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【咲SS:白塞】白望「はい、誕生日プレゼントのみかん…」【あまあま】【イラストあり】

<あらすじ>
白望「塞…誕生日プレゼント…はいみかん…」

塞「…なんでみかん?」


<登場人物>
姉帯豊音,小瀬川白望,臼沢塞,エイスリンウィッシュアート,鹿倉胡桃

<症状>
・カオス
・あまあま?

<その他>
・なかばリクエストからの誕生日SSなので
 特にヤンデレ成分はありません。
 ご注意を。


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塞「ない!ないないないない!!」

塞「私の頭のおだんごがない!!」

塞「なんで!?昨日は確かにあったのに…!」

塞「ってちょっと待ってよ!そもそもなんで
  おだんごが着脱可能なの!?」

塞「とにかく…探さなくっちゃ!
  私の数少ないアイデンティティーが…!」


白望「…探し物はこれ?」


塞「…!そうそれ!っていうかなんで
  シロが私のおだんご持ってるの!?」

白望「今日は塞の誕生日だから、
   もっといいものをプレゼントしようと思う…」

塞「もっと…いいもの?」

白望「…はい、いよかん…」

塞「それシロが好きなだけでしょ!?」

白望「でもほら…ちょうどサイズもぴったりだし…」乗せっ

塞「乗っけないでよ!うわっ、これ重い!!」

白望「もう手遅れ。それはもう一生塞から離れない…」


塞「何してくれてんの!?
  あっ、取れない!本当に取れない!!
  何これ!!」ぐいぐいっ



--------------------------------------------------------



塞「もう何なのこのいよかん!!!」ガバッ!!



塞「って…夢か…そりゃそっか」

塞「あーもう、汗びっしょりだし。
  誕生日なのに朝から最悪の目覚めだ…」


白望「それは残念…」


塞「…なんでいるの?」

白望「…今日は塞の誕生日だから
   ダルいながらも頑張って来てあげた…」

塞「いきなり恩着せがましい台詞ありがとう。
  で、なんかくれるの?」


白望「もちろん…はい、温州みかん…」

塞「その流れはもう夢でやったんだってば!!」


白望「そんな夢の話を引き合いに出されても
   困るんだけどなぁ…」

塞「こっちだって夢と同じボケを
  繰り返されても困るってば」

白望「とりあえず多種多様なみかんを
   持ってきたから後で食べるといいよ…」

白望「三ヶ日…」

白望「温州みかん…」

白望「はっさく…」

白望「ぽんかん…」

塞「なんなのそのみかんにかける情熱は…!」


白望「そして…いよかん」

塞「あ、いよかんはいいわ」



--------------------------------------------------------



胡桃「あ、塞おはよう!
   はい誕生日プレゼント!!」みかん

塞「胡桃も!?ていうかなんで
  プレゼントが柑橘系オンリーなわけ!?」

胡桃「立派な鏡餅になれるようにって!」

塞「なりたいって願った覚えは
  一度もないんだけどなぁ」イラッ

エイスリン
 「サエ!ハッピーバースデイ!
  ハイ、マンダリンオレンジ!!」みかん

塞「それって結局みかんだよねぇ!?」

豊音「サエ、誕生日おめでとうだよー。
   はい、いつものアレだよー」みかん箱

塞「いつものって何!?
  あんたは喫茶店のマスターか!」

塞「ていうか多い!!段ボール1箱は多い!!
  私ってそんなにミカン好き主張してた!?」

豊音「練習用だよー」

塞「何の!?いやだから鏡餅にはならないってば!!」

白望「塞…恥ずかしがる事はない。
   鏡餅になる…立派な夢じゃないか…」

塞「なんで秘めた夢みたいな話に
  持ってこうとするの!?」

トシ「ああ、みんな揃ってるのかい、ちょうどいいねえ。
   ほら塞、誕生日のみかんだよ」みかん箱

塞「先生まで!?」







--------------------------------------------------------



キュルキュルキュル


塞「……」

白望「……」


キュルキュルキュル


塞「……」

白望「……」

塞「ねえ、シロ。私ってそんなに
  みかん好きに見える?」

白望「少なくとも今は」

塞「いや、普段からさ」

塞「こんな、持って帰るのに
  リアカー使わなくちゃいけないほど
  ミカン好きを主張した覚えないんだけどなぁ」

塞「ていうかこれ無理でしょ…
  食べきれるわけないじゃん。
  むしろなんかの嫌がらせ?」

白望「問題ないでしょ…大半は
   私が食べる事になるだろうし…」

塞「だったらなんでプレゼントしたのさ…
  って言いたいところだけど、
  まあ頼りにしてるわ」


キュルキュルキュル


塞「…はい到着。あー疲れた。
  とりあえずこたつに入って
  みかんでも食べよう」

白望「うん…」

塞「…ふぅ。まぁ量の多さには辟易するけど、
  やっぱりこたつにみかんがあると落ち着くわ」ぱくぱく

白望「塞…自分ばっかり食べてないで
   私にも欲しいんだけど…」

塞「なんで自分で剥こうって考えないかなぁ」むきむき

塞「はい」あーん

白望「…おいしい…」もきゅもきゅ

白望「もう一つ…」

塞「はいはい」あーん

白望「…おいしい…」もきゅもきゅ

白望「……」

塞「……」

白望「今日、塞のプレゼントが柑橘系オンリーだったのさ…」

白望「あれ、私が仕組んだからなんだよね…」

塞「…まあ黒幕がいるとは思ってたけどさ。
  なんでそんなことしたわけ?」むきむき

白望「私なりの、塞への告白…」

塞「」ぽとっ

塞「」

塞「…は、はぁ!?はぁ!?」

白望「そんなキレ芸披露する
   芸人みたいにキレられてもなぁ…」

塞「き、キレてるんじゃないってば!
  い、今シロなんて言ったの!?」

白望「いやだから、塞への告白…」

塞「な、ちょ、ま、え!?」

白望「落ち着いて」

塞「お、落ち着けるわけないでしょ!?
  なんで急に告白!?」

白望「…私からしたら朝からずっと
   告白してるようなもんなんだけどなぁ…」

塞「それでみかん!?な、なんで告白が
  大量のみかんって話になるわけ!?」

白望「私は考えた。塞に想いを伝えるためには
   どうしたらよいかと」

塞「だったらおあつらえ向きに
  昨日バレンタインデー
  あったばっかりじゃん。
  シロ何もくれなかったじゃん」

白望「チョコ作るのはダルかったんだよね…」

塞「いきなり頓挫した!」

白望「私はこたつに入って考えた…
   何日も頭をひねっても答えは出ず、
   考えたまま力尽きてしまう日もあった…」

塞「それ、こたつがぬくぬくで寝ちゃっただけでしょ」

白望「そんな時、こたつの上のみかんを取ろうとして、
   みかんが無くなっているのに気付いた」

白望「そこで私は気づいた…そうだ、私にとって
   塞はみかんのような存在だと…」

塞「ごめん、よくわからなかったから
  もう一回説明してくれる?」

白望「ダル…」はぁ

塞「」イラッ

白望「…私にとって、これがないと
   生きていけないというものがある…」

白望「最たる例はこたつ…」

塞「ああうん、それはなんとなくわかるわ」

白望「むしろ私とこたつは表裏一体。
   身体の一部のようなもの」

白望「対して、みかんはなくても生きてはいける。
   でも、こたつに入っていてみかんがないと
   何とも悲しく、どこか心に
   ぽっかり穴が空いたような気分になる」

塞「ずいぶん大げさだけど…
  まあ言いたい事はわかるよ」

白望「そして…こたつにみかんが必要であるように、
   私には塞が必要だと思ったんだ…」

白望「そこに居てくれるだけでどこか安心して、
   いないとなんだか落ち着かない」

白望「私にとって、塞はそんな存在」

白望「それを、みかんを渡すことで
   伝えたかったんだよね…」

白望「私は、塞の事が大好きだってことを…」

塞「ちょ…ふ、不意打ちでしょ…
  なんでそこで直球の告白になるの」

塞「というか、それだけ直球で言ってくるなら、
  最初からそうやって口で
  言ってくれればよかったんじゃない?」

白望「……」

塞「……」

白望「…私にだって、直接伝えにくい
   気持ちっていうのはある…
   塞が気づかなかったから
   仕方なく説明しただけ…」

白望「全く塞は発想が貧困で困る…」

塞「ご、ごめん。なんかちょっと
  イラつくけど一応謝っとくわ」

白望「というか…一応告白したんだから
   返事が欲しいんだけど…」

塞「あ、ご、ごめん!!そっちは本当にごめん!」

塞「え、えーと…あはは…どうしよ、
  なんか急すぎて頭がまとまんないや」

塞「えーと…と、とりあえず…」

塞「……」


塞「み、みかん……食べる?
  食べさせてあげるから」ぷしゅーっ…

白望「…ありがと」



--------------------------------------------------------



豊音「今頃あの二人うまくいってるかなー!?」

胡桃「大丈夫じゃない?どう考えても両想いだし!」

エイスリン
  「コンヤハ、オタノシミ!!」

胡桃「エイちゃんめっ!そういう
   言い回しばっかり覚えないの!」

豊音「でもなんでみかんだったんだろうね?」

胡桃「あー、シロって考え方独特だからね!
   『塞は私にとってのみかんだ。
    同意する奴は私に協力しろ』
    ってところじゃないの?」

胡桃「つまりあれはシロの他人への牽制行為!」

豊音「あはは、すっごいわかりにくいよー」

トシ「……」

トシ(…本当はもう少し深い意味があるんだろうねぇ)

トシ(塞をみかんに見立てているという事は…)

トシ(つまり『私は塞を食べたい』なんて意味も
   こめてるんじゃないかねぇ?)

トシ(塞がそれに気づかずに
   白望を家にあげてるとしたら…
   今頃本当に食われててもおかしくないねぇ…)



--------------------------------------------------------





次の日。





--------------------------------------------------------



豊音「おはよー!」

白望「ダル…おはよう」

塞「…おはよ」

胡桃「塞、みかん美味しかった?」

白望「…おいしかった…塞のみかん……」

塞「し、シロ!そういう事人前で言わない!!」

胡桃「?なんか変なこと言った?」

豊音「シロがサエのみかんを
   もらったってだけだよね?」

塞「あ、そっか…!うん!
  シロったら私のみかんなのに
  私に剥かせてパクパク食べちゃってさ!」

塞「あは、あはは、あは……」

胡桃「…なんか塞が変!」

白望「また食べていい?…塞のみかん……」

塞「え、えーと……」

塞「……」


塞「…うん」かぁぁっ


(完)
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posted by ぷちどろっぷ at 2015年02月15日 | Comment(4) | TrackBack(0) | 咲-Saki-
この記事へのコメント
例えおだんごが無くても、塞さんには犯罪的な腰付きがあるじゃないか! あとモノクル。

朝チュンの朝には塞さんに裸エプロンやって欲しいけど割烹着が一番似合いそうというジレンマ。
Posted by at 2015年02月15日 18:52
塞さん誕生日おめでとう!
Posted by at 2015年02月15日 20:35
やはりシロ塞は最高!異論は認めない!!
Posted by at 2015年02月16日 15:01
コメントありがとうございます!

>例えおだんごが無くても
白望「よかったね…」
塞「え、えっと…喜んでいいのかな?」

>塞さん誕生日おめでとう
塞「ありがとう!あ、みかんはもういらない」
白望「塞自体がみかんだしね…」
塞「引っ張るなぁ…」

>シロ塞は最高!異論は認めない
豊音「…」にこにこ
白望「…ダル」
塞「…」にこにこ
Posted by ぷちどろっぷ(管理人) at 2015年02月17日 22:37
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