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【オリジナル百合SS】女勇者「だから、ボクの事捨てないで」【R18】【狂気】【猟奇】

<あらすじ>
夢で見たシリーズ。
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最近見た夢だと魔王と勇者の話で、
勇者を殺しちゃうと勝手に復活しちゃうので
殺さないように四肢を拘束して
徹底的に心を折って屈服させてましたね。
で、勇者ちゃんが屈服しちゃうんですが、
そしたら新しい勇者が生まれちゃって。

「そして、一人の勇者が闇に堕ちる」
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自分は神に用無しと判断された絶望感と、
魔王の興味が新しい勇者に移る事に対する恐怖から
勇者ちゃんが病んじゃって、
魔王に縋り付きながら新しい勇者を虐殺してました。

↑今回はこの部分です。
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<登場人物>
女勇者、女魔王


<症状>
・狂気(重度)
・依存
・異常行動(重度)
・猟奇


<その他>
※露骨に性的、残酷な表現を含みます。
 【18歳未満の方の閲覧を禁止】します。

※猟奇的な表現を多分に含みます。
 苦手な方はご注意を。

※(狂気的な意味で)かなり頭おかしいです。
 苦手な方はご注意を。

※冗談抜きで私が見た夢ほぼそのままなので、
 複雑な話ではありません。
 雰囲気を楽しんでもらえれば幸いです。



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最後に陽の光を見たのはいつだろうか。
もう思い出せないけれど、
多分数か月は前のはず。
それほど長い間、ボクは暗闇の中に居た。

強いられてるわけじゃない。
望めばボクはいつだって、
自らの足で『ここ』から
出て行く事ができる。

それでも、ボクは『ここ』を
離れる気にはなれなかった。


「…ねぇ。いつまでここに
 居続けるつもりなの?」


今日何度目かの情交を終えて。
一糸まとわぬ姿の魔王が、
まだ熱の籠った声で問いかけてきた。


「…ボクは罪人だ。犯してはいけない罪を犯した」

「…罪人は裁かれなきゃいけない」

「だから、ずっと牢屋に閉じこもるってわけ?」

「…うん」


ボクの汗ばむ体に指を這わせながら、
伏し目がちに彼女は笑う。


「そう言うのはねー、
 逃避っていうのよ?」


どこか小馬鹿にするようなその言葉は、
ボクの心を鋭く刺した。


「ここに居れば、貴女が裏切った
 人間達に見つかる事もない。
 誰かに罵られる事もない。
 だから、傷つかないですむ」

「ただ家畜みたいに惰眠を貪って、
 時間が来ればご飯がもらえて、
 あげく私に愛してもらえる」

「つまり、単に住み心地が
 いいってだけでしょう?」

「……」


言い返す事ができず俯いてしまったボクを見て、
魔王は苦笑しながらボクの頬に手を当てる。


「別に反省しなくていいのよ?
 それを責めてるわけじゃないんだから」

「ただ、どうせ現実逃避するんだったら…
 何もかも忘れて、私の事だけ
 考えてほしいって思うだけ」

「今更貴女が自分の罪を悔いたって、
 誰も幸せになれないでしょう?」


「ねぇ。没頭して?私だけに」


彼女はそこで言葉を区切ると、
ボクの唇にそっと自分の唇を重ねる。

その柔らかさに、優しさに。
ボクの脳はあっさり陥落して、
何も考えられなくなっていく。

魔王は再びボクの体を弄び始める。
ボクはそれを咎める事なく、
受け入れる様に目を閉じた。



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面白くなかった。

命に代えても私を倒す。
その目的を失った彼女は、
年相応の小娘に
なり下がってしまっていた。

私が心を惹かれたのは、
彼女の狂人じみた強い意志なのに。

今の彼女からは、その気概が
微塵も感じられなかった。


「どうしたら、前みたいな
 狂人に戻ってくれるのかしら」


私は執務室で腕を組みながら、
何とか昔の彼女を取り戻そうと
頭を捻っていた。


「……何をおっしゃるのですか。
 彼奴が堕落したというのなら、
 万々歳ではありませんか」


私のぼやきを聞いた側近が
呆れたように言葉を返す。

言われてみれば、元々これは
勇者を無力化するために
始めた作戦だったわけで。

その観点で言えば成功なのは間違いない。
もはやあの子が私に牙を剥く事はないだろう。


でも、なんとなく心の靄が晴れない。


「…初めて会った時のあの子の目が、
 頭から離れないのよ」

「凄い目をしてた。見つめられただけで
 焼き切れちゃいそうな熱さを感じたわ」


魔王の私が思わず気圧される程の激しい視線。
もう一度、あの鋭さを。激しさを感じたい。

与えられた命令を何が何でも遂行するような、
まるで機械と見紛う程の狂った意志が欲しい。

もちろんあの子に課す命令は一つ。
狂ったように私を愛する事。


「……あー」


ああ、そういう事か。結局のところ、
私はヤキモチを妬いているだけなのだ。

罪の意識にばかり囚われて、あの子が
私を見てくれない事に拗ねているだけだ。


「…あはは。私だって小娘じゃない」


嘲るようにぽそりと呟く。
もっとも、その呟きは誰の耳に届く事もなく、
同時に響いた大声にかき消された。


「魔王様!緊急事態でございます!!」

「あらあら随分な剣幕ね。
 何か面白い事でもあったのかしら?」


突如として部屋に侵入してきた汗だくの兵士。
男は疲労に息を切らしながらも、
なおも声を張り上げた。


「…辺境の地にて、新たなる
 勇者の存在が確認されました!!!」


それは魔王軍にとって凶報とも呼ぶべき知らせ。
にもかかわらず、私は期待に胸を躍らせる。


新しい勇者の出現。それは、
あの子が神に見限られた事を意味する。
つまり、私に取られたから諦めたのだ。

面白くなってきた。

この知らせを聞いたら、あの子は
どんな反応を示すだろうか。



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「あ…新しい、勇者が、出た?」


魔王から伝えられたその知らせは、
ボクの存在意義を大きく揺るがすものだった。


「ええ。今はまだ強くないみたいだけどね。
 でも、殺しても生き返る。そして、
 狂ってるのかと思う程の任務に対する強い意志。
 その辺は貴女と同じらしいわ」


「まったく、厄介な事になっちゃったわねー♪」


その口調とは裏腹に、どこか
嬉しそうに笑みを浮かべる魔王。
その笑顔は、ボクの中に形容しがたい澱みを生んだ。

ボクの視線に気づいた彼女は、
なおもにこにこ微笑みながら顔を寄せる。


「貴女、神に見捨てられちゃったわね」

「……!?」

「だってそういう事でしょう?
 旧い勇者が使い物にならなくなったから、
 新しい勇者が出てきたんじゃない」

「…う、うそ、そんな」

「ま、私としても丁度いいわ。
 正直、貴女の気の抜けた態度に
 飽き始めてたところだったし」

「今の貴女よりは、新しい勇者の方が
 まだ面白そうだしね」

「…!!」

「じゃぁね。貴女はここで、
 ずっと惰眠を貪ってるといいわ」


魔王はボクに背中を向けると、
ひらひらと手を振りながら去って行く。

ボクは反射的に、
その背中に手を伸ばしていた。


「待って!」


歩みを止めて振り返る魔王。
でもボクに向けられたその瞳は、
氷のように冷たかった。


「ごめんなさい。もう私は、
 貴女に関わってる程暇じゃないの」


凍てつくような声でそう告げると、
再び魔王は踵を返す。


「待って!待って!!待ってよぉぉ!!!」


半ば狂ったように叫び続ける。
それでも、魔王はもう
二度と振り返る事はなかった。

彼女の姿が遠ざかり、
少しずつ見えなくなっていく。

ボクの中で、何かが
ガラガラと崩れ落ちていく。

内から進む崩壊に耐え切れず、
ボクは体をかき抱きながら大声で叫んだ。



「ぁ゛ああ゛あ゛ぁあぁ゛ぁあぁ゛ああ゛あ゛!!!」



抑え込んできた感情が溢れ出す
止める事ができない
頭の中がぐちゃぐちゃになっていく


ねえ誰か教えてよ

ボクは何のために今まで頑張ってきたの?


皆が楽しそうに遊んでる間
ボクはいつも死と隣り合わせで

何度も何度も殺されて
辛くて泣き叫んでも誰も助けてくれなくて


それでも…みんなのために
頑張ってきたじゃない!!!


確かに人を殺しちゃったよ!
でも、あんなのボクだって被害者じゃないか!
なんでボクだけ我慢しなくちゃいけないの!?


こんなに苦しんだのに!!
こんなに頑張ったのに!!


なんでこんな、壊れたモノみたいに
捨てられなきゃいけないの!?

ねえボクはなんだったの!?
何のために生きてきたの!?

教えてよ!
ボクはこれからどうすればいいの!?

やだよ!ボクを捨てないで!!

もう一人にしないでよぉぉおおっ!!



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『…仕方ないわねぇ』


『じゃあ、もう一回だけチャンスをあげる』




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どのくらいそうしていたんだろう

ひたすら叫び続けていたボクの横に、
いつの間にか魔王が立っていた


「ちゃ…んす……?」

「そう、チャンス」

「貴女自身の足でこの牢獄を出なさい」

「貴女自身の手で新しい勇者を殺めなさい」

「新しい勇者の心を折りなさい」


「それができたなら…もう一度、
 貴女の事を愛してあげる」


ふらつくボクを支えると、
魔王は頭上に手をかざす

そして二言三言魔法を唱えると…
ボクの体は、かつての装備を身にまとっていた
そう
勇者だったころの聖なる装備を


「強制はしないわ。貴女が望むなら、
 別にここに留まっていても構わない」

「ま、その場合、私は今度こそ
 本当に貴女を見限るけど」


「さ…どうする?」


魔王がボクの顔を覗きこむ
どう、と言われても選択肢なんてなかった

だって、魔王に捨てられたら
ボクにはもう誰もいない
そう考えただけで
ボクの体は震えが止まらなくなる


「こ、ころす。ゆうしゃ、ころすから」

「も、もう捨てないで。一人にしないで。
 一人はヤダ」

「…なら、今すぐ片付けてきなさい。
 貴女なら、今の勇者は赤子も同然のはずだから」


「戻ってきたら、また二人で愛し合いましょ?」


魔王はそう言ってにっこりほほ笑んだ

ああ、魔王がまたボクに笑いかけてくれてる

うれしい

でもこわい

早くいかないとまた
魔王が冷たくなっちゃう


早く勇者を殺さなきゃ



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勇者はすぐ見つかった


冒険を始めたばかりのボクと同じように
仲間と四人で旅をしていた

突然ワープしてきたボクを前にして
何か異様なものを感じ取ったのか
戸惑いながらも彼は身構える


「…君は、何者だ?」


対話を求める一行に詰め寄り、
ボクは一気に剣を振り下ろす


一振り、二振り、三振り
一太刀ごとに
人が半分になって崩れ落ちていく


「なっ…!?何をする貴様!?」


残された勇者は剣を構えながら後ずさる
力の差は歴然
それでも一人逃げ出そうとはしない辺り、
やっぱり彼も勇者なんだろう


ならじっくりと殺さなきゃ


「まおうがね、きみをころせっていうの」

「ころして、ころして、
 こころをおれっていうの」

「ごめんね。だからきみだけは
 かんたんにはしなせない」


右足を剣で突き刺す
左足を剣で貫く
その次は右腕
最後には左腕


「ぐぁぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!?」


四肢の関節全てを刺し貫かれて
勇者は悲鳴をあげながら倒れ込む


「ねえいたい?くるしい?
 でも、まだまだつづくよ」


今度は四肢を斬り落としていく
右足を、ぼとり
左足を、ぼとり
その次は


「――っっっ……」


半分斬ったところで、
勇者の口から悲鳴が途絶えた


「……もう死んじゃった」

「やっぱりまおうみたいにはいかないや」


ボクはもごもごと魔法を唱える
体が光に包まれる


次の瞬間、ボクの体は最寄りの村の教会へと
その身を移動させていた



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次に目を覚ました時、そこは
直前に立ち寄った教会だった。


「…全滅、してしまったのか」


最期の時の記憶をたどる。
突然の強襲、そして自らが
受けた信じがたい虐待。

慌てて記憶に蓋をした。
これは思い出さない方が身のためだろう。


「…あいつは何者だったんだ」


姿だけで判断するなら人間。
それも、聖なる武具に身を包んだ、
明らかに味方と思えるような。
だがその行動はとても正気の人間とは思えな


『もとゆうしゃだよ』


返事を期待していなかった呟きに、
答えが返ってきてしまった。

全身からぶわっと汗が吹き出す。
同時に背筋が凍りつく。

恐る恐る振り返ると、そこには
あの娘が立っていた。

その手に携えた剣には、
まだ鮮血が滴っている。


「…な、なぜここに…!」

「ゆうしゃなら、しんでも生き返るよね?」

「だから、生き返ったところをころすの」

「なんども、なんども、なんども」


「きみが、しにたくなるまでね」


言葉が途切れると同時に、
彼女の姿が視界から消える。


ぼとりっ


何が起きたのか理解する前に、
口が悲鳴を上げていた。


「ぎゃぁ゛ぁあぁぁあ゛っっ!!!」


右腕から熱い何かが滝のように噴き出している。
足元には腕が転がっていた。

残された腕で肩を抱きながら、
私は痛みにのたうち回る。


「いたいよね。ごめんね。
 でもね、きみがわるいんだよ」

「きみがうまれたせいで…
 ボクはかみさまにすてられたんだ…」

「きみがうまれたせいで…
 ボクがまおうに
 すてられそうになってるんだ…」

「ゆるさない…」


「ぜったいにゆるさないから!!」


何度となく剣が振り下ろされる。
その度に激痛が走り、体が分断されていく。
意識が朦朧としてくる。
まぶたも重たくなってきた。


また、死が近づいてきている。


「くっ……そっ……!!」


呪詛の言葉を吐きながらも、
私は安堵を覚えていた。

このまま意識を手放せば、
痛みから逃避する事ができる。


「……」


目の前に闇が広がっていく。
そして私は安らぎを手に入れる。


だがそれがその場しのぎに過ぎない事を、
私は数秒後に思い知る事になる。



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『…おかえり。じゃぁ、またくるしんでしのうね』






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普通、勇者が死ぬと
その体は復元された上で
教会に瞬間移動する
そして勇者は再び目覚める

でもそれは勇者に
生きる意志が残っている場合

度重なる絶望に、心がぽきりと折れた時
それはそのまま亡骸に変わる


「…もどってこないや」


骸を眺めながら復活を待つ
でも今度は数分経っても、
復活する予兆は見られなかった


どうやら、こいつは戦いから逃げたらしい


予想よりもはるかにあっけない結末に
ボクの中で怒りの炎が燃え盛る

ボクは腹立ちまぎれに、
勇者の肉に剣を振り下ろた


「……」

「…たった9回であきらめちゃうなんて。
 なんでこんなのがゆうしゃになれたの?」

「ボクは100回死んでも生き返ったよ?
 ボクの代わりならもっとがんばりなよ!」


新しい勇者はボクよりも心が弱かった

なのにこいつは勇者になれて
ボクは神様から捨てられた!

こんなできそこないのせいで!
ボクは勇者じゃなくなって!
魔王に捨てられそうになった!


「おまえなんかゆうしゃじゃない!
 しね!しんじゃえ!」


怒りは一向に収まらず、
ボクは勇者もどきの肉塊を
めちゃくちゃに斬り刻む

息が上がるほどに激しく刻んで、
もはや斬るところが無くなって

ようやくボクは我を取り戻した


「はぁっ…はぁっ……!」

「……しんぷさま。見てたよね?」


気を取り直して、
隅っこでガタガタと震えていた
神父様に声をかける

あまりの恐怖に耐え切れなかったのか、
床は失禁した液体で濡れていた


「みんなに伝えて。生まれたてのゆうしゃを
 ころすやつがいるって」

「ふっかつしても、すぐなんどもころして
 生き返らなくなるまで
 ころしつづけるやつがいるって」

「…つぎ。ゆうしゃになるやつがいたら
 かくごしたほうがいいよ」

「ボクは、うまれたゆうしゃを
 ぜったいにゆるさないから」


ボクは捨て台詞を残して魔法を唱えると、
魔王城に転移した



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あの子が帰ってきた。

私の姿を見つけると、まるで
ご主人様を見つけた子犬のように
私に飛びついてくる。


「ころしてきたよ!いきかえらなくなるまで
 ころしてきた!」

「これで、これでボクのこと
 捨てないでいてくれるよね!?」


大きく不安に揺らいだ瞳。
その目は完全に光を失って、
どろりと濁りきっている。

そこには初めて出会った時の
鋭さこそなかったけれど。
代わりに病的なまでの
重さを感じ取る事ができた。


「…ええ。よくできました♪」


彼女を思い切り抱き締めて、
頭を優しく撫でてあげる。


「えへ…えへへ」


彼女は全身を血に染めたまま、
だらしない笑みを浮かべて
体をすり寄せてくる。


ああ、本当に可愛らしい。


それでいいのよ。
貴女はその狂った執念を、
私にだけ向けていればいい。


「でも忘れちゃ駄目よ?
 これからも、貴女が私以外の事を考えたら
 その時は容赦なく捨てるから」

「やっ、やだ!もうまおうしか見ないから!
 何でもするから!
 捨てるとか言わないで!」

「ふふ、本当にいい子になったわね。
 いい子にはご褒美をあげないとね?」


私はにっこり微笑んで唇を重ねる。
途端、彼女はサカったように
私の唇を貪ってくる。


「はっ…んっ、はぁっ……」

「もう、どうしたの?勇者もどきを殺して
 コーフンしちゃったの?」

「うん…シたい…いっぱいシたい……」


とろんと潤んだ瞳でおねだりしながら、
しきりに腰を押しつけてくる。
どうやら本当に発情してしまっているらしい。

心はおろか、性癖までも
完全に穢れ切った元勇者。
我ながら冒涜的な生き物を
作ったものだと苦笑する。


「…ま、責任はちゃんと取ってあげるわ」


私は勇者の象徴だった聖なる鎧をはぎ取ると、
彼女の体を穢し始めた。



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その昔。魔王に相対する者として、
勇者なる者の存在があった。

神から力を与えられ。
決して朽ち果てない肉体を持ち。
不屈の闘志を持って魔王を打ち倒す。
そんな勇者の存在があった。


だがいつからか、勇者は
歴史の舞台から姿を消した。


理由には諸説ある。

神の力が衰えて、新たな勇者を
生み出せなくなったとも。

魔王に統治された世界が
存外悪くなかったために、
勇者自体が必要なくなったとも。


様々な説が憶測を交えて語られた。
だが、それらはどれも真実ではない。


この現在においても、
勇者は魔王と共にある。



そう、魔王と共に。



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『ご主人様ぁ。反乱軍の残党を
 皆殺しにしてきたよ!』

『よくできました♪
 私の方も人間との共存を認めない反対派を
 黙らせてきたわ』

『…そろそろ私達も引退しましょうか。
 後の事は次代の魔王に任せましょう』

『…魔王やめても、ボクのこと捨てたりしない?』

『あはは。別に私は、貴女が戦力になるから
 好きになったわけじゃないわよ?』

『これからもずっとそばに居て?
 その狂った愛を私に注いでちょうだい』

『うん。これからも、ずっと
 ご主人様の事愛し続けるから…』



『ボクの事、捨てないでね?』



(完)
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posted by ぷちどろっぷ at 2015年10月17日 | Comment(8) | TrackBack(0) | オリジナル百合SS
この記事へのコメント
聖なる鎧を剥ぎ取る
剥ぎ取る
剥ぎ取る

ゲームでは割と見るワードなのに状況が違うと途端にエロくなる。
女性シーフで敵女性キャラの装備を盗んで悦に浸っていた時代を思い出した。
Posted by at 2015年10月17日 20:44
こういった夢を見れるのが羨ましい
Posted by at 2015年10月18日 03:42
魔王様が黒久風味に感じる
そのせいか勇者が咲さんに変換されてしまう不思議
意外とふたりの共通点多いような?
Posted by at 2015年10月19日 10:02
心が汚れ、勇者から堕ちてしまったのにもかかわらず、むしろ勇者の時より人間らしくなったのではないでしょうか、魔王は「冒涜的な生き物」と称してるけど、むしろ何度死んでも生き返ることのほうがよっぽど冒涜的で人間味がないと思いました。
Posted by at 2015年10月20日 15:41
この話かなりツボです。面白いです。もっとオリジナルの話読みたいです。
Posted by とくめい at 2015年10月22日 19:55
コメントありがとうございます!

途端にエロくなる>
魔王
 「聖なる鎧が血に塗れて、しかも
  それをはぎ取って性行為だからねー」
勇者
 「…背徳的なのは確かだね」

こういった夢を見れるのが羨ましい>
?「夢を見てる時は登場人物視点だから
  割とガチ泣きで目が覚めたよ?」

魔王様が黒久風味に感じる>
魔王
 「オリジナルだから咲要素は
  考慮してないけど…
  潜在意識的に混じってるのかもねー」
 
勇者の時より人間らしい>
魔王
 「実は、勇者の啓示を受けた者は
  神の意志によって洗脳されるのよ」
勇者
 「洗脳が解けて、元のか弱い女の子の
  側面が出てきたとも言えるね」

もっとオリジナルの話読みたい>
魔王
 「今までは咲-Saki-メインでやってたけど、
  結構『百合SS』とかの検索で
  来る人も多くなってきたのよね」
勇者
 「それで咲しかないのも申し訳ないから、
  少しずつオリジナルも増やしていくかも」
Posted by ぷちどろっぷ(管理人) at 2015年10月25日 19:47
顔面が恍惚の二文字で染まっていく^〜
狂った愛情大好きです
Posted by at 2015年11月15日 22:08
すばらしい!
Posted by at 2016年03月23日 01:31
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