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【咲-Saki-SS:短編集】淡「いろいろ詰め合わせてみた!」【いろいろ】
<あらすじ>
淡「短編集詰め合わせだよ!」
<登場人物>
白糸台,龍門渕,竹井久,ふくすこ,はやしこ,獅子原爽,真屋由暉子,蒲原智美,加治木ゆみ,園城寺怜,原村和,松実宥
<症状>
・依存(一部作品)
・狂気(一部作品)
・ヤンデレ(一部作品)
<その他>
・特になし
--------------------------------------------------------
-------------------------------------------------
お題:ラーメン二郎
-------------------------------------------------
淡「駅前にラーメン屋ができたらしいよ!
食べに行こう!」
菫「お前…ラーメンがどういう物か
わかって言ってるのか?」
淡「へ?むしろ知らない日本人を
探す方が難しいと思うけど」
菫「え…じゃぁお前は、あの
どんぶりになみなみと盛られて、
肉やらもやしやらで山ができてる
極太の麺を食べきれるというのか!?」
淡「何それこわい!?」
照「…菫こそラーメンって何かわかってる?」
菫「ラーメン二郎だろう?
味はともかく一介の女子高生が
完食できる量じゃないだろアレ」
照「まさかの二郎が基準」
淡「ていうかラーメン二郎って何?」
誠子
「すいません。前に弘世先輩が
『今日はがっつり食べたい』って言ってた時に、
尭深と私で二郎にお連れした事がありまして」
尭深
「…それがラーメン初体験だったらしく…
すっかりラーメン恐怖症に」
菫「あれは何の覚悟もなしに
足を踏み入れてはいけない世界だった」
照「…菫。とりあえず菫のラーメン像は
世間一般からかけ離れてるから安心して」
誠子
「今日行くのは普通のラーメン屋ですから」
菫「…本当か?麺の伸びるスピードが
食べるスピードを凌駕して、
食べてるのに量が増えていくなんて
錬金術が起きたりしないか?」
照「しない」
菫「それでも慟哭しながら食べ終わって
その夜体重計に乗って青ざめるような
事態にはならないか?」
照「…多分大丈夫」
菫「まぁそれなら…」
淡「ちょっと待った!ここに、
そのラーメン二郎って言うのに
興味がわいてきた大星淡がいるよ!」
淡「というわけで今日のごはんは
ラーメン二郎です!」
菫「馬鹿なのか!?悪いが死ぬなら一人で死んでくれ!」
尭深
「…弘世先輩、弘世先輩」
菫「ん?なんだジロリアン」
尭深
「…二郎は普通に量を半分にするとかできますから、
注文を誤らなければ小食の人でも大丈夫ですよ?」
菫「……なぜそれを前回言わなかった?」
尭深
「めそめそ泣きながら麺を啜る
弘世先輩が見たくてつい」
菫「一生呪われろ」
照「そういう事なら私も食べてみたいかも。
噂しか聞いた事なかったし」
淡「じゃあテルも乗り気になった事だし
ラーメン二郎にGO!!」
……
淡「…食べても食べても麺が減らない…」えぐえぐ
菫「…事前にあれほど警告したのに
大盛りにするやつが悪い」
淡「だってタカミーがなんか呪文唱えてたから
真似したかったし…!」
尭深
『ニンニクマシマシヤサイアブラマシ』
淡『なにそれかっこいい!』
誠子
「淡の奴だけでも3人がかりでやっと…
って感じですね」
照「でも、確かに量の問題がなければ美味しいね」
尭深
「ウェルカムジロリアン」
照「考えてみる」
菫「カロリー的な面で遠慮しておけ」
-------------------------------------------------
お題:キーマカレー&ドライカレー
-------------------------------------------------
透華
「今日は何か辛いものが食べたいですわ!」
純「お、じゃぁキーマカレーにでもするか」
透華
「ドライカレーですの?」
にゅっ
久「キーマカレーとドライカレーは
よく混同されるけど厳密には違う食べ物よ?」
久「キーマカレーは材料にひき肉を用いるだけ。
必ずしもドライとは限らないし、
普通にスープの場合もあるわ!」
純「…どこから湧いてきたんだよ」
久「雑学が披露できそうだったから!
…っていうのは冗談で、
今まで天江さん達と遊んでたのよ」
衣「悪待ちを存分に堪能したぞ!」
はじめ
「…ボクはもう当分いいかな」
智紀
「…右に同じ」
久「でもキーマカレーいいわねー。
私カレーには一家言あるのよ。
ちょっと腕をふるっちゃおうかしら?」
衣「衣は食べた事ないな。美味なのか?」
透華
「美味しいには美味しいのですけれど…
ちょっと辛さが厳しいかもしれませんわね」
はじめ
「衣はいつものにしておこうね」
久「いつものって?」
智紀
「カレーのお姫さま」
久「え」
衣「っ…こ、衣は龍門渕高校で一番
おねーさんなんだぞ!
今日はキーマカレーを食べる!」
純「言っとくが、普通の大人でもきつい辛さだぞ?」
衣「…へ、へっちゃらだもん」
久「いいじゃない。一人だけ別のものって
やっぱり寂しいし。
皆でキーマカレーにしましょ?」
……
衣「キーマカレーは美味だな!
衣は気に入ったぞ!」
透華
「こ、衣、無理してません?
辛いなら辛いって我慢しないで
言ってくださいまし」
衣「ちょうどいいぞ!」
はじめ
(…久、なんかしたの?)ぼそっ
久(天江さんのだけ、リンゴとハチミツ、
後は半熟卵でマイルドに。
お子様でも美味しくいただけるわよ?)ぼそっ
はじめ
(なるほど)ぼそっ
衣「衣はやっぱり大人という事だな!」パクパク
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お題:はやしこ
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司会
『というわけで、本日の解説は瑞原プロでした』
はやり
『お疲れさまでした☆』
司会
『少し時間が余っているようなので雑談でも。
もうすぐクリスマスですが、
瑞原プロは何かご予定はございますか?』
はやり
『えへへ。大切な人と一緒に過ごしちゃいます☆』
司会
『そ、そんな爆弾発言しちゃっていいんですか!?』
アナウンサー
『ふふ。ファンの方達もそこまで言ってもらえたら
冥利に尽きるでしょうね』
はやり
『あ、バレちゃった☆というわけで
はやりはファンクラブ限定ライブで
熱い夜を過ごします!皆待っててね!』
司会
『ああ、そういう事ですか!』
……
良子
「…なんて事を言っていたのに、
こんなところでこんな事をしていて
いいんですか?」
はやり
「嘘は言ってないよね?良子ちゃんだって
ファンクラブ会員だもん」
良子
「素敵なライブ、ありがとうございました。
でも、『ファンクラブ』として
一くくりにされると少々ジェラシーですね」
はやり
「……」ニコ
良子
「?」
はやり
「…引き続きまして、戒能良子限定
クリスマスシークレットライブを始めます☆」
良子
「…パーフェクト」
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お題:ふくすこ
-------------------------------------------------
恒子
「すこやんはあの二人みたいに浮かれた話はないの?
ないよね?ごめんね、つらい質問投げつけて」
健夜
「せめて5秒くらい回答を待ってよ!」
恒子
「じゃ、あるの?」
健夜
「…ないけど」
恒子
「ごめんね、アラフォーにはつらい質問投げつけて」
健夜
「繰り返さなくていいよ!
後ここでアラフォーネタやめてよ!」
恒子
「アラサーだと現実味があって
つらいかなと思って配慮してみた!」
健夜
「聞きたくなかったよそんな配慮!」
健夜
「というかさ…私の事いじってくるけど、
恒子ちゃんだって同じでしょ?
クリスマス二人して仕事なんだし」
恒子
「いやー、すこやんがクリスマスに一人
売れ残りのケーキを救済してる姿を想像したら
涙が止まらなくなって」
健夜
「しないよ!?ていうかそんな理由で
クリスマスに仕事ぶち込んできたの!?」
恒子
「優しいでしょ」
健夜
「その優しさが逆に痛いよ!」
恒子
「まあまあいいじゃん。
予定なかったのは事実なんだし。
帰って二人で売れ残りケーキを救済して回ろ?」
健夜
「だからしないってば!…はあ、
今年もこーこちゃんと二人でクリスマスかぁ」
恒子
「あはは、私が結婚するまでは
恒例行事にしてあげるよ」
健夜
「…今のが一番グサッと来た…!
いいんだ。私はこうしてずっと
寂しいクリスマスの夜を過ごす運命なんだよ…!」
恒子
「あはは」
健夜
「その乾いた笑いやめて!?」
恒子
(…ていうかさ)
恒子
(…すこやんが気づいてくれれば、
すぐに甘い夜に変わるんだけどねー)
恒子
「ま、すこやんだから仕方ないかー」
健夜
「え、なんで私いきなり貶められたの!?」
恒子
「なんでもなーい」
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お題:雪
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爽「こんなところにいたのか」
由暉子
「…爽先輩」
爽「何の荒行だ?雪が積もり過ぎて
地蔵みたいになってるぞ?」
由暉子
「…このまま雪と、同化してしまえたら
いいのにって思いまして」
爽「ポエマーか」
由暉子
「……」
爽「定番のスルー」
由暉子
「…卒業、してしまうんですね」
爽「幸い留年しなかったからな」
由暉子
「…すればよかったのに。後2年」
爽「さっきから何気に酷いな」
由暉子
「…私は、どうしたらいいんですか。
爽先輩の居ないこの学校で。
何のために生きればいいんですか」
爽「いやいや揺杏や成香がいるだろ」
由暉子
「論点をずらさないでください。
私をこの学校に連れてきたのも。
私を今みたいに改造したのも。
全部爽先輩じゃないですか」
由暉子
「道を示してください。
私には道が見えません」
爽「…お前、誰かのためになりたいんだろ?
それを貫けばいいんじゃないか?」
由暉子
「…そうしたら、爽先輩は喜んでくれますか?」
爽「私限定かよ。グレード下がってないか?」
由暉子
「……」
由暉子
「あの頃は、確かに違いました。
誰かの役に立ちたいって。
その『誰か』にこだわりはありませんでした」
由暉子
「…でも今は少し違うんです。
『誰か』じゃなくて先輩方の。
とりわけ、爽先輩のお役に立ちたい」
由暉子
「…教えてください。私はどうしたらいいんですか。
どうしたら、爽先輩のために生きられますか」
爽「……」
爽(…依存…させちゃったか)
爽「…オーケイわかった、責任取ろう。
私が道を指してやる」
爽「その代わり、私がお前に突きつける道は険しいぞ?
ついてこれるか?」
由暉子
「…はい!!どんな苦難でも乗り越えて見せます!」
爽「……そっか」
爽(ああ、ユキ。お前は本当に、雪みたいな奴だよ)
爽(真っ白で、綺麗で、染まってなくて)
爽(だから、私みたいなのにあっさり汚されてしまう)
爽「……ごめんな」
由暉子
「…どうして謝るんですか?
お願いをしているのはこちらなのに」
爽「…はは。なんとなくそんな気分になったんだ」
爽(本当に、ごめん)
爽(真っ白だったお前を、真っ黒にしてしまって)
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お題:菫淡をブラックで
-------------------------------------------------
淡「ねえ、菫先輩」
菫「なんだ」
淡「菫先輩ってさ、卒業した後
私をどうするつもりなの?」
菫「どうするつもりもないが」
淡「…どういう事?こんな風に壊しておいて」
菫「好きにしろと言っている。
私から離れていくもよし。
捨てないでと縋りつくもよし」
淡「…すがりついたら、捨てないでいてくれるの?」
菫「お前次第だ」
淡「だったら、お願いします。
捨てないでください。
私を、ずっとそばに置いてください」
菫「小部屋に閉じ込められて、一生
外に出られなくなってもか?」
淡「そうしてください。お願いします」
菫「……」
菫「少し壊し過ぎたな。だがいいだろう。
責任は取ってやる」
淡「ホント!?すっごい嬉しい!」
……
……
……
誠子
「すいませんでした…!先輩方が成し遂げた連覇の記録、
守る事ができませんでした……!」
照「…気にしなくていい。貴女達の気持ちは。
努力は痛いくらい伝わってきた」
照「……」
照(でも、せめて。淡が居れば……)
照(菫。淡。貴女達は、どこに消えてしまったの?)
照(わからない。真実は真っ暗な闇に閉ざされてしまった)
照(照らしたい。その闇を。どうか、どうか)
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お題:
蒲原さんと加治木さんが卒業をすぐ前にして
実感が沸かないな、と互いにぐだぐだ駄弁る冬の日
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ゆみ
「もうすぐ卒業か。なんだか実感がわかないな」
智美
「毎日部室に顔を出してるからなー。
もう1年ありますって言われても驚かないぞー」
ゆみ
「…赤点、取ってないよな?」
智美
「ワハハー」
ゆみ
「答えないのか…」
智美
「まぁ冗談は抜きとして卒業はできると思うぞー。
ゆみちんに目一杯しごかれたからなー」
ゆみ
「私がしごいたのは卒業のためじゃなくて
受験のためなんだがな?」
智美
「ワハハー。正直受験の方は
落ちてもそこまで困らないしなー」
智美
「落ちてもその時は実家を継ぐだけだし、
卒業できない方が困るかもなー」
ゆみ
「私の苦労を返してくれ」
智美
「ワハハー」
ゆみ
「笑ってごまかすな」
智美
「…なぁゆみちん。卒業してからも、
絶対みんなで集まろうなー」
ゆみ
「もちろんだ」
智美
「夏に、うんざりするくらい
遊んだと思ったんだけどなー」
智美
「まだ足りなかったみたいだ」
智美
「また、皆で。目一杯遊ぼうなー」
ゆみ
「…もちろんだ。受かったら長野は出る事になるが、
夏には絶対に戻ってくる」
智美
「……」
智美
「ワハハー。ゆみちん、大学落ちてないかなぁ」
ゆみ
「…縁起でもない事言うな」
智美
「ワハハー」
智美
「……」
智美
「……」
智美
(落ちろ)
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お題:
準決勝で怜を好きになった照が
怜と一緒に墜ちていくお話
-------------------------------------------------
照「貴女の事が好きです。付き合ってください」
怜「なんでやねん」
照「あの日、私は貴女の姿に命の光を見た。
仲間のため、勝利のために
文字通り命を燃やす様を見た」
照「綺麗だった。あの時の煌きが、
目に焼きついて離れない」
照「だから、お願いします」
怜「…アホやろ。そこまでわかっとって、
なんで私につきまとうんや」
怜「アンタの言う通りや。
私の命はあそこで燃やしてしまった。
今の私には、もうほとんど命は残っとらん」
怜「もって後1年。それでしまいや。
悪い事言わんから、
諦めて別の女の尻追っかけとき」
照「1年もあれば十分でしょ」
怜「……ま、確かに火遊びには十分かもな」
照「失礼な。貴女の命が終わった時には、
私も当然追いかける」
怜「!?な、何言うてんねん」
照「長く生きればいいというものでもない。
貴女と居られる1年間。
その1年を、全力で貴女と生きていきたい」
照「そして、最期の時は、貴女の手を取って。
許されるなら、私も共に逝きたい」
怜「なんでや…なんで、そうまでして」
照「…人の死は、人を惹きつける」
照「貴女の死に様は、私を惹きつけた。
もう、他の人を見れない程に」
照「…責任を取って。代わりに、
私の命もあげるから」
怜「…叶わんな」
-------------------------------------------------
お題:
宮永姉妹のクリスマスで、菫さんと久さんが巻き込まれ、
和ちゃん、淡ちゃん、宥さんが加わって
カオスになったドタバタものが見たいです!
-------------------------------------------------
照「クリスマス…それは心躍るお菓子の祭典」
照「朝起きるとお菓子がぎっしり詰まった靴。
クリスマスケーキが食卓を支配する…
ああ、なんと素晴らしき日」
照「当然、子供はそれらを頬張る。幸せそうに」
照「ご飯の事なんてお構いなし。
お腹いっぱいお菓子を食べていい。
そう、クリスマスだけは無礼講」
咲「…それが、パーティー前にケーキを
全部食べちゃった言い訳なのかな?」
照「うん」
咲「言い訳にも何もなってないよ!
少しは反省の色を見せてよ!」
久(簀巻き)
「ねえ咲。私も貴女に
色々言いたい事があるんだけど」
咲「ちょっと待っててください。
プレゼントは後でちゃんと開けますから」
久(簀巻き)
「いや、そういう事じゃなくてね?
私昨日はちゃんと自分の家で
寝たはずなんだけどね?」
菫(簀巻き)
「お前はまだいいだろ。
私なんか東京の寮で寝てたはずなのに
起きたら長野だったんだぞ…!」
バキッバタンッ!
和「咲さん、メリークリスマスです!」
咲「メリークリスマス。
でもどうせ不法侵入するにしても
せめてピッキングにして欲しかったかな」
和「すい、すいません…つい気が逸って。
時間がなかったものですから」
照「時間?」
和「急がないとケーキのクリームが
溶けてしまいそうだったので」
照「ケーキ?」ピクッ
咲「和ちゃん珍しくグッジョブだよ!
ちょうどお姉ちゃんがケーキを全部
食べちゃったところだったんだ!」
和「あ、じゃあ逆によかったですね。
ダブってしまわないか心配してたので」脱ぎ脱ぎ
咲「…なんで脱ぐの?」
和(全裸)
「盛り付けないといけませんし。
さぁ。咲さんの手で
このケーキを完成させてください」
久(簀巻き)
「ケーキの女体盛りて」
咲「うん、和ちゃん。ケーキの素材だけ置いて
帰ってもらっていいかな?」
アワーーーーーー!!!
菫(簀巻き)
「な、何だ今の悲鳴は!?」
照「若干淡臭が漂う悲鳴だったけど…」
咲「あ、そう言えば大星さんが
夜中に不法侵入しようとしてたから
気絶させて簀巻きにして
転がしておいたんだった」
菫(簀巻き)
「何やってんだあいつ」
咲「珍妙な全身赤の服に身を包んで、
得体のしれない大きな白い袋を
背負ってましたよ?」
久(簀巻き)
「そ、それサンタさんのつもり
だったんじゃないの?」
咲「成程。なら部長はクリスマスイブに
私が不法侵入しても『サンタです』って言えば
許してくれるんですね!」
久(簀巻き)
「ごめん私が間違ってた」
菫(簀巻き)
「いいから早く助けに行ってやれよ!?
寒空の中簀巻きは命に関わる!」
……
淡「まったくもってありえないよ!
人がせっかく幸せをおすそ分けに
はせ参じたのにさ!」
咲「どんな幸せをくれるつもりだったの?」
淡「ケーキだよ!しかも手作りの!
もうドロドロで見る影もないけど!」
久(簀巻き)
「あちゃー…せっかく起死回生の
ファインプレーだったのに」
照「咲のせいでケーキが…」
咲「元々はお姉ちゃんのせいだよ!?」
和(全裸)
「あの、ケーキなら私が」
咲「女体盛りはケーキじゃないよ!
ていうか服着なよ!」
久(簀巻き)
「まあでも大した問題じゃないんじゃない?
今からでもまだ普通に売ってるでしょ」
咲「今日は一日パーティーしたかったんですけどね…
仕方ないので買いに行ってきます」
ガチャッ
咲「…あれ?道端で誰か死んでる」
宥「……」
咲「松実さんだ…きっと寒さに
耐えきれなかったんだね…」
咲「あ!この手に持ってるのケーキだ!
助かったよ!!」
ガチャッ
咲「ただいまー」
照「ずいぶん早かったね」
咲「うん。路上で凍死してた松実さんが
ケーキ持ってたから」
菫(簀巻き)
「今すぐ助けに戻るんだ!」
……
宥「…な、長野って本当に寒いんだね…
寒すぎて冬眠モードに入っちゃったよ…」
菫(簀巻き)
「無事で何よりだが…どうして宮永家に?」
宥「え?照ちゃんがクリスマスは
宮永家でパーティーするからって
連絡が来たからだけど…」
淡「私にも来た!」
照「私が送った」
久(簀巻き)
「私には来てない!」
菫(簀巻き)
「私にも来てないんだが」
咲「したら逃げるじゃないですか。
プレゼント要員は連絡なしです」
和(全裸)
「なるほど。だから私にも
連絡が来なかったんですね」
咲「早く服着てよおもち」
宥「で、でもそうすると、
ちょっと量が足りないかも…
多分ホールは別にあると思ってたから
小さめにしてきちゃったし」
和(全裸)
「私のケーキとあわせれば」
咲「早く服着てよおもち」
和(全裸)
「……咲さん。少し耳を
お借りしてもいいですか?」
咲「早く服着て…何?」
和(全裸)
(この女体盛りケーキ。プレイ2回分あります)
咲(…だから?)
和(全裸)
(この際、私じゃなくても構いません。
今簀巻きになっている二人…
この二人をケーキにすれば丁度いいかと)
咲(部長に手を出したら和ちゃんと言えど殺すよ?)
和(全裸)
(私も別に部長は要りません。
ただ、少しだけ咲さんに可愛がってもらえれば)
咲(…うーん。まぁ仕方ないかぁ)
咲「うん。交渉成立で」
和(全裸)
「ありがとうございます!」
久(簀巻き)
「…なんかすごく嫌な予感がするんだけど」
菫(簀巻き)
「奇遇だな。私もだ」
咲「皆さん聞いてください。
お姉ちゃんがやらかしちゃったせいで、
ケーキの数が足りません」
咲「仕方ないので、今簀巻きになってる部長と
菫さんに女体盛りケーキに
なってもらおうと思いますけど…
反対の人はいますか?」
久(簀巻き)
「反対」
菫(簀巻き)
「反対!!」
照「賛成」
淡「賛成!」
宥「賛成〜」
和(全裸)
「服従します」
咲「5対2で簀巻き組がケーキになる案が
可決されました!」
久(簀巻き)
「ねえ菫。民主主義って時に残酷だと思わない?」
菫(簀巻き)
「奇遇だな。私もそう思う」
咲「随分余裕ですね?いつもなら
顔面を涙や汗や鼻水で
ドロドロにする展開だと思いますけど」
久「そんな醜態曝した覚えないけど…ね!」しゅるっ
菫「時間をかけ過ぎたな!」しゅるっ
咲「あっ」
久「拘束は解かせてもらったわ!
じゃ、今度はちゃんとした
パーティーで会いましょう!」ダッ
菫「またな!」ダッ
咲「ケーキが逃げる!皆さん追ってください!!」
照「ケーキが逃げるとかありえないでしょ」
淡「絶対に逃がさないよ!!」
宥「捕まえたら好きに食べていいんだよね?」
和(全裸)
「捕まえたらご褒美捕まえたらご褒美
捕まえたらご褒美」
久「絶対に捕まるもんか…!
ていうか和は服を着なさい!!」ダダダッ
……
久「はぁ、はぁ…酷い目にあったわ」
菫「段々この扱いに慣れてきてる自分が嫌だ」
久「ホントにね。で、菫はこの後どうするの?」
菫「どうすると言われてもな…
本当なら寮でパーティーのはずだったんだが」
久「戻っても照と淡ちゃんが居ない
パーティーになるわね」
菫「……」
久「……」
菫「まったく世話が焼ける」はぁ
久「ホントにね」はぁ
ピッポッパ
久『あ、咲?そろそろ頭は冷えた?
普通のパーティーだったら参加してあげるから
部室に集合ね?ケーキは買っていくから要らないわ』
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…というわけで詰め合わせでした。
たまにはこういうのもいいよね!
淡「短編集詰め合わせだよ!」
<登場人物>
白糸台,龍門渕,竹井久,ふくすこ,はやしこ,獅子原爽,真屋由暉子,蒲原智美,加治木ゆみ,園城寺怜,原村和,松実宥
<症状>
・依存(一部作品)
・狂気(一部作品)
・ヤンデレ(一部作品)
<その他>
・特になし
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お題:ラーメン二郎
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淡「駅前にラーメン屋ができたらしいよ!
食べに行こう!」
菫「お前…ラーメンがどういう物か
わかって言ってるのか?」
淡「へ?むしろ知らない日本人を
探す方が難しいと思うけど」
菫「え…じゃぁお前は、あの
どんぶりになみなみと盛られて、
肉やらもやしやらで山ができてる
極太の麺を食べきれるというのか!?」
淡「何それこわい!?」
照「…菫こそラーメンって何かわかってる?」
菫「ラーメン二郎だろう?
味はともかく一介の女子高生が
完食できる量じゃないだろアレ」
照「まさかの二郎が基準」
淡「ていうかラーメン二郎って何?」
誠子
「すいません。前に弘世先輩が
『今日はがっつり食べたい』って言ってた時に、
尭深と私で二郎にお連れした事がありまして」
尭深
「…それがラーメン初体験だったらしく…
すっかりラーメン恐怖症に」
菫「あれは何の覚悟もなしに
足を踏み入れてはいけない世界だった」
照「…菫。とりあえず菫のラーメン像は
世間一般からかけ離れてるから安心して」
誠子
「今日行くのは普通のラーメン屋ですから」
菫「…本当か?麺の伸びるスピードが
食べるスピードを凌駕して、
食べてるのに量が増えていくなんて
錬金術が起きたりしないか?」
照「しない」
菫「それでも慟哭しながら食べ終わって
その夜体重計に乗って青ざめるような
事態にはならないか?」
照「…多分大丈夫」
菫「まぁそれなら…」
淡「ちょっと待った!ここに、
そのラーメン二郎って言うのに
興味がわいてきた大星淡がいるよ!」
淡「というわけで今日のごはんは
ラーメン二郎です!」
菫「馬鹿なのか!?悪いが死ぬなら一人で死んでくれ!」
尭深
「…弘世先輩、弘世先輩」
菫「ん?なんだジロリアン」
尭深
「…二郎は普通に量を半分にするとかできますから、
注文を誤らなければ小食の人でも大丈夫ですよ?」
菫「……なぜそれを前回言わなかった?」
尭深
「めそめそ泣きながら麺を啜る
弘世先輩が見たくてつい」
菫「一生呪われろ」
照「そういう事なら私も食べてみたいかも。
噂しか聞いた事なかったし」
淡「じゃあテルも乗り気になった事だし
ラーメン二郎にGO!!」
……
淡「…食べても食べても麺が減らない…」えぐえぐ
菫「…事前にあれほど警告したのに
大盛りにするやつが悪い」
淡「だってタカミーがなんか呪文唱えてたから
真似したかったし…!」
尭深
『ニンニクマシマシヤサイアブラマシ』
淡『なにそれかっこいい!』
誠子
「淡の奴だけでも3人がかりでやっと…
って感じですね」
照「でも、確かに量の問題がなければ美味しいね」
尭深
「ウェルカムジロリアン」
照「考えてみる」
菫「カロリー的な面で遠慮しておけ」
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お題:キーマカレー&ドライカレー
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透華
「今日は何か辛いものが食べたいですわ!」
純「お、じゃぁキーマカレーにでもするか」
透華
「ドライカレーですの?」
にゅっ
久「キーマカレーとドライカレーは
よく混同されるけど厳密には違う食べ物よ?」
久「キーマカレーは材料にひき肉を用いるだけ。
必ずしもドライとは限らないし、
普通にスープの場合もあるわ!」
純「…どこから湧いてきたんだよ」
久「雑学が披露できそうだったから!
…っていうのは冗談で、
今まで天江さん達と遊んでたのよ」
衣「悪待ちを存分に堪能したぞ!」
はじめ
「…ボクはもう当分いいかな」
智紀
「…右に同じ」
久「でもキーマカレーいいわねー。
私カレーには一家言あるのよ。
ちょっと腕をふるっちゃおうかしら?」
衣「衣は食べた事ないな。美味なのか?」
透華
「美味しいには美味しいのですけれど…
ちょっと辛さが厳しいかもしれませんわね」
はじめ
「衣はいつものにしておこうね」
久「いつものって?」
智紀
「カレーのお姫さま」
久「え」
衣「っ…こ、衣は龍門渕高校で一番
おねーさんなんだぞ!
今日はキーマカレーを食べる!」
純「言っとくが、普通の大人でもきつい辛さだぞ?」
衣「…へ、へっちゃらだもん」
久「いいじゃない。一人だけ別のものって
やっぱり寂しいし。
皆でキーマカレーにしましょ?」
……
衣「キーマカレーは美味だな!
衣は気に入ったぞ!」
透華
「こ、衣、無理してません?
辛いなら辛いって我慢しないで
言ってくださいまし」
衣「ちょうどいいぞ!」
はじめ
(…久、なんかしたの?)ぼそっ
久(天江さんのだけ、リンゴとハチミツ、
後は半熟卵でマイルドに。
お子様でも美味しくいただけるわよ?)ぼそっ
はじめ
(なるほど)ぼそっ
衣「衣はやっぱり大人という事だな!」パクパク
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お題:はやしこ
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司会
『というわけで、本日の解説は瑞原プロでした』
はやり
『お疲れさまでした☆』
司会
『少し時間が余っているようなので雑談でも。
もうすぐクリスマスですが、
瑞原プロは何かご予定はございますか?』
はやり
『えへへ。大切な人と一緒に過ごしちゃいます☆』
司会
『そ、そんな爆弾発言しちゃっていいんですか!?』
アナウンサー
『ふふ。ファンの方達もそこまで言ってもらえたら
冥利に尽きるでしょうね』
はやり
『あ、バレちゃった☆というわけで
はやりはファンクラブ限定ライブで
熱い夜を過ごします!皆待っててね!』
司会
『ああ、そういう事ですか!』
……
良子
「…なんて事を言っていたのに、
こんなところでこんな事をしていて
いいんですか?」
はやり
「嘘は言ってないよね?良子ちゃんだって
ファンクラブ会員だもん」
良子
「素敵なライブ、ありがとうございました。
でも、『ファンクラブ』として
一くくりにされると少々ジェラシーですね」
はやり
「……」ニコ
良子
「?」
はやり
「…引き続きまして、戒能良子限定
クリスマスシークレットライブを始めます☆」
良子
「…パーフェクト」
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お題:ふくすこ
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恒子
「すこやんはあの二人みたいに浮かれた話はないの?
ないよね?ごめんね、つらい質問投げつけて」
健夜
「せめて5秒くらい回答を待ってよ!」
恒子
「じゃ、あるの?」
健夜
「…ないけど」
恒子
「ごめんね、アラフォーにはつらい質問投げつけて」
健夜
「繰り返さなくていいよ!
後ここでアラフォーネタやめてよ!」
恒子
「アラサーだと現実味があって
つらいかなと思って配慮してみた!」
健夜
「聞きたくなかったよそんな配慮!」
健夜
「というかさ…私の事いじってくるけど、
恒子ちゃんだって同じでしょ?
クリスマス二人して仕事なんだし」
恒子
「いやー、すこやんがクリスマスに一人
売れ残りのケーキを救済してる姿を想像したら
涙が止まらなくなって」
健夜
「しないよ!?ていうかそんな理由で
クリスマスに仕事ぶち込んできたの!?」
恒子
「優しいでしょ」
健夜
「その優しさが逆に痛いよ!」
恒子
「まあまあいいじゃん。
予定なかったのは事実なんだし。
帰って二人で売れ残りケーキを救済して回ろ?」
健夜
「だからしないってば!…はあ、
今年もこーこちゃんと二人でクリスマスかぁ」
恒子
「あはは、私が結婚するまでは
恒例行事にしてあげるよ」
健夜
「…今のが一番グサッと来た…!
いいんだ。私はこうしてずっと
寂しいクリスマスの夜を過ごす運命なんだよ…!」
恒子
「あはは」
健夜
「その乾いた笑いやめて!?」
恒子
(…ていうかさ)
恒子
(…すこやんが気づいてくれれば、
すぐに甘い夜に変わるんだけどねー)
恒子
「ま、すこやんだから仕方ないかー」
健夜
「え、なんで私いきなり貶められたの!?」
恒子
「なんでもなーい」
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お題:雪
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爽「こんなところにいたのか」
由暉子
「…爽先輩」
爽「何の荒行だ?雪が積もり過ぎて
地蔵みたいになってるぞ?」
由暉子
「…このまま雪と、同化してしまえたら
いいのにって思いまして」
爽「ポエマーか」
由暉子
「……」
爽「定番のスルー」
由暉子
「…卒業、してしまうんですね」
爽「幸い留年しなかったからな」
由暉子
「…すればよかったのに。後2年」
爽「さっきから何気に酷いな」
由暉子
「…私は、どうしたらいいんですか。
爽先輩の居ないこの学校で。
何のために生きればいいんですか」
爽「いやいや揺杏や成香がいるだろ」
由暉子
「論点をずらさないでください。
私をこの学校に連れてきたのも。
私を今みたいに改造したのも。
全部爽先輩じゃないですか」
由暉子
「道を示してください。
私には道が見えません」
爽「…お前、誰かのためになりたいんだろ?
それを貫けばいいんじゃないか?」
由暉子
「…そうしたら、爽先輩は喜んでくれますか?」
爽「私限定かよ。グレード下がってないか?」
由暉子
「……」
由暉子
「あの頃は、確かに違いました。
誰かの役に立ちたいって。
その『誰か』にこだわりはありませんでした」
由暉子
「…でも今は少し違うんです。
『誰か』じゃなくて先輩方の。
とりわけ、爽先輩のお役に立ちたい」
由暉子
「…教えてください。私はどうしたらいいんですか。
どうしたら、爽先輩のために生きられますか」
爽「……」
爽(…依存…させちゃったか)
爽「…オーケイわかった、責任取ろう。
私が道を指してやる」
爽「その代わり、私がお前に突きつける道は険しいぞ?
ついてこれるか?」
由暉子
「…はい!!どんな苦難でも乗り越えて見せます!」
爽「……そっか」
爽(ああ、ユキ。お前は本当に、雪みたいな奴だよ)
爽(真っ白で、綺麗で、染まってなくて)
爽(だから、私みたいなのにあっさり汚されてしまう)
爽「……ごめんな」
由暉子
「…どうして謝るんですか?
お願いをしているのはこちらなのに」
爽「…はは。なんとなくそんな気分になったんだ」
爽(本当に、ごめん)
爽(真っ白だったお前を、真っ黒にしてしまって)
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お題:菫淡をブラックで
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淡「ねえ、菫先輩」
菫「なんだ」
淡「菫先輩ってさ、卒業した後
私をどうするつもりなの?」
菫「どうするつもりもないが」
淡「…どういう事?こんな風に壊しておいて」
菫「好きにしろと言っている。
私から離れていくもよし。
捨てないでと縋りつくもよし」
淡「…すがりついたら、捨てないでいてくれるの?」
菫「お前次第だ」
淡「だったら、お願いします。
捨てないでください。
私を、ずっとそばに置いてください」
菫「小部屋に閉じ込められて、一生
外に出られなくなってもか?」
淡「そうしてください。お願いします」
菫「……」
菫「少し壊し過ぎたな。だがいいだろう。
責任は取ってやる」
淡「ホント!?すっごい嬉しい!」
……
……
……
誠子
「すいませんでした…!先輩方が成し遂げた連覇の記録、
守る事ができませんでした……!」
照「…気にしなくていい。貴女達の気持ちは。
努力は痛いくらい伝わってきた」
照「……」
照(でも、せめて。淡が居れば……)
照(菫。淡。貴女達は、どこに消えてしまったの?)
照(わからない。真実は真っ暗な闇に閉ざされてしまった)
照(照らしたい。その闇を。どうか、どうか)
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お題:
蒲原さんと加治木さんが卒業をすぐ前にして
実感が沸かないな、と互いにぐだぐだ駄弁る冬の日
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ゆみ
「もうすぐ卒業か。なんだか実感がわかないな」
智美
「毎日部室に顔を出してるからなー。
もう1年ありますって言われても驚かないぞー」
ゆみ
「…赤点、取ってないよな?」
智美
「ワハハー」
ゆみ
「答えないのか…」
智美
「まぁ冗談は抜きとして卒業はできると思うぞー。
ゆみちんに目一杯しごかれたからなー」
ゆみ
「私がしごいたのは卒業のためじゃなくて
受験のためなんだがな?」
智美
「ワハハー。正直受験の方は
落ちてもそこまで困らないしなー」
智美
「落ちてもその時は実家を継ぐだけだし、
卒業できない方が困るかもなー」
ゆみ
「私の苦労を返してくれ」
智美
「ワハハー」
ゆみ
「笑ってごまかすな」
智美
「…なぁゆみちん。卒業してからも、
絶対みんなで集まろうなー」
ゆみ
「もちろんだ」
智美
「夏に、うんざりするくらい
遊んだと思ったんだけどなー」
智美
「まだ足りなかったみたいだ」
智美
「また、皆で。目一杯遊ぼうなー」
ゆみ
「…もちろんだ。受かったら長野は出る事になるが、
夏には絶対に戻ってくる」
智美
「……」
智美
「ワハハー。ゆみちん、大学落ちてないかなぁ」
ゆみ
「…縁起でもない事言うな」
智美
「ワハハー」
智美
「……」
智美
「……」
智美
(落ちろ)
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お題:
準決勝で怜を好きになった照が
怜と一緒に墜ちていくお話
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照「貴女の事が好きです。付き合ってください」
怜「なんでやねん」
照「あの日、私は貴女の姿に命の光を見た。
仲間のため、勝利のために
文字通り命を燃やす様を見た」
照「綺麗だった。あの時の煌きが、
目に焼きついて離れない」
照「だから、お願いします」
怜「…アホやろ。そこまでわかっとって、
なんで私につきまとうんや」
怜「アンタの言う通りや。
私の命はあそこで燃やしてしまった。
今の私には、もうほとんど命は残っとらん」
怜「もって後1年。それでしまいや。
悪い事言わんから、
諦めて別の女の尻追っかけとき」
照「1年もあれば十分でしょ」
怜「……ま、確かに火遊びには十分かもな」
照「失礼な。貴女の命が終わった時には、
私も当然追いかける」
怜「!?な、何言うてんねん」
照「長く生きればいいというものでもない。
貴女と居られる1年間。
その1年を、全力で貴女と生きていきたい」
照「そして、最期の時は、貴女の手を取って。
許されるなら、私も共に逝きたい」
怜「なんでや…なんで、そうまでして」
照「…人の死は、人を惹きつける」
照「貴女の死に様は、私を惹きつけた。
もう、他の人を見れない程に」
照「…責任を取って。代わりに、
私の命もあげるから」
怜「…叶わんな」
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お題:
宮永姉妹のクリスマスで、菫さんと久さんが巻き込まれ、
和ちゃん、淡ちゃん、宥さんが加わって
カオスになったドタバタものが見たいです!
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照「クリスマス…それは心躍るお菓子の祭典」
照「朝起きるとお菓子がぎっしり詰まった靴。
クリスマスケーキが食卓を支配する…
ああ、なんと素晴らしき日」
照「当然、子供はそれらを頬張る。幸せそうに」
照「ご飯の事なんてお構いなし。
お腹いっぱいお菓子を食べていい。
そう、クリスマスだけは無礼講」
咲「…それが、パーティー前にケーキを
全部食べちゃった言い訳なのかな?」
照「うん」
咲「言い訳にも何もなってないよ!
少しは反省の色を見せてよ!」
久(簀巻き)
「ねえ咲。私も貴女に
色々言いたい事があるんだけど」
咲「ちょっと待っててください。
プレゼントは後でちゃんと開けますから」
久(簀巻き)
「いや、そういう事じゃなくてね?
私昨日はちゃんと自分の家で
寝たはずなんだけどね?」
菫(簀巻き)
「お前はまだいいだろ。
私なんか東京の寮で寝てたはずなのに
起きたら長野だったんだぞ…!」
バキッバタンッ!
和「咲さん、メリークリスマスです!」
咲「メリークリスマス。
でもどうせ不法侵入するにしても
せめてピッキングにして欲しかったかな」
和「すい、すいません…つい気が逸って。
時間がなかったものですから」
照「時間?」
和「急がないとケーキのクリームが
溶けてしまいそうだったので」
照「ケーキ?」ピクッ
咲「和ちゃん珍しくグッジョブだよ!
ちょうどお姉ちゃんがケーキを全部
食べちゃったところだったんだ!」
和「あ、じゃあ逆によかったですね。
ダブってしまわないか心配してたので」脱ぎ脱ぎ
咲「…なんで脱ぐの?」
和(全裸)
「盛り付けないといけませんし。
さぁ。咲さんの手で
このケーキを完成させてください」
久(簀巻き)
「ケーキの女体盛りて」
咲「うん、和ちゃん。ケーキの素材だけ置いて
帰ってもらっていいかな?」
アワーーーーーー!!!
菫(簀巻き)
「な、何だ今の悲鳴は!?」
照「若干淡臭が漂う悲鳴だったけど…」
咲「あ、そう言えば大星さんが
夜中に不法侵入しようとしてたから
気絶させて簀巻きにして
転がしておいたんだった」
菫(簀巻き)
「何やってんだあいつ」
咲「珍妙な全身赤の服に身を包んで、
得体のしれない大きな白い袋を
背負ってましたよ?」
久(簀巻き)
「そ、それサンタさんのつもり
だったんじゃないの?」
咲「成程。なら部長はクリスマスイブに
私が不法侵入しても『サンタです』って言えば
許してくれるんですね!」
久(簀巻き)
「ごめん私が間違ってた」
菫(簀巻き)
「いいから早く助けに行ってやれよ!?
寒空の中簀巻きは命に関わる!」
……
淡「まったくもってありえないよ!
人がせっかく幸せをおすそ分けに
はせ参じたのにさ!」
咲「どんな幸せをくれるつもりだったの?」
淡「ケーキだよ!しかも手作りの!
もうドロドロで見る影もないけど!」
久(簀巻き)
「あちゃー…せっかく起死回生の
ファインプレーだったのに」
照「咲のせいでケーキが…」
咲「元々はお姉ちゃんのせいだよ!?」
和(全裸)
「あの、ケーキなら私が」
咲「女体盛りはケーキじゃないよ!
ていうか服着なよ!」
久(簀巻き)
「まあでも大した問題じゃないんじゃない?
今からでもまだ普通に売ってるでしょ」
咲「今日は一日パーティーしたかったんですけどね…
仕方ないので買いに行ってきます」
ガチャッ
咲「…あれ?道端で誰か死んでる」
宥「……」
咲「松実さんだ…きっと寒さに
耐えきれなかったんだね…」
咲「あ!この手に持ってるのケーキだ!
助かったよ!!」
ガチャッ
咲「ただいまー」
照「ずいぶん早かったね」
咲「うん。路上で凍死してた松実さんが
ケーキ持ってたから」
菫(簀巻き)
「今すぐ助けに戻るんだ!」
……
宥「…な、長野って本当に寒いんだね…
寒すぎて冬眠モードに入っちゃったよ…」
菫(簀巻き)
「無事で何よりだが…どうして宮永家に?」
宥「え?照ちゃんがクリスマスは
宮永家でパーティーするからって
連絡が来たからだけど…」
淡「私にも来た!」
照「私が送った」
久(簀巻き)
「私には来てない!」
菫(簀巻き)
「私にも来てないんだが」
咲「したら逃げるじゃないですか。
プレゼント要員は連絡なしです」
和(全裸)
「なるほど。だから私にも
連絡が来なかったんですね」
咲「早く服着てよおもち」
宥「で、でもそうすると、
ちょっと量が足りないかも…
多分ホールは別にあると思ってたから
小さめにしてきちゃったし」
和(全裸)
「私のケーキとあわせれば」
咲「早く服着てよおもち」
和(全裸)
「……咲さん。少し耳を
お借りしてもいいですか?」
咲「早く服着て…何?」
和(全裸)
(この女体盛りケーキ。プレイ2回分あります)
咲(…だから?)
和(全裸)
(この際、私じゃなくても構いません。
今簀巻きになっている二人…
この二人をケーキにすれば丁度いいかと)
咲(部長に手を出したら和ちゃんと言えど殺すよ?)
和(全裸)
(私も別に部長は要りません。
ただ、少しだけ咲さんに可愛がってもらえれば)
咲(…うーん。まぁ仕方ないかぁ)
咲「うん。交渉成立で」
和(全裸)
「ありがとうございます!」
久(簀巻き)
「…なんかすごく嫌な予感がするんだけど」
菫(簀巻き)
「奇遇だな。私もだ」
咲「皆さん聞いてください。
お姉ちゃんがやらかしちゃったせいで、
ケーキの数が足りません」
咲「仕方ないので、今簀巻きになってる部長と
菫さんに女体盛りケーキに
なってもらおうと思いますけど…
反対の人はいますか?」
久(簀巻き)
「反対」
菫(簀巻き)
「反対!!」
照「賛成」
淡「賛成!」
宥「賛成〜」
和(全裸)
「服従します」
咲「5対2で簀巻き組がケーキになる案が
可決されました!」
久(簀巻き)
「ねえ菫。民主主義って時に残酷だと思わない?」
菫(簀巻き)
「奇遇だな。私もそう思う」
咲「随分余裕ですね?いつもなら
顔面を涙や汗や鼻水で
ドロドロにする展開だと思いますけど」
久「そんな醜態曝した覚えないけど…ね!」しゅるっ
菫「時間をかけ過ぎたな!」しゅるっ
咲「あっ」
久「拘束は解かせてもらったわ!
じゃ、今度はちゃんとした
パーティーで会いましょう!」ダッ
菫「またな!」ダッ
咲「ケーキが逃げる!皆さん追ってください!!」
照「ケーキが逃げるとかありえないでしょ」
淡「絶対に逃がさないよ!!」
宥「捕まえたら好きに食べていいんだよね?」
和(全裸)
「捕まえたらご褒美捕まえたらご褒美
捕まえたらご褒美」
久「絶対に捕まるもんか…!
ていうか和は服を着なさい!!」ダダダッ
……
久「はぁ、はぁ…酷い目にあったわ」
菫「段々この扱いに慣れてきてる自分が嫌だ」
久「ホントにね。で、菫はこの後どうするの?」
菫「どうすると言われてもな…
本当なら寮でパーティーのはずだったんだが」
久「戻っても照と淡ちゃんが居ない
パーティーになるわね」
菫「……」
久「……」
菫「まったく世話が焼ける」はぁ
久「ホントにね」はぁ
ピッポッパ
久『あ、咲?そろそろ頭は冷えた?
普通のパーティーだったら参加してあげるから
部室に集合ね?ケーキは買っていくから要らないわ』
--------------------------------------------------------
…というわけで詰め合わせでした。
たまにはこういうのもいいよね!
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たまにはこんなのも…もっとくださいー!!
ここの淡ちゃんほんまに好きなんで今回で二回もあえて嬉しいよ、嬉しいよ!
ギャグ、ヤンデレ、カオス、お得感満載の短編は続けるべきですよ!需要あり!
これからも頑張ってください!
それとsakiキャラの乾いた笑いってなんか好きです