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【咲-Saki-SS:爽誓】誓子「よくわからないあの子」【ヤンデレ】
<あらすじ>
なし。リクエストがあらすじです。
<登場人物>
桧森誓子,獅子原爽
<症状>
・ヤンデレ
・狂気
・監禁
<その他>
次のリクエストに対する作品です。
・爽と誓子のシリアス
爽に近づきたくて、誓子が
いくらそれとなくアピールしても、
爽のつれなくてなに考えてるかわかんない態度に
どんどん病んでく誓子
※エロくはないですが性的描写有り。
苦手な方は回避推奨。
※作中で誓子がとる行動は現実では
絶対に実行しないでください。
--------------------------------------------------------
爽は、よくわからない子だ。
例えばもし、爽を表す漢字を一文字選びなさい、
なんて問題があったとする。
そしたら私は『変』と
どちらにするかで散々迷いながらも、
最終的には『謎』を選ぶと思う。
うん。これ、どっちも
女子高生を表現する文字じゃないよね。
場違いな聖書の言葉を
突拍子もなく誤用し始めたかと思ったら、
核心を突くような鋭い言葉を
ずばっと言ってのけたりする爽。
私には、それのどこまでが冗談で、
どこまでが本気なのか、
いまだによくわからなかったりする。
そんなよくわからない子が、私の恋の相手。
なんで、こんな子を
好きになっちゃったんだろうね。
うん、私にもよくわからないよ。
--------------------------------------------------------
チカは、めちゃくちゃわかりやすい奴だ。
もし、チカを表す漢字を一文字選びなさい、
なんて問題があったら、
私は迷う事なく…んー、サトラレって
漢字で表現するとしたらなんだ…?
じゃあ『悟』にしとくか。
『ご』って誰だよ悟空か。
おっと話がずれた。
せっかくなのでどのくらいチカが
わかりやすいかのエピソードを一つ。
私達がまだ高一だった頃。
有珠山高校麻雀部の一週間は
ほとんどがチカと二人きりで、
週一で小納谷ちゃんが来るっていう
ローテーションだった。
そして、チカは週一で
決まって機嫌が悪くなった。
それまでにっこにっこと笑ってたくせに、
小納谷ちゃんの足音が聞こえてきただけで
ぷくーっとほっぺたを膨らませ始めるチカ。
いやいや、もうちょっと隠せよと。
そのあまりのわかりやすさに
私は思わず吹きだしたものだ。
そんなわけで私には、
チカが私の事を好きな事も、
それでちょっとヤンデレ入ってる事も
まるわかりだったりして。
わりと、どうしたもんかなーって
悩んでたりもする。
だって、受け入れちゃったらアレだよなぁ…
チカの事だから、私にべったりになっちゃって、
他の事全部すっぽかしちゃいそうだもんなぁ。
やれやれ、世話のかかる幼馴染だこと。
--------------------------------------------------------
ちょっと前まではよかったのにね。
特に何もしなくても、
放課後には必ず爽と二人になれて、
二人っきりで遊ぶ事ができて。
時々邪魔が入るけど、基本私達は二人きり。
爽がわかりにくくても、全然気にならなかった。
だって、どうせ爽には私しかいなかったから。
でも、今は違う。
次の年には、揺杏が入ってきた。
揺杏は小学校で一度別れちゃった私よりも、
爽の事をよくわかっていた。
ノリもよく似てるせいか、
私がついていけないような話題でも
息ぴったりに会話が弾んで。
初めてそれを目にした時、
私は、すごく打ちのめされたんだ。
ユキの時はもっとひどかった。
おんなじ学校の生徒ですらなくて、
ただ、通り道の中学校で
時々見るってだけだったのに。
爽はユキの事を知っていて、
自分から手を差し伸べた。
その後も、別にユキから望んだわけでもないのに
アイドルプロデュースとか始めちゃって、
ほとんどユキにかかりっきりだった。
私は、そんな二人を後ろから眺めるだけ。
爽にとって、もう私なんてどうでもいいのかな。
私なんて、遊び飽きちゃった
オモチャみたいなもので、
もう興味ないのかな。
なんて事を、毎日毎日考えて。
私は一人、抱えた枕を濡らすんだ。
--------------------------------------------------------
いや、別にチカに飽きたわけじゃないんだ。
そもそも、チカは『飽きる』とかいうタイプじゃない。
噛めば噛むほど味が出る、
するめみたいなやつなんだ。
いつも家に常備してあって、あるとなんだか安心する。
ないとなんとなく落ち着かない。
それが桧森誓子。言うなればするめチカ、
うんいまいち。
会話なんかなくたって、お互い他事してたって。
それでも、居心地よく一緒に過ごせる。
それが、チカって奴なんだ。
そうじゃなきゃ、ほぼ二人っきりで
一年間もだらだら遊んでられるわけないだろ?
私にとって、チカは十分大切な存在だ。
でもチカは、それだけじゃ嫌なんだよな?
でもなぁ。だからって、
今チカの愛を受け入れちゃうと、
全部駄目になっちゃうんだよなあ。
きっとチカは、私を縛る。
私を独り占めしようとする。
そして有珠山は空中分解。
今までやってきたことが全部パァだ。
だから、もうちょっとだけ。
もうちょっとだけ待ってくれないか?
--------------------------------------------------------
今日爽がみんなに話しかけた回数。
なるかに、38回。
揺杏に、76回。
ユキに、87回。
私に…54回。
今日、爽がみんなから話しかけられた回数。
なるかが、15回。
ユキが、37回。
揺杏が、73回。
私は…109回。
つまりは、そういう事だよね。
爽にとっての相棒は揺杏。
大切にしてる存在はユキ。
私は、多分…どっちでもない。
頑張って話しかけても、
会話はすぐ誰かに横取りされて。
話しかけられるのを待ってたら、
私はユキや揺杏には勝てない。
どうすればいいのかな。
どうすれば、爽を取り戻せるのかな。
ねえ、教えてよ爽。
--------------------------------------------------------
いやいや、だから落ち着けって。
ていうか回数数えてるのかよ!?
お前はヤンデレか!!ああ、ヤンデレか。
…会話なんてどっちから始めても一緒だろ?
私から話しかけなくても、
チカから話しかけてくるなら、
別に結果は同じじゃないか。
両方の合計足してみろよ?
チカ、普通に圧勝してるからさ。
ま、もっと言うならさ。
チカはサトラレだから、別にいっぱい喋らなくても、
何考えてるか大体わかるんだよ。
「誰だよハートの6抑えてるやつ!」
「フフン」
やっぱりお前か。だからもうちょっと隠せよ。
万事こんな感じだから、
確認取る分の会話が少ないだけ。
そんなわけで、私からしたら
むしろチカとは、
他のやつとは比べ物にならない位
通じ合ってるつもりなんだけどな。
どうか、そこに気づいてくれないか?
--------------------------------------------------------
爽がどんどんわからなくなっていく。
爽は、対戦校の能力の特性とかを
細かく分析して見せた。
やっぱり、爽は本当は頭が良いんだなって思う。
だとしたら、普段のボケボケっぷりは
計算の上でやってるんだろうなって、
ちょっと怖くなったりする。
わからない。どこまでが素で、
どこからが計算なんだろう。
爽は基本私に優しいけど。
それもやっぱり計算なのかな。
当たり障りなく接しておこうみたいな計算なのかな。
爽は教えてくれない。
今更、私からも聞けない。
そんな、わからない爽をずっと捕まえておくには、
一体どうしたらいいんだろう?
--------------------------------------------------------
疑心暗鬼すぎだろ。
まあ、確かにこれはよく聞かれるんだけどさ。
そんなの、いちいち計算してるわけないだろ?
その場その場で思いついた事を
セーブしないで喋ってるだけだって。
社会人でもないんだから、
普段付き合ってる友達と
計算で接したりなんかしないよ。
って、素直に教えてやればいいのにな。
私がどっちつかずの態度ばっかりとってるから、
チカがどんどん病んでいくわけで。
あれ?なんかひっかかる。
そもそも私…なんで
チカに教えてやらないんだ?
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
そして今、私は爽をベッドにはりつけている。
四肢をベッドのパイプに拘束された爽は、
さながら十字架に磔にされた救世主のようだった。
絶体絶命のピンチにも関わらず、
爽はいつも通り涼しい顔をしてる。
「…チカ。ルカによる福音書、
3章11節と言えば?」
「…下着を二枚持っている者は、
一枚も持たない者に分けてやれ。
食べ物を持っている者も同じようにせよ」
「うんうん。ちゃんとわかってるじゃないか。
独り占めはよくないんだぞ?」
「珍しく、正しく聖書を使ったね」
「しまった!?私のアイデンティティーが!!」
「そのアイデンティティーいらないと思うよ?」
おおう!なんて言いながら冷汗をかく爽。
見た目とは裏腹に、
意外に余裕はないのかもしれない。
それを、喜んでいいのかはわからないけど。
「なあ、もうちょっと待ったら私達卒業だろ?
それまで、待つ事はできないのか?」
「卒業したら、私のものになってくれるの?」
「その辺の判断は後世のエコノミストに
任せるとしようじゃないか」
「なんでエコノミスト!?
そこは爽が判断してよ!」
いけない、また爽のペースに
持ってかれるところだった。
そして、ふと我に返ってはっとする。
爽は普通に気づいてた。
私が爽を好きだって事に。
そのせいで、私が狂っていることに。
「ねえ、爽。あなたはどこまでわかってるの?」
「チカの考えてる事なら何でもわかるさ」
「…じゃあ、私がどうして
こんな事したのかもわかってる?」
「さっき自分でほとんど答えを言ってたじゃないか」
「爽の口から聞きたいの」
「……」
「…ユキ、揺杏ばっかり構ってないで私を見ろ」
「もっと言えば、私だけ見ろ。
私だけのものになれ」
「だろ?」
「…正解」
やっぱり爽はわかってる。
私の事、しっかり全部わかってる。
わかってないのは私だけ。
でも、そうだとしたら…
「なんで、素直に捕まってるの?」
「相手がチカだしなぁ。なんだかんだであまいから、
私を傷つけたりするような事はしないだろ?」
「優しく飼われて、悠々自適に引きこもりながらも
餌がサーブされる。普通に勝ち組じゃないか」
「…それが、一生続くとしても?」
「…それは困る。私にはユキをアイドルプロデュースして
ゆくゆくは二代目牌のお姉さんを襲名させるという
壮大な使命が」
「あはは。爽でもわかってない事はあるんだね」
私は裁ちばさみを取り出した。
爽の目が、珍しく驚愕に見開かれる。
「…私は、爽を傷つけるよ?」
「優しくて控えめなお姉さんなんかしてても、
爽を繋ぎとめる事はできないもん」
「いや、チカ言う程優しくも控えめでも
お姉さんでもないよな?
ぶっちゃけ結構わがままd」
「だったら、余計わかるよね?」
「私は、爽を独り占めする。
例え、爽を傷つける事になっても」
裁ちばさみで、爽のノースリーブを挟み込む。
ジョキッ…ジョキッ…ジョキッ…
その光景に爽は怯える事なく、
でも真剣な表情になって私を見つめる。
「なぁ、チカ。これ以上やったら、
もう後戻りできないぞ?」
「とっくに後戻りできないでしょ」
「いや、ここまでならまだ何とかなる。
二人でSMプレイをしていて、
つい興に乗ってワンピースを
切ってしまったと言えば誰でも納得するだろう」
「それで納得するのは爽だけだよ?」
「……本当にいいのか?
全部、駄目になっちゃうぞ?」
「お前を慕ってついてきた成香も」
「有珠山高校麻雀部としての仲間達も」
「…私達が積み上げてきた、信頼関係も」
「みんな、みんな」
「自分でぶち壊しちゃうんだぞ?」
「あはは…爽、今日は全然わかってないね」
「…今言ったそれ。私は別に求めてないよ?」
「私は、爽がいればいいもん」
ジョキンッ
ノースリーブはベストのように分離して、
爽の健康的な肌が露わになった。
--------------------------------------------------------
わかっていた。
こうなる事はわかっていたはずだ。
病んでいくチカを放置していれば、
いずれはこうなるって
わかっていたはずだ。
なのに、なんで放置した?
単に思ってる事を話すだけでも違ったろうに。
なんで、私はチカに伝えなかった?
目の前のチカは、すっかり目の光を失って。
死んだ魚みたいな目をしている。
上を切り裂いたチカは、
次は下だと言わんばかりに、
ショートパンツに手をかける。
チカは手際よく布を裁断して、
私はあっという間に秘部を露出した。
「じゃぁ…もらっちゃうね?」
「いやいやいやいや!?
焦りすぎだろ!?せめてちょっとくらい
いろいろ弄るとかしろよ!?」
ヤンデレ怖え。
目の前に好きな人の裸体があるというのに、
一目散に散らす事だけ考えるとか。
いや、病ませたのは私なんだけどさ。
…ん?病ませたのは…私?
「イッッッッ!!!」
せっかく答えが見つかったのに、
鋭い痛みで思考が中断される。
てかこいつ、本当に躊躇なくいきやがった!!
「ふふ…これで、爽は私のものだよね…」
「爽の初めては、私のもの」
「もう、この事実は覆せない」
「一生、爽に付き纏うんだ」
そう言って、細くて長い指に絡みついた血を
ちろりと舐めて微笑むチカ。
うわっ、エロい。チカのくせにエロい。
「嬉しいな」
「これからも、よろしくね?」
恍惚とした笑みを浮かべて、
チカは私の唇を奪った。
--------------------------------------------------------
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実際には、私が一生爽を囲う事は無理だった。
まあ、さすがに学校があるし。
一介の女子高生に、人を一人
社会から消すなんて芸当ができるわけないよね。
でも爽を開放する前に、
もらえるものは全部もらった。
爽の初めては、全部もらった。
その一部始終をカメラに収めた。
「この事、話したら…わかってるよね?」
「へーへー、わかってますよ」
「これからも、関係を続けてね?」
「へーへー、わかってますよ」
「卒業したら、一緒になってね?」
「へーへー、わかってますよ」
「オウムかなんかのつもりなの!?」
あれだけの事をしたのに、
爽は私に対する態度を変えなかった。
今まで通り、よくわからない
不敵な笑みを浮かべている。
その様子が、私を一層不安にさせる。
結局は、何も変わらなかったんじゃないかって。
「…そんな心配すんなって」
「チカがそのカメラを持っている以上、
私はもうチカから逃げられないんだからさ」
浮かない顔をした私に、
爽がなんて事ない感じでそう告げる。
うん…そうだよね。大丈夫だよね。
いくら爽でも、こんな映像が出回るかもって思ったら
私の言う事を聞くしかないよね。
もう焦る事はないんだ。
爽の未来は、私がもらっちゃったんだから。
でも、やっぱり本当は。
爽の事をわかりたい。わかった上で、
心も全部奪いたい。
これからも肌を重ね合わせていけば。
ずっと、一生一緒に居れば。
そのうち、わかるようになるのかな。
--------------------------------------------------------
あっはっは。
いやぁまいったまいった。
わかったつもりになってたよ。
実際は何もわかっていなかったのに。
てっきり、チカが病んでるんだと思ってた。
私はそれを見て心を痛めてる
健全な一般人だと思ってた。
違う。病んでたのは私の方だ。
どうにでもできたはずだ。
ほんの少し言葉をかければ。
両想いだよって言ってやれば。
素直なチカは、それだけで安心してくれたはずだ。
なのに私は、チカの不安を取り除かなかった。
むしろ不安を助長した。
そのせいでチカは病んだ。
最後には、取り返しのつかない罪を犯した。
これでもう、チカは私から逃げられない。
ん?カメラがあるから逆じゃないのかって?
あの独占欲の強いチカが、私の痴態を
自分以外の誰かに見せるわけないだろ?
あんなもの、枷にも何にもなりやしない。
でも、私の初めてを無理矢理奪ったという事実は、
一生チカを縛り付ける。
たとえチカに新しく好きなやつができたとしても、
私は一言こう言ってやればいい。
「私の初めてを強姦で奪っといて、
今さら乗り換えるとか許されると思ってるのか?」
これ一発でOK。元々根が善良なチカは、
その罪の意識に耐えられないだろう。
いやぁ、無意識に立てた割には
なかなかいい作戦じゃないか。
ただ一つ、問題があったとすれば。
チカを、壊しちゃった事だな。
まぁでも、私が先に壊れてたんだから
どの道チカにも壊れてもらうしかなかったのか。
うむ、チカが壊れるのは必然だった。
チカは犠牲になったのだ…
…ごめんな。
--------------------------------------------------------
幸せな日々が戻ってきた。
相変わらず、爽はやっぱりわからない。
いつも通り考えが読めなくて、
よくわからない事を
ドヤ顔で口走ったりしてる。
でも私はもうあわてない。
だって、もう爽は私のものなんだから。
私は毎日爽を抱いてる。
爽を抱けるのは私だけ。
爽の嬌声を聞けるのは私だけ。
私達の体はだいぶ馴染んできた。
爽の好きな場所もわかってきた。
今は、体だけの繋がりだけど、
そのうち、心でも繋がって見せる。
覚悟しててね、爽。
私、あきらめが悪いんだから。
--------------------------------------------------------
はは、わかってるよ。
チカの考えてる事なんて。
でも残念。チカは前提から間違っている。
私達は、最初から繋がってるんだよ。
ま、ひどくねじくれてるけど。
(完)
なし。リクエストがあらすじです。
<登場人物>
桧森誓子,獅子原爽
<症状>
・ヤンデレ
・狂気
・監禁
<その他>
次のリクエストに対する作品です。
・爽と誓子のシリアス
爽に近づきたくて、誓子が
いくらそれとなくアピールしても、
爽のつれなくてなに考えてるかわかんない態度に
どんどん病んでく誓子
※エロくはないですが性的描写有り。
苦手な方は回避推奨。
※作中で誓子がとる行動は現実では
絶対に実行しないでください。
--------------------------------------------------------
爽は、よくわからない子だ。
例えばもし、爽を表す漢字を一文字選びなさい、
なんて問題があったとする。
そしたら私は『変』と
どちらにするかで散々迷いながらも、
最終的には『謎』を選ぶと思う。
うん。これ、どっちも
女子高生を表現する文字じゃないよね。
場違いな聖書の言葉を
突拍子もなく誤用し始めたかと思ったら、
核心を突くような鋭い言葉を
ずばっと言ってのけたりする爽。
私には、それのどこまでが冗談で、
どこまでが本気なのか、
いまだによくわからなかったりする。
そんなよくわからない子が、私の恋の相手。
なんで、こんな子を
好きになっちゃったんだろうね。
うん、私にもよくわからないよ。
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チカは、めちゃくちゃわかりやすい奴だ。
もし、チカを表す漢字を一文字選びなさい、
なんて問題があったら、
私は迷う事なく…んー、サトラレって
漢字で表現するとしたらなんだ…?
じゃあ『悟』にしとくか。
『ご』って誰だよ悟空か。
おっと話がずれた。
せっかくなのでどのくらいチカが
わかりやすいかのエピソードを一つ。
私達がまだ高一だった頃。
有珠山高校麻雀部の一週間は
ほとんどがチカと二人きりで、
週一で小納谷ちゃんが来るっていう
ローテーションだった。
そして、チカは週一で
決まって機嫌が悪くなった。
それまでにっこにっこと笑ってたくせに、
小納谷ちゃんの足音が聞こえてきただけで
ぷくーっとほっぺたを膨らませ始めるチカ。
いやいや、もうちょっと隠せよと。
そのあまりのわかりやすさに
私は思わず吹きだしたものだ。
そんなわけで私には、
チカが私の事を好きな事も、
それでちょっとヤンデレ入ってる事も
まるわかりだったりして。
わりと、どうしたもんかなーって
悩んでたりもする。
だって、受け入れちゃったらアレだよなぁ…
チカの事だから、私にべったりになっちゃって、
他の事全部すっぽかしちゃいそうだもんなぁ。
やれやれ、世話のかかる幼馴染だこと。
--------------------------------------------------------
ちょっと前まではよかったのにね。
特に何もしなくても、
放課後には必ず爽と二人になれて、
二人っきりで遊ぶ事ができて。
時々邪魔が入るけど、基本私達は二人きり。
爽がわかりにくくても、全然気にならなかった。
だって、どうせ爽には私しかいなかったから。
でも、今は違う。
次の年には、揺杏が入ってきた。
揺杏は小学校で一度別れちゃった私よりも、
爽の事をよくわかっていた。
ノリもよく似てるせいか、
私がついていけないような話題でも
息ぴったりに会話が弾んで。
初めてそれを目にした時、
私は、すごく打ちのめされたんだ。
ユキの時はもっとひどかった。
おんなじ学校の生徒ですらなくて、
ただ、通り道の中学校で
時々見るってだけだったのに。
爽はユキの事を知っていて、
自分から手を差し伸べた。
その後も、別にユキから望んだわけでもないのに
アイドルプロデュースとか始めちゃって、
ほとんどユキにかかりっきりだった。
私は、そんな二人を後ろから眺めるだけ。
爽にとって、もう私なんてどうでもいいのかな。
私なんて、遊び飽きちゃった
オモチャみたいなもので、
もう興味ないのかな。
なんて事を、毎日毎日考えて。
私は一人、抱えた枕を濡らすんだ。
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いや、別にチカに飽きたわけじゃないんだ。
そもそも、チカは『飽きる』とかいうタイプじゃない。
噛めば噛むほど味が出る、
するめみたいなやつなんだ。
いつも家に常備してあって、あるとなんだか安心する。
ないとなんとなく落ち着かない。
それが桧森誓子。言うなればするめチカ、
うんいまいち。
会話なんかなくたって、お互い他事してたって。
それでも、居心地よく一緒に過ごせる。
それが、チカって奴なんだ。
そうじゃなきゃ、ほぼ二人っきりで
一年間もだらだら遊んでられるわけないだろ?
私にとって、チカは十分大切な存在だ。
でもチカは、それだけじゃ嫌なんだよな?
でもなぁ。だからって、
今チカの愛を受け入れちゃうと、
全部駄目になっちゃうんだよなあ。
きっとチカは、私を縛る。
私を独り占めしようとする。
そして有珠山は空中分解。
今までやってきたことが全部パァだ。
だから、もうちょっとだけ。
もうちょっとだけ待ってくれないか?
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今日爽がみんなに話しかけた回数。
なるかに、38回。
揺杏に、76回。
ユキに、87回。
私に…54回。
今日、爽がみんなから話しかけられた回数。
なるかが、15回。
ユキが、37回。
揺杏が、73回。
私は…109回。
つまりは、そういう事だよね。
爽にとっての相棒は揺杏。
大切にしてる存在はユキ。
私は、多分…どっちでもない。
頑張って話しかけても、
会話はすぐ誰かに横取りされて。
話しかけられるのを待ってたら、
私はユキや揺杏には勝てない。
どうすればいいのかな。
どうすれば、爽を取り戻せるのかな。
ねえ、教えてよ爽。
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いやいや、だから落ち着けって。
ていうか回数数えてるのかよ!?
お前はヤンデレか!!ああ、ヤンデレか。
…会話なんてどっちから始めても一緒だろ?
私から話しかけなくても、
チカから話しかけてくるなら、
別に結果は同じじゃないか。
両方の合計足してみろよ?
チカ、普通に圧勝してるからさ。
ま、もっと言うならさ。
チカはサトラレだから、別にいっぱい喋らなくても、
何考えてるか大体わかるんだよ。
「誰だよハートの6抑えてるやつ!」
「フフン」
やっぱりお前か。だからもうちょっと隠せよ。
万事こんな感じだから、
確認取る分の会話が少ないだけ。
そんなわけで、私からしたら
むしろチカとは、
他のやつとは比べ物にならない位
通じ合ってるつもりなんだけどな。
どうか、そこに気づいてくれないか?
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爽がどんどんわからなくなっていく。
爽は、対戦校の能力の特性とかを
細かく分析して見せた。
やっぱり、爽は本当は頭が良いんだなって思う。
だとしたら、普段のボケボケっぷりは
計算の上でやってるんだろうなって、
ちょっと怖くなったりする。
わからない。どこまでが素で、
どこからが計算なんだろう。
爽は基本私に優しいけど。
それもやっぱり計算なのかな。
当たり障りなく接しておこうみたいな計算なのかな。
爽は教えてくれない。
今更、私からも聞けない。
そんな、わからない爽をずっと捕まえておくには、
一体どうしたらいいんだろう?
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疑心暗鬼すぎだろ。
まあ、確かにこれはよく聞かれるんだけどさ。
そんなの、いちいち計算してるわけないだろ?
その場その場で思いついた事を
セーブしないで喋ってるだけだって。
社会人でもないんだから、
普段付き合ってる友達と
計算で接したりなんかしないよ。
って、素直に教えてやればいいのにな。
私がどっちつかずの態度ばっかりとってるから、
チカがどんどん病んでいくわけで。
あれ?なんかひっかかる。
そもそも私…なんで
チカに教えてやらないんだ?
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そして今、私は爽をベッドにはりつけている。
四肢をベッドのパイプに拘束された爽は、
さながら十字架に磔にされた救世主のようだった。
絶体絶命のピンチにも関わらず、
爽はいつも通り涼しい顔をしてる。
「…チカ。ルカによる福音書、
3章11節と言えば?」
「…下着を二枚持っている者は、
一枚も持たない者に分けてやれ。
食べ物を持っている者も同じようにせよ」
「うんうん。ちゃんとわかってるじゃないか。
独り占めはよくないんだぞ?」
「珍しく、正しく聖書を使ったね」
「しまった!?私のアイデンティティーが!!」
「そのアイデンティティーいらないと思うよ?」
おおう!なんて言いながら冷汗をかく爽。
見た目とは裏腹に、
意外に余裕はないのかもしれない。
それを、喜んでいいのかはわからないけど。
「なあ、もうちょっと待ったら私達卒業だろ?
それまで、待つ事はできないのか?」
「卒業したら、私のものになってくれるの?」
「その辺の判断は後世のエコノミストに
任せるとしようじゃないか」
「なんでエコノミスト!?
そこは爽が判断してよ!」
いけない、また爽のペースに
持ってかれるところだった。
そして、ふと我に返ってはっとする。
爽は普通に気づいてた。
私が爽を好きだって事に。
そのせいで、私が狂っていることに。
「ねえ、爽。あなたはどこまでわかってるの?」
「チカの考えてる事なら何でもわかるさ」
「…じゃあ、私がどうして
こんな事したのかもわかってる?」
「さっき自分でほとんど答えを言ってたじゃないか」
「爽の口から聞きたいの」
「……」
「…ユキ、揺杏ばっかり構ってないで私を見ろ」
「もっと言えば、私だけ見ろ。
私だけのものになれ」
「だろ?」
「…正解」
やっぱり爽はわかってる。
私の事、しっかり全部わかってる。
わかってないのは私だけ。
でも、そうだとしたら…
「なんで、素直に捕まってるの?」
「相手がチカだしなぁ。なんだかんだであまいから、
私を傷つけたりするような事はしないだろ?」
「優しく飼われて、悠々自適に引きこもりながらも
餌がサーブされる。普通に勝ち組じゃないか」
「…それが、一生続くとしても?」
「…それは困る。私にはユキをアイドルプロデュースして
ゆくゆくは二代目牌のお姉さんを襲名させるという
壮大な使命が」
「あはは。爽でもわかってない事はあるんだね」
私は裁ちばさみを取り出した。
爽の目が、珍しく驚愕に見開かれる。
「…私は、爽を傷つけるよ?」
「優しくて控えめなお姉さんなんかしてても、
爽を繋ぎとめる事はできないもん」
「いや、チカ言う程優しくも控えめでも
お姉さんでもないよな?
ぶっちゃけ結構わがままd」
「だったら、余計わかるよね?」
「私は、爽を独り占めする。
例え、爽を傷つける事になっても」
裁ちばさみで、爽のノースリーブを挟み込む。
ジョキッ…ジョキッ…ジョキッ…
その光景に爽は怯える事なく、
でも真剣な表情になって私を見つめる。
「なぁ、チカ。これ以上やったら、
もう後戻りできないぞ?」
「とっくに後戻りできないでしょ」
「いや、ここまでならまだ何とかなる。
二人でSMプレイをしていて、
つい興に乗ってワンピースを
切ってしまったと言えば誰でも納得するだろう」
「それで納得するのは爽だけだよ?」
「……本当にいいのか?
全部、駄目になっちゃうぞ?」
「お前を慕ってついてきた成香も」
「有珠山高校麻雀部としての仲間達も」
「…私達が積み上げてきた、信頼関係も」
「みんな、みんな」
「自分でぶち壊しちゃうんだぞ?」
「あはは…爽、今日は全然わかってないね」
「…今言ったそれ。私は別に求めてないよ?」
「私は、爽がいればいいもん」
ジョキンッ
ノースリーブはベストのように分離して、
爽の健康的な肌が露わになった。
--------------------------------------------------------
わかっていた。
こうなる事はわかっていたはずだ。
病んでいくチカを放置していれば、
いずれはこうなるって
わかっていたはずだ。
なのに、なんで放置した?
単に思ってる事を話すだけでも違ったろうに。
なんで、私はチカに伝えなかった?
目の前のチカは、すっかり目の光を失って。
死んだ魚みたいな目をしている。
上を切り裂いたチカは、
次は下だと言わんばかりに、
ショートパンツに手をかける。
チカは手際よく布を裁断して、
私はあっという間に秘部を露出した。
「じゃぁ…もらっちゃうね?」
「いやいやいやいや!?
焦りすぎだろ!?せめてちょっとくらい
いろいろ弄るとかしろよ!?」
ヤンデレ怖え。
目の前に好きな人の裸体があるというのに、
一目散に散らす事だけ考えるとか。
いや、病ませたのは私なんだけどさ。
…ん?病ませたのは…私?
「イッッッッ!!!」
せっかく答えが見つかったのに、
鋭い痛みで思考が中断される。
てかこいつ、本当に躊躇なくいきやがった!!
「ふふ…これで、爽は私のものだよね…」
「爽の初めては、私のもの」
「もう、この事実は覆せない」
「一生、爽に付き纏うんだ」
そう言って、細くて長い指に絡みついた血を
ちろりと舐めて微笑むチカ。
うわっ、エロい。チカのくせにエロい。
「嬉しいな」
「これからも、よろしくね?」
恍惚とした笑みを浮かべて、
チカは私の唇を奪った。
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--------------------------------------------------------
実際には、私が一生爽を囲う事は無理だった。
まあ、さすがに学校があるし。
一介の女子高生に、人を一人
社会から消すなんて芸当ができるわけないよね。
でも爽を開放する前に、
もらえるものは全部もらった。
爽の初めては、全部もらった。
その一部始終をカメラに収めた。
「この事、話したら…わかってるよね?」
「へーへー、わかってますよ」
「これからも、関係を続けてね?」
「へーへー、わかってますよ」
「卒業したら、一緒になってね?」
「へーへー、わかってますよ」
「オウムかなんかのつもりなの!?」
あれだけの事をしたのに、
爽は私に対する態度を変えなかった。
今まで通り、よくわからない
不敵な笑みを浮かべている。
その様子が、私を一層不安にさせる。
結局は、何も変わらなかったんじゃないかって。
「…そんな心配すんなって」
「チカがそのカメラを持っている以上、
私はもうチカから逃げられないんだからさ」
浮かない顔をした私に、
爽がなんて事ない感じでそう告げる。
うん…そうだよね。大丈夫だよね。
いくら爽でも、こんな映像が出回るかもって思ったら
私の言う事を聞くしかないよね。
もう焦る事はないんだ。
爽の未来は、私がもらっちゃったんだから。
でも、やっぱり本当は。
爽の事をわかりたい。わかった上で、
心も全部奪いたい。
これからも肌を重ね合わせていけば。
ずっと、一生一緒に居れば。
そのうち、わかるようになるのかな。
--------------------------------------------------------
あっはっは。
いやぁまいったまいった。
わかったつもりになってたよ。
実際は何もわかっていなかったのに。
てっきり、チカが病んでるんだと思ってた。
私はそれを見て心を痛めてる
健全な一般人だと思ってた。
違う。病んでたのは私の方だ。
どうにでもできたはずだ。
ほんの少し言葉をかければ。
両想いだよって言ってやれば。
素直なチカは、それだけで安心してくれたはずだ。
なのに私は、チカの不安を取り除かなかった。
むしろ不安を助長した。
そのせいでチカは病んだ。
最後には、取り返しのつかない罪を犯した。
これでもう、チカは私から逃げられない。
ん?カメラがあるから逆じゃないのかって?
あの独占欲の強いチカが、私の痴態を
自分以外の誰かに見せるわけないだろ?
あんなもの、枷にも何にもなりやしない。
でも、私の初めてを無理矢理奪ったという事実は、
一生チカを縛り付ける。
たとえチカに新しく好きなやつができたとしても、
私は一言こう言ってやればいい。
「私の初めてを強姦で奪っといて、
今さら乗り換えるとか許されると思ってるのか?」
これ一発でOK。元々根が善良なチカは、
その罪の意識に耐えられないだろう。
いやぁ、無意識に立てた割には
なかなかいい作戦じゃないか。
ただ一つ、問題があったとすれば。
チカを、壊しちゃった事だな。
まぁでも、私が先に壊れてたんだから
どの道チカにも壊れてもらうしかなかったのか。
うむ、チカが壊れるのは必然だった。
チカは犠牲になったのだ…
…ごめんな。
--------------------------------------------------------
幸せな日々が戻ってきた。
相変わらず、爽はやっぱりわからない。
いつも通り考えが読めなくて、
よくわからない事を
ドヤ顔で口走ったりしてる。
でも私はもうあわてない。
だって、もう爽は私のものなんだから。
私は毎日爽を抱いてる。
爽を抱けるのは私だけ。
爽の嬌声を聞けるのは私だけ。
私達の体はだいぶ馴染んできた。
爽の好きな場所もわかってきた。
今は、体だけの繋がりだけど、
そのうち、心でも繋がって見せる。
覚悟しててね、爽。
私、あきらめが悪いんだから。
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はは、わかってるよ。
チカの考えてる事なんて。
でも残念。チカは前提から間違っている。
私達は、最初から繋がってるんだよ。
ま、ひどくねじくれてるけど。
(完)
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珍しい上に資料も少ない二人でよくここまでスッキリしたドロドロをかけますね……すばらです。縛っていると思ったら縛られていた。何を言っているのか(ry
周りとの関係を維持しつつ、密かにチカを堕とす爽も、思い通りになったと思ってる残念なチカもドンピシャでした!
願わくばもっと有珠山のSSが増えますように…
爽と誓子は一年の頃付き合っていたという風潮。
爽と揺杏は一度だけ身体を重ねた事があるという風潮。
そして見た目と名字から豊音との血縁関係が一部の間で噂された揺杏。
幼稚園の描写からしてそれはなさそうですが。
原因はわかりませんが
一昨日から普通に見れるようになりました。
すばらしい!
すばらしいんだけど……想定以上に双方病んでた
そのギャップにもへるわけですが
ちかちゃんがボケて爽がつっこんでシリアスな割りに少し笑いました。
有珠山の外はさわやか中ドロドロって感じは百合的にみてそそりますね(笑)
このssもそんなほんのり暗い感じがよかったです。ストレートに付き合えば明るく終わってたのに、爽の無意識な病によって、普通とは違う付き合い方になってしまった。でもそれはストレートに付き合っていたら得られない枷で、それがお互いには心地よく感じている様が、まさしくヤンデレ百合だなあと
爽「謎かけか」
誓子「でも雰囲気はそんな感じだよね。
病んでても元幼馴染の
どこか信頼しあった感じが
伝わったならうれしいな」
爽「後はポルナレフおつ」
ドンピシャでした>
爽「当たってよかった!ちなみに、
最初苦労すると思ったけど、
実は有珠山結構資料多かったよ」
誓子「むしろ白糸台より多いくらいかもね」
爽と揺杏は>
誓子「そんな風潮ないよ?私がもらったもん」
爽「またチカが病み始めたぞおい」
サイトが重い>
久「CSSの描画関係をごっそり
取っ払ったからね!」
咲「問題が解消されたなら幸いです」
想定以上に双方病んでた>
爽「実は当初私が病む予定はなかった!」
誓子「こっちの方が愛し合ってる
感じがするからいいんだよ」
結構子供っぽい感じ>
爽「お姉さんを装ってるだけで私と同レベル」
誓子「心外だよ?」
爽「だったら7並べで6止めるのやめろ」
誓子「それは無理」
外はさわやか中ドロドロ>
洋榎「噛んだらじゅわーって」
恭子「邪魔したらあきませんて」
爽「ていうかこのサイト初出のキャラは
綺麗な話になるって言ってなかったか?」
誓子「綺麗でこれってどういうことなの…」
ほんのり暗い感じ>
誓子「個人的なイメージだけど、百合って
他の恋愛より思い悩む印象が強いんだ」
爽「あっけらかんと付き合うのも好きだけど、
切なさとか葛藤とかがあると
なおいいっていうか」
誓子「そんなのを詰め込んだらこうなったよ」