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【咲-Saki-SS:久+咲+照+菫】久「入れ替わりとはまたベタな」【カオスギャグ】
<あらすじ>
なし。<その他>を見てください。
<登場人物>
竹井久,宮永照,宮永咲,弘世菫,滝見春,その他
<症状>
・ヤンデレ
・カオスギャグ
・簀巻き咲
・入れ替わり
<その他>
以下のリクエストに対する作品です。
・照と久の中身が入れ替わり菫と
咲が元に戻そうと悪戦苦闘する話
・世界観は基本簀巻きですが
3年生は卒業してプロになってます。
まあカオスなのであまり気にせず雰囲気で
読んでもらえたらと。
一応イメージはこちらのような感じ。
【設定紹介】本ブログで出てくる人たちとか用語とか【咲SS風味】
※記事の末尾をご覧ください。
--------------------------------------------------------
タッタッタッタッ
久「……」
久(思ったより遅くなっちゃったわねー)
久(取材してくれるのはいいけど、
こっちにも予定があるんだから
時間は守ってもらわないと)
久(しかも間の悪い事に携帯の電池まで切れちゃうし…
こりゃ、咲怒ってるかな)
久(2、3時間の簀巻きは
覚悟しなきゃいけないかもなぁ)
久(ま、慌てても状況は好転しないし、
落ち着いて急ぎましょう)
タッタッタッタッ
……
ダダダダダダッ
照「…ま、ず、い」
照「と、い、れ、が」
照「み、つ、か、ら、な、い…」
照「これだけ探しても見つからないとか
隠されてるとしか思えない」
照「何なのもう、なんでトイレ隠すのもう」
照「早く見つけ出さないと…このままでは危険」
照「この年になってスプラッシュは避けたい」
ダダダダダダッ
……
照「心を無に…今は試合中…2本場くらい…
まだ慌て…あわ…あわわ…あわあわ!!!」
ダダダダダダッ
咲(咲の方から迎えに来てくれないかなー、なんてね)
タッタッタッタッ
ばったり
照「なっ…久!?」
久「照!?」(何そのスピード!?)
ドーンッ!!!!
照「あいった〜〜〜〜!!」
久「…くっ…これはなかなかのなかなか…」
照「ごめんなさい、不注意だったわ…
でもあなたどんだけ全力疾走してるのよ…って」
照「…!!」
照「め、目の前に私がいる…!?」
照「っていうより何これ!?
ちょ、何これ!?決壊寸前なんだけど!?」
久「……」
久「…よくわからないけど
すごいすっきりした」晴れやか
久「…そしてなぜか目の前に私がいる」
照「ああもう!よくわかんないけど
まずはトイレ!ついてきなさい!」
久「…と言っても私は今まで
そのトイレを探し求めて
見つからなかったから
苦しんでたんだけど」
照「何言ってるの!そこに標識あるじゃない!
いいから行くわ…」
照「…あ、ヤバ、ちょ、ホントヤバい」ぶるっ
照「なんでこんなになるまで我慢するのよ!」
久「いや私も我慢したくてしたわけじゃ」
……
照「…ふぅ」
久「お疲れ様でした」
照「まったくよ…あと少し遅かったら
本当に大惨事だったわ」
照「で、そのインパクトが強すぎて
正直今さらなんだけど…」
照「私達、入れ替わってるわよね?」
久「うん」
照「原因わかる?」
久「まさか」
照「じゃ、とりあえず頭
かち割っておきましょうか」ガシッ
久「ちょ、ちょっと待ってほしい。
そう言うのって最終手段じゃないの?」
照「何言ってんのよ。
出会い頭に衝突して入れ替わったんだから
もっかいぶつかるのが
一番確率高いじゃない」
久「…痛いのはいやだ…優しくしてほしい」
照「今やっとかないともっと痛い目見るわよー?
例えば咲が来ちゃったら…」
照「……」ゾクッ
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「……」
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「…二人で」
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「どんな」
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「痛い事をするんですか?」
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「何を」
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「やさしくするんですか?」
オオオオオオオオオオオオオオ
照「あー、手遅れだったかー」
久「咲!?」
咲「なんで部長が驚いてるんですか…
部長が遅いから出迎えに来たんですよ?」
咲「そしたらまさか…お姉ちゃんと
浮気してるとは思いませんでしたけど」
咲「お姉ちゃん、覚悟はいい?」
照「あ、ちょっと待って咲。
今私達入れ替わってるから。
こっちが竹井久よ」
咲「何言ってるのお姉ちゃん。
入れ替わりとかそんなオカルトありえないよ」
照「1年前の7月17日。指。2本。下」
咲「!?」
照「1年前の7月20日。指。3本。下」
咲「それは…!」
久「何の話?」
照「二人だけの秘密ってところ?
私が竹井久である証明としては十分でしょ」
咲「…じゃあ最後にもう一つ。
『記念日』はいつか教えてください」
照「8月10日」
咲「……はぁ。本当みたいですね…」
久「え、だから何の話?ねぇ」
照「だから二人だけの秘密だから
わからなくていいんだってば」
久「いや、その内容がすごく気になるんだけど」
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
咲「ぶつかったら入れ替わったですか…
そんな漫画みたいなことあるんですね」
咲「で、再現はしてみたんですか?」
照「それをやろうとしたら照がしり込みしちゃって」
咲「ああ、それであのセリフですか…」
咲「じゃあ、さっさとやっちゃいましょう」
久「ちょ、なんでそんなに二人とも思い切りがいいの…」
咲「部長の中に私以外の誰かが
入ってるなんて許せないんだよ」
咲「それがいくらお姉ちゃんでも…
一秒でも早く取り除きたいな」
咲「あんまり長引くと…
いくらお姉ちゃんでも許せないかも」
久「さ、さすが咲…見事なまでにヤンデレ」
照「行くわよー」ガシッ
久「ちょ、待って心の準備が」頭わし掴み
照「どーん!!」
ガツンッ!!!!!!
照「……」バタンッ
久「……」バタンッ
咲「…お、思った以上にすごい勢いで
ぶつかったけど…大丈夫?」
照「あー、ダメみたいだわ」ぴゅーっ
久「…いろんな意味で駄目。すごい血が出てる。メゲる」ピューッ
咲「…とりあえず医務室行こっか…」
……
久「…というかあんなに強く
ぶつからなくてもよかったと思う」
照「一番最初に一番キツいのを味わっておけば
その後は楽になるでしょ?」
咲「でも、戻りませんでしたね…
何か条件が足りないのかな」
照「一番考えたくないのは
本当に何らかの偶然の産物で、
何度やっても元に戻れないパターンね」
久「何度もは勘弁してほしい。
正直後2〜3回で死ねる自信がある」
照「私の体なら大丈夫よ。
伊達に死線潜り抜けてないから」
久「一介の女子高校生の台詞じゃない…
というか私の体が死ぬ」
菫「照!いるか!?」
久「あ、菫だ」
照「はろはろー」
菫「なんだその包帯!?なんで
売店にお菓子買いに行くだけで
頭が包帯でぐるぐる巻きになるんだ!?」
菫「というか久も居るのか…
一体何があったんだ?」
久「久とぶつかって中身が入れ替わった」
菫「…病院行かなくて大丈夫か?」
久「ひどい」
照「まあ普通はその反応よね」
照「ほら照。私達がやったみたいに
何か二人だけに通じる内容伝えてみたら?」
久「…ふむ」
久「菫、私が菫を食べたのは4月25日」くいくい
照(食べたんだ…)
咲(食べたんだ…)
菫「なっ、なんでお前がそれを…!!」
久「だから今この体に入っているのは宮永照。
二人しか知らない秘密を言えば
それが証明できるでしょ」
菫「…そうだな。二人しか知らない、
かつ隠したい秘密をよりによって
家族の前で赤裸々に語る馬鹿は、
確かにお前くらいしかいないだろうな…」はぁ
久「…しまった…!!」
菫「…で?なんで入れ替わったとか、
条件は判明してるのか?」
照「きっかけは二人で衝突した事みたいだけど、
根本原因はわかってないわ。
試しにもう一度ぶつかってみたけど元には戻れず。
どうしようかってところであなたが来たのよ」
菫「ふむ」
菫「照魔鏡は使ってみたか?」
久「まだだけど…照魔鏡で何するの?」
菫「本質を見通すんだろ?現状が
どうなっているのかとかわかるかもしれない」
久「ふむ…一理ある」
久「…照魔鏡!!」カッ
久「…!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 『久魂』 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
久(…咲のオーラが、久の魂に纏わりついて、
雁字搦めになっている…)ブルブル
菫「…どうだ?」
久「…咲の怖さを改めて思い知った」ブルブル
菫「なんだそれ」
照「…何が映ったの?」
久「知らない方がいい」ブルブル
照「何それすごい気になる」
咲「というか普通に照魔鏡使えるんだね」
久「能力は魂側に依存するみたい」
菫「…で、結局何か分かったのか?」
久「咲が怖い」
咲「収穫なしって事だね」
照「いや、私を見たのに『咲が怖い』って
結論になる点について
もう少し言及したいんだけど」
咲「きっと部長の魂が『咲大好き!』っていう
感情で埋め尽くされてたとか
そんな感じじゃないですか?
いいじゃないですか。どうでも」
照「全然どうでもよくないかなって」
菫「しかしこうなると、結局
当時の状況を探るしかないわけだが…
ぶつかった時はどんな状況だったんだ?」
照「私は咲とロビーで落ち合う予定だったんだけど、
予定よりインタビューが長引いちゃって…
携帯の電池も切れちゃってたから
ちょっと急いで走ってたわ」
久「私は売店にお菓子を買いに行って…
なぜか建物内に迷路があって
トイレに行きたかった」
久「…あ」
菫「どうした?」
久「そう言えばあの時…あまりの苦しみに
『もうこの苦しみごと
誰かに明け渡せたりしないかなー』
とか思ってた」
照「……」
咲「……」
菫「……」
久「…え、なんでみんなして黙るの」
菫「よし、とりあえずお前
今からトイレ禁止な?」
--------------------------------------------------------
3時間後。
--------------------------------------------------------
久「…も、げんかい」
菫「よし。さすがにコーヒーのガブ飲みは効くな」
照「『よし』じゃないわよ!?よく考えたらこれ、
また私がトイレに駆け込むパターンじゃない!!」
咲「トイレの準備もOKです」スタンバイ
照「なんで個室のドア開けて中に入ってるの!?」
咲「準備です」
照「だから何の!?」
久「そ、そろそろ限界だからもう行く」ダッ
照「ちょ、ちょっと待って心の準備が!!」
ドーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!
久「…ふぅ、すっきり…」
久「……」
久「してない!!」
久「と、トイレ!!」
咲「ああ…駄目だったんだ。はいどうぞ」チッ
久「まさか妹に舌打ちされながら
トイレ譲られるとは思わなかった」ショボン
久「…なんか縄とかカメラとか
チェーンとかあって邪魔なんだけど
どけていい?」
照「……」
照「…今この時だけは、
戻れなくてよかったと心底思ったわ」
……
久「…何で戻れなかったんだろう」
照「入れ替わった時、他に何か
余計な事考えてなかったの?」
久「余計な事って」
久「あ、そう言えば」
菫「あるのか…」
久「考えてたとかじゃないけど…
尭深からもらったお茶が変な味で、
それ飲んでから調子がおかしかった気がする」
菫「最初から!!」ゴッ
照「それ!!」ゴッ
咲「言ってよ!!!!」ゴッ
久「…ごめんなさい」シュン
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
尭深(簀巻き)
「はい、私が薬を盛りました」
菫「何のためにだよ」
尭深(簀巻き)
「『好きな人と体が入れ替わって一つになれたら』」
尭深(簀巻き)
「『それはこれ以上ない幸せだと思う』」
尭深(簀巻き)
「『滝見春 心の俳句』」
照「そこで春が出てくるんだ」
咲「あの黒糖…やっぱり見逃さずに
息の根を止めておくべきでしたね…」ぎりっ
久「でも、なんで尭深がその手助けを?」
菫「しかも盛る相手間違ってないか?」
尭深(簀巻き)
「まだ試作品らしくて、38%の確率で
入れ替わり時に魂が固着されず
そのまま天に召されるそうです」
尭深(簀巻き)
「危険すぎてひs…想い人に使うのは
もう少し人体実験してからにしたいと」
照「今『久』って言おうとしなかった?」
尭深(簀巻き)
「あ、ちなみに私は特に目的はありませんが
面白そうなので協力しました」
菫「こいつの息の根を止めた方がよくないか?」
久「というか私38%の確率で
死ぬところだったんだけど」
尭深(簀巻き)
「…宮永先輩ならなんやかんやで大丈夫だろうと」
久「何その私における微妙な信頼感」
照「私も38%の確率で
死ぬところだったんだけど?」
尭深(簀巻き)
「…そこは宮永先輩に
言ってもらえると助かります」
久「なんで」
咲「そういうのは後でいいですから、
とりあえず早く元に戻してくれませんか?」
尭深(簀巻き)
「ほっといても1日で効果は消えるけど…
排出すればもっと早く消える」
照「排出って…あっ」
照「脱出!!」ダッ
しゅるんっ
照(簀巻き)
「あっちゃー。逃げ遅れたかー」
咲「お手伝いしますね?」にっこり
菫「お前ら反応早過ぎだろ。普段何やってるんだ」
照(簀巻き)
「理不尽すぎない?
私一方的な被害者なんだけど」
久「被害者という点では私もそうなんだけど」
咲「言いたい事はわかりますけど…
お姉ちゃんの体の方を何とかしないと
いけない以上どうしようもないですし」
咲「私だって姉の体のそういうところを弄るとか
本意じゃないんですから我慢してください」
久「ちょっと待って、
私の体に何するつもりなの」
咲「じゃぁトイレ行ってきますね」ずるずる
照(簀巻き)
「あ、引きずるのはやめて!
トイレの床に擦り付けられるのは
さすがに嫌!」ずるずる
久「ねえちょっと。私の体を
トイレでどうするつもりなの?」
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
霞「まったくもう…神様の力を
悪用しちゃ駄目じゃないの」
春(簀巻き)
「反省している」しれっ
霞「とりあえず残ってる黒糖を
全部出しなさい?」
春(簀巻き)
「全部盗られた。今頃あの宮永家の二人が使ってるはず」
霞「…38%の確率で失敗する事は伝えたのよね?」
春(簀巻き)
「もちろん。でも、そんなの
あの二人の足枷にはならない」
春(簀巻き)
「それに、あの魔物二人が
そんな当たり牌掴まされるとも思えない」
霞「…はあ…これ以上被害が拡大しないといいけれど…」
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
照「…というわけで酷い目にあった」
淡「へー。私のいない間に
そんな面白いことあったんだ!」
淡「で、テルはサキに何されたの?」
照「その時この体に入ってたのは久だから
私は知らないけど…」
照「元に戻った後あまり口に出したくない箇所が
ジンジン痛かった」
淡「あはは、災難だったねー」
菫「尭深の奴はしっかり懲らしめておいた。
今後はもう二度とお茶に
薬を盛る事はしないと言っていたよ」
淡「タカミお茶入れるの好きだもんねー。
そうそう何度もお茶に薬入れてたら
誰も飲んでくれなくなるしね!」
菫「まあ普通は1回でもアウトだけどな。
主犯ではないし大目に見てやることにしよう」ズズッ…
照「…そうだね。1回ならノーカンだよね」
誠子(…弘世先輩、よくこの流れでお茶飲めるなぁ)
尭深(…愛すべきポンコツ)
淡(私も後で入れ替わろう!)
--------------------------------------------------------
--------------------------------------------------------
久(簀巻き)
「ねえ咲、なんで私は縛られてるのかしら?」
咲「あの後黒糖女を縛り上げて吐かせましたけど、
入れ替わるのにわざわざ
ぶつかる必要はないそうです」
咲「ただ薬が効力を発揮し始めるその瞬間、
身体が触れていればいいと」ぎゅっ
久(簀巻き)
「いつ盛ったの?一応
警戒してたつもりなんだけど」
咲「タネ明かしはしませんよ?
次から同じ手が使えなくなりますし」
久(簀巻き)
「むむ…手ごわい。でも、咲は今更
私と入れ替わって何をする気?」
咲「泥棒猫の言葉を引用するのは癪ですけど…
好きな人と一つになれるとしたら、
それって幸せだと思いませんか?」
久(簀巻き)
「まあ否定はしないわ。ていうか、
そういう理由だったら別に
素直に言ってくれれば抵抗しないけど?」
咲「後はせっかくなので部長の人間関係を
根こそぎ断ち切ってこようかと思います」
久(簀巻き)
「助けて!誰か助けて!!」ブンッブンッ
咲「この部屋防音ですよ?」
久(簀巻き)
「あ、ヤバ、なんか来た。気持ち悪い」
咲「ふふ…部長の体、お借りしますね?」ぎゅっ
--------------------------------------------------------
久(簀巻き)
「これが部長の体の感覚なんだ…」うっとり
咲「ねえ咲。入れ替わったらものすっごい
調子悪いんだけど、これどういう事?」ぷるぷる
久(簀巻き)
「だって入れ替わったら
私は縛られてる状態からスタートですよね?」
久(簀巻き)
「部長だけ通常状態っていうのは
不公平すぎるじゃないですか」
咲「そ…それで…?」
久(簀巻き)
「限界の限界まで
お手洗い我慢してました!!」にぱーっ
咲「あなた達姉妹はどうしてそうなのよ!」ぷるぷる
咲「とりあえずお手洗い行ってくるけど、
大人しく待ってなきゃ駄目よ!?」ダッ
久(簀巻き)
「いってらっしゃい」
バタンッ!!ダダダダッ……
久(簀巻き)
「……」
久(簀巻き)
「…んしょんしょ」
久(簀巻き)
「…んしょんしょ」
久「…んしょ」
久「…さてと。じゃあ宣言通り部長の
交友関係洗いざらい切ってこようかな?」
久「…あ、これを見てる皆さん」
久「皆さんは入れ替わりとか
考えない方がいいですよ?」
久「38%の確率で死んじゃいますし…何より」
久「こうやって逆手に取られて、
恋敵に悪用されちゃうかもしれませんから」
久「ね?」
(完)
なし。<その他>を見てください。
<登場人物>
竹井久,宮永照,宮永咲,弘世菫,滝見春,その他
<症状>
・ヤンデレ
・カオスギャグ
・簀巻き咲
・入れ替わり
<その他>
以下のリクエストに対する作品です。
・照と久の中身が入れ替わり菫と
咲が元に戻そうと悪戦苦闘する話
・世界観は基本簀巻きですが
3年生は卒業してプロになってます。
まあカオスなのであまり気にせず雰囲気で
読んでもらえたらと。
一応イメージはこちらのような感じ。
【設定紹介】本ブログで出てくる人たちとか用語とか【咲SS風味】
※記事の末尾をご覧ください。
--------------------------------------------------------
タッタッタッタッ
久「……」
久(思ったより遅くなっちゃったわねー)
久(取材してくれるのはいいけど、
こっちにも予定があるんだから
時間は守ってもらわないと)
久(しかも間の悪い事に携帯の電池まで切れちゃうし…
こりゃ、咲怒ってるかな)
久(2、3時間の簀巻きは
覚悟しなきゃいけないかもなぁ)
久(ま、慌てても状況は好転しないし、
落ち着いて急ぎましょう)
タッタッタッタッ
……
ダダダダダダッ
照「…ま、ず、い」
照「と、い、れ、が」
照「み、つ、か、ら、な、い…」
照「これだけ探しても見つからないとか
隠されてるとしか思えない」
照「何なのもう、なんでトイレ隠すのもう」
照「早く見つけ出さないと…このままでは危険」
照「この年になってスプラッシュは避けたい」
ダダダダダダッ
……
照「心を無に…今は試合中…2本場くらい…
まだ慌て…あわ…あわわ…あわあわ!!!」
ダダダダダダッ
咲(咲の方から迎えに来てくれないかなー、なんてね)
タッタッタッタッ
ばったり
照「なっ…久!?」
久「照!?」(何そのスピード!?)
ドーンッ!!!!
照「あいった〜〜〜〜!!」
久「…くっ…これはなかなかのなかなか…」
照「ごめんなさい、不注意だったわ…
でもあなたどんだけ全力疾走してるのよ…って」
照「…!!」
照「め、目の前に私がいる…!?」
照「っていうより何これ!?
ちょ、何これ!?決壊寸前なんだけど!?」
久「……」
久「…よくわからないけど
すごいすっきりした」晴れやか
久「…そしてなぜか目の前に私がいる」
照「ああもう!よくわかんないけど
まずはトイレ!ついてきなさい!」
久「…と言っても私は今まで
そのトイレを探し求めて
見つからなかったから
苦しんでたんだけど」
照「何言ってるの!そこに標識あるじゃない!
いいから行くわ…」
照「…あ、ヤバ、ちょ、ホントヤバい」ぶるっ
照「なんでこんなになるまで我慢するのよ!」
久「いや私も我慢したくてしたわけじゃ」
……
照「…ふぅ」
久「お疲れ様でした」
照「まったくよ…あと少し遅かったら
本当に大惨事だったわ」
照「で、そのインパクトが強すぎて
正直今さらなんだけど…」
照「私達、入れ替わってるわよね?」
久「うん」
照「原因わかる?」
久「まさか」
照「じゃ、とりあえず頭
かち割っておきましょうか」ガシッ
久「ちょ、ちょっと待ってほしい。
そう言うのって最終手段じゃないの?」
照「何言ってんのよ。
出会い頭に衝突して入れ替わったんだから
もっかいぶつかるのが
一番確率高いじゃない」
久「…痛いのはいやだ…優しくしてほしい」
照「今やっとかないともっと痛い目見るわよー?
例えば咲が来ちゃったら…」
照「……」ゾクッ
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「……」
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「…二人で」
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「どんな」
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「痛い事をするんですか?」
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「何を」
オオオオオオオオオオオオオオ
咲「やさしくするんですか?」
オオオオオオオオオオオオオオ
照「あー、手遅れだったかー」
久「咲!?」
咲「なんで部長が驚いてるんですか…
部長が遅いから出迎えに来たんですよ?」
咲「そしたらまさか…お姉ちゃんと
浮気してるとは思いませんでしたけど」
咲「お姉ちゃん、覚悟はいい?」
照「あ、ちょっと待って咲。
今私達入れ替わってるから。
こっちが竹井久よ」
咲「何言ってるのお姉ちゃん。
入れ替わりとかそんなオカルトありえないよ」
照「1年前の7月17日。指。2本。下」
咲「!?」
照「1年前の7月20日。指。3本。下」
咲「それは…!」
久「何の話?」
照「二人だけの秘密ってところ?
私が竹井久である証明としては十分でしょ」
咲「…じゃあ最後にもう一つ。
『記念日』はいつか教えてください」
照「8月10日」
咲「……はぁ。本当みたいですね…」
久「え、だから何の話?ねぇ」
照「だから二人だけの秘密だから
わからなくていいんだってば」
久「いや、その内容がすごく気になるんだけど」
--------------------------------------------------------
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咲「ぶつかったら入れ替わったですか…
そんな漫画みたいなことあるんですね」
咲「で、再現はしてみたんですか?」
照「それをやろうとしたら照がしり込みしちゃって」
咲「ああ、それであのセリフですか…」
咲「じゃあ、さっさとやっちゃいましょう」
久「ちょ、なんでそんなに二人とも思い切りがいいの…」
咲「部長の中に私以外の誰かが
入ってるなんて許せないんだよ」
咲「それがいくらお姉ちゃんでも…
一秒でも早く取り除きたいな」
咲「あんまり長引くと…
いくらお姉ちゃんでも許せないかも」
久「さ、さすが咲…見事なまでにヤンデレ」
照「行くわよー」ガシッ
久「ちょ、待って心の準備が」頭わし掴み
照「どーん!!」
ガツンッ!!!!!!
照「……」バタンッ
久「……」バタンッ
咲「…お、思った以上にすごい勢いで
ぶつかったけど…大丈夫?」
照「あー、ダメみたいだわ」ぴゅーっ
久「…いろんな意味で駄目。すごい血が出てる。メゲる」ピューッ
咲「…とりあえず医務室行こっか…」
……
久「…というかあんなに強く
ぶつからなくてもよかったと思う」
照「一番最初に一番キツいのを味わっておけば
その後は楽になるでしょ?」
咲「でも、戻りませんでしたね…
何か条件が足りないのかな」
照「一番考えたくないのは
本当に何らかの偶然の産物で、
何度やっても元に戻れないパターンね」
久「何度もは勘弁してほしい。
正直後2〜3回で死ねる自信がある」
照「私の体なら大丈夫よ。
伊達に死線潜り抜けてないから」
久「一介の女子高校生の台詞じゃない…
というか私の体が死ぬ」
菫「照!いるか!?」
久「あ、菫だ」
照「はろはろー」
菫「なんだその包帯!?なんで
売店にお菓子買いに行くだけで
頭が包帯でぐるぐる巻きになるんだ!?」
菫「というか久も居るのか…
一体何があったんだ?」
久「久とぶつかって中身が入れ替わった」
菫「…病院行かなくて大丈夫か?」
久「ひどい」
照「まあ普通はその反応よね」
照「ほら照。私達がやったみたいに
何か二人だけに通じる内容伝えてみたら?」
久「…ふむ」
久「菫、私が菫を食べたのは4月25日」くいくい
照(食べたんだ…)
咲(食べたんだ…)
菫「なっ、なんでお前がそれを…!!」
久「だから今この体に入っているのは宮永照。
二人しか知らない秘密を言えば
それが証明できるでしょ」
菫「…そうだな。二人しか知らない、
かつ隠したい秘密をよりによって
家族の前で赤裸々に語る馬鹿は、
確かにお前くらいしかいないだろうな…」はぁ
久「…しまった…!!」
菫「…で?なんで入れ替わったとか、
条件は判明してるのか?」
照「きっかけは二人で衝突した事みたいだけど、
根本原因はわかってないわ。
試しにもう一度ぶつかってみたけど元には戻れず。
どうしようかってところであなたが来たのよ」
菫「ふむ」
菫「照魔鏡は使ってみたか?」
久「まだだけど…照魔鏡で何するの?」
菫「本質を見通すんだろ?現状が
どうなっているのかとかわかるかもしれない」
久「ふむ…一理ある」
久「…照魔鏡!!」カッ
久「…!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 『久魂』 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
咲オーラ咲オーラ 咲オーラ 咲オーラ咲オーラ
オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
久(…咲のオーラが、久の魂に纏わりついて、
雁字搦めになっている…)ブルブル
菫「…どうだ?」
久「…咲の怖さを改めて思い知った」ブルブル
菫「なんだそれ」
照「…何が映ったの?」
久「知らない方がいい」ブルブル
照「何それすごい気になる」
咲「というか普通に照魔鏡使えるんだね」
久「能力は魂側に依存するみたい」
菫「…で、結局何か分かったのか?」
久「咲が怖い」
咲「収穫なしって事だね」
照「いや、私を見たのに『咲が怖い』って
結論になる点について
もう少し言及したいんだけど」
咲「きっと部長の魂が『咲大好き!』っていう
感情で埋め尽くされてたとか
そんな感じじゃないですか?
いいじゃないですか。どうでも」
照「全然どうでもよくないかなって」
菫「しかしこうなると、結局
当時の状況を探るしかないわけだが…
ぶつかった時はどんな状況だったんだ?」
照「私は咲とロビーで落ち合う予定だったんだけど、
予定よりインタビューが長引いちゃって…
携帯の電池も切れちゃってたから
ちょっと急いで走ってたわ」
久「私は売店にお菓子を買いに行って…
なぜか建物内に迷路があって
トイレに行きたかった」
久「…あ」
菫「どうした?」
久「そう言えばあの時…あまりの苦しみに
『もうこの苦しみごと
誰かに明け渡せたりしないかなー』
とか思ってた」
照「……」
咲「……」
菫「……」
久「…え、なんでみんなして黙るの」
菫「よし、とりあえずお前
今からトイレ禁止な?」
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3時間後。
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久「…も、げんかい」
菫「よし。さすがにコーヒーのガブ飲みは効くな」
照「『よし』じゃないわよ!?よく考えたらこれ、
また私がトイレに駆け込むパターンじゃない!!」
咲「トイレの準備もOKです」スタンバイ
照「なんで個室のドア開けて中に入ってるの!?」
咲「準備です」
照「だから何の!?」
久「そ、そろそろ限界だからもう行く」ダッ
照「ちょ、ちょっと待って心の準備が!!」
ドーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!
久「…ふぅ、すっきり…」
久「……」
久「してない!!」
久「と、トイレ!!」
咲「ああ…駄目だったんだ。はいどうぞ」チッ
久「まさか妹に舌打ちされながら
トイレ譲られるとは思わなかった」ショボン
久「…なんか縄とかカメラとか
チェーンとかあって邪魔なんだけど
どけていい?」
照「……」
照「…今この時だけは、
戻れなくてよかったと心底思ったわ」
……
久「…何で戻れなかったんだろう」
照「入れ替わった時、他に何か
余計な事考えてなかったの?」
久「余計な事って」
久「あ、そう言えば」
菫「あるのか…」
久「考えてたとかじゃないけど…
尭深からもらったお茶が変な味で、
それ飲んでから調子がおかしかった気がする」
菫「最初から!!」ゴッ
照「それ!!」ゴッ
咲「言ってよ!!!!」ゴッ
久「…ごめんなさい」シュン
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--------------------------------------------------------
尭深(簀巻き)
「はい、私が薬を盛りました」
菫「何のためにだよ」
尭深(簀巻き)
「『好きな人と体が入れ替わって一つになれたら』」
尭深(簀巻き)
「『それはこれ以上ない幸せだと思う』」
尭深(簀巻き)
「『滝見春 心の俳句』」
照「そこで春が出てくるんだ」
咲「あの黒糖…やっぱり見逃さずに
息の根を止めておくべきでしたね…」ぎりっ
久「でも、なんで尭深がその手助けを?」
菫「しかも盛る相手間違ってないか?」
尭深(簀巻き)
「まだ試作品らしくて、38%の確率で
入れ替わり時に魂が固着されず
そのまま天に召されるそうです」
尭深(簀巻き)
「危険すぎてひs…想い人に使うのは
もう少し人体実験してからにしたいと」
照「今『久』って言おうとしなかった?」
尭深(簀巻き)
「あ、ちなみに私は特に目的はありませんが
面白そうなので協力しました」
菫「こいつの息の根を止めた方がよくないか?」
久「というか私38%の確率で
死ぬところだったんだけど」
尭深(簀巻き)
「…宮永先輩ならなんやかんやで大丈夫だろうと」
久「何その私における微妙な信頼感」
照「私も38%の確率で
死ぬところだったんだけど?」
尭深(簀巻き)
「…そこは宮永先輩に
言ってもらえると助かります」
久「なんで」
咲「そういうのは後でいいですから、
とりあえず早く元に戻してくれませんか?」
尭深(簀巻き)
「ほっといても1日で効果は消えるけど…
排出すればもっと早く消える」
照「排出って…あっ」
照「脱出!!」ダッ
しゅるんっ
照(簀巻き)
「あっちゃー。逃げ遅れたかー」
咲「お手伝いしますね?」にっこり
菫「お前ら反応早過ぎだろ。普段何やってるんだ」
照(簀巻き)
「理不尽すぎない?
私一方的な被害者なんだけど」
久「被害者という点では私もそうなんだけど」
咲「言いたい事はわかりますけど…
お姉ちゃんの体の方を何とかしないと
いけない以上どうしようもないですし」
咲「私だって姉の体のそういうところを弄るとか
本意じゃないんですから我慢してください」
久「ちょっと待って、
私の体に何するつもりなの」
咲「じゃぁトイレ行ってきますね」ずるずる
照(簀巻き)
「あ、引きずるのはやめて!
トイレの床に擦り付けられるのは
さすがに嫌!」ずるずる
久「ねえちょっと。私の体を
トイレでどうするつもりなの?」
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--------------------------------------------------------
霞「まったくもう…神様の力を
悪用しちゃ駄目じゃないの」
春(簀巻き)
「反省している」しれっ
霞「とりあえず残ってる黒糖を
全部出しなさい?」
春(簀巻き)
「全部盗られた。今頃あの宮永家の二人が使ってるはず」
霞「…38%の確率で失敗する事は伝えたのよね?」
春(簀巻き)
「もちろん。でも、そんなの
あの二人の足枷にはならない」
春(簀巻き)
「それに、あの魔物二人が
そんな当たり牌掴まされるとも思えない」
霞「…はあ…これ以上被害が拡大しないといいけれど…」
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照「…というわけで酷い目にあった」
淡「へー。私のいない間に
そんな面白いことあったんだ!」
淡「で、テルはサキに何されたの?」
照「その時この体に入ってたのは久だから
私は知らないけど…」
照「元に戻った後あまり口に出したくない箇所が
ジンジン痛かった」
淡「あはは、災難だったねー」
菫「尭深の奴はしっかり懲らしめておいた。
今後はもう二度とお茶に
薬を盛る事はしないと言っていたよ」
淡「タカミお茶入れるの好きだもんねー。
そうそう何度もお茶に薬入れてたら
誰も飲んでくれなくなるしね!」
菫「まあ普通は1回でもアウトだけどな。
主犯ではないし大目に見てやることにしよう」ズズッ…
照「…そうだね。1回ならノーカンだよね」
誠子(…弘世先輩、よくこの流れでお茶飲めるなぁ)
尭深(…愛すべきポンコツ)
淡(私も後で入れ替わろう!)
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--------------------------------------------------------
久(簀巻き)
「ねえ咲、なんで私は縛られてるのかしら?」
咲「あの後黒糖女を縛り上げて吐かせましたけど、
入れ替わるのにわざわざ
ぶつかる必要はないそうです」
咲「ただ薬が効力を発揮し始めるその瞬間、
身体が触れていればいいと」ぎゅっ
久(簀巻き)
「いつ盛ったの?一応
警戒してたつもりなんだけど」
咲「タネ明かしはしませんよ?
次から同じ手が使えなくなりますし」
久(簀巻き)
「むむ…手ごわい。でも、咲は今更
私と入れ替わって何をする気?」
咲「泥棒猫の言葉を引用するのは癪ですけど…
好きな人と一つになれるとしたら、
それって幸せだと思いませんか?」
久(簀巻き)
「まあ否定はしないわ。ていうか、
そういう理由だったら別に
素直に言ってくれれば抵抗しないけど?」
咲「後はせっかくなので部長の人間関係を
根こそぎ断ち切ってこようかと思います」
久(簀巻き)
「助けて!誰か助けて!!」ブンッブンッ
咲「この部屋防音ですよ?」
久(簀巻き)
「あ、ヤバ、なんか来た。気持ち悪い」
咲「ふふ…部長の体、お借りしますね?」ぎゅっ
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久(簀巻き)
「これが部長の体の感覚なんだ…」うっとり
咲「ねえ咲。入れ替わったらものすっごい
調子悪いんだけど、これどういう事?」ぷるぷる
久(簀巻き)
「だって入れ替わったら
私は縛られてる状態からスタートですよね?」
久(簀巻き)
「部長だけ通常状態っていうのは
不公平すぎるじゃないですか」
咲「そ…それで…?」
久(簀巻き)
「限界の限界まで
お手洗い我慢してました!!」にぱーっ
咲「あなた達姉妹はどうしてそうなのよ!」ぷるぷる
咲「とりあえずお手洗い行ってくるけど、
大人しく待ってなきゃ駄目よ!?」ダッ
久(簀巻き)
「いってらっしゃい」
バタンッ!!ダダダダッ……
久(簀巻き)
「……」
久(簀巻き)
「…んしょんしょ」
久(簀巻き)
「…んしょんしょ」
久「…んしょ」
久「…さてと。じゃあ宣言通り部長の
交友関係洗いざらい切ってこようかな?」
久「…あ、これを見てる皆さん」
久「皆さんは入れ替わりとか
考えない方がいいですよ?」
久「38%の確率で死んじゃいますし…何より」
久「こうやって逆手に取られて、
恋敵に悪用されちゃうかもしれませんから」
久「ね?」
(完)
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入れ代わった咲さんが人間関係を断とうとしても、何故か変わらず慕われる予感。
愛すべきポンコツの末路をお願いします。
そして体云々ではなく久の本質としての魂の方が大事というか照の体に久の魂状態で行為をやれちゃう咲の愛情深さに、さすがだなあと思いました。
ポンコツさんはそれが愛すべきところなのでそのままでいてください!
教訓譚>
久「安易に入れ替わりしちゃ駄目!」
照「お姉さんとの約束だよ!」
何故か変わらず慕われる>
久「貴方との関係を切りたいの」
美穂子「偽物ですね!正体を現しなさい!」
小並感>
久「小学生はこれを見て仲良しとは
形容しないと思うけど?」
咲「大分毒されてますね」
ポンコツさんは>
菫「菫と入れ替わるのはもちろん私」
淡「次!次は私!!」
照「いいからさっさと元に戻せ!」
ポンコツの末路>
菫「菫の体大きい…これなら組み伏せ放題」
照「自分を組み伏せて楽しいのか!」
解読よろしく>
久「暗号はわからないから暗号なのよ?」
咲「…準備、としか」
咲の愛情深さ>
咲「肉体が滅んでも一緒ですよ」
久「普通にホラーなんだけど」
いずれ照さんは>
照「割といつもの事だから慣れてる」
菫「だから病気になると言ってるんだが?」