は大丈夫だろうか…!」
亦野「お願いします…弘世先輩、どうかご無事で…!」
バタン
照「あ、亦野、おかえりなさい」
淡「復活までずいぶん時間かかったねー」
尭深「…むしろ還ってこれたのが奇跡。
私の献身的な看病のおかげ」
亦野「弘世先輩は…!?」
菫「あ、亦野じゃないか。なんか久しぶりだな」
亦野「よ、よかった…ご無事でし…た…!?」
菫(首輪)「ん、どうした?」
亦野「ひ、弘世先輩…そ、その首輪は…!?」
菫(首輪)
「ああ、これか?照と淡が、
強豪校のパートナーは相手を縛るものだというからな」
照「哩姫リスペクト」
亦野「手錠と足枷は…!?」
菫(首輪)
「縛る箇所が多ければ多い方ほど絆が強くなるらしいからな」
淡「まいひめリスペクト!」
亦野「そ、外に出られないじゃないですか!?」
菫(首輪)
「外出する時は外してもらってるし、
基本的にはこの部屋で飼ってもらってるから
特に不自由はないぞ?」
亦野「ペット扱いじゃないですか!?」
菫(首輪)「…?なんか問題あるのか?」
照「ケアは万全」
淡「ストレスがたまらないように、
毎日いっぱい可愛がってあげてるしね!」
ボーン…ボーン…ボーン…
照「あ、3時だ」
淡「おやつの時間だね!」
照「今日のおやつはプリンアラモード
〜季節の菫を添えて〜」
菫(首輪)「実際には私にプリンを添えるんだがな」
淡「おいしそう!」
菫(首輪)
「じゃぁ、私はおやつの準備をするからちょっと失礼する」
尭深「行ってらっしゃい」
……
誠子「……」
尭深「……」
誠子「はははっ…そっか…
最初っから、そうすればよかったんだ…」
尭深「誠子ちゃん?」
誠子「ツッコミなんか、いらなかったんだ…!
みんなみんな、ボケに回ってしまえばいい」
誠子「そうすれば、丸く収まるんだ…!」
誠子「ははっ…ははははははは!!!」
尭深「誠子ちゃん…」
(ぷっつん…)
誠子「ははははっ……って、あれ?
私、なんで笑ってるんだ?」
尭深(……誠子ちゃん、もしかして…)
誠子「ん?尭深、私なんで笑ってたの?」
尭深「…誠子ちゃんはね、部室に生えてたワライダケを
犬みたいに浅ましく四つん這いになって食い漁って
その毒に当たったんだよ…」
誠子「マジか…!?部室に生えてるキノコでも
油断しちゃいけないんだなぁ…」
尭深「…そうだよ?とりあえず
応急処置するから四つん這いになって?」
誠子「悪いね、じゃぁお願いするよ」
--------------------------------------------------------
淡「うみゅ…すみれー…てるー…」
菫「……」なでなで
照「ねえ、菫」
菫「なんだ?」
照「…もう、元に戻ってるんじゃない?」
菫「……」
菫「お前は、ツッコミを入れない私は嫌いか?」
照「…別に私は、菫のツッコミに
心を惹かれたわけじゃない」
菫「…そうか」
照「私が菫を好きなのは、2年間ずっと、
私の側にいてくれたから」
照「魔物だってみんなから疎まれてた私を、
一人の人間として受け入れてくれたから」
照「多分、淡も同じ理由」
菫「…そうか」
照「ねぇ、菫」
菫「なんだ?」
照「どうして元に戻ったのに、今でも
私たちに飼われ続けてくれるの?」
菫「……」
菫「正直に言えば、私がお前たちの求愛を
受け入れなかったのは、自戒の意味が強い」
照「自戒?」
菫「あぁ。一回受け入れてしまうと、
歯止めが効かなくなりそうだったからな」
照「あー…ぶっちゃけ菫、けっこうエロいよね」
菫「否定はしない。それに、白糸台の部長として
虎姫を正しく導いていかないといけないという
使命感もあったしな」
照「おかげで三連覇できた」
菫「だが…もうインターハイも終わって
役目も終えたようなもんだし…もういいかなと」
照「…なるほど」
菫「後のことはもう、亦野にでも任せよう」
照「うん」
菫「というわけで…もう一回」
照「…菫って、エロいよね」
菫「…否定はしない」
--------------------------------------------------------
菫「……」
照「……」
淡「……」
尭深「…ふふ、誠子…ほら、餌が欲しかったら、
にゃーんって鳴いて?」
亦野(首輪)「ニャーン!!」
菫「……」
照「……」
淡「……」
尭深「…はい、よくできました…
じゃぁ、ごほうびにそこら辺に落ちてた
クッキーのかけらをあげる」
亦野(首輪)「ニャーン♪ニャーン♪」
菫「……」
照「……」
淡「……」
菫「なんでお前がオチなんだよ!?」
照「あ、ツッコんだ」
(完)
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こういうの好きだ
白糸台での関係もいいけど、このssで上がってたカプと練習試合とかで絡んで、
ヤンデレドロドロ……みたいのも面白そう。
いつも楽しく見させてもらってるんで、どんなものでも楽しみに待ってます
亦野は犠牲となったのだ…
他校との絡みは書いてみたいですね。
ちょっと考えてみますです。