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【咲-Saki-SS:咏えり】えり「この際、全部吐いてください」【あまあま】【ヤンデレ】
<あらすじ>
咏「告白の日らしいし、
普段言えない事を言っちゃおうぜぃ!」
えり
「何ですかそれ…
別に私は隠してることありませんよ…」
咏「私はいっぱいある!」
えり
「吐いてください。全部」
<登場人物>
三尋木咏,針生えり
<症状>
・ヤンデレ
・あまあま
・執着
・依存
・狂気
<その他>
次のリクエストに対する作品です。
・咏えりでお題は告白の日。
シリアスかギャグかはおまかせ。
→どっちでもないあまあまになりました。
------------------------------------------------------
咏「えりちゃん知ってるかい?
今日って告白の日らしいぜ?」
えり
「何ですかそれは…?
聞いた覚えがありませんけど」
咏「なんか5/9で、ごろ合わせで
こくはく、なんだとさ。
知らんけど」
咏「だいぶ苦しくないですか?」
咏「まーまー細かい事はいいんだよ。
私が言いたいのはだ。
せっかくだからお互い隠してたことを
暴露しちゃおうぜ?ということで」
咏「というわけでよろしくー」
えり
「…そういうの、普通は
話を持ち掛けた本人から始めるのが
筋じゃないですか?」
咏「いーじゃんいーじゃん。
えりちゃんが話す内容によっては
私もとんでもない爆弾を投下してやるからさ!」
えり
「ば、爆弾があるのは確定なんですね…
まあ、そういう事なら…」
えり
「そうですね。あの時の事とかお話ししますか…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
咏『針生さーん、バレンタインチョコおくれー…って』
咏『うげっ。何このプレゼントの量!?』
えり
『ああ…三尋木プロですか…
これは見苦しいところを』
咏『…これ、全部針生さん宛て?』
えり
『……らしいです』
えり
『今まではこんなことなかったのに…
正直どうしたらいいものか…』
咏『ひーふーみーよー…あー
数えるのめんどくせー。
これ全部返すのは無理っしょ。
知らんけど』
えり
『…幸いというのも失礼ですが…
大半は返信先がないので
お返しは不要だと思います』
えり
『ただ、この量になるとそもそも
家に置くこともできません…
ずっと事務所に
置いておくわけにもいきませんし』
咏『……』
咏『……よっし。そういう事なら私にまかせとけぃ!』
えり
『…?』
咏『うちの家、全然使ってない部屋が
いくつもあるからさ、
とりあえずそこに置いとくといいよ』
咏『ついでに言えば業者使って開封して、
食いもんとそうじゃない奴も
分けてやるさ』
えり
『そ、それはいくらなんでも申し訳ないですよ…
くださった方にも悪いですし…』
咏『いやいやこれ全部一人で
対処とか無理っしょ?
開封するだけで一日終わっちゃうじゃん』
咏『それに、仮に全部チョコだったら
食うのかい?糖尿病で死ぬぜ?』
えり
『…それはそうですが』
咏
『だから任せときな。だいじょーぶ。
私はこういうの慣れてるからねぃ』
えり
『は、はい…すいません』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
えり
「あの時は動転して言えなかったですけど…
本当に助かりました」
えり
「正直、あの時までは咏さんの事
空気読まない麻雀が強いだけの
お子様だと思ってたので」
えり
「あの一件で見る目が随分変わりました」
咏「かーっ、手厳しいねぃ」
えり
「…頼もしいなって思いましたよ?
年下の人に、こういうのもなんですけど…」
咏「へへ、頼もしいかぁ…
ま、悪くないねぃ?」
咏「まぁでも、告白としてはちょっと弱いかねぃ?
これは先に私がぶっちゃけないと駄目かぁ?
知らんけど!」
えり
「…別に期待はしてませんけど、
何か隠してる事があるなら
さっさと吐いてください」
咏「へいへい。あの一件でえりちゃんがうちに
定期的に来るようになったじゃん?
その時の事なんだけどさ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
咏『うめーうめー』
えり
『…三尋木プロ、来るたびに
おせんべいばっかり食べてませんか?』
咏『まー私の主食だからねぃ。
知らんけど』
えり
『…前々から三尋木プロの
生活態度が気になってたんですけど…
ちゃんとご飯は食べてますか?』
咏『食べてるぜ?朝が和菓子、
昼がきなこ餅、夕方はせんべい。
黄金のローテーションって奴さ』
えり
『……』
咏『?どったの針生さん』
えり
『……ちょっとお部屋の冷蔵庫を拝見しても?』
咏『?別にいいけど』
えり
『それでは失礼して…』
えり
『……っ!』
えり
『ぜ、全部お菓子ばっかり…
冷凍庫もアイスクリームとか…!』
えり
『な、なんなんですかこれ!?』
咏『麻雀は頭を使うからねぃ。
糖分補給がなにより大切なのさ』
えり
『そうではなく!ごはんは!
ごはんがないじゃないですか!!
料理とかはしないんですか!?』
咏『料理とかわっかんねー。
お菓子だけ食ってればよくね?
うまいし』
えり
『……そうですか』
えり
『……』
咏『え、えーと、針生さん…?
なんかプロ雀士みたいなオーラ出してね?』
えり
『三尋木プロが、見た目相応に
お子様だと言う事がよくわかりました』
えり
『これから三尋木プロの食生活は
全て私が管理します』
えり
『献立を作って渡しますから
その通りに生活してくださいね?』
咏『なっ、なんだそれふっざけんn…』
えり
『…いいですね?』ゴッ
咏『…はい』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
咏「ってさ」
えり
「ありましたね…
正直あれには閉口しました」
咏「まーそんなわけでえりちゃんに
胃袋握られたわけだけども」
咏「ごめん、アレ嘘」
えり
「…は?」
咏「や、ぶっちゃけ私料理できるし。
フツーに三食作って食ってたわ」
咏「ていうかあんな生活マジでしてたら
普通に倒れるっしょ。知らんけど」
えり
「は!?はぁ!!?はぁぁああ!?」
咏「あっはっは!どこぞの
シャープシュート食らった
一年坊主みたいだねぃ」
えり
「意味がわかりません!
なんでそんなことしたんですか!!」
咏「へ…?そりゃえりちゃんの
気を惹くために決まってんじゃん」
えり
「なっ…!」
咏「おかげさまでえりちゃん毎日うちに来て
ご飯作ってくれるようになったし、
計画通りって奴だねぃ」
えり
「し…信じられません!
そんな事のためにわざわざ冷蔵庫内の
一式無駄に用意したんですか!?」
咏「ん?ああちゃんと使った後は
周りにおすそ分けして消費したぜ?」
えり
「そ、そういう事ではなく…
ああもう、何なのこの人…!」
--------------------------------------------------------
えり
「…他に隠してることありませんか?」
咏「次はえりちゃんの番だろー?」
えり
「私はそもそも隠してることなんて
そんなにありません!」
えり
「咏さんこそ、この際全部吐いてください!」
咏「んー、しゃーねーな。
じゃああれも吐いちゃうかねぃ」
えり
「本当にまだあったんですか!?」
咏「いやいや、聞いたのえりちゃんじゃん」
えり
「そんなに隠し事がいっぱいあるとは
思わないでしょう!?
今度は何なんですか!」
咏「えーと、じゃあ最初に
言おうと思ってたこと言うかねぃ」
咏「さっき話したバレンタインの奴さ…」
咏「あれも私の自作自演」
えり
「……」
咏「……」
えり
「な、何言ってるんですか?」
咏「逆におかしいと思わなかったのかい?
いきなりプレゼントの数が増えたり、
あれだけの人数が返信先書かないとかさ」
咏「あの中の9割は私がえりちゃんに贈った奴だよ」
えり
「……それも、私の気を惹くためですか?」
咏「うん」
咏「えりちゃんが私の事そんなに
好きじゃないのは知ってたしねぃ」
咏「フツーにやってたら、
えりちゃん振り向いてくれないじゃん」
咏「だから、無理矢理きっかけ作ったんだよ」
えり
「…咏さん、ちょっとおかしいですよ」
咏「他の奴の事なんて知らんし。
そもそも麻雀のプロに
まともな奴なんていないって」
えり
「…そうですね」
咏「…軽蔑したかい?」ぎゅっ
えり
「…ずるいですよ。こんな、
今さら言われても…」
えり
「…嫌いになれるわけ、
ないじゃないですか…」
咏「へっへっへ」
えり
「…それより、もうないんですか?
なんか、いくらでも
出てきそうで怖いんですが…」
咏「んー、さすがに今のでネタ切れだねぃ」
えり
「……」
えり
「……本当に?」
咏「ん?」
えり
「…本当に、もうないんですか?」
咏「……」
咏「…実はもう一個。計画中の奴ならあるねぃ」
えり
「…何をたくらんでるんですか?」
咏「実は今度…」
咏「えりちゃんに確認取らずに
勝手に婚約会見しようかなーって思ってる」
えり
「はぁっ!?」
『私、三尋木咏は針生えりと結婚します!
えりはアナウンサー業を引退します!』
咏「ってさ」
えり
「…ほ、本当に意味がわからないんですが…」
咏「…ここまでの話聞いてわかったっしょ?」
咏「私さ、本当に欲しいものは、
どんな手を使っても手に入れたいんだよねぃ」
咏「でもって、本当に好きなもんは、
私以外の誰にも触れさせたくないんだよ」
咏「だからさ、独り占めしちゃおうって思ったわけだ」
えり
「…そこに、私の意思が介入する
余地はないんですか?」
咏「別に抗ってもらってもいいぜ?
…それでも私は諦めないけどな」
えり
「…!」ぞくりっ
えり
「…例えば、どんなことをするつもりですか?」
咏「そうだねぃ。テレビ局に圧力かけて
えりちゃんを止めさせるように
仕向けるかねぃ?」
咏「えりちゃんを止めさせなければ
今後一切お前の局の番組には出ねー」
咏「とか言えば一発っしょ」
えり
「…」
咏「あ、もちろん他のテレビ局も
同じようにして、
受け入れ拒否になるようにする」
咏「えりちゃん食いっぱぐれるねぃ。
もう私が養うしかなくね?」
咏「…だからさ、素直に
私のものになっときなよ?」ぎゅっ…
えり
「…はぁ」
咏「……なんだよその溜息」
えり
「本当は、ずっと黙っておこうと
思ったんですけど…」
えり
「咏さんがとんでもない爆弾を投下したので、
私も、もう一つだけ告白しますよ…」
咏「…なんだい?」
えり
「咏さん、いつも飄々としてて、
弱いところを曝け出さないですけど」
えり
「…心から怖がってる時 怖くて仕方ない時」
えり
「そういう時だけ…」
えり「着物の裾をぎゅっと握りしめるんです」
咏「……!」
咏「いやいや、さすがに嘘だろ?
そもそもえりちゃんの前で
そんな怖がったことなんて…」
咏「!」
えり
「ありましたよね?
私に好きだって告白した時とか」
咏「……」
えり
「……」
咏「…へ、返事…」ぎゅぅっ…
えり
「…正直、アナウンサー業に
未練がないって言ったら嘘になります」
えり
「でも、それを続けることで
あなたがそこまで不安になるなら…
私はあなたを選んで、引退しても構いません」
咏「…えりちゃん……!」
えり
「そっ、その代わり!私が妻になる以上は
だらけた生活は許しませんからね!」
咏「…知らんしー。その辺はえりちゃんが
しっかり私を管理してくれよな」
えり
「言われなくてもそのつもりですよ!」
咏「っ……えりちゃーん!!」
えり
「ちょ、ちょっと!急に
とびかかってこないでください!」
咏「えりちゃん好きだー!
食べてくれー!知らんけどーー!!」がばっ!
えり
「ああもう!される側のくせに
襲い掛かってこないでくださいよ!」
--------------------------------------------------------
『…というわけで私達結婚するぜぃ』
『手前勝手で申し訳ありませんが…
アナウンサー業は引退させていただきます』
--------------------------------------------------------
えり
「…と言うことがあったんです」
健夜
「はぁ…それであの電撃結婚だったんだ…」
恒子
「大騒ぎになったもんねぇ。
私もあのくらい周りを
ひっかきまわたしたいもんだよ!」
健夜
「こーこちゃんはもう十分引っ掻き回してるよ…」
咏「あ、そういやもひとつ
言い忘れたことがあったわ」
えり
「まだあるんですか!?」
咏「ああうん、もう告白の日でも何でもないけど、
せっかくだし言っとこっかな」
えり
「……」ごくり
咏「えーと、ちょっと言いにくいんだけどさ…」
咏「実は私、ヤンデレなんだよねぃ」
えり
「……」
健夜
「……」
恒子
「……」
咏「…おろ?」
えり
「とっくに知ってますよ!?そんな事!!」
咏「ありゃりゃ」
(完)
咏「告白の日らしいし、
普段言えない事を言っちゃおうぜぃ!」
えり
「何ですかそれ…
別に私は隠してることありませんよ…」
咏「私はいっぱいある!」
えり
「吐いてください。全部」
<登場人物>
三尋木咏,針生えり
<症状>
・ヤンデレ
・あまあま
・執着
・依存
・狂気
<その他>
次のリクエストに対する作品です。
・咏えりでお題は告白の日。
シリアスかギャグかはおまかせ。
→どっちでもないあまあまになりました。
------------------------------------------------------
咏「えりちゃん知ってるかい?
今日って告白の日らしいぜ?」
えり
「何ですかそれは…?
聞いた覚えがありませんけど」
咏「なんか5/9で、ごろ合わせで
こくはく、なんだとさ。
知らんけど」
咏「だいぶ苦しくないですか?」
咏「まーまー細かい事はいいんだよ。
私が言いたいのはだ。
せっかくだからお互い隠してたことを
暴露しちゃおうぜ?ということで」
咏「というわけでよろしくー」
えり
「…そういうの、普通は
話を持ち掛けた本人から始めるのが
筋じゃないですか?」
咏「いーじゃんいーじゃん。
えりちゃんが話す内容によっては
私もとんでもない爆弾を投下してやるからさ!」
えり
「ば、爆弾があるのは確定なんですね…
まあ、そういう事なら…」
えり
「そうですね。あの時の事とかお話ししますか…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
咏『針生さーん、バレンタインチョコおくれー…って』
咏『うげっ。何このプレゼントの量!?』
えり
『ああ…三尋木プロですか…
これは見苦しいところを』
咏『…これ、全部針生さん宛て?』
えり
『……らしいです』
えり
『今まではこんなことなかったのに…
正直どうしたらいいものか…』
咏『ひーふーみーよー…あー
数えるのめんどくせー。
これ全部返すのは無理っしょ。
知らんけど』
えり
『…幸いというのも失礼ですが…
大半は返信先がないので
お返しは不要だと思います』
えり
『ただ、この量になるとそもそも
家に置くこともできません…
ずっと事務所に
置いておくわけにもいきませんし』
咏『……』
咏『……よっし。そういう事なら私にまかせとけぃ!』
えり
『…?』
咏『うちの家、全然使ってない部屋が
いくつもあるからさ、
とりあえずそこに置いとくといいよ』
咏『ついでに言えば業者使って開封して、
食いもんとそうじゃない奴も
分けてやるさ』
えり
『そ、それはいくらなんでも申し訳ないですよ…
くださった方にも悪いですし…』
咏『いやいやこれ全部一人で
対処とか無理っしょ?
開封するだけで一日終わっちゃうじゃん』
咏『それに、仮に全部チョコだったら
食うのかい?糖尿病で死ぬぜ?』
えり
『…それはそうですが』
咏
『だから任せときな。だいじょーぶ。
私はこういうの慣れてるからねぃ』
えり
『は、はい…すいません』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
えり
「あの時は動転して言えなかったですけど…
本当に助かりました」
えり
「正直、あの時までは咏さんの事
空気読まない麻雀が強いだけの
お子様だと思ってたので」
えり
「あの一件で見る目が随分変わりました」
咏「かーっ、手厳しいねぃ」
えり
「…頼もしいなって思いましたよ?
年下の人に、こういうのもなんですけど…」
咏「へへ、頼もしいかぁ…
ま、悪くないねぃ?」
咏「まぁでも、告白としてはちょっと弱いかねぃ?
これは先に私がぶっちゃけないと駄目かぁ?
知らんけど!」
えり
「…別に期待はしてませんけど、
何か隠してる事があるなら
さっさと吐いてください」
咏「へいへい。あの一件でえりちゃんがうちに
定期的に来るようになったじゃん?
その時の事なんだけどさ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
咏『うめーうめー』
えり
『…三尋木プロ、来るたびに
おせんべいばっかり食べてませんか?』
咏『まー私の主食だからねぃ。
知らんけど』
えり
『…前々から三尋木プロの
生活態度が気になってたんですけど…
ちゃんとご飯は食べてますか?』
咏『食べてるぜ?朝が和菓子、
昼がきなこ餅、夕方はせんべい。
黄金のローテーションって奴さ』
えり
『……』
咏『?どったの針生さん』
えり
『……ちょっとお部屋の冷蔵庫を拝見しても?』
咏『?別にいいけど』
えり
『それでは失礼して…』
えり
『……っ!』
えり
『ぜ、全部お菓子ばっかり…
冷凍庫もアイスクリームとか…!』
えり
『な、なんなんですかこれ!?』
咏『麻雀は頭を使うからねぃ。
糖分補給がなにより大切なのさ』
えり
『そうではなく!ごはんは!
ごはんがないじゃないですか!!
料理とかはしないんですか!?』
咏『料理とかわっかんねー。
お菓子だけ食ってればよくね?
うまいし』
えり
『……そうですか』
えり
『……』
咏『え、えーと、針生さん…?
なんかプロ雀士みたいなオーラ出してね?』
えり
『三尋木プロが、見た目相応に
お子様だと言う事がよくわかりました』
えり
『これから三尋木プロの食生活は
全て私が管理します』
えり
『献立を作って渡しますから
その通りに生活してくださいね?』
咏『なっ、なんだそれふっざけんn…』
えり
『…いいですね?』ゴッ
咏『…はい』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
咏「ってさ」
えり
「ありましたね…
正直あれには閉口しました」
咏「まーそんなわけでえりちゃんに
胃袋握られたわけだけども」
咏「ごめん、アレ嘘」
えり
「…は?」
咏「や、ぶっちゃけ私料理できるし。
フツーに三食作って食ってたわ」
咏「ていうかあんな生活マジでしてたら
普通に倒れるっしょ。知らんけど」
えり
「は!?はぁ!!?はぁぁああ!?」
咏「あっはっは!どこぞの
シャープシュート食らった
一年坊主みたいだねぃ」
えり
「意味がわかりません!
なんでそんなことしたんですか!!」
咏「へ…?そりゃえりちゃんの
気を惹くために決まってんじゃん」
えり
「なっ…!」
咏「おかげさまでえりちゃん毎日うちに来て
ご飯作ってくれるようになったし、
計画通りって奴だねぃ」
えり
「し…信じられません!
そんな事のためにわざわざ冷蔵庫内の
一式無駄に用意したんですか!?」
咏「ん?ああちゃんと使った後は
周りにおすそ分けして消費したぜ?」
えり
「そ、そういう事ではなく…
ああもう、何なのこの人…!」
--------------------------------------------------------
えり
「…他に隠してることありませんか?」
咏「次はえりちゃんの番だろー?」
えり
「私はそもそも隠してることなんて
そんなにありません!」
えり
「咏さんこそ、この際全部吐いてください!」
咏「んー、しゃーねーな。
じゃああれも吐いちゃうかねぃ」
えり
「本当にまだあったんですか!?」
咏「いやいや、聞いたのえりちゃんじゃん」
えり
「そんなに隠し事がいっぱいあるとは
思わないでしょう!?
今度は何なんですか!」
咏「えーと、じゃあ最初に
言おうと思ってたこと言うかねぃ」
咏「さっき話したバレンタインの奴さ…」
咏「あれも私の自作自演」
えり
「……」
咏「……」
えり
「な、何言ってるんですか?」
咏「逆におかしいと思わなかったのかい?
いきなりプレゼントの数が増えたり、
あれだけの人数が返信先書かないとかさ」
咏「あの中の9割は私がえりちゃんに贈った奴だよ」
えり
「……それも、私の気を惹くためですか?」
咏「うん」
咏「えりちゃんが私の事そんなに
好きじゃないのは知ってたしねぃ」
咏「フツーにやってたら、
えりちゃん振り向いてくれないじゃん」
咏「だから、無理矢理きっかけ作ったんだよ」
えり
「…咏さん、ちょっとおかしいですよ」
咏「他の奴の事なんて知らんし。
そもそも麻雀のプロに
まともな奴なんていないって」
えり
「…そうですね」
咏「…軽蔑したかい?」ぎゅっ
えり
「…ずるいですよ。こんな、
今さら言われても…」
えり
「…嫌いになれるわけ、
ないじゃないですか…」
咏「へっへっへ」
えり
「…それより、もうないんですか?
なんか、いくらでも
出てきそうで怖いんですが…」
咏「んー、さすがに今のでネタ切れだねぃ」
えり
「……」
えり
「……本当に?」
咏「ん?」
えり
「…本当に、もうないんですか?」
咏「……」
咏「…実はもう一個。計画中の奴ならあるねぃ」
えり
「…何をたくらんでるんですか?」
咏「実は今度…」
咏「えりちゃんに確認取らずに
勝手に婚約会見しようかなーって思ってる」
えり
「はぁっ!?」
『私、三尋木咏は針生えりと結婚します!
えりはアナウンサー業を引退します!』
咏「ってさ」
えり
「…ほ、本当に意味がわからないんですが…」
咏「…ここまでの話聞いてわかったっしょ?」
咏「私さ、本当に欲しいものは、
どんな手を使っても手に入れたいんだよねぃ」
咏「でもって、本当に好きなもんは、
私以外の誰にも触れさせたくないんだよ」
咏「だからさ、独り占めしちゃおうって思ったわけだ」
えり
「…そこに、私の意思が介入する
余地はないんですか?」
咏「別に抗ってもらってもいいぜ?
…それでも私は諦めないけどな」
えり
「…!」ぞくりっ
えり
「…例えば、どんなことをするつもりですか?」
咏「そうだねぃ。テレビ局に圧力かけて
えりちゃんを止めさせるように
仕向けるかねぃ?」
咏「えりちゃんを止めさせなければ
今後一切お前の局の番組には出ねー」
咏「とか言えば一発っしょ」
えり
「…」
咏「あ、もちろん他のテレビ局も
同じようにして、
受け入れ拒否になるようにする」
咏「えりちゃん食いっぱぐれるねぃ。
もう私が養うしかなくね?」
咏「…だからさ、素直に
私のものになっときなよ?」ぎゅっ…
えり
「…はぁ」
咏「……なんだよその溜息」
えり
「本当は、ずっと黙っておこうと
思ったんですけど…」
えり
「咏さんがとんでもない爆弾を投下したので、
私も、もう一つだけ告白しますよ…」
咏「…なんだい?」
えり
「咏さん、いつも飄々としてて、
弱いところを曝け出さないですけど」
えり
「…心から怖がってる時 怖くて仕方ない時」
えり
「そういう時だけ…」
えり「着物の裾をぎゅっと握りしめるんです」
咏「……!」
咏「いやいや、さすがに嘘だろ?
そもそもえりちゃんの前で
そんな怖がったことなんて…」
咏「!」
えり
「ありましたよね?
私に好きだって告白した時とか」
咏「……」
えり
「……」
咏「…へ、返事…」ぎゅぅっ…
えり
「…正直、アナウンサー業に
未練がないって言ったら嘘になります」
えり
「でも、それを続けることで
あなたがそこまで不安になるなら…
私はあなたを選んで、引退しても構いません」
咏「…えりちゃん……!」
えり
「そっ、その代わり!私が妻になる以上は
だらけた生活は許しませんからね!」
咏「…知らんしー。その辺はえりちゃんが
しっかり私を管理してくれよな」
えり
「言われなくてもそのつもりですよ!」
咏「っ……えりちゃーん!!」
えり
「ちょ、ちょっと!急に
とびかかってこないでください!」
咏「えりちゃん好きだー!
食べてくれー!知らんけどーー!!」がばっ!
えり
「ああもう!される側のくせに
襲い掛かってこないでくださいよ!」
--------------------------------------------------------
『…というわけで私達結婚するぜぃ』
『手前勝手で申し訳ありませんが…
アナウンサー業は引退させていただきます』
--------------------------------------------------------
えり
「…と言うことがあったんです」
健夜
「はぁ…それであの電撃結婚だったんだ…」
恒子
「大騒ぎになったもんねぇ。
私もあのくらい周りを
ひっかきまわたしたいもんだよ!」
健夜
「こーこちゃんはもう十分引っ掻き回してるよ…」
咏「あ、そういやもひとつ
言い忘れたことがあったわ」
えり
「まだあるんですか!?」
咏「ああうん、もう告白の日でも何でもないけど、
せっかくだし言っとこっかな」
えり
「……」ごくり
咏「えーと、ちょっと言いにくいんだけどさ…」
咏「実は私、ヤンデレなんだよねぃ」
えり
「……」
健夜
「……」
恒子
「……」
咏「…おろ?」
えり
「とっくに知ってますよ!?そんな事!!」
咏「ありゃりゃ」
(完)
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シノハユ最新話で咏さんでなくて沈んでた心が天に羽ばたいていくような晴れ晴れしい気持ちになりました。この気持ちをなにかにぶつけたくなって思わず壁ドンしたくらいです。痛い。
あー咏えり尊いなぁ尊いホント尊い。
策士咏さんは古き良き咏えりって感じでたまらんです。えり咏もいいけど、やっぱ咏えり!
長文失礼。最高でした!
そういえば、何気にこの名前でこのブログに書き込むの初めてなような。これまで匿名だったし。
管理と聞くとエロい事が浮かびますが、普通の運動とかもするんでしょうか。
それならジャージとかTシャツ姿が見れる可能性が……?
嘔吐の方の吐くだと思ったのは俺だけでいい
誘い受けならぬ襲い受け…もう何が何だかww