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【咲-Saki-SS:久咲】久「変則王様ゲームを開催するわ!」【あまあま】

<あらすじ>
インターハイ終了後、
親睦会もかねて清澄高校に
遠征する事にしたチーム虎姫。

普通に麻雀を始めるはずが、
いつも通り久の思い付きで
話はあらぬ方向に転がっていき…?


<登場人物>
竹井久,宮永咲,原村和,染谷まこ,片岡優希,
宮永照,弘世菫,大星淡,亦野誠子,渋谷尭深

<症状>
・特になし

<その他>
次のリクエストに対する作品です。
・清澄と白糸台がわちゃわちゃする話。
 (最終的には久咲)

※病んでません。ご注意を。
※和がピンクじゃありません。ご注意を。



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久「清澄高校麻雀部へようこそ!
  遠くからよく来てくれたわね」

照「まあ私からすれば帰省みたいなものだし。
  遠征って事にすれば旅費が浮くから」

菫「微妙にセコいな」

照「やりくり上手と言って。
  家に帰れば宿泊代もかからないし
  学校としても悪くないはず」

淡「テルの家楽しみ!今夜は寝かさないよ!」

誠子
 「でもいきなり5人も押し掛けて大丈夫ですか?」

尭深
 「…それなりに広い家でも厳しい人数ですよね」

照「申し訳ないけどうちはそんなに広くないから、
  菫には私のベッドで抱き合って寝てもらう」

菫「なんでだよ」

淡「ずっこい!私も間に挟まって寝る!」

誠子
 「寝ないんじゃなかったのか?」

久「はいはい、白糸台の爛れた関係は
  また今度じっくりねぶるように聞くからその辺でね?」

和「遠征ですしね。そろそろ打ちましょう」

久「あ、和もストップ。長旅で疲れてるだろうし、
  本格的な練習は明日にして、
  今日は簡単なレクリエーションにしましょ?」

咲「レクリエーション?」

久「そ。お互いの親睦を深めるって事で」

優希
 「何するんだじょ?」

久「ふっふっふ。実は昨日、今日のために
  丸々1分間頭を悩ませて考えてきたのよ!」

まこ
 「ほぼ思い付きっちゅう事じゃな」

和「嫌な予感しかしませんね」


久「ぱんぱかぱーん!白糸台&清澄合同、
  変則王様ゲームーーっ!!」


菫「しない」

久「否定するの早過ぎない!?」

照「あ、これ菫の持病だから気にしないで」

菫「勝手に持病扱いにするな!
  なんで麻雀部の交流で
  王様ゲームになるんだよ!卑猥か!」

久「まーまー、もちろん
  普通の王様ゲームじゃないから。
  まずはルールを説明させてちょうだい?」

淡「いいでしょう!」

誠子
 「なんでお前が了承するんだ」

淡「だって面白そうじゃん!
  白糸台っていっつも固いから
  たまにはいかがわしい事したい!」

照「言い方」

和「で、どんなルールなんですか?」

久「交流が目的だから、命令の内容は一つに絞るわ。
  できる命令は『質問』だけ」

久「その代わり、王様になった人は
  どんな事でも質問できる。
  全員に向けて質問してもいいし、
  特定の個人を指定してもいい」

久「ね?この程度なら問題ないでしょ?
  お互いの事を深く知るには
  もってこいと思わない?」

菫「…まあそのくらいなら」

咲「その、質問されたら絶対
  答えないといけないんですか?」

久「1回はパスOKにするわ。
  でも、それ以降は全部回答しなきゃ駄目」

久「ちょっとくらい戦略的要素を
  加えた方が面白くなるでしょ?
  どこでパスを使うか探り合うのも
  いいんじゃないかしら」

尭深
 「…はい、質問です。
  …どんなに惨い(むごい)質問を
  してもいいんですか?」

尭深
 「…質問を聞いただけで
  引かれるような酷い質問でも」

淡「一体何を聞く気なの!?」

誠子
 「尭深が怖い」

久「んー、あくまで親睦を深めるのが目的だしね。
  あんまりアレな質問の場合は
  物言いをつける事が
  できるようにしましょっか」

久「これは質問の範囲もおんなじね。
  物言いがついたら全員で多数決を取って
  否決される可能性もあるって事で」

優希
 「まとめるとこんな感じだじょ!」


『・麻雀牌を引いてイーピンを引いた人が王様

 ・王様は質問を投げる事ができる

 ・質問の相手は全員でも特定の個人でも可

 ・質問されたら答える義務がある

 ・質問に対して1回だけはパスが可能
 
 ・同じ質問を同じ相手に2回するのは駄目

 ・あまりきわどい質問、質問範囲の場合は
  物言いをつける事で多数決          』


淡「面白そう!やろうやろう!」

誠子
 「清澄との交流もそうですけど、
  チームメンバーについても
  普段聞きにくかった事を聞く
  いい機会かもしれませんね」

まこ
 「確かにな。今更聞けんっちゅう事も
  おいいあるけぇ」

咲「で、でも…質問の内容によっては
  親睦どころか溝ができちゃうかも」

照「まあ、たまにはそういうのも含めて
  腹を割って話すのもいいと思うよ」

久「そうね。咲も、いつもはひた隠してる
  思いの丈とか熱く語ってくれていいのよ?」

咲「っ、そ、そんなのありませんよ!」

久「というわけで、変則王様ゲーム、スタート!!」

咲「無視!?」



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久「王様だーれだ!!」





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菫「私か」

久「お、初物は弘世さんか。
  さすが全国を制覇した
  麻雀部の部長なだけあるわね」

照「初体験は菫に奪われた」

菫「意味深な言い方をするな!
  そうだな…初回だし、
  無難に私に対する印象でも聞こうか。
  対象は清澄全員で」

淡「私達の分はいいの?」

菫「お前達には今更改まって
  質問しなくても聞けるしな。
  時間も限られてるわけだし」

淡「じゃあ、先鋒から順番にどうぞ!」

照「遠慮はいらない。
  菫が暴れても私達が食い止めるから
  忌憚のない本音の意見を聞かせてほしい」

菫「誰が暴れるか!妙な前フリを入れるな!」


優希
 「正直スケバンっぽいって思ったじょ」


菫「っていきなり酷いな!?」

優希
 「対局の時の目が怖すぎだじょ。
  弓とかで人を射殺しそうだじぇ」

菫「……」

尭深
 「…否定…できませんね」

咲「できないんですか!?」

淡「前科あるしねー。1年生の私でも
  菫先輩が無慈悲に
  人を射貫く様を何回見て来たか!」

菫「うるさい!あくまでアレはイメージ映像だ!」

まこ
 「…わしは節穴じゃったようじゃな。
  勝手に良家のお嬢さんっちゅう
  印象を受けとったんじゃが」

誠子
 「いえ、それズバリビンゴですよ」

照「実際菫は超がつくお嬢様」

久「モテそうよね。下手したら
  ファンクラブとかあるんじゃない?」

誠子
 「ありますね」

尭深
 「しかも100人規模の」

照「麻雀部の廊下両側を部員が整列して
  ただ菫が通るのを
  敬礼しながら待つ行事まである」

淡「通称白糸台ロード!」

優希
 「暴走族とかにそういうのありそうだじょ」

和「…ゆーきの印象もあながち
  間違ってなくないですか?」

菫「待ってくれ!あれは別に
  私が強制してるわけじゃない!
  むしろやめろと言っても止めないんだ!」

照「やめるなんてとんでもない」

淡「一体感半端ないよね!」

まこ
 「お前さんらまで並んどるんかい」

菫「列に並んでるかと思えば、
  時折はぁはぁ荒い息を吐いてるしな…
  本当にプレッシャーがすごいから
  やめてほしいんだが」

照「謹んでお断り申し上げる」

和「…白糸台高校の部長って大変なんですね」

和「『実直な印象』…と回答しようと思ってましたが、
  今の受け答えで『苦労人』に変わりました」

菫「…残念ながらその感想が
  一番実態に近いかもしれない」

咲「で、でも…優しくて
  頼りになりそうだと思いました!」

菫「あ、その感想は嬉しいな。
  何ならお姉さんだと思って
  頼ってくれていいz照「咲のお姉さんは私」

菫「ごふぅっ!」


優希
 「しょっぱなの質問から重傷者が出たじょ!?」



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尭深
 「私が王様ですか…じゃあ、好きなお茶の種類を」

和「あ、いいですね。何気ないですが
  普通に知っておきたい内容です」



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誠子
 「私が王様か…じゃあ、好きな釣りの種類を」

菫「好きな釣りの種類ってなんだ」



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優希
 「好きなタコスについて聞かせてもらうじょ!」

菫「いやだから」



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……





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まこ
 「…おっと、もう30分もやっとったんか。
  思ったより熱中しとったみたいじゃな」

和「最初に王様ゲームなんて言い出した時は
  どうなる事かと思いましたけど…
  予想以上に有意義でしたね」

菫「そうだな。質問しやすい空気になるし、
  うちの麻雀部でもやってみてもいいかもしれない」

照「それ、菫が質問攻めにあう姿しか
  想像できないんだけど」


久「……はあ」


咲「ぶ、部長?どうかしましたか?」

久「まったく、さっきから黙って聞いてれば。
  普通に聞いても全然問題ない質問ばっかり」

久「あーもうダメダメ。全然ダメ」

久「せっかく何を聞いてもいいってルールなのに。
  みすみすこの権利を放棄するのは
  もったいないわよ?」


久「というわけで、私が見本を見せてあげるわ!」


優希
 「ぶ、部長…その牌は…!」

まこ
 「イーピン…!!」

和「ついに、この時が来てしまいましたか…!」

咲「ぶ、部長が、王様になっちゃう時が…!」

菫「どれだけ恐れられてるんだこいつh」


久「全員に質問!キスした事ある?
  あ、遊びとかじゃなくて
  ガチの雰囲気の奴でね!」


菫「なるほど、こいつは
  野放しにしたら駄目な奴だ」

照「淡以上の危険人物だね」

優希
 「さすが部長!皆が躊躇する場面でも
  ためらわず土足で踏み込んでくるじぇ!」

尭深
 「…それ空気読まないって事じゃ」

和「部長は空気を読んだ上で
  その空気をぶち壊しに来るんですよ」

菫「たち悪過ぎだろ!?」

久「これでもほんの小手調べよ?
  さて、イエスノー質問だから
  一斉に挙手してもらいましょっか」


久「まずは、この条件でキスした事がない人!」


「「「「「……」」」」」すっ…


照「……」

菫「……っ」


久「あらあらあら〜?
  宮永照さんと弘世菫さん、
  手を挙げてないみたいだけど〜?」

淡「ちょっとちょっとちょっと!?
  私を差し置いて二人で
  何しちゃってんの!?」

菫「べ、別に相手が照とは言ってないだろう!」

淡「じゃあ誰だって言うの!」

照「…それは質問の範囲外」

淡「むーーーーーーっ!!!
  いいよ、次で王様引いて
  根掘り葉掘り聞きまくってやるから!」

尭深
 「…私も聞きたいかも」

誠子
 「まあ、これは普通に気になるよね。
  チームメイトとして」

まこ
 「白糸台の連中の目がえらぁ
  ギラギラしてきたんじゃが」

久「ふっふっふ。ほら、
  聞きたい事がいっぱい出て来たでしょ?
  ここからが本番よ?」

久「あ、ちなみに質問は1回だけは
  パスできるルールだから、
  どうしても聞きたい質問は
  パスさせてからにした方がいいわよ?」

菫「なんでこのタイミングでそれを言った!?」

照「なるほど。竹井さんが
  腹黒トラブルメーカー
  だという事はよくわかった」



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優希
 『ちなみに部長がこの質問をしてから、
  質問が一気に危険度を増したじょ!!』






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淡「菫先輩に質問!誰とキスしたの!?」

菫「パスの権限を行使する!」

尭深
 「…なら、質問の内容を変えますね。
  女性同士で肌を重ね合わせた事がある人は
  挙手してください」

尭深
 「もちろん、色を含んだ意味で」

照・菫
 「……」スッ

優希
 「あっ、これ確定な奴だじょ」

淡「ずっこいずっこいずっこいずっこい!!
  なんで私を混ぜてくれないの!?」

和「この三人どういう関係なんですか」

久「カップルとそのペットみたいな?」

尭深
 「…おおむねそんな感じです」

菫「違う!!」



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菫「意趣返しさせてもらおうか…!
  竹井久、お前はさっきの条件で
  キスをした事はあるのか?」

久「私?あるけど」

咲「っ!?あるんですか!?」

和「し、しかも随分あっさり答えましたね」

久「パスできる質問でもないしねー」

咲「……っ」

久「ま、それにお互いの事を
  ふかーく知ろうって趣旨だしね。
  本当に答えられないもの以外は
  できるだけ答えてあげるわ!」

咲「じゃ、じゃあ、そ、その相手は」

久「あはは、知りたかったら質問してみたら?」

和「聞いてみたくはありますけど、
  聞いたらさすがにパスされますよね」

優希
 「というか、そこまで突っ込んで聞いたら
  部長の事好きだって宣言してるようなもんだじょ」

咲「……っ」



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咲「え、えっと…全員に対して聞きます!
  今、好きな女性はいますか?」

和「さ、咲さん!?」

優希
 「意外なところからきっついのきたじょ」

咲「あ、あはは…なんか、
  そういう雰囲気だからいいかなって」

久「ふふ、咲もいやらしいわねー。
  これでパスしたら『いる』って
  言ってるようなもんだし、
  実質これ回避不可の質問よね?」

咲「え、ええと…じゃあ皆さん答えてください!」


照・菫
 「……」スッ


久「まあこの二人がもう真っ赤で
  穴にでも入りたい状態なのはアレとして」

久「手を挙げたのは3人か。意外にいないものなのね」

誠子
 「感覚の違いですかね…9人中3人って
  相当多いと思ますけど」

尭深
 「残りの一人は…大星淡ちゃんだね」

淡「ペット希望です!」

まこ
 「そがぁなんでええんかお前さんは」

優希
 「のどちゃんは違うのか?」

和「よく言われますけど…私の中でも
  恋愛なのか友愛なのか判断がついてないので」

尭深
 「…そういう場合って、
  大体は間違いなく恋愛だと思うけど」

久「そっか、まだ気づいてないってケースもあるのか。
  それも含めればまだまだ増えそうね」

咲「…で、部長はどうなんですか?
  まだしっかりと答えてませんよね?」

久「……」

咲「部長?」


久「ふふ…居るわよ?」


咲「……っ!」

久「もう、何をしてでも手に入れたい、
  ってくらい愛しちゃってる人が」

咲「そ、その、あ、相手は」

久「さっきと同じー。知りたかったら質問をどうぞー」

咲「……っ!早く!早く次やりましょう!」

優希
 「さ、咲ちゃんが本気だじょ…!」

菫「まあでも、ああものらりくらりと躱されると
  確かに丸裸にしたくはなるn照「菫、浮気は駄目」

菫「ぐはぁっ!!」

優希
 「この人血ぃ吐き過ぎだじょ」



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久「…さて、と。結構いい時間になったわね。
  次でおしまいにしましょっか」

菫「……ああ、そうしよう…正直もう疲れた」

淡「『弘世照の方がいい』ねえ。
  やっぱり菫先輩の方がお婿さん希望なんだ」

菫「そういう願望の話じゃなくてだな…
  家督の都合で私は跡継ぎだから、
  嫁ぐという発想がないだけだ…」

久「あはは、結婚まで考えた
  真剣なお付き合いって事までバレちゃったわね」

菫「しまった…」

照「…菫、もう今日はお互い口をつぐんでおこう」

久「さて!泣いても笑ってもこれで最後!
  ラストバトル行きましょう!!」


久「王様だーれだ!!」


照「…残念、外れた」
菫「…まあ、もうこれ以上隠し事もないからいいさ」
尭深
 「…外れです」
誠子
 「同じく」
淡「まったくもって!」

優希
 「トリは別の誰かに譲ってやるじょ!」
まこ
 「…なしじゃ」
久「残念」
和「…と、言う事は…」


ゴゴゴゴゴゴゴゴッ


咲「……」


ゴゴゴゴゴゴゴゴッ


久「さっすが咲。こういうところは外さないわね」

久「で、質問の内容は?」


咲「……」

咲「全員に聞きます」



咲「一番好きな人は誰ですか」



「「「「「!?」」」」」


久「はい物言い。その質問は
  流石に全員に投げかけるには
  ハードルが高すぎると思うわ!」

咲「…む」

久「質問するにしても誰か一人に絞るべきね。
  はい、この意見に賛成する人は手を挙げて?」


照「反対。皆思いのたけを語ればいい」
菫「反対。死なばもろともだ」
尭深
 「…賛成です」
誠子
 「賛成」
淡「反対!この際ぶちまけちゃおうよ!」

優希
 「賛成だじぇー。部長の命令は絶対だじぇ」
まこ
 「賛成じゃ。他の質問とレベルが違い過ぎるけぇの」
久「私は当然賛成ね」
和「賛成です」
咲「…反対」


久「意外に反対票が多くてびっくりだったけど、
  6対4でなんとか可決ね。
  というわけで全員指定は却下されました!」

久「さ、どうする咲?相手を絞ってでも質問する?
  今なら質問の変更も受け付けるわよ?」

咲「うっ…うぅー!」

優希
 (咲ちゃん悩んでるじょ)

和(ここで指名したら、自分から
  告白してるようなものですしね……)

咲「っ!」



咲「……部長!答えてください!!」



久「……!」

久「……へー。ほー。ふーん」

久「ふふ。咲が、私の事を、ねえ…?」

咲「べ、別にそういうのじゃないですから!
  ぶ、部長がやりたい放題だったから!
  一矢報いたいだけだもん!!」

久「ま、やりたい放題だったのは認めるわ。
  でも、私はまだパスを残してるわよ?」

咲「…じゃ、じゃあ…答えてくれないんですか?」

久「……」

久「…そうねえ。せっかく咲が
  勇気を振り絞って質問してくれたんだし」

久「いいわ。答えてあげる」

咲「……っ!」

久「でも、後で…貴女にだけ、こっそりね?」

咲「……はい!」


久「というわけで、この場ではとりあえずパス!
  これにて変則王様ゲーム終了よ!」

久「お疲れ様でした!」


「「「「「お疲れ様でしたー」」」」」


照「じゃあ、虎姫の皆は
  宮永家に移動するからついてきてほしい」

久「清澄の皆は普通に帰宅ねー」

咲「部長、部長」

久「あはは、咲ったら。そんなに急かさないでよ」

照「咲、一緒に帰らないの?」

咲「後からすぐ追い掛けるよ!」

久「あ、照。その前にちょっといい?」

照「何?」

久「耳貸して」


……ボソッ


照「……了解」

久「よろしくねー」

咲「もう!また隠し事ばっかり!一体何話したんですか!?」

久「はいはい。それ含めてすぐ教えてあげるわよ」

久「じゃあ…」



久「二人きりの部室で、内緒話でもしましょっか」



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--------------------------------------------------------



咲「じゃあ、教えてください。
  部長の、その、す、好きな人」

久「そうね。でもその前に、
  さっき照にこっそり伝えた内容について
  答えておきましょうか」

久「照にはね…『今日咲は帰らないから』って伝えたの」

咲「ど、どういう事ですか」

久「わからないかしら?」

久「貴女は今、実質私から告白の返事待ち状態」

久「今、ここにはシングルベッドが一つある」

久「そして、私達は二人きり」

久「さらに、私は貴女を帰さないと言った」

久「どう?まだわからない?」

咲「…そ、それって……!」



--------------------------------------------------------





久「じゃ、質問に答えてあげる」


久「私が今、一番好きなのは…」





--------------------------------------------------------







久「貴女よ、咲」







--------------------------------------------------------



咲「……っ!」

咲「え、で、でも。誰かと
  本気のキスした事あるんですよね?」

久「ああ、あれ?あれも相手は咲だけど?」

咲「私!?」

久「うん。部室で咲が寝てた時にね。
  あんまり可愛かったもんだから、
  ついデコチューしちゃった」

咲「で、デコチュー…部長に……!」

咲「って、そんなのもカウントするんですか!?」

久「マウストゥマウスとは
  言ってなかったでしょ?」

久「引っかかってくれたみたいで何よりだわ。
  おかげで随分周りが
  見えなくなってたみたいだし」

久「咲に聞きたかった事、
  言外にほとんど聞けちゃった!」

咲「……っ」

咲「ぶ、部長って、ホント…ホント、ズルイです!」

久「あはは、ごめんごめん」

久「代わりと言っちゃなんだけど、
  今夜はなんでも答えてあげるわ」

久「…私が、どうして貴女を好きになったのか。
  どのくらい、貴女の事を好きで仕方ないのか」

久「嫌ってくらい聞かせてあげる」



久「…今夜は、寝かせてあげないわよ?」



--------------------------------------------------------














--------------------------------------------------------













--------------------------------------------------------













--------------------------------------------------------



「「「「「おはようございまーす」」」」」


和「…なんだか白糸台高校の皆さん、
  随分疲れ切った顔をしてらっしゃいますが」

菫「…照の奴が、自分の家にも帰れず迷子になってな」

淡「いくらなんでも、ここまで
  酷いとは思わなかったよー」

照「男子三日合わざれば括目して見よ。
  私が長野を去ってから、
  幾年もの月日が流れていた…」

誠子
 「という事で、新しくできた
  スイーツのお店に入っちゃってから
  道がわからなくなったらしいです」

尭深
 「…携帯までご丁寧に不携帯でしたしね」

淡「もー!サキはどこ行ってたの!?
  サキが道案内してくれれば
  こんな事にならなかったのにー!」

菫「それを言うなら久もだろ。
  電話しても音信不通だったみたいだが」

咲「え、えっと、その…えへへ」

久「えへへ」

和「な、なんで二人してにやけてるんですか…」

優希
 「あ、これ砂吐く奴だじょ」



咲「実は、その…帰ってないんだよね」

久「二人でお泊りしちゃいました!」



和「えええっ!!?」

照「知ってた」

菫「…『私達のために部屋を広くするため』
  と聞いて心苦しく思っていたんだが…」

照「単に二人きりの初夜を
  邪魔されたくなかっただけでしょ」

和「しょ、初夜っ…!?
  ぶ、部長、本当なんですか!?」

久「うん。私達、付き合う事になりました!」

咲「えへ、えへへ」

菫「……学校交流のイベントだったのに、
  同じ高校のメンバーの仲が深まるとはな」

久「ふふ。実は、もともとこうなる事を
  少し期待して企画したんだけどね」

優希
 「さっすが部長!腹黒いじぇ!!」

和「それ褒めてませんよね?」

咲「……まったくもう。
  部長は、いっつもズルいんだから」


咲「これからは、二人っきりの時に直接聞いてね?」


(完)
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posted by ぷちどろっぷ at 2016年05月14日 | Comment(6) | TrackBack(0) | 咲-Saki-
この記事へのコメント
更新日に初めて読むことが出来ました。
あまあまの久咲も大好きです。

これからも更新楽しみにしています。
Posted by at 2016年05月14日 23:17
意外に黒たかみーじゃなかった!
それにしても巧妙な策で自分に対する好意を確かめにいく久さんって咲ちゃんの気持ちを確信しつつも、実際に確かめられるまでは緊張してたのかなと思うとかわいい!
Posted by at 2016年05月15日 03:38
圧倒的わちゃわちゃ感。

え、部室で致したの? シーツの替えは?
それとも我々の知らないシーツを汚さぬ高等テクニックが存在する……?
Posted by at 2016年05月15日 04:41
久咲は病んでても病んでなくても
よいものです〜
Posted by at 2016年05月15日 09:26
腹黒乙女な部長......かっこ可愛くて最高です!
Posted by at 2016年06月01日 22:00
コメントありがとうございます!

あまあまの久咲も大好き>
久「リアルタイムおめでとう!」
咲「いつも21時くらいにアップしてますけど
  どのくらいがいいんでしょうね」

緊張してたのかな>
久「理屈ではわかっていても
  感情的に怖がっちゃうのよねー」
咲「だからって石橋叩きすぎですよ…」

シーツを汚さぬ高等テクニックが>
久「い、いやいやそんな汚れないから!」
咲「みんなが来る前に急いで取り換えて
  洗濯行きでした」

久咲は病んでても病んでなくても>
咲「『ヤンデレ狂気』としては異端ですけど
  これからも書いていきたいです」
久「両方あるからこそ、ってのもあるしね」

腹黒乙女な部長>
咲「ズルいですよね。謀略張り巡らしておいて
  可愛いとか」
久「私は私で必死だったんだってば」
Posted by ぷちどろっぷ(管理人) at 2016年06月02日 20:25
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