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【咲SS】【久&菫】菫「お互い、苦労するよな」久「ええ」【後編】
<あらすじ>
苦労人の久さんと菫さんが
だらだら傷をなめあうだけのお話。
だったはずがよくわからなくなりました。
<バックナンバー>
本SSは菫相談室の番外編です。
久「前編はこれよ!」
<登場人物>
弘世菫,竹井久,宮永照,宮永咲
<症状>
※設定は菫相談室を引継ぎ。
<その他>
※キャラ崩壊が激しいのでご注意
--------------------------------------------------------
− 竹井家 −
--------------------------------------------------------
ガチャッ…
久「ただいまー」
とてとてとて
咲「お帰りなさい、ご飯できてますよ」
久「…今日は何かしら?」
咲「サバの味噌煮と、ほうれん草のおひたしに、
お味噌汁ですね」
久「お、いいじゃない!今日は和食の気分だったのよ。
もしかして、私の独り言聞いてた?」
咲「何がいいかまでは聞き取れなかったので
お魚は独断で選びましたけど」
久「最近の盗聴器って進んでるのねえ」
……
久「いただきまーす」
咲「いただきます」
久「…うん、おいしい!咲はいいお嫁さんになれるわね!」
咲「そう思うなら、いい加減
婚姻届にサインしてもらえませんか?」
久「私はまだまだ結婚しませんよーだ」
咲「もう…私だっていつまでも待てませんからね?
婚期が遅れると子供が作れなくなりますから…」
久「そこまで行き遅れる気はないわよ」
……
咲「そういえば部長。昨日、
菫さんから電話がありましたよ」
久「なんて?」
咲「お姉ちゃんと淡ちゃん、あと松実さん?に対しての
抑止力になってほしいって」
久「へー」
咲「まあそれはいいんですけど…問題は菫さん、
部長のストッキングを
交換条件に提示してきたんですよね」
久「あらあら」
咲「どうやって手に入れたんでしょうね…」
咲「というわけで、質問です。
私の抑止力になる人は誰ですか?」
久「照と大星さん」
咲「抑止力になると思いますか?」
久「ならないでしょうねー」
久「咲なら絶対、菫と私が結託してることに
気づくでしょうし。
むしろ自分から照と大星さんに接触して、
三人でヤンデレ同盟を結んで、
私達の裏をかこうとするんじゃないかしら」
咲「そうですね」
咲「まあその辺は部長も読んでくるでしょうから、
実際にはやりませんでしたけど」
久「そうでなくても、東京にいる照と大星さんじゃ、
ほとんど何もできないもの」
咲「そこまでわかっていて、どうしてこんなことを?」
久「照と大星さんじゃ咲の抑止力にならなくても、
咲は二人の抑止力になれるでしょ?」
久「菫の事、助けてあげてほしいなーってね」
咲「はぁ…そうやって、
他人のことばっかり考えるから、
部長は安心できないんですよ…」
咲「そうやって、何人落としてきたんですか」
久「言っとくけど、私誰かと付き合ったことないからね?」
咲「付き合ってなくても落としてますよね?」
久「別に落としたくて
やってるわけじゃないんだけどなー」
咲「天然人たらしですね…」
久「で、話戻すけど…菫の事、
助けてあげてくれない?」
咲「……」
咲「…まあ、私もそういう部長のやさしさに
ほだされた口ですからね…」
咲「仕方ないですから、
ちょっとくらいは力を貸しますよ」
久「やた!」
咲「あ、そのかわり、菫さんが少しでも
部長になびくようなそぶりを見せたら、
全力で反転しますので」
咲「具体的には、菫さんには惨たらしい形で
この世を去っていただきますので」
咲「そこは覚えておいてくださいね?」
久「それは菫にいう事なんじゃない?」
久「ま、ないとは思うけどね」
--------------------------------------------------------
− 白糸台高校 −
--------------------------------------------------------
照「…大変なことになった…!」
淡「ゆゆしき事態だよ、これは!」
菫「どうしたんだ?」
照「咲が…敵に回った!」
菫「ほほう」
淡「『ほほう』じゃないよ!どうせ、
菫が咲を買収したんでしょ!?」
照「鬼畜にも劣る所業…!」
菫「いやいや、確かに多少協力は仰いだが…」
菫「咲ちゃんは長野にいるんだから
東京にいるかぎり大したことはできないだろう?」
照「菫は、咲の怖さをわかってない」
菫(いや、片鱗は味わったが)
淡「これを見てよ!!」
菫「ん?……んん!?」
菫「なんだこれは!?身に覚えがないぞ!?」
照「これは…咲が作った合成写真」
照「菫の顔と、菫の身体似の裸体を、
見事に融合させている…!」
淡「芸術だよ、これは!」
菫「犯罪じゃないか!?」
誠子「というか…それのどこが困るんですか?
尭深「…むしろ、二人とも得してるような…」
菫「むしろ私の一人負けだよな!?」
淡「咲は…これを使って私たちを脅してきたんだよ!」
誠子「なんて?」
照「『写真を週一回流してほしければ…
菫をペロペロするのをやめろ』」
淡「『さもなくば…写真の供給を止める』って…!!」
誠子「こんなひどい交換条件初めて聞いた」
尭深「…どっちに転んでも弘世先輩は不幸ですね」
菫「というかちょっと待て!ペロペロってなんだ!」
照「…ペロペロキャンディーっておいしいよね」
菫「しらばっくれるな!
お前ら、もしかして私が寝てる間に
何かしてないだろうな!?」
淡「してたからなんだっていうのさ!?」
菫「逆ギレ!?」
照「ほら、アレだと思えばいい。犬とかが
飼い主に駆け寄ってペロペロするような感じ」
淡「かわいい!」
菫「犬に顔舐められるって普通に嫌なんだが!?」
照「菫は愛犬家の敵」
淡「でも私達のペロペロは許してくれるんだよね!」
照「まさに愛情のなせる業」
菫「今の今までそんな事実を知らなかったんだよ!!」
淡「そんなわけで、どうしたらいいか困ってるんだよー」
菫「無視か」
照「菫、知恵を貸してほしい」
菫「知恵を貸してほしいのは私の方だ!
お前らが自重したら私の合成画像が流出し続けて、
お前らが自重しなかったらペロペロされるとか…!」
菫「どっちに転んでも私は地獄じゃないか!」
尭深「…どうせペロペロしてるかなんて
向こうにはわからないんだから、
写真だけもらってペロペロし続けるというのは?」
菫「最悪の提案だな!?」
淡「それ、一番最初に考えたけどね…」
誠子「一番に考えちゃったんだ」
照「『ズルしても、ちゃんと見張ってるからね』
って言われた」
菫「ちゃんと見張ってるだと!?」
誠子「…弘世先輩。取り外しの業者、手配しましょうか?」
照「!一刻も早く業者に点検してもらうことをお勧めする」
淡「お勧めする!」
菫「え、なんだこれ。八方塞がりじゃないか!?」
尭深「…取り外してもらったら宮永先輩たちが
遠慮なくペロペロして、
取り外さなかったら弘世先輩のプライベートは
ないも同然ですね…」
菫「くそっ!とりあえず咲ちゃんに電話だ!」
プルルルー…プルルルー…
プルルルー…プルルルー…
プルルルー…プルルルー…ガチャッ
咲『はい、竹井久の携帯電話です』
菫「なんでだよ!?」
咲『部長に電話ですか?今、部長はしゃべれないんですけど』
久(簀巻き)『むー!むー!』
菫「いや…どの道、君にかわってもらうつもりだったんだが」
咲『私ですか?』
菫「あの画像はなんだ!?」
咲『ああ、見たんですね。
あれ、けっこう頑張ったんですよ』
菫「どういうつもりだ!」
咲『抑止力になってくれって言ったじゃないですか』
菫「やり方ってものがあるだろう!?
あんな画像が出回ったら、私の人生は破滅だぞ!?」
咲『二人ともヤンデレだから、
他人にばら撒いたりなんてしませんよ』
菫「万が一流出する可能性だってあるだろう!」
咲『もちろん、その時のための対策も取ってますよ』
咲『画像の、左胸の下を見てください』
菫「…別に何もないが」
咲『菫さんにはないホクロが映ってるはずですよ』
菫「なんで私のホクロの位置を知ってるんだ!?」
咲『ほかにもいくつか故意に不自然な点を加えてますから、
突き詰めれば合成写真であることを
証明できるはずです』
菫「そういう問題じゃないんだよ!」
久(簀巻き)『……』ずりずり
咲『あ、部長が逃げちゃう!優希ちゃん、捕まえて!』
優希『わん!』
久『残念!もう抜けたわよ!』
久『脱出!優希、あなたはステイ!』
優希『わん♪』シュタッ
ダッ!
咲『あ、待ってよ!
すいません、もう切りますね!』
菫「あ、おい!まだ話は…!」
ガチャッ!!
ツー…ツー…ツー…
菫「……」
尭深「なるほど、そういう事ですか…」
誠子「先輩…」
菫「……」
菫「私は…間違っていたのか…?」
菫「小悪魔を追い払おうとして、
魔王を召喚してしまった気分だ…!」
--------------------------------------------------------
− 某貸会議室 −
--------------------------------------------------------
菫「……」
ピンポーン
久『…合言葉は?』
菫「宮永被害者同盟」
久『痕跡は?』
菫「消した」
久『オーラは?』
菫「30分以内では半径15m以内に発生してないことを確認済み」
ガチャッ…
久「どうぞー」
菫「失礼する」
バタンッ
菫「ふー…」
久「お疲れ様」
菫「まったくだよ…本当に疲れた」
久「でも、今回は楽だったんじゃない?
二人は、咲の足止めで咲の家に行ったんでしょ?」
菫「長野からはな」
菫「でも、そもそも照の奴を、
長野まで連れてくるのに苦労した」
久「あー、特性『方向音痴』ね」
菫「まあ、さすがに自分の家に行くのに
迷子にはならないと思うが」
久「ということは今頃、三人はバトルの真っ最中かー」
菫「単純な戦闘力で言えば、あの二人が
咲ちゃんに負けるとは思えないんだがな…」
久「自分のフィールドで待ち受ける咲が負けるとか、
まったく想像できないけどねー」
菫「同感だ」
--------------------------------------------------------
− 宮永家 −
--------------------------------------------------------
照「…というわけで、代金をいただいた以上は
しっかり働かせてもらう」
淡「定期的に菫先輩グッズが手に入るのはおいしいよね!」
咲「でも、二人とも菫さんの部屋に
侵入してるんだよね?
正直そんなの今さらなんじゃない?」
照「菫は私たちを警戒して、
下着類は二重の鍵付きタンスにしまっている」
淡「定期的に鍵も取り替えてるしねー」
咲「ピッキングすればいいじゃない」
照「誰もがそんな技能持ってるわけないでしょ」
淡「壊したら菫先輩マジ切れしそうだしねー」
照「というわけで、菫の下着…
もとい、竹井さんのために…」
淡「菫先輩の下着のために…覚悟!」
咲「……」
咲「うーん、さすがに、まともに戦ったら勝てないなあ」
照「……」ビュォォォォ
淡「♪」うぞうぞうぞうぞ
咲「そもそも私は、
部長の下着なんか手に入れたい放題だから、
役割を放棄してもいいんだけど…」
咲「一時的にでも、部長の下着が
他人の手に渡るっていうのは、
虫唾が走るくらい許しがたいんだよね」
咲「だから…」
咲「こんなお遊びは、
さっさと終わりにしないとね」
ポチッ
バササササッ…
照「天井から菫のエロ写真が!?」
淡「天国だ!ここは天国だ!!」
照「淡!回収!一枚も取りこぼさないで!」
淡「がってん!」
咲「気に入ってもらえてなによりだよ」
咲「じゃあ、私は部長のところに行ってくるから、
二人はそこで楽しんでてね」
照「行ってらっしゃい」
淡「うわっ、これ、すごいよ!菫先輩、えろっ!!」
--------------------------------------------------------
久「……!」
菫「……!」
久「なんか今、照と大星さんが
ものすごい勢いで負けた気がするわ!」
菫「奇遇だな。私もなんだか、
とんでもない不幸に見舞われた気分だ!」
久「そういえば、咲はどうだった?
抑止力になってたかしら?」
菫「あー…確かに効果はてきめんだったんだが…」
久「だったんだが?」
菫「毒をもって毒を制す、というのか…
こちらも甚大な被害を受けた」
久「あー、やっぱそうなっちゃったかー」
久「遠隔で相手を封じようとしたら、
どうしても搦め手になっちゃうものね」
久「しかも、咲は基本ドSだから…」
菫「なんで守る対象までプレイに巻き込むんだ」
久「私に関わったからじゃない?
私のストッキングを持ってたこと、
思った以上に根に持ってたみたいn」
ピンポーン
久「!?」ビクゥッ!!
菫「!?」ビクゥッ!!
ピンポーン、ピンポーン
久「……」
菫「……」
ピンポーン、ピンポーン
菫「…何か、出前を頼んだりは?」
久「…してないわ」
ピンポーン、ピンポーン
菫「つまりは…」
久「ま、モニターで確認してみましょうか…」
……
咲「失礼します」
久「見つかっちゃったかー。
まあ、そんな気もしてたけど」
咲「発想はよかったと思いますよ?
同じことを東京でされたら、
見つけられなかったでしょうね」
菫「というか、どうやってかぎつけたんだ」
咲「大したことはしてないですよ。
まず始めに、部長の事ですから
力技で見つけられるような手は打たないと思います」
咲「だから、最低でも外から見られてもバレないように、
個室が使える場所を選んでるはずですよね?」
久「そうね」
咲「また、菫さんが東京から来ることを考えると、
日帰りで来るには遠すぎですから、
近くで宿が取れる場所を選ぶはずです」
菫「ここに来た時点で午後回ってたしな…」
久「私みたいに夜行バス使えば話は別だけどね」
咲「それをやられてたら負けでしたけど、
菫さんはお嬢様学校出身ですから、
夜行バスはないと思いました。
お姉ちゃんや淡ちゃんもいますし」
咲「後、部長が用心して、カモフラージュで
遠くの宿を指定していても負けでしたけど…
とりあえず初回なのでその可能性は除外します」
久「考えはしたんだけどねー」
咲「ちなみに、宿自体が
会合場所になる可能性もありますが…」
咲「いくらお姉ちゃんや淡ちゃんがいたとしても、
部長を宿に連れ込んだなんてことがバレたら、
私が絶対に許さないですから…
リスクが大きすぎるので、
宿系の場所が会合場所になることはありません」
久「バレたら菫が死んじゃうものね」
菫「なんで友達と会うだけで生死が絡んでくるんだ…!」
咲「まとめると、清澄で近くに宿が取れて、宿でもなくて、
一般人でも個室が借りられて、
日中に長居しても問題ない場所…」
咲「となると、この貸会議室くらいしかないんですよ」
久「うーん、まぁそうなるわよねー」
菫「いやいや、普通知人一人捕まえるために
そこまで必死こいて推理しないだろ…」
咲「部長のことで、私が知らないことがあるのは
許せないんですよ」
久「というか、抑止力さんたちは?」
咲「ああ、抑止力さんたちなら、
私のおうちで楽しく写真鑑賞してますよ?」
菫「おい、それ誰の、どんな写真だ!?」
咲「大丈夫です。いざとなったら合成写真だと
証明できます」
菫「だからそういう問題じゃないんだよ!」
咲「でも、あの二人の抑止力になれって言ったのは
菫さんですよね?」
菫「ぐっ…」
咲「まあ、そんなわけで私が抑止力になるとしたら、
菫さんも相当な被害を受けますから、
今後は部長の衣類をせびるのはやめてくださいね?」
菫「私から要求したんじゃないんだが」
咲「じゃあ、言い方を変えます。
部長の衣類に触るのはやめてくださいね?」
久「ま、どうせ半分は一発ネタくらいに考えてたから、
次は別の手を考えるわよ」
菫「ネタだったのかよ!?」
咲「…部長。それについて、一つ聞きたいことがあります」
久「何かしら?」
咲「ヤンデレに…私に束縛されるのは、そんなに嫌ですか?」
久「ぶっちゃけもう慣れたけど?
今だって、別に鍵を渡してないのに家にいても
追い出したりしてないでしょ?」
菫「すごいなお前!?」
咲「だったら、今さら菫さんと会う時に
監視されるくらい、気にしませんよね?」
菫「私が気にするんだが!?」
咲「その辺、どうなんですか?」
久「ぶっちゃけ、逃亡劇を楽しんでました!」
咲「やっぱり…」
咲「私は、部長がいなくなるのが不安で仕方ないんです」
咲「正直前回の時だって、これからはいっそ
部長のことを監禁しちゃおうかって、
本気で悩んだんですよ?」
菫(なんで清澄って、会話の中に自然に
犯罪のにおいが混じるんだろうな?)
久「咲はそんなことしないわよ」
咲「どうしてそう言い切れるんですか?」
久「あなたは、籠の中の小鳥に甘んじる私で満足できるの?」
咲「……」
久「あなたが好きになった私は、自由奔放で、
大胆不敵な私じゃないの?」
咲「…そうですね」
久「だったら、私を拘束するのは諦めなさい」
久「もしくは、あなたがその手で、
私を染め上げて見せなさいな」
咲「…へえ」
咲「そう言う事、言っちゃうんだ」
咲「後から後悔しても知りませんよ?」
菫「久、撤回しろ!この狂人にそんなこと言ったら、
何されるかわかったもんじゃないぞ!?」
久「望むところよ。
謀略で向かってくるなら負ける気はないわ!」
しゅるんっ
久(簀巻き)「あれ?」
咲「じゃあ早速、帰って調教を始めましょうか」
久(簀巻き)「あれあれ?」
咲「というわけで、私達は失礼しますね」
菫「待て!」
咲「なんですか?」
菫「そんな話を聞かされて、黙って通すわけにいくか!」
久「菫、頑張って!」
咲「邪魔したら…わかってますよね?」
菫「!?」
咲「まあ、全世界に合成写真が出回って、
悲嘆にくれる菫さんも見てみたくはありますから」
咲「私はどちらでもかまいませんけど」
菫「……」
菫「…それでも」
菫「それでも、友人を裏切れるか!!」
咲「なるほど。きっと、菫さんのそういうところに
お姉ちゃんたちも惹かれたんでしょうね」
咲「私も、部長より先に菫さんに会ってたら
違っていたかもしれません」
久「ナイス菫!おかげで脱出できたわ!」
菫「お前もすごいな!?」
久「さ、逃げましょう!菫の未来と引き換えに!」
菫「やっぱりお前引き渡していいか!?」
--------------------------------------------------------
− 白糸台高校 −
--------------------------------------------------------
誠子「で、結局どうなったんですか?」
菫「久と二人で逃げたよ」
尭深「…写真はバラまかれなかったんですか?」
菫「そこはしっかりバラまかれた」
誠子「一大事じゃないですか!?」
菫「なんか、久が龍門渕のツテを使って揉み消した」
尭深「…竹井さんもすごいですね…」
菫「咲ちゃんも、本気で拡散する気はなかったのか
あっさり初手で諦めたしな」
誠子「初手を防げてなかったら、
弘世先輩の人生大変なことになってましたけど!?」
菫「まあ、私もあの二人に触れて
多少は動じなくなったという事だろう」
尭深「…二人と言えば、宮永先輩と淡ちゃんはどうしたんですか?」
菫「…あ」
--------------------------------------------------------
− 竹井家 −
--------------------------------------------------------
咲「合成写真の作り方を教えてほしい?」
照「うむ。私達も菫の無限の可能性を追求したい」
淡「あくまで芸術目的だよ!」
咲「ま、別にいいよ。私ももう少し
菫さんが苦しむ姿見てみたいし」
照「やった」
淡「はいはい!私、M字開脚してる菫先輩作りたい!」
淡「あ、芸術目的だよ、これは!」
ワイワイ、ガヤガヤ
久「……」
久「菫の受難は続きそうねー」
久「ま、とりあえず…私の家で
菫のエロ画像作成にいそしむのは
やめてもらえないかなー?」
(完)
苦労人の久さんと菫さんが
だらだら傷をなめあうだけのお話。
だったはずがよくわからなくなりました。
<バックナンバー>
本SSは菫相談室の番外編です。
久「前編はこれよ!」
<登場人物>
弘世菫,竹井久,宮永照,宮永咲
<症状>
※設定は菫相談室を引継ぎ。
<その他>
※キャラ崩壊が激しいのでご注意
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− 竹井家 −
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ガチャッ…
久「ただいまー」
とてとてとて
咲「お帰りなさい、ご飯できてますよ」
久「…今日は何かしら?」
咲「サバの味噌煮と、ほうれん草のおひたしに、
お味噌汁ですね」
久「お、いいじゃない!今日は和食の気分だったのよ。
もしかして、私の独り言聞いてた?」
咲「何がいいかまでは聞き取れなかったので
お魚は独断で選びましたけど」
久「最近の盗聴器って進んでるのねえ」
……
久「いただきまーす」
咲「いただきます」
久「…うん、おいしい!咲はいいお嫁さんになれるわね!」
咲「そう思うなら、いい加減
婚姻届にサインしてもらえませんか?」
久「私はまだまだ結婚しませんよーだ」
咲「もう…私だっていつまでも待てませんからね?
婚期が遅れると子供が作れなくなりますから…」
久「そこまで行き遅れる気はないわよ」
……
咲「そういえば部長。昨日、
菫さんから電話がありましたよ」
久「なんて?」
咲「お姉ちゃんと淡ちゃん、あと松実さん?に対しての
抑止力になってほしいって」
久「へー」
咲「まあそれはいいんですけど…問題は菫さん、
部長のストッキングを
交換条件に提示してきたんですよね」
久「あらあら」
咲「どうやって手に入れたんでしょうね…」
咲「というわけで、質問です。
私の抑止力になる人は誰ですか?」
久「照と大星さん」
咲「抑止力になると思いますか?」
久「ならないでしょうねー」
久「咲なら絶対、菫と私が結託してることに
気づくでしょうし。
むしろ自分から照と大星さんに接触して、
三人でヤンデレ同盟を結んで、
私達の裏をかこうとするんじゃないかしら」
咲「そうですね」
咲「まあその辺は部長も読んでくるでしょうから、
実際にはやりませんでしたけど」
久「そうでなくても、東京にいる照と大星さんじゃ、
ほとんど何もできないもの」
咲「そこまでわかっていて、どうしてこんなことを?」
久「照と大星さんじゃ咲の抑止力にならなくても、
咲は二人の抑止力になれるでしょ?」
久「菫の事、助けてあげてほしいなーってね」
咲「はぁ…そうやって、
他人のことばっかり考えるから、
部長は安心できないんですよ…」
咲「そうやって、何人落としてきたんですか」
久「言っとくけど、私誰かと付き合ったことないからね?」
咲「付き合ってなくても落としてますよね?」
久「別に落としたくて
やってるわけじゃないんだけどなー」
咲「天然人たらしですね…」
久「で、話戻すけど…菫の事、
助けてあげてくれない?」
咲「……」
咲「…まあ、私もそういう部長のやさしさに
ほだされた口ですからね…」
咲「仕方ないですから、
ちょっとくらいは力を貸しますよ」
久「やた!」
咲「あ、そのかわり、菫さんが少しでも
部長になびくようなそぶりを見せたら、
全力で反転しますので」
咲「具体的には、菫さんには惨たらしい形で
この世を去っていただきますので」
咲「そこは覚えておいてくださいね?」
久「それは菫にいう事なんじゃない?」
久「ま、ないとは思うけどね」
--------------------------------------------------------
− 白糸台高校 −
--------------------------------------------------------
照「…大変なことになった…!」
淡「ゆゆしき事態だよ、これは!」
菫「どうしたんだ?」
照「咲が…敵に回った!」
菫「ほほう」
淡「『ほほう』じゃないよ!どうせ、
菫が咲を買収したんでしょ!?」
照「鬼畜にも劣る所業…!」
菫「いやいや、確かに多少協力は仰いだが…」
菫「咲ちゃんは長野にいるんだから
東京にいるかぎり大したことはできないだろう?」
照「菫は、咲の怖さをわかってない」
菫(いや、片鱗は味わったが)
淡「これを見てよ!!」
菫「ん?……んん!?」
菫「なんだこれは!?身に覚えがないぞ!?」
照「これは…咲が作った合成写真」
照「菫の顔と、菫の身体似の裸体を、
見事に融合させている…!」
淡「芸術だよ、これは!」
菫「犯罪じゃないか!?」
誠子「というか…それのどこが困るんですか?
尭深「…むしろ、二人とも得してるような…」
菫「むしろ私の一人負けだよな!?」
淡「咲は…これを使って私たちを脅してきたんだよ!」
誠子「なんて?」
照「『写真を週一回流してほしければ…
菫をペロペロするのをやめろ』」
淡「『さもなくば…写真の供給を止める』って…!!」
誠子「こんなひどい交換条件初めて聞いた」
尭深「…どっちに転んでも弘世先輩は不幸ですね」
菫「というかちょっと待て!ペロペロってなんだ!」
照「…ペロペロキャンディーっておいしいよね」
菫「しらばっくれるな!
お前ら、もしかして私が寝てる間に
何かしてないだろうな!?」
淡「してたからなんだっていうのさ!?」
菫「逆ギレ!?」
照「ほら、アレだと思えばいい。犬とかが
飼い主に駆け寄ってペロペロするような感じ」
淡「かわいい!」
菫「犬に顔舐められるって普通に嫌なんだが!?」
照「菫は愛犬家の敵」
淡「でも私達のペロペロは許してくれるんだよね!」
照「まさに愛情のなせる業」
菫「今の今までそんな事実を知らなかったんだよ!!」
淡「そんなわけで、どうしたらいいか困ってるんだよー」
菫「無視か」
照「菫、知恵を貸してほしい」
菫「知恵を貸してほしいのは私の方だ!
お前らが自重したら私の合成画像が流出し続けて、
お前らが自重しなかったらペロペロされるとか…!」
菫「どっちに転んでも私は地獄じゃないか!」
尭深「…どうせペロペロしてるかなんて
向こうにはわからないんだから、
写真だけもらってペロペロし続けるというのは?」
菫「最悪の提案だな!?」
淡「それ、一番最初に考えたけどね…」
誠子「一番に考えちゃったんだ」
照「『ズルしても、ちゃんと見張ってるからね』
って言われた」
菫「ちゃんと見張ってるだと!?」
誠子「…弘世先輩。取り外しの業者、手配しましょうか?」
照「!一刻も早く業者に点検してもらうことをお勧めする」
淡「お勧めする!」
菫「え、なんだこれ。八方塞がりじゃないか!?」
尭深「…取り外してもらったら宮永先輩たちが
遠慮なくペロペロして、
取り外さなかったら弘世先輩のプライベートは
ないも同然ですね…」
菫「くそっ!とりあえず咲ちゃんに電話だ!」
プルルルー…プルルルー…
プルルルー…プルルルー…
プルルルー…プルルルー…ガチャッ
咲『はい、竹井久の携帯電話です』
菫「なんでだよ!?」
咲『部長に電話ですか?今、部長はしゃべれないんですけど』
久(簀巻き)『むー!むー!』
菫「いや…どの道、君にかわってもらうつもりだったんだが」
咲『私ですか?』
菫「あの画像はなんだ!?」
咲『ああ、見たんですね。
あれ、けっこう頑張ったんですよ』
菫「どういうつもりだ!」
咲『抑止力になってくれって言ったじゃないですか』
菫「やり方ってものがあるだろう!?
あんな画像が出回ったら、私の人生は破滅だぞ!?」
咲『二人ともヤンデレだから、
他人にばら撒いたりなんてしませんよ』
菫「万が一流出する可能性だってあるだろう!」
咲『もちろん、その時のための対策も取ってますよ』
咲『画像の、左胸の下を見てください』
菫「…別に何もないが」
咲『菫さんにはないホクロが映ってるはずですよ』
菫「なんで私のホクロの位置を知ってるんだ!?」
咲『ほかにもいくつか故意に不自然な点を加えてますから、
突き詰めれば合成写真であることを
証明できるはずです』
菫「そういう問題じゃないんだよ!」
久(簀巻き)『……』ずりずり
咲『あ、部長が逃げちゃう!優希ちゃん、捕まえて!』
優希『わん!』
久『残念!もう抜けたわよ!』
久『脱出!優希、あなたはステイ!』
優希『わん♪』シュタッ
ダッ!
咲『あ、待ってよ!
すいません、もう切りますね!』
菫「あ、おい!まだ話は…!」
ガチャッ!!
ツー…ツー…ツー…
菫「……」
尭深「なるほど、そういう事ですか…」
誠子「先輩…」
菫「……」
菫「私は…間違っていたのか…?」
菫「小悪魔を追い払おうとして、
魔王を召喚してしまった気分だ…!」
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− 某貸会議室 −
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菫「……」
ピンポーン
久『…合言葉は?』
菫「宮永被害者同盟」
久『痕跡は?』
菫「消した」
久『オーラは?』
菫「30分以内では半径15m以内に発生してないことを確認済み」
ガチャッ…
久「どうぞー」
菫「失礼する」
バタンッ
菫「ふー…」
久「お疲れ様」
菫「まったくだよ…本当に疲れた」
久「でも、今回は楽だったんじゃない?
二人は、咲の足止めで咲の家に行ったんでしょ?」
菫「長野からはな」
菫「でも、そもそも照の奴を、
長野まで連れてくるのに苦労した」
久「あー、特性『方向音痴』ね」
菫「まあ、さすがに自分の家に行くのに
迷子にはならないと思うが」
久「ということは今頃、三人はバトルの真っ最中かー」
菫「単純な戦闘力で言えば、あの二人が
咲ちゃんに負けるとは思えないんだがな…」
久「自分のフィールドで待ち受ける咲が負けるとか、
まったく想像できないけどねー」
菫「同感だ」
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− 宮永家 −
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照「…というわけで、代金をいただいた以上は
しっかり働かせてもらう」
淡「定期的に菫先輩グッズが手に入るのはおいしいよね!」
咲「でも、二人とも菫さんの部屋に
侵入してるんだよね?
正直そんなの今さらなんじゃない?」
照「菫は私たちを警戒して、
下着類は二重の鍵付きタンスにしまっている」
淡「定期的に鍵も取り替えてるしねー」
咲「ピッキングすればいいじゃない」
照「誰もがそんな技能持ってるわけないでしょ」
淡「壊したら菫先輩マジ切れしそうだしねー」
照「というわけで、菫の下着…
もとい、竹井さんのために…」
淡「菫先輩の下着のために…覚悟!」
咲「……」
咲「うーん、さすがに、まともに戦ったら勝てないなあ」
照「……」ビュォォォォ
淡「♪」うぞうぞうぞうぞ
咲「そもそも私は、
部長の下着なんか手に入れたい放題だから、
役割を放棄してもいいんだけど…」
咲「一時的にでも、部長の下着が
他人の手に渡るっていうのは、
虫唾が走るくらい許しがたいんだよね」
咲「だから…」
咲「こんなお遊びは、
さっさと終わりにしないとね」
ポチッ
バササササッ…
照「天井から菫のエロ写真が!?」
淡「天国だ!ここは天国だ!!」
照「淡!回収!一枚も取りこぼさないで!」
淡「がってん!」
咲「気に入ってもらえてなによりだよ」
咲「じゃあ、私は部長のところに行ってくるから、
二人はそこで楽しんでてね」
照「行ってらっしゃい」
淡「うわっ、これ、すごいよ!菫先輩、えろっ!!」
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久「……!」
菫「……!」
久「なんか今、照と大星さんが
ものすごい勢いで負けた気がするわ!」
菫「奇遇だな。私もなんだか、
とんでもない不幸に見舞われた気分だ!」
久「そういえば、咲はどうだった?
抑止力になってたかしら?」
菫「あー…確かに効果はてきめんだったんだが…」
久「だったんだが?」
菫「毒をもって毒を制す、というのか…
こちらも甚大な被害を受けた」
久「あー、やっぱそうなっちゃったかー」
久「遠隔で相手を封じようとしたら、
どうしても搦め手になっちゃうものね」
久「しかも、咲は基本ドSだから…」
菫「なんで守る対象までプレイに巻き込むんだ」
久「私に関わったからじゃない?
私のストッキングを持ってたこと、
思った以上に根に持ってたみたいn」
ピンポーン
久「!?」ビクゥッ!!
菫「!?」ビクゥッ!!
ピンポーン、ピンポーン
久「……」
菫「……」
ピンポーン、ピンポーン
菫「…何か、出前を頼んだりは?」
久「…してないわ」
ピンポーン、ピンポーン
菫「つまりは…」
久「ま、モニターで確認してみましょうか…」
……
咲「失礼します」
久「見つかっちゃったかー。
まあ、そんな気もしてたけど」
咲「発想はよかったと思いますよ?
同じことを東京でされたら、
見つけられなかったでしょうね」
菫「というか、どうやってかぎつけたんだ」
咲「大したことはしてないですよ。
まず始めに、部長の事ですから
力技で見つけられるような手は打たないと思います」
咲「だから、最低でも外から見られてもバレないように、
個室が使える場所を選んでるはずですよね?」
久「そうね」
咲「また、菫さんが東京から来ることを考えると、
日帰りで来るには遠すぎですから、
近くで宿が取れる場所を選ぶはずです」
菫「ここに来た時点で午後回ってたしな…」
久「私みたいに夜行バス使えば話は別だけどね」
咲「それをやられてたら負けでしたけど、
菫さんはお嬢様学校出身ですから、
夜行バスはないと思いました。
お姉ちゃんや淡ちゃんもいますし」
咲「後、部長が用心して、カモフラージュで
遠くの宿を指定していても負けでしたけど…
とりあえず初回なのでその可能性は除外します」
久「考えはしたんだけどねー」
咲「ちなみに、宿自体が
会合場所になる可能性もありますが…」
咲「いくらお姉ちゃんや淡ちゃんがいたとしても、
部長を宿に連れ込んだなんてことがバレたら、
私が絶対に許さないですから…
リスクが大きすぎるので、
宿系の場所が会合場所になることはありません」
久「バレたら菫が死んじゃうものね」
菫「なんで友達と会うだけで生死が絡んでくるんだ…!」
咲「まとめると、清澄で近くに宿が取れて、宿でもなくて、
一般人でも個室が借りられて、
日中に長居しても問題ない場所…」
咲「となると、この貸会議室くらいしかないんですよ」
久「うーん、まぁそうなるわよねー」
菫「いやいや、普通知人一人捕まえるために
そこまで必死こいて推理しないだろ…」
咲「部長のことで、私が知らないことがあるのは
許せないんですよ」
久「というか、抑止力さんたちは?」
咲「ああ、抑止力さんたちなら、
私のおうちで楽しく写真鑑賞してますよ?」
菫「おい、それ誰の、どんな写真だ!?」
咲「大丈夫です。いざとなったら合成写真だと
証明できます」
菫「だからそういう問題じゃないんだよ!」
咲「でも、あの二人の抑止力になれって言ったのは
菫さんですよね?」
菫「ぐっ…」
咲「まあ、そんなわけで私が抑止力になるとしたら、
菫さんも相当な被害を受けますから、
今後は部長の衣類をせびるのはやめてくださいね?」
菫「私から要求したんじゃないんだが」
咲「じゃあ、言い方を変えます。
部長の衣類に触るのはやめてくださいね?」
久「ま、どうせ半分は一発ネタくらいに考えてたから、
次は別の手を考えるわよ」
菫「ネタだったのかよ!?」
咲「…部長。それについて、一つ聞きたいことがあります」
久「何かしら?」
咲「ヤンデレに…私に束縛されるのは、そんなに嫌ですか?」
久「ぶっちゃけもう慣れたけど?
今だって、別に鍵を渡してないのに家にいても
追い出したりしてないでしょ?」
菫「すごいなお前!?」
咲「だったら、今さら菫さんと会う時に
監視されるくらい、気にしませんよね?」
菫「私が気にするんだが!?」
咲「その辺、どうなんですか?」
久「ぶっちゃけ、逃亡劇を楽しんでました!」
咲「やっぱり…」
咲「私は、部長がいなくなるのが不安で仕方ないんです」
咲「正直前回の時だって、これからはいっそ
部長のことを監禁しちゃおうかって、
本気で悩んだんですよ?」
菫(なんで清澄って、会話の中に自然に
犯罪のにおいが混じるんだろうな?)
久「咲はそんなことしないわよ」
咲「どうしてそう言い切れるんですか?」
久「あなたは、籠の中の小鳥に甘んじる私で満足できるの?」
咲「……」
久「あなたが好きになった私は、自由奔放で、
大胆不敵な私じゃないの?」
咲「…そうですね」
久「だったら、私を拘束するのは諦めなさい」
久「もしくは、あなたがその手で、
私を染め上げて見せなさいな」
咲「…へえ」
咲「そう言う事、言っちゃうんだ」
咲「後から後悔しても知りませんよ?」
菫「久、撤回しろ!この狂人にそんなこと言ったら、
何されるかわかったもんじゃないぞ!?」
久「望むところよ。
謀略で向かってくるなら負ける気はないわ!」
しゅるんっ
久(簀巻き)「あれ?」
咲「じゃあ早速、帰って調教を始めましょうか」
久(簀巻き)「あれあれ?」
咲「というわけで、私達は失礼しますね」
菫「待て!」
咲「なんですか?」
菫「そんな話を聞かされて、黙って通すわけにいくか!」
久「菫、頑張って!」
咲「邪魔したら…わかってますよね?」
菫「!?」
咲「まあ、全世界に合成写真が出回って、
悲嘆にくれる菫さんも見てみたくはありますから」
咲「私はどちらでもかまいませんけど」
菫「……」
菫「…それでも」
菫「それでも、友人を裏切れるか!!」
咲「なるほど。きっと、菫さんのそういうところに
お姉ちゃんたちも惹かれたんでしょうね」
咲「私も、部長より先に菫さんに会ってたら
違っていたかもしれません」
久「ナイス菫!おかげで脱出できたわ!」
菫「お前もすごいな!?」
久「さ、逃げましょう!菫の未来と引き換えに!」
菫「やっぱりお前引き渡していいか!?」
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− 白糸台高校 −
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誠子「で、結局どうなったんですか?」
菫「久と二人で逃げたよ」
尭深「…写真はバラまかれなかったんですか?」
菫「そこはしっかりバラまかれた」
誠子「一大事じゃないですか!?」
菫「なんか、久が龍門渕のツテを使って揉み消した」
尭深「…竹井さんもすごいですね…」
菫「咲ちゃんも、本気で拡散する気はなかったのか
あっさり初手で諦めたしな」
誠子「初手を防げてなかったら、
弘世先輩の人生大変なことになってましたけど!?」
菫「まあ、私もあの二人に触れて
多少は動じなくなったという事だろう」
尭深「…二人と言えば、宮永先輩と淡ちゃんはどうしたんですか?」
菫「…あ」
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− 竹井家 −
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咲「合成写真の作り方を教えてほしい?」
照「うむ。私達も菫の無限の可能性を追求したい」
淡「あくまで芸術目的だよ!」
咲「ま、別にいいよ。私ももう少し
菫さんが苦しむ姿見てみたいし」
照「やった」
淡「はいはい!私、M字開脚してる菫先輩作りたい!」
淡「あ、芸術目的だよ、これは!」
ワイワイ、ガヤガヤ
久「……」
久「菫の受難は続きそうねー」
久「ま、とりあえず…私の家で
菫のエロ画像作成にいそしむのは
やめてもらえないかなー?」
(完)
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ヤンデレは大変そうだけど、求められてる感があってすごくいいと思う。
菫先輩も早くそこに気づいて欲しいですね。
外堀を埋めるようにじわじわと
責められたいとか咲ちゃん最高です
部長もまんざらじゃなさそうだし
咲ちゃんの願望をご褒美に
叶える話はないですか(わくわく
皆が幸せな世界
菫照淡は一応謎の信頼関係があるのです。
外堀の話は、そのうちまた番外か何かで書く予定。
終わっちゃうのでIFになりますけど。
咲さんの怖さ、照淡の可愛さが伝わっているようで幸い。
久菫は…意外と需要あるのかしら?