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【咲-Saki-SS:照菫】菫「卒業したら、お前とも敵同士か」【誕生日ミニSS】【ヤンデレ】【ギャグ】

<あらすじ>
菫「卒業したら敵同士か。
  対局するときは手加減しないからな?」

照「多分そうはならないと思う」

菫「どういう事だ?
  同じチームになるとでも?」

照「うん」

菫「それはないだろ。仮にも
  三連覇した高校のツートップだぞ?」

照「……」

照「…今にわかる」


<登場人物>
宮永照,弘世菫,その他いろいろ

<症状>
・照が若干ヤンデレ。


<その他>
・弘世菫誕生日SS。短いです。
 


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淡「テルー、菫先輩ー!卒業おべでどー!!」ボロボロ

照「ありがとう」

菫「ありがとう…しかしものすごい号泣だな」

淡「だっで、だっで」ぐすぐす

照「淡…そんなに泣く必要はない。
  私達はプロになるから、
  比較的時間に余裕がある」なでなで

菫「それに白糸台高校の
  特別コーチにも就任したから…
  定期的にこっちに来ることになるしな」なでなで

淡「うんっ…!」すんっ

菫「…それにしても、やっぱりお前とは
  別チームになってしまったな」

誠子「さすがにインハイ三連覇校の
   ツートップですからね…
   両取りはできませんよね」

照「まぁ私の場合は三尋木プロに
  引っこ抜かれた感じだけど」

菫「私は瑞原プロだな…あのプロなんか
  私を見る目がちょっと怖いんだよな」ブルッ

尭深「瑞原プロはプロデュース業でも有名ですからね。
   もしかしたら芸人として売り出す気かも」

菫「芸人!?いや牌のお姉さんも勘弁だが
  私は麻雀以外やるつもりはないぞ!?」

菫「純粋に力を認めてもらえたからだと思っている。
  その期待に応えるためにも…
  照、お前とて容赦はしないからな?」

照「チームは分かれたけど
  私達が対戦することはないと思うよ」

淡「菫先輩が一軍になれないから?」にひひ

菫「泣き止んだかと思ったらお前という奴は…!
  絶対に撃ち落してやるからな」

照「別に菫の事を過小評価したわけじゃない。
  言葉の真意はいずれわかる」

菫「なんなんだその含みのある言葉は…」

照「いずれわかる」



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照『…首尾の方はどうですか』

咏『7割がたってとこかねぃ?まぁ順調だと思うよん』

照『4月25日に間に合いそうですか?』

咏『いけるいける。私だって
  デッドラインは5月4日だから
  大して変わんないしねぃ。
  死に物狂いで間にあわせて見せるぜ?』

照『安心しました。では手筈通りに』

咏『おうよ』



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4月21日。





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菫「なんとか一軍に入れた。
  これで淡にバカにされる事は無くなったな」

菫「しかし照の奴、一軍二軍とかいう前に
  全然名前を聞かないんだが…
  あいつ今どうなってるんだ?」



『はややーーーーーーーっ!?』



菫「!?これは瑞原プロの鳴き声!?
  これが聞こえた時は大抵ろくなことがない!!」

菫「どうしました瑞原プロ!」

はやり
 「す、菫ちゃん…これ…」

菫「ん?テレビがどうかしたんですか…って」


菫「これは!?」



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咏『…ってわけだ』

咏『念のためおさらいするぜぃ?
  私たちの要求はこうだ』


咏『針生えりを私の専属マネージャーにする』

照『弘世菫を私達のチームに引き渡す』

健夜『えっと…こーこちゃんを
   私のマネージャーに…』

理沙『みさき、欲しい!』

良子『特にありません』


咏『これが聞き届けられなかったら、
  私ら全員一気に引退するぜぃ?
  女子麻雀、相当つまんなくなるだろうねぃ?
  知らんけど!』

咏『そのかわり聞き届けてくれたら
  ドリームマッチでも何でもやってやるよ。
  小鍛治さんと私の対局、見たくないかい?』

咏『期限は3日後の15時まで!
  きっちりテレビの前で宣言してもらう!
  諸君の賢明な判断を期待するぜぃ!』

咏『じゃーにー。邪魔して悪かったねぃ。
  あ、ニュース続けていいよん』

キャスター
 『そ、それでは次のニュースです』


菫「……」

はやり
「……」

菫「何やってんだあいつは…!!」

はやり
 「ホントだよ!?ていうか良子ちゃん何なの!?
  『特にありません』って!
  ならなんでそこに並んじゃってるの!?」

はやり
 「と、とにかく!ちょっと
  あの4人に交渉に行ってくるよ!
  菫ちゃんはコメントを求められても
  黙秘を貫いて!」

菫「は、はい…」

菫「……」

菫「どうしてこんなことに…!!」



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菫「…失礼します」

えり「どうも…この度はお互い災難でしたね」

菫「まったくです…事務所を出た途端
  大量のマスコミに囲まれるし…」

恒子「あはは、そりゃ仕方がないよ!
   こんなオモシロ騒動、私だって
   当事者じゃなかったら押し掛けてるし!」

みさき
 「結論が出るまで私たちは軟禁ですか…
  これは、野依プロには説教が必要ですね」

恒子「まぁまぁ。それだけ
   愛されてるってことじゃないですかー」

えり「なら貴女は受け入れるとでも?」

恒子「ロンオブモチ!」

えり「だったら一人で出て行って
   小鍛治プロだけでも
   撤回させてくれませんか?」

えり「どうせ両想いならこんな茶番に
   参加する必要はないでしょう。
   国内最強の小鍛治プロが抜けるだけでも
   随分状況は変わると思いますが」

菫「針生アナはやはり不本意ですか」

えり「当然です。こんな、人を
   物々交換の材料のように扱うなんて…!」

えり「それに今回の件のせいで、
   『やっぱり咏えりできてたかー』だとか
   『怪しいとは思ってたんだよねー』だとか
   散々な言われようなんですよ!?」

えり「ほ、本当に好きだって言うなら、
   まずは本人にプロポーズするべきでしょう!」真っ赤


菫(ツンデレか)

恒子(ツンデレ乙!)


みさき
 「ツンデレご馳走様です」

菫・恒子「言った!?」


えり「つ、ツンデレじゃありません!
   そういう村吉アナはどうなんですか!」

えり「野依プロが口下手なのは、
   貴女が夜な夜な野依プロを調教して
   自分以外とはまともに
   喋れないようにしているって、
   もっぱらの噂じゃないですか!」


みさき
 「黙秘権を行使します」


菫(調教してるのか…)

恒子(これは調教してるね)

えり「黙秘ということは
   やましいことがあるんですよね!?
   なら貴女も茶番なんじゃないですか!」

みさき
 「黙秘権を行使します」

えり「くっ…弘世選手!
   もしかして貴女もそうなんですか!?」

菫「い、いや…私は少なくとも
  ツンデレではありませんし
  調教もしてませんが…」

えり「そっちの話じゃありません!!」

恒子「いやシャープシューターは
   当然こっち側でしょ。
   今のドラフト制って
   選手の意向はガチ無視だもん。
   チーム間の交渉はありだけど、
   ガチのくじ引きになったら完全運試しだし。
   取られる側としては納得できないよねー」

菫「…まあ否定はしません」

恒子「というわけで全員このクーデターが
   成功するのを願ってるみたいだし、
   素直にワクワクしながら見守ろうよ!」

えり「私は成功しない方がいいです!」

菫「……」

菫(どうなる事やら…)



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3日後(4月24日)。





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咏『よーし15時だ!耳揃えて
  回答を聞かせてもらうぜぃ?』

菫『……』

えり『……』

恒子『……』

みさき
 『……』

はやり
 『……』スッ

はやり
 『プロ麻雀協会およびテレビ局側の交渉役は、
  瑞原はやりが担当します☆』

はやり
 『今回のクーデター…協会とテレビ局は、
  条件付きで受け入れます!』


咏『』ガタッ!

照『』ガタッ!

健夜『』ガtッ『いったぁっ!?』ズデン!

理沙『』プンスコ!

良子『…』


はやり
 『条件は3つ!
  一つ、今年1年戒能プロ以外の4人は年棒ゼロ!
  一つ、戒能プロを除く4人でドリームマッチを組む事!
  一つ、弘世菫を牌のお姉さまとして
  プロデュースする権利は
  ハートビーツ大宮が引き続き所有する事!』

はやり
 『この3点にOKするなら、
  あなた達の主張を受け入れるらしいよ☆』


菫『おいちょっと待て』

はやり
 『はややっ?』

菫『なんだその権利!?
  私は何も聞いてないぞ!?』

はやり
 『私も見たけど、ちゃんと
  契約書に書いてあったよ☆』

菫『嘘をつくな!契約書には目を通した!
  そんな言葉はどこにも書いてなかったぞ!』

はやり
 『は、はややー…それを今はやりに
  言われても困っちゃうぞ☆』

みさき
 (ああ、例の悪徳契約書ですか)

恒子
 (契約書をあぶり出しにすると
  出てくるって奴だよね)

えり
 (ハートビーツ大宮の闇は深い)


咏『よっし商談成立!私達は
  そっちの条件を全面的に飲むぜぃ!』

菫『おいちょっと待て』

咏『いやぁよかった。これこそまさに
  Win−Winって奴だねぃ』

はやり
 『うーん、はやりはよく知らないけど…
  上層部の人は実際喜んでたみたいだね☆
  面白いネタができた!みたいな感じで』

菫『おいちょっと待て!
  私はまだ認めてないぞ!』

はやり
 『あ、というわけで宣伝です!
  このやらかしちゃった4人の対局は
  1週間後の20時、ゴールデンタイムに
  放送します!
  みんな、見てくれると嬉しいな☆』

はやり
 『以上で緊急会見を終了させていただきます!
  お疲れ様でした!』

菫『おい、勝手に話を終わるな!
  わたしはまd』ブツッ

キャスター
 『それではニュースを再開します』




誠子「……」

尭深「……」

淡「あっはっは!!牌のお姉さまだって!」

尭深「…やっぱり…瑞原プロが
   弘世先輩みたいな素材を
   ほおっておくはずがないよね…」

誠子「おいたわしや」



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4月25日。





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照「ようこそ横浜ロードスターズへ。
  ずいぶんかっこいい恰好をしてるね」

菫(お姉さま)
 「…誰のせいだ」

照「牌のお姉さまの件は
  ハートビーツ大宮が黒幕なんだから
  今回の件とは無関係でしょ」

菫(お姉さま)
 「あの時3つ目の条件だけでも
  蹴ってくれれば私は
  こうならずにすんだんだよ!」

照「それを私に言われても困る」

菫(お姉さま)
 「くそっ…!というかお前、
  いつからこんな計画を立ててたんだ」

照「ずっと前から」

菫(お姉さま)
 「…え?」

照「だから、ずっと前から。
  2年目のインターハイが終わった頃には
  もう計画してた」

菫(お姉さま)
 「…何のために」

照「菫を逃がさないために」

照「普通に話が進んだら、
  菫とチームが分かれてしまう」

照「菫は女たらしだから、
  きっと他のチームでもちやほやされて、
  そのうち私の事なんて忘れてしまう」

照「だったら絶対同じチームになるしかない。
  でも現行の制度じゃ、選手の意向は
  反映されるかは運次第でしょ。それじゃ困る」

照「強硬手段に出る必要があった。
  だから面白い事が好きそうな
  三尋木プロを抱き込んだ」

咏「んで、私が小鍛治さんと
  野依さんを巻き込んだ。
  あの二人も似たような境遇だったしねぃ」にゅっ

菫(お姉さま)
 「戒能プロは?」

咏「あー、ありゃはやりんを守るためだろ。
  かいのんとはやりんは
  恋仲を疑われるくらい仲がいいし。
  かいのん程じゃないにせよ、
  私らもはやりんと仲いいしねぃ」
  
咏「はやりんが私らと繋がってない事を示した上で、
  むしろはやりんの地位を向上させるために
  自分を犠牲にしたんじゃね?知らんけど」

菫「…随分周到に計画していたようで」

照「言った通りになったでしょ。
  私達は同じチームになるって」

菫「…まあな」

照「これからもずっと一緒。
  別のチームになれるなんて思わない方がいい」

照「ずっと、私の世話をしてもらうから」

菫「……」

菫「ずいぶん遠回しな告白だな。
  それならいっそ素直に『結婚してください』
  とでも言ったらどうだ」

照「…そのつもり」

菫「え?」

照「誕生日おめでとう。指出して」

菫「……」スッ

照「誕生日プレゼントは婚約指輪」

照「結婚してください」ぺっこりん

菫「…っ、年棒ゼロのくせに」

照「そんなのはどうにでもなる。
  で、プレゼントをもらった返事は?」

菫「……」

菫「…ま」

菫「…まあ…考えておいてやるよ」

照「了解。じゃぁ婚姻届提出してくる」

菫「話聞いてたのか!?まだ承諾してないぞ!?
  そもそも署名もしてないじゃないか!」

照「菫の筆跡なんてもう2年目には
  完璧にコピーできてたけど」

菫「おかしいだろ!?お前もしかして
  ちょっとヤンデレ
  入ってるんじゃないのか!?」

照「……」

菫「…な、なんだその沈黙は」

照「いや…ちょっと驚いた」


照「今さら何言ってるの?」


菫「……」ゾクッ

照「それに菫は、私がヤンデレだったら
  私の事を見捨てるの?」

菫「……」はぁ

菫「馬鹿を言うな…」

菫「お前がヤンデレだったら、
  なおさら私が管理しないと
  周りに迷惑がかかるじゃないか」


菫「責任もって、私が管理してやるよ」

照「了解。今後ともよろしく。
  じゃぁ行ってくる」

菫「だから婚姻届けを出そうとするな!!
  せめて私にも中身を確認させろ!!」

照「……」すっ

菫「やっぱりだ!この婚姻届は承認できない!」

照「…なんで」


菫「私は、絶対に妻側だからな!!」



(完)
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posted by ぷちどろっぷ at 2015年04月25日 | Comment(6) | TrackBack(0) | 咲-Saki-
この記事へのコメント
誕生日だからこそもっと重いのはないんですか?(懇願)
Posted by ホーネット at 2015年04月25日 13:59
弘世様を引き抜かれ怒り狂う大宮ファンを『牌のお姉様』で静める高度な罠。
絶対バラエティ番組とかで壁ドンからの顎クイッをさせられるに違いない。
Posted by at 2015年04月25日 15:03
きっと牌のお姉さまは女性にも人気ですね!
この牌のお姉さま自分じゃ否定してるけど間違いなくツンデレ!
Posted by 上上 at 2015年04月25日 19:17
相変わらず括弧の呼称が面白いですね(笑い)
Posted by at 2015年04月25日 21:43
多分要求けったらもっとおもしろ、酷いことになったのかなあ
Posted by at 2015年04月26日 05:54
(お姉さま)表記が面白すぎるww
自分たちの立場を最大限利用して、しかも相手にもそれなりの利益を与えることで我を通す。このヤンデレたち強い。菫がいないとダメ系女子の照がとてもかわいくて最高です!
Posted by オリ at 2015年04月26日 15:43
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