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【咲SS:久菫】久「たまには私もはじけたいのよ!」【小ネタ】
<あらすじ>
久「いや、本来は私って周りを引っかき回す側じゃない?
なんか今の立ち位置が納得いかないのよ」
菫「…それで?」
久「好きです!付き合ってください!」
菫「やめろ!大変なことになる!!」
<登場人物>
弘世菫,竹井久,宮永照,大星淡,松実宥,宮永咲,福路美穂子,原村和,片岡優希,亦野誠子
<症状>
※設定は菫相談室を引継ぎ。
<その他>
以下のリクエストに対する作品です。
・久菫のギャグもの
※菫相談室の設定を引き継いでいますが、
別にこの話だけで完結しているので
読んでなくても大丈夫…なはず。
菫相談室を読んでない方はこちらの設定を把握しておくと
よりお楽しみいただけると思います。
【菫相談室設定】
--------------------------------------------------------
久「うーん…」
菫「どうした、浮かない顔をして。
いや、気持ちは痛いくらいわかるが」
久「いやさ、ほら。私達って、いっつも
ヤンデレに振り回されてるじゃない?」
菫「不本意ながらな」
久「しかも今は公式大会中で美穂子まで一緒だから、
ヤンデレ率上昇中だし」
菫「まあな…私も、松実宥が加わるだけで
こんなにしんどいとは思わなかった」
久「本来はね?私って相手を振り回す側なわけよ。
だから、なんか最近ストレスがたまって
しょうがないのよね」
菫「…それを私に言われても困るんだが」
久「そんなわけで、私は決めました!
たまには一日くらい、
はっちゃけてしまおうと!」
菫「そうか、嫌な予感がするから
帰っていいか?」
久「駄目よ!というわけで…
今までずっと好きでした!
私と付き合ってください!!」
菫「ちょっ、やめろ馬鹿!!
そんな事あいつらに聞かれたr」
コォォォォォォォォ…
照「…竹井久を敵と認識した」
淡「許せないよ?さすがにこれは許せないよ?」
宥「あったかくないあったかくないあったかくない
あったかくないあったかくないあったかくない」
コォォォォォォォォ…
菫「ほら見ろ!もの凄く
ヤバいことになったじゃないか!!」
久「ふふ…まだまだ序の口よ?あっち見て」
菫「これのどこが序の口」
菫「なん…だっ……」ゾクッ!!
スゥッ……
咲「……」
咲「焼死って」
咲「すごく、苦しいらしいですね」
スゥッ……
美穂子「……」
美穂子「溺死?窒息死?」
美穂子「何が一番苦しいんでしょうね?」
咲「一通り実験して、感想を聞いてみましょうか」
咲「同一の人間で確かめる機会なんて
そうそうないでしょうし」
美穂子「そうね」
美穂子「せっかく、志願してくれる人がいるのだから」
咲、美穂子「「ね?弘世さん」」
菫「……」サーッ…
久「ほらね?」
菫「ま、待て!これは単なる久の妄言だ!
私は一切受け入れてないぞ!!」
久「ふふ、そう言うと思った。
悪いけど、逃がしてあげないわよ?」
久「よし、あなた達、聞きなさい!
殺す殺さないなんてのは剣呑すぎるから、
鬼ごっこで手を打ちましょう!」
久「今から、菫が私を連れて逃げるわ!
あなた達は30分後から追跡を開始!
探索範囲はこの建物の中ね?
もし2時間以内に捕まえられたら、
その子と一日デートしてあげる!」
久「あ、もちろん菫を狙ってる子が捕まえた場合は
菫がデートしてくれるわよ!」
菫「おい、何を勝手に!!」
久「一番苦しい死に方で死にたいの?」にこっ
菫「よし!今すぐ逃げるぞ!!ついてこい!」
久「はい、あなた♪
どこまでもついていきます♪」
菫「馬鹿!いちいちヤンデレを煽るな!!」
照「殺す」
淡「殺す」
宥「あ、あの人…殺さなきゃ」
咲「よし、やっぱり菫さんは燃やしちゃおう」
美穂子「水死体の方が醜い姿が残るわよ?」
菫「きっ、聞こえない!私は何も聞こえなかった!!」
久「あっはっは、大丈夫!
5分の3は私が対象だったから!」
菫「何でお前はそんなに平然としてるんだ!!」
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久「いやー、大変なことになっちゃったわねー」
菫「くそっ!くそっ!全部お前のせいだろうが!!」
久「だってさー、いっつも振り回されてるんだから、
たまにはヤキモキさせたいじゃない?」
菫「…まあ、その気持ちはわかるが」
久「でしょ?そんなわけで、よろしくね?」
菫「とは言っても、こっちは健常者2人に対して、
向こうは狂人が5人だぞ?
勝ち目なんかあるわけないだろう」
久「アイテム、使う、携帯電話!」
久「ここで私は、『ピンク』を召喚するわ!!」
プルルルーッ、プルルルーッ、
プルルルーッ、ガチャッ!
和『どうかしましたか?』
久「やっほー。私ね、今咲に追われてるのよ。
捕まったらデートするってルール付きでね」
和『なるほど、捕まってデートが始まる前に
部長を介錯すればいいんですね?』
久「いやいや、そこはデートしなくていいように
私を逃げ切らせてよ」
久「今ならなんと、咲の使用済みストローを
3本も提供するわ!」
和『それで取引になると思ってるんですか?』
久「もう、足元見てくるわね…
仕方ない、倍プッシュで6本ならどう?」
和『報酬は前払いでお願いしますね?』
久「だーめ、成功報酬よ?」
和『…仕方ありませんね。
至高の報酬ですから大目に見ましょう』
ガチャッ
久「よし、活きのいいヤンデレ一体と契約できたわ!」
菫「…ツッコミどころが多すぎるんだが」
久「次は優希よ!」
プルガチャッ!!
優希『ぶちょー!!ぶちょー!!』
久「よしよし、わんコールで出て偉いわね」
久「これから咲と鬼ごっこするから、
私を咲から守ってくれない?」
優希『何すればいいんだじぇ?』
久「咲を足止めしてくれればいいわ。
結果如何に関わらず、終わったら
たっぷり可愛がってあげるからね?」
優希『ぺ、ペロペロも!?ペロペロもいいか!?』
久「ふふ、すりすりもなでなでもしてあげる」
優希『い、いますぐいくじぇ!!』
ガチャッ
久「よし、これで忠犬もゲットよ!」
菫「…清澄ってホントまともな奴がいないんだな」
久「いやいや、言ってないで菫も誰か召喚してよ」
菫「私には、こんな理不尽な戦いの
捨て駒にできるような奴はいないんだよ!」
久「…友達、いないの?」
菫「お前人の話聞いてたか?」
久「まあまあ、ちょっとした
オリエンテーションだと思えばいいのよ」
久「ま、菫があっさり捕まりたいなら止めないけど?」
菫「……」
プルルルーッ、プルルルーッ、ガチャッ!
菫「すまん、亦野。お前を死地に送り込んでもいいか?」
誠子『えぇ!?』
--------------------------------------------------------
照「まあ、と言っても結局は鬼ごっこ。
数の多い方が圧倒的に有利」
淡「でも、菫先輩って何気に運動神経いいよね?
単純に追いかけるだけじゃ逃げ切られちゃうかもよ?」
宥「そ、そもそも、私達仲間じゃないよ?
賞品がもらえるのは一人だけなんだから」
咲「そうですね。私達は目的が同じなだけで
敵同士とも言っても過言ではないです」
美穂子「じゃあ、いっそのこと、
ここで人数を減らしておきましょうか?」
淡「ちょ、ちょっと待ってよ!
いくらなんでも、ここで人数減らしたら
普通に逃げ切られちゃうってば!
せめて追い詰めるところまでは協力しようよ!」
照「…淡の言う通り。取り合いは
檻にでも入れてからすればいい」
咲「そうだね…部長の事だから、
きっとこうしているうちにも
手駒を増やしてるだろうし」
美穂子「じゃあ、とりあえず5人で手分けして、
見つけたら連絡を取りましょうか」
--------------------------------------------------------
久「うーん、さすが東京!お店もいっぱいあって
目移りしちゃうわねー」
菫「……」
久「あ、このタルト美味しそう!
でもシンプルにいちごショートも捨てがたいわね」
菫「な、なぁ」
久「あ、もしかして菫、あまいもの駄目?
シャープシューターだけに」
菫「うるさい!シャープシューターは関係ないだろう!
というか、どういうつもりだ!」
久「ん?」
菫「鬼ごっこの範囲はあのホテル内じゃなかったのか!?
思いっきり外に出ちゃってるじゃないか!」
久「え?私はあの子たちの探索範囲がホテル内とは言ったけど、
私達の逃亡範囲がホテル内とは言ってないわよ?」
菫「これが詐欺師の手口か」
久「本気で鬼ごっこなんかしてたら、
結局気が休まらないじゃない。
私はかき回すだけかき回して
自分は平穏でいるのが好きなのよ」
菫「お前もけっこうな外道だな!?」
久「まあまあ、そう言うわけだから、
素直に束の間のバカンスを楽しみましょ?」
久「一応捨て駒もそれっぽく配置しておいたから、
2時間くらいなら時間を稼いでくれるはずよ」
菫「…後で詰め寄られた時の責任は取ってくれよ?」
久「了解!そのかわり、
2時間は私に付き合ってね?」
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淡「きっと、来ると思ってたよ」
照「勝てないとわかっていても、
それでもなお立ちはだかるか」
誠子「……」
誠子「確かに私では、二人に
勝つことはできないでしょう」
誠子「でも、私でも足止めすることくらいはできる」
誠子「部長の貞操を…こんなお遊びで
奪わせるわけにはいかないんだ!!」
宥「あ、わ、私もいるよ?」
誠子「アンタでも同じだよ!?」
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久「うっわー、本当に美味しいわ。
このお店、清澄にも来てくれないかしら?」
菫「チェーン店じゃないんだから無理だろ…
しかし、確かにこれは美味しいな」
久「コーヒーも美味しい!
ちゃんと一杯ずつドリップしてる味ね」
菫「最近はコンビニでも挽きたてが飲めるが…
やはり、好みの豆が選べるのは強みだな」
久「豆も売ってるのね。家で淹れてみようかしら」
菫「真面目に淹れようとすると
結構な投資が必要になるぞ?」
久「あれ?実は詳しかったり?」
菫「いや、やろうと思って諦めた」
久「駄目ねー。じゃ、今度は二人で始めてみない?」
菫「ま、機会があったらそのうちな」
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咲「…ここで和ちゃんを使ってくるところが、
部長のいやらしいところだよね」
和「私としても、咲さんと争うのは本意ではありませんが…
過ちは正さねばなりません」
優希「わん!」
美穂子「…宮永さん、どうするの?同じ部員で戦いにくいなら、
私が手を貸してもいいのだけれど」
咲「いえ、その必要はありませんよ」
咲「この二人なら、敵の数には入りませんから」
--------------------------------------------------------
久「いやー、満足しちゃった。2時間しかないし、
ここでこのままダベるってのもありかもね」
菫「あ、どうせならちょっと付き合ってくれないか?
実はポーチのファスナーが壊れて、
新しいのを買いたいと思ってたんだ」
久「へー、菫でもそういうの持ってるんだ。
てっきり弓矢しか持ってないものかと」
菫「どこの狩猟民族だよ!?
ちょうどさっき雑貨屋見かけたから
寄らせてくれ」
久「あいよー」
--------------------------------------------------------
誠子「ぬわーっ!!!!」
宥「あ、あれ…?普通に弱かったね」
淡「亦野先輩はアウトドア派ってだけで、
中身は普通の女子高生だからね!」
照「魔物である私達に勝てるはずがない」
宥「そ、そうなんだ…見た目は強そうなのに」
淡「さぁ、先を急ごう!ガーディアンが居たってことは
このあたりに居る可能性が高いよ!」
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久「あ、これとかいいんじゃない?
可愛い可愛いしてて」
菫「お前、これが私に似合わないと
わかって言ってるだろ」
久「んー、まあ確かに見た目の相性もあるけど、
自分が持ちたいと思う気持ちも大切だと思うわよ?」
久「実は、意外と可愛いものとか
好きだったりするんじゃない?」
菫「…否定はしないけどな。やっぱり
みんなの前で取り出すのは躊躇してしまうな」
久「そっかー。じゃ、普通に
似合いそうな奴を探してみましょうか」
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美穂子「…宮永さん、これはどういうこと?」
咲「いついかなる場合でも、部長を害するあなたと
共同戦線を張ることはありえませんよ?」
咲「和ちゃん?ここでしっかり食い止めてくれたら、
飲みかけのペットボトルあげるからね?」
和「任せてください!絶対にこの人は通しませんから!」
咲「優希ちゃん?和ちゃんのお手伝いをしてくれたら、
部長と二人でたくさん愛でてあげるからね?」
優希「わん!わん!!」
美穂子「くっ…通しなさい!通して!!」
--------------------------------------------------------
久「はい、これなら割とシンプルで
落ち着いてるし、いいんじゃない?」
菫「…確かに、私の好みにぴったり一致するが…
いつの間に会計まで済ませたんだ?」
久「今日は面倒なことに付き合わせちゃったからねー。
お詫びの意味も込めてプレゼント!」にこっ
菫「…なんというか…
お前がタラシだと言われているのが、
少し否定できなくなってきたよ」
久「えー。このくらいのプレゼント、
割と普通にするってば」
菫「いや、そうかもしれないが…
そのプレゼントのセンスとか、
渡してくるタイミングとかがな…」
菫「…まあいい、待ってろ。
せめてヘアゴムくらいはお返ししてやる」
久「…菫も人の事言えないと思うけど?」
--------------------------------------------------------
咲「…さてと、これで邪魔者はいなくなった」
咲「どうせ部長の事だから、
この建物の中には居ないよね?」
咲「発信機…あ、やっぱり外に出てる」
咲「まあ、他の人は建物の中を愚直に探すんだろうし、
かえってこの方が都合がいいかな」
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久「いやー、満喫満喫!後少しで鬼ごっこも終わりだし、
そろそろホテルに戻りましょうか!」
菫「…警察沙汰になってないといいけどな」
咲「今のところは大丈夫みたいですよ?
一人脱落者が出てましたけど」
菫「って、うわっ!?なんでいるんだ!?」
咲「なんでって…鬼ごっこ中じゃないですか」
咲「はい、掴みましたよ?私の勝ちです」つかみ
久「あー、やっぱり咲はひっかからなかったかー」
咲「本気で逃げる気なかったくせに
何言ってるんですか」
久「今回の主旨は相手を振り回すことだったからねー。
さすがにガチで逃げたら
捕まえられるはずないし。
それこそ電車に乗っちゃうとか」
菫「いやいや!?だからって街中にいる
人間を捕まえるって普通無理だぞ!?
どうやってやったんだ!」
咲「部長、発信機。追跡。これでわかりますか?」
菫「わかりたくもない!!」
久「前に一掃したつもりだったんだけどなあ」
咲「まあ、ともかく勝負は私の勝ちですから、
ちゃんとデートしてくださいね?」
久「りょーかい。ま、せっかく東京に来てるんだし
いろいろ回りたいと思ってたしね!」
菫「だったら最初からそうしてやってくれよ…
そうすれば丸く収まってただろうに」
咲「あ、菫さんは今日部長にちょっかい出した罰を
ちゃんと受けてくださいね?」
咲「菫さんの代わりに、
『弘世菫一日デート券』を捏造して
三人のカバンに入れておきましたから」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
照「…なんか、カバンの中から財宝が出てきた」
淡「え、えっと、これ、いいんだよね!?
もらっちゃって、いいんだよね!?」
宥「も、もう…菫ちゃん、恥ずかしがり屋なんだから…
言ってくれれば、普通にデートしてあげるのに…」
照「3人ともというのが気に入らないけど、
お互い楽しむために、ここは不可侵と行こう」
宥「そ、そうだね…迎撃なんかに時間使いたくないし」
淡「これって、一日だから、24時間なんだよね!?
お風呂も、トイレも一緒なんだよね!?」
照「当然。私も24時間密着する」
宥「えへへ、私も…いっぱい、いーっぱい、
あったかーいことしよう」
3人「「「楽しみだなー」」」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
菫「なんて事をしてくれたんだ!?
そんなの渡したら、あいつら
絶対に引かないじゃないか!!」
久「ふっ…私に関わった人はろくな目にあわないのよ?」
菫「自分で言うな!!もう絶対
お前の暇つぶしには付き合わないからな!?」
(完)
久「いや、本来は私って周りを引っかき回す側じゃない?
なんか今の立ち位置が納得いかないのよ」
菫「…それで?」
久「好きです!付き合ってください!」
菫「やめろ!大変なことになる!!」
<登場人物>
弘世菫,竹井久,宮永照,大星淡,松実宥,宮永咲,福路美穂子,原村和,片岡優希,亦野誠子
<症状>
※設定は菫相談室を引継ぎ。
<その他>
以下のリクエストに対する作品です。
・久菫のギャグもの
※菫相談室の設定を引き継いでいますが、
別にこの話だけで完結しているので
読んでなくても大丈夫…なはず。
菫相談室を読んでない方はこちらの設定を把握しておくと
よりお楽しみいただけると思います。
【菫相談室設定】
--------------------------------------------------------
久「うーん…」
菫「どうした、浮かない顔をして。
いや、気持ちは痛いくらいわかるが」
久「いやさ、ほら。私達って、いっつも
ヤンデレに振り回されてるじゃない?」
菫「不本意ながらな」
久「しかも今は公式大会中で美穂子まで一緒だから、
ヤンデレ率上昇中だし」
菫「まあな…私も、松実宥が加わるだけで
こんなにしんどいとは思わなかった」
久「本来はね?私って相手を振り回す側なわけよ。
だから、なんか最近ストレスがたまって
しょうがないのよね」
菫「…それを私に言われても困るんだが」
久「そんなわけで、私は決めました!
たまには一日くらい、
はっちゃけてしまおうと!」
菫「そうか、嫌な予感がするから
帰っていいか?」
久「駄目よ!というわけで…
今までずっと好きでした!
私と付き合ってください!!」
菫「ちょっ、やめろ馬鹿!!
そんな事あいつらに聞かれたr」
コォォォォォォォォ…
照「…竹井久を敵と認識した」
淡「許せないよ?さすがにこれは許せないよ?」
宥「あったかくないあったかくないあったかくない
あったかくないあったかくないあったかくない」
コォォォォォォォォ…
菫「ほら見ろ!もの凄く
ヤバいことになったじゃないか!!」
久「ふふ…まだまだ序の口よ?あっち見て」
菫「これのどこが序の口」
菫「なん…だっ……」ゾクッ!!
スゥッ……
咲「……」
咲「焼死って」
咲「すごく、苦しいらしいですね」
スゥッ……
美穂子「……」
美穂子「溺死?窒息死?」
美穂子「何が一番苦しいんでしょうね?」
咲「一通り実験して、感想を聞いてみましょうか」
咲「同一の人間で確かめる機会なんて
そうそうないでしょうし」
美穂子「そうね」
美穂子「せっかく、志願してくれる人がいるのだから」
咲、美穂子「「ね?弘世さん」」
菫「……」サーッ…
久「ほらね?」
菫「ま、待て!これは単なる久の妄言だ!
私は一切受け入れてないぞ!!」
久「ふふ、そう言うと思った。
悪いけど、逃がしてあげないわよ?」
久「よし、あなた達、聞きなさい!
殺す殺さないなんてのは剣呑すぎるから、
鬼ごっこで手を打ちましょう!」
久「今から、菫が私を連れて逃げるわ!
あなた達は30分後から追跡を開始!
探索範囲はこの建物の中ね?
もし2時間以内に捕まえられたら、
その子と一日デートしてあげる!」
久「あ、もちろん菫を狙ってる子が捕まえた場合は
菫がデートしてくれるわよ!」
菫「おい、何を勝手に!!」
久「一番苦しい死に方で死にたいの?」にこっ
菫「よし!今すぐ逃げるぞ!!ついてこい!」
久「はい、あなた♪
どこまでもついていきます♪」
菫「馬鹿!いちいちヤンデレを煽るな!!」
照「殺す」
淡「殺す」
宥「あ、あの人…殺さなきゃ」
咲「よし、やっぱり菫さんは燃やしちゃおう」
美穂子「水死体の方が醜い姿が残るわよ?」
菫「きっ、聞こえない!私は何も聞こえなかった!!」
久「あっはっは、大丈夫!
5分の3は私が対象だったから!」
菫「何でお前はそんなに平然としてるんだ!!」
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久「いやー、大変なことになっちゃったわねー」
菫「くそっ!くそっ!全部お前のせいだろうが!!」
久「だってさー、いっつも振り回されてるんだから、
たまにはヤキモキさせたいじゃない?」
菫「…まあ、その気持ちはわかるが」
久「でしょ?そんなわけで、よろしくね?」
菫「とは言っても、こっちは健常者2人に対して、
向こうは狂人が5人だぞ?
勝ち目なんかあるわけないだろう」
久「アイテム、使う、携帯電話!」
久「ここで私は、『ピンク』を召喚するわ!!」
プルルルーッ、プルルルーッ、
プルルルーッ、ガチャッ!
和『どうかしましたか?』
久「やっほー。私ね、今咲に追われてるのよ。
捕まったらデートするってルール付きでね」
和『なるほど、捕まってデートが始まる前に
部長を介錯すればいいんですね?』
久「いやいや、そこはデートしなくていいように
私を逃げ切らせてよ」
久「今ならなんと、咲の使用済みストローを
3本も提供するわ!」
和『それで取引になると思ってるんですか?』
久「もう、足元見てくるわね…
仕方ない、倍プッシュで6本ならどう?」
和『報酬は前払いでお願いしますね?』
久「だーめ、成功報酬よ?」
和『…仕方ありませんね。
至高の報酬ですから大目に見ましょう』
ガチャッ
久「よし、活きのいいヤンデレ一体と契約できたわ!」
菫「…ツッコミどころが多すぎるんだが」
久「次は優希よ!」
プルガチャッ!!
優希『ぶちょー!!ぶちょー!!』
久「よしよし、わんコールで出て偉いわね」
久「これから咲と鬼ごっこするから、
私を咲から守ってくれない?」
優希『何すればいいんだじぇ?』
久「咲を足止めしてくれればいいわ。
結果如何に関わらず、終わったら
たっぷり可愛がってあげるからね?」
優希『ぺ、ペロペロも!?ペロペロもいいか!?』
久「ふふ、すりすりもなでなでもしてあげる」
優希『い、いますぐいくじぇ!!』
ガチャッ
久「よし、これで忠犬もゲットよ!」
菫「…清澄ってホントまともな奴がいないんだな」
久「いやいや、言ってないで菫も誰か召喚してよ」
菫「私には、こんな理不尽な戦いの
捨て駒にできるような奴はいないんだよ!」
久「…友達、いないの?」
菫「お前人の話聞いてたか?」
久「まあまあ、ちょっとした
オリエンテーションだと思えばいいのよ」
久「ま、菫があっさり捕まりたいなら止めないけど?」
菫「……」
プルルルーッ、プルルルーッ、ガチャッ!
菫「すまん、亦野。お前を死地に送り込んでもいいか?」
誠子『えぇ!?』
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照「まあ、と言っても結局は鬼ごっこ。
数の多い方が圧倒的に有利」
淡「でも、菫先輩って何気に運動神経いいよね?
単純に追いかけるだけじゃ逃げ切られちゃうかもよ?」
宥「そ、そもそも、私達仲間じゃないよ?
賞品がもらえるのは一人だけなんだから」
咲「そうですね。私達は目的が同じなだけで
敵同士とも言っても過言ではないです」
美穂子「じゃあ、いっそのこと、
ここで人数を減らしておきましょうか?」
淡「ちょ、ちょっと待ってよ!
いくらなんでも、ここで人数減らしたら
普通に逃げ切られちゃうってば!
せめて追い詰めるところまでは協力しようよ!」
照「…淡の言う通り。取り合いは
檻にでも入れてからすればいい」
咲「そうだね…部長の事だから、
きっとこうしているうちにも
手駒を増やしてるだろうし」
美穂子「じゃあ、とりあえず5人で手分けして、
見つけたら連絡を取りましょうか」
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久「うーん、さすが東京!お店もいっぱいあって
目移りしちゃうわねー」
菫「……」
久「あ、このタルト美味しそう!
でもシンプルにいちごショートも捨てがたいわね」
菫「な、なぁ」
久「あ、もしかして菫、あまいもの駄目?
シャープシューターだけに」
菫「うるさい!シャープシューターは関係ないだろう!
というか、どういうつもりだ!」
久「ん?」
菫「鬼ごっこの範囲はあのホテル内じゃなかったのか!?
思いっきり外に出ちゃってるじゃないか!」
久「え?私はあの子たちの探索範囲がホテル内とは言ったけど、
私達の逃亡範囲がホテル内とは言ってないわよ?」
菫「これが詐欺師の手口か」
久「本気で鬼ごっこなんかしてたら、
結局気が休まらないじゃない。
私はかき回すだけかき回して
自分は平穏でいるのが好きなのよ」
菫「お前もけっこうな外道だな!?」
久「まあまあ、そう言うわけだから、
素直に束の間のバカンスを楽しみましょ?」
久「一応捨て駒もそれっぽく配置しておいたから、
2時間くらいなら時間を稼いでくれるはずよ」
菫「…後で詰め寄られた時の責任は取ってくれよ?」
久「了解!そのかわり、
2時間は私に付き合ってね?」
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淡「きっと、来ると思ってたよ」
照「勝てないとわかっていても、
それでもなお立ちはだかるか」
誠子「……」
誠子「確かに私では、二人に
勝つことはできないでしょう」
誠子「でも、私でも足止めすることくらいはできる」
誠子「部長の貞操を…こんなお遊びで
奪わせるわけにはいかないんだ!!」
宥「あ、わ、私もいるよ?」
誠子「アンタでも同じだよ!?」
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久「うっわー、本当に美味しいわ。
このお店、清澄にも来てくれないかしら?」
菫「チェーン店じゃないんだから無理だろ…
しかし、確かにこれは美味しいな」
久「コーヒーも美味しい!
ちゃんと一杯ずつドリップしてる味ね」
菫「最近はコンビニでも挽きたてが飲めるが…
やはり、好みの豆が選べるのは強みだな」
久「豆も売ってるのね。家で淹れてみようかしら」
菫「真面目に淹れようとすると
結構な投資が必要になるぞ?」
久「あれ?実は詳しかったり?」
菫「いや、やろうと思って諦めた」
久「駄目ねー。じゃ、今度は二人で始めてみない?」
菫「ま、機会があったらそのうちな」
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咲「…ここで和ちゃんを使ってくるところが、
部長のいやらしいところだよね」
和「私としても、咲さんと争うのは本意ではありませんが…
過ちは正さねばなりません」
優希「わん!」
美穂子「…宮永さん、どうするの?同じ部員で戦いにくいなら、
私が手を貸してもいいのだけれど」
咲「いえ、その必要はありませんよ」
咲「この二人なら、敵の数には入りませんから」
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久「いやー、満足しちゃった。2時間しかないし、
ここでこのままダベるってのもありかもね」
菫「あ、どうせならちょっと付き合ってくれないか?
実はポーチのファスナーが壊れて、
新しいのを買いたいと思ってたんだ」
久「へー、菫でもそういうの持ってるんだ。
てっきり弓矢しか持ってないものかと」
菫「どこの狩猟民族だよ!?
ちょうどさっき雑貨屋見かけたから
寄らせてくれ」
久「あいよー」
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誠子「ぬわーっ!!!!」
宥「あ、あれ…?普通に弱かったね」
淡「亦野先輩はアウトドア派ってだけで、
中身は普通の女子高生だからね!」
照「魔物である私達に勝てるはずがない」
宥「そ、そうなんだ…見た目は強そうなのに」
淡「さぁ、先を急ごう!ガーディアンが居たってことは
このあたりに居る可能性が高いよ!」
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久「あ、これとかいいんじゃない?
可愛い可愛いしてて」
菫「お前、これが私に似合わないと
わかって言ってるだろ」
久「んー、まあ確かに見た目の相性もあるけど、
自分が持ちたいと思う気持ちも大切だと思うわよ?」
久「実は、意外と可愛いものとか
好きだったりするんじゃない?」
菫「…否定はしないけどな。やっぱり
みんなの前で取り出すのは躊躇してしまうな」
久「そっかー。じゃ、普通に
似合いそうな奴を探してみましょうか」
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美穂子「…宮永さん、これはどういうこと?」
咲「いついかなる場合でも、部長を害するあなたと
共同戦線を張ることはありえませんよ?」
咲「和ちゃん?ここでしっかり食い止めてくれたら、
飲みかけのペットボトルあげるからね?」
和「任せてください!絶対にこの人は通しませんから!」
咲「優希ちゃん?和ちゃんのお手伝いをしてくれたら、
部長と二人でたくさん愛でてあげるからね?」
優希「わん!わん!!」
美穂子「くっ…通しなさい!通して!!」
--------------------------------------------------------
久「はい、これなら割とシンプルで
落ち着いてるし、いいんじゃない?」
菫「…確かに、私の好みにぴったり一致するが…
いつの間に会計まで済ませたんだ?」
久「今日は面倒なことに付き合わせちゃったからねー。
お詫びの意味も込めてプレゼント!」にこっ
菫「…なんというか…
お前がタラシだと言われているのが、
少し否定できなくなってきたよ」
久「えー。このくらいのプレゼント、
割と普通にするってば」
菫「いや、そうかもしれないが…
そのプレゼントのセンスとか、
渡してくるタイミングとかがな…」
菫「…まあいい、待ってろ。
せめてヘアゴムくらいはお返ししてやる」
久「…菫も人の事言えないと思うけど?」
--------------------------------------------------------
咲「…さてと、これで邪魔者はいなくなった」
咲「どうせ部長の事だから、
この建物の中には居ないよね?」
咲「発信機…あ、やっぱり外に出てる」
咲「まあ、他の人は建物の中を愚直に探すんだろうし、
かえってこの方が都合がいいかな」
--------------------------------------------------------
久「いやー、満喫満喫!後少しで鬼ごっこも終わりだし、
そろそろホテルに戻りましょうか!」
菫「…警察沙汰になってないといいけどな」
咲「今のところは大丈夫みたいですよ?
一人脱落者が出てましたけど」
菫「って、うわっ!?なんでいるんだ!?」
咲「なんでって…鬼ごっこ中じゃないですか」
咲「はい、掴みましたよ?私の勝ちです」つかみ
久「あー、やっぱり咲はひっかからなかったかー」
咲「本気で逃げる気なかったくせに
何言ってるんですか」
久「今回の主旨は相手を振り回すことだったからねー。
さすがにガチで逃げたら
捕まえられるはずないし。
それこそ電車に乗っちゃうとか」
菫「いやいや!?だからって街中にいる
人間を捕まえるって普通無理だぞ!?
どうやってやったんだ!」
咲「部長、発信機。追跡。これでわかりますか?」
菫「わかりたくもない!!」
久「前に一掃したつもりだったんだけどなあ」
咲「まあ、ともかく勝負は私の勝ちですから、
ちゃんとデートしてくださいね?」
久「りょーかい。ま、せっかく東京に来てるんだし
いろいろ回りたいと思ってたしね!」
菫「だったら最初からそうしてやってくれよ…
そうすれば丸く収まってただろうに」
咲「あ、菫さんは今日部長にちょっかい出した罰を
ちゃんと受けてくださいね?」
咲「菫さんの代わりに、
『弘世菫一日デート券』を捏造して
三人のカバンに入れておきましたから」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
照「…なんか、カバンの中から財宝が出てきた」
淡「え、えっと、これ、いいんだよね!?
もらっちゃって、いいんだよね!?」
宥「も、もう…菫ちゃん、恥ずかしがり屋なんだから…
言ってくれれば、普通にデートしてあげるのに…」
照「3人ともというのが気に入らないけど、
お互い楽しむために、ここは不可侵と行こう」
宥「そ、そうだね…迎撃なんかに時間使いたくないし」
淡「これって、一日だから、24時間なんだよね!?
お風呂も、トイレも一緒なんだよね!?」
照「当然。私も24時間密着する」
宥「えへへ、私も…いっぱい、いーっぱい、
あったかーいことしよう」
3人「「「楽しみだなー」」」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
菫「なんて事をしてくれたんだ!?
そんなの渡したら、あいつら
絶対に引かないじゃないか!!」
久「ふっ…私に関わった人はろくな目にあわないのよ?」
菫「自分で言うな!!もう絶対
お前の暇つぶしには付き合わないからな!?」
(完)
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菫相談室にも手を出してみようと思います
パパス亦野さんお疲れさまさまです笑
しかしそれ以上に、菫さんには強く生きてほしい。
あ、でも菫さんは美少女三人に好かれてるだけだから別にいいのか。
久のたらしっぷりも菫の振り回されっぷりも
すごくよいですね!この2人の可能性を
引き出したヤンデレたちに感謝ですw
リクエスト受けてくださりありがとうございました!
菫相談室>
久「これ、菫相談室読んでないと置いてきぼりよね」
菫「今後もこういうSSがちょいちょい
出てくるだろうから、読んでもらえるとうれしい」
亦野、パパス>
誠子「いえ、弘世先輩の不遇に比べたらましですよ?」
淡「でも、菫先輩は女を囲ってるだけじゃん?」
菫「嫌な言い方をするな!」
照「きっとこれからも亦野はパパスる」
菫「パパスるて」
久菫普通に良い雰囲気>
菫「というより、久となら割と誰でも
いい雰囲気になりそうな気がするが」
久「人をタラシみたいに言わないでよ」
菫「自覚なしか」
照「菫もね?」
頭悪そう>
照「失礼極まりない」
淡「私は否定できない!」
宥「わ、私も否定できないかな…」
照「え、何この流れ私だけ悪者っぽい」