現在リクエスト消化中です。リクエスト状況はこちら。

【咲-Saki-SS】菫相談室 第08話 『電波A』

<あらすじ>
淡「菫先輩が部員の悩みを聞くために開室した、名付けて菫相談室」
照「ひょんな事から部外まで情報が漏えいして大繁盛に」
淡「予約いっぱいでさばききれなくなったから
  ラジオでも相談を受け付ける事にしました!」

照「というわけで菫相談室ラジオ分室、第2回開室です」
菫「今度はまともな相談が来ると信じてるぞ…!」


<バックナンバー>
量が多すぎるので以下にまとめてありますが、
<症状>をおさえておけばこの話単体でも
お読みいただけると思います。

【設定紹介】本ブログで出てくる人たちとか用語とか【咲SS風味】
※上記記事の末尾をご覧ください。

<登場人物>
弘世菫,宮永照,大星淡,竹井久,宮永咲,文堂星夏,安河内美子,江崎仁美,鷺森灼,真屋由暉子

<症状>
※照がヤンデレ。菫が好き。
※淡が軽いヤンデレ。菫と照が好き。
※宥がきついヤンデレ。菫が好き(今回出てこない)。
※咲さんがきついヤンデレ。久が好き。
 よく相手を簀巻きにする。

<その他>
※ギャグです。


--------------------------------------------------------



菫「皆さんこんばんは。菫相談室
  ラジオ分室の時間になりました」

照「本ラジオは前回に引き続き
  宮永菫の正妻宮永照と」超早口

淡「二人の愛人兼ペットの宮永淡と、
  おまけに宮永菫でお送りします!」超早口

菫「……」

菫「…この放送を聴取されているリスナーの方々」

菫「本番組では、この両名が錯乱して
  かくのごとき妄言を垂れ流す事態が頻繁に発生します。
  が、言うまでもなく全て事実無根の戯言なので
  軽く流していただきたい」

照「唐突に始まる完全否定」

淡「しかもなんか言い慣れてるし」

菫「お前たちがあまりに虚言を撒き散らすから
  冒頭に断っておくことにしたんだよ!」

淡「照れ隠しお疲れ様!」

照「素直に認めれば楽になるのに」

菫「射抜くぞ!」

照「さて。今回でまだ2回目なので、
  菫ラジオの概要を簡単に説明する」

淡「この番組は主に2つのパートに分かれてます!
  前半はお便りコーナー!」

菫「これは、ハガキで寄せられた相談に対して、
  私たちがコメントする形で回答する」

照「後半は電話コーナー。届けられた相談の内、
  電話希望にチェックがついているお便りの相手に
  菫が直接電話する」

照「どっちの手段を使ってもどうせ解決しないから、
  単に好みで選んでほしい」

菫「だから番組の存在意義を全否定するな!」

淡「ちなみに前回の菫ラジオはただの伝言が2つ、
  解決できなかった相談が3つ、
  二条泉が1つでした!」

照「まさかの完全敗北」

菫「前回は内容に難があり過ぎだろ!
  今回はちゃんと相談の体をなしていて、
  一介の女子高生にも
  解決できる悩みをお願いする!」

照「相談者のくせに注文多すぎでしょ」

淡「じゃーそろそろ最初の相談行ってみよー!
  あ、今回はちょっと訳ありだから
  全部菫先輩に引いてもらうね?」

菫「ん?打ち合わせの時そんな話あったか?
  まあ別に構わないが」ガサガサ

サッ

菫「よし、これにし…」

菫「……」

菫「チェンジで」ガサッ

照「一度引いたハガキを戻しちゃ駄目でしょ」

淡「あれ?もしかして一発目で引いちゃった?
  ほら読んで読んで!」

菫「……」

菫「…長野県、ラジオネーム……
  『宮永咲』からのお便りだ」

照「まさかの本名フルネーム」


---------------------------------------------

菫義姉さんこんばんは。

もし菫さんがこのハガキを手に取ったら、
清澄高校麻雀部部長こと竹井久さんから
合意の上でキスしてもらえることになってます。

このハガキを引いてくれて
本当にありがとうございました。

(以下は注意書きなので読まなくていいです)
もしこのハガキを引いたのに読まなかった場合、
『菫さんの肌色合成写真5万枚』が
インターネットの海を泳ぎ始めます。

---------------------------------------------


照「おめでとう咲」

淡「おめでとー!」

菫「だから相談以外は送るなと言っただろう!
  ここはくじ引き会場じゃない!!」

照「それにしてもまさか一発目で引くとは」

淡「サキの執念の賜物だね!」

菫「どうせ大量に投稿したんだろう!?
  この相談ボックスの半分くらい
  あいつのハガキで
  埋め尽くされてるんじゃないか!?」



--------------------------------------------------------



菫『どうせ大量に投稿したんだろう!?
  この相談ボックスの半分くらい
  あいつのハガキで
  埋め尽くされてるんじゃないか!?』


咲「失礼極まりないですね。
  本当に1枚しか送ってないのに」

久(簀巻き)
 「あっはっはー。なんでその
  たった1枚をツモっちゃうかなぁ」

咲「前回の傾向を鑑みるに、思いの強さが
  抽出率に影響してそうでしたからね」

咲「喜んでください。私の部長への想いは、
  投稿者の誰よりも強かったみたいですよ?」

久(簀巻き)
 「嬉し過ぎて涙が止まらないわ」

咲「というわけで約束通りキスしてください」

久(簀巻き)
 「…言っとくけどおでこだからね」

咲「まあ今はそれでいいですよ。今は」



--------------------------------------------------------



照「じゃあ、気を取り直して次の相談に行こう」

淡「菫先輩がいきなりジョーカー引いちゃったから、
  ここからは普通にみんなで引いていくよー」

淡「あーわあわ、あーわあわ!」ガサガサ

菫「なんだその気の抜ける謎リズムは」

淡「ドラムロールみたいな奴?
  あーわあわ、あーわあわ!」ガサガサ

サッ

淡「はい、君に決めた!!
  長野県より、ラジオネーム
  『せんべい食べ過ぎて太った文鎮』さんからです!」


---------------------------------------------

菫相談室の皆さん今晩は。

私はプロ麻雀せんべいのカードを集めるのが趣味で、
毎日のようにせんべいを食べています。
おかげで体重が5キロ増えました。

皆さんはカード集めてますか?よろしければ
お気に入りのカードについて語ってください。

---------------------------------------------


菫「だからここは相談室だと言ってるだろ!!」

照「完全にただのトーク番組扱い」

菫「しかもなんで集めてる前提で質問してくるんだ!」

淡「でも確かに、うちの部員でも
  けっこう集めてる子いるよね!」

照「でも虎姫で集めてる子はいない。
  普通にお菓子として美味しいから食べるけど、
  カードはコレクターの子に譲ってる」

菫「そういえば照、お前
  この前レアカード引いてたよな」

照「……戒能プロだね」

淡「ん?何かひんやりした空気!
  因縁あり?因縁あり?」

照「私は特に思うところはないけど…
  若干戒能さんの方から
  目をつけられてる感じがある」

菫「なにやらかしたんだお前」

照「いや、本当に身に覚えがないんだけど。
  でも、なんか刺すようなオーラをぶつけられる」



--------------------------------------------------------



照『いや、本当に身に覚えがないんだけど。
  でも、なんか刺すようなオーラをぶつけられる』

はやり
 「照ちゃん気にしてるみたいだよ?」

良子
 「ノープロブレムです。
  将来ライバルになる可能性があったので、
  一時期ウォッチしていましたけど」

良子
 「さほど危険性はないと判断したので、
  もう厳戒態勢は解除してますよ」

良子
 (私と同じヤンデレなのは気にかかるけど、
  想い人は違うみたいだしね)

はやり
 「あはは。良子ちゃんもそういうのあるんだね。
  そういう意味だと、私は
  菫ちゃんの方が気になるかな」

良子
 「……ホワイ?」

はやり
 「菫ちゃんってただの高校生のはずなのに、
  もうほとんど芸能人状態だよね。
  いっそ『牌のお姉さま』とかで
  売り出したらすごい人気出そうだなって」

はやり
 「私もそろそろバトンタッチを考えてるし、
  声掛けてみようかな!」

良子
 「……ふむ」

良子
 (弘世菫…はやりさんに気に掛けられているのか)

良子
 (……)

良子
 (一度、徹底的にディフィートする必要がありそうだ)



--------------------------------------------------------



菫「…なんか今、物凄い理不尽な理由で
  災厄を抱え込んだ気がした」

照「いつものことでしょ」

淡「日常茶飯事だよね!」

菫「少しは心配する素振りくらい見せろよ!
  ていうか番組開始から結構時間経ってるのに
  全然相談が始まらないじゃないか!」

菫「いい加減次は相談を引くぞ!」

照「…という菫の熱いフラグを受けて、
  次は私がお便りを引く」ガサガサ

照「てーるてる、てーるてる」ガサガサ

菫「坊主か」

照「可愛いでしょ」

サッ

照「ということで、福岡県は
  ラジオネーム『鳥のような姿』さんより。
  …あ、これは期待できそう」

菫「どっちの意味でだ」

照「いや、酔狂にも普通に相談っぽい」

菫「今すぐ投稿者に土下座して謝れ」


---------------------------------------------

宮永さん、大星さん、
シャープシューターこんばんは。

白糸台の化け物トリオと名高い
お三方に質問させてください。

実は私も麻雀部に所属しているのですが、
この度やたらまつ毛の長い後輩に
痛烈なダメ出しを喰らいました。

後輩曰く、

『強くなるために、もっとチームメイトと
 絆を深めなくては駄目』

だそうです。

おかげで、同学年の羊のような物体と
強制的につがいにされそうになりました。

白糸台高校と言えば
ドロドロした人間関係で有名ですが、
やはりいかがわしい経験は
雀力に比例するのでしょうか?

---------------------------------------------


菫「なんで私だけ扱いが酷いんだよ!」

照「大丈夫、多分歪んだ愛の裏返しだよ」

菫「歪んだ愛はお前たちだけでたくさんだ!」

淡「うちってそんなにドロドロしてるっけ?」

菫「胸に手を当てて考えてみろ。
  まことに遺憾だが正直言い返せない」

照「相談の方に答えようか。私は
  後輩さんの言うことは正しいと思う」

淡「思いの力って強いよね!そりゃ
  好きな人がいるのといないとじゃ
  雲泥の差だよ!」

菫「でも別に恋愛に限定する必要はないんじゃないか?
  絆であれば友愛や敬愛でもひけは取らないだろう」

照「それも否定はしないけど。
  『私はこいつをディフィートして
   瑞原プロに見初めてもらう』
  とかブツブツ言ってるような人は
  基本ものすごい強い」

菫「いろんな意味でな」

淡「『ここに…怜を感じる…!』
  とか呟いてる人も凄かったよ!」

菫「いろんな意味でな」

照「まあそんなわけで、一度試しに
  つがいになってみてはどうだろう。
  その羊のような物体と」

淡「鳥と羊って子供は何が生まれるんだろうね!」

菫「さも当然のようにつがいを勧めるな!」



--------------------------------------------------------











--------------------------------------------------------



照「さて、そろそろ時間的に後半戦。
  電話コーナー行ってみようか」

淡「こっちはスタッフさんが
  事前に危険そうなハガキを
  選り分けてくれてるよ!」

照「果たして菫は悩める子羊を
  暗闇から救い出すことができるのか」

淡「はたまた、救うことができず
  無力感に苛まれることになるのか!」

菫「プレッシャーかけ過ぎだ!
  頼むからこの前の猫みたいな奴は
  勘弁してくれよ!?」

淡「それを決めるのはこの大星淡だよ!
  えーと、どれにしよっかなー」

淡「あーわあわ、あーわあわ〜」ガサガサ

サッ

淡「……うん、君に決めた!!
  奈良県の、ラジオネーム
  『ボウリングこけし』さんからです!」

菫「あいつか…前回と言い阿知賀率高すぎだろ」

淡「文面読んで欲しいって書いてあるから
  電話の前に読み上げるねー」


---------------------------------------------

(電話希望です。できれば電話する前に
 文面を読み上げてください)

宮永照さん、大星さん、
シャープシューターさんこんばんは。

早速ですが相談に乗ってください。
私の実家はボウリング場を経営しているのですが、
経営は厳しく、常に閑古鳥が鳴いている状態です。

このままでは経営破綻、私も学校を退学して
働かなければいけなくなります。

助けてください。
どうか。どうかお願いします。

---------------------------------------------


淡「…だそうです!」

照「……」

菫「重っ……」

照「…というわけで今回は電話で
  このお題の相談に乗ってもらう」

菫「お、おいちょっと待てまだ心の準備が!」


プルルルーッ、ガチャッ


こけし
 『もしもし…』

菫「あ、ああ…菫相談室の弘世菫だ。
  なんというか、その……大変だな」

こけし
 『何とかしてほし…』

菫「む、無論何とかしてやりたくはあるが…
  私たちも経営のプロというわけでもないし」

こけし
 『何とか……』

菫「わ、わかった!少し時間をくれ!」

菫「と言っても正直参ったな…
  素人の私たちで考えられそうなのは、
  せいぜい客引きのアイデアくらいだが」

照「でも阿知賀も全国の決勝まで行ったんだし、
  それなりに集客効果はありそうなのにね」

菫「おい、一応匿名の相談なんだから
  個人の特定に繋がりそうなことは言うな」

淡「ラジオネームの時点で今さらでしょ。
  菫先輩が『シャープシューター』って
  書いて送ってきたようなもんだよ?」

菫「私は絶対にそんなラジオネームにはしない!
  いいから個人情報には配慮してだn」

こけし
 『鷺森レーンをどうぞよろしく……』

照「本人が暴露してきたんだけど」

菫「くそっ!私の気遣いは何だったんだ!」

菫「ならもう隠すのはやめるが、
  全国大会の後も客は増えなかったのか?」

こけし
 『まったく影響がなかったわけじゃな…
  でもやっぱり、ボウリングと麻雀じゃ結び付かな…
  うちでは麻雀できないし』

菫「ふむ。せっかく知名度があるのに勿体ないな…
  …そうだ!なら、景品に
  持ってくるって言うのはどうだ?」

照「景品?」

菫「ほら、ボウリング場だとよく
  『30ゲームやったらマイボールプレゼント』
  みたいな奴やってるだろ。
  あれを『鷺森灼と麻雀できる券』に変えるんだよ」

淡「ふんふむ!いっそ阿知賀の皆を巻きこんで
  『インハイ決勝メンバーと麻雀!』
  とかやったら結構インパクトあるかもね!」

照「確かに。それなら麻雀での知名度を使って
  集客できるし、新しい顧客を
  掴めるかもしれない」

こけし
 『アイデアは凄くいいと思…
  でも、できればもう一声欲し……』

菫「もう一声か」

淡「ねえねえ菫先輩!
  ADさんからカンペ回ってきた!」

菫「カンペならバレないように渡せよ…
  なになに?ああ、確かに。これ、照もいいか?」

照「…菫はいいの?」

菫「いいも悪いも私が発案者だが」

照「……そう」

照「まあ、菫がいいならいいよ」

菫「よし。おいこけし。さっきの提案だが、
  もしやるなら私たち3人も協力しよう」

菫「後確約はできないが、こういうイベントが
  好きそうな奴も知っている。
  そいつにも声を掛ければ、
  下手したらインターハイ決勝の再現すら
  できるかもしれないな」

こけし
 『…その言葉が聞きたかった。
  早速大々的にキャンペーンする方向で動く』

菫「ああ。お客さん増えるといいな」

こけし
 『ありがと…廃業しないように頑張る。
  あ、最後に一つだけ』

菫「なんだ?」

こけし
 『さっきも言ったけど、うちには
  お客さんが麻雀できる設備はな…』

こけし
 『だから、松実館とタイアップする』

菫「!?」

こけし
 『覚えておいてほし…じゃあ』

菫「おいちょっと待てこけし!まだ切るな!!
  松実館は駄目だ!おい、
  聞いてるかこけし!こけし!!」

照「こけし連呼し過ぎ」


ツー、ツー、ツー


菫「くそっ!切るの早すぎだろ!
  まるで反論されるのがわかってたように…!」

照「だから念押しして聞いたのに」

菫「もっとわかりやすく止めてくれよ!」

淡「まあまあ。ユウが襲い掛かってきたら
  私たちが守ってあげるよ!」

照「代償はもらうけどね」

菫「くそっ!くそっ…!なんでわざわざ
  魔物の棲み処に自ら足を
  踏み入れないといけないんだ!」

照「自業自得でしょ」

照「あ、ラジオだし一応フォローしておこうか。
  松実館には菫の貞操を狙う
  ヤンデレが棲息してるから
  菫は行くのを嫌がってる」

淡「一般の人に害はないから安心してね!」



--------------------------------------------------------



照「菫が現実逃避してコーヒーを啜り始めたところで、
  ラジオも終わりが近づいてきた」

淡「じゃ、次の相談で最後だね!
  今日の相談のトリを飾るのは…こいつだ!」サッ

淡「北海道より、ラジオネーム
  『ポストはやりん』さんの電話相談だよ!」

菫「ポストはやりんか。私とは
  対極に位置しそうな人間だな」

照「菫はもう半分アイドル
  みたいなものだと思うけど」

淡「シャープシューターすみれ!」

菫「そのふざけた二つ名で呼ぶな!」


プルルルーッ、プルルルーッ、プルルルーッ
ガチャッ…

ポスト
 『もしもし』

菫「菫相談室の弘世菫だ。
  君はポストはやりんかな?」

ポスト
 『はい。相談に乗っていただきたくて
  投稿させてもらいました』

菫「…ほう」

菫(珍しくまともそうな子だ…!)

照「……」

照(また菫が脳内でフラグ立ててそう)

菫「私でよければ力になろう。
  さ、相談の内容を教えてくれ」

ポスト
 『はい。私はある高校の麻雀部員なんですが…
  先輩方にはとてもよくしてもらってます』

菫「そうか。仲睦まじいことはいいことだ」

ポスト
 『その中でもある先輩は、
  何の取り柄もなかった私に手を差し伸べて、
  進むべき道を示してくれました』

ポスト
 『だから私は思ったんです。
  先輩方が喜ぶように生きたい。
  とりわけ、その先輩のために力を尽くしたい』

ポスト
 『そう、私の全てを先輩のために』


菫「……そうか」

菫(…いい子なのは間違いない。
  だが、どこか危うさを感じるな)

ポスト
 『でも』

ポスト
 『先輩は今年で卒業してしまいます。
  私のもとから離れて行ってしまいます』

ポスト
 『私はどうしたらいいんですか。
  先輩のために生きようと心に決めたのに』

菫「……」

ポスト
 『今までの道は先輩が教えてくれました。
  でも、もう道が見えません』

ポスト
 『先輩が居なくなった後の学び舎で。
  私は何をしたら先輩に
  喜んでもらえるんでしょうか』

ポスト
 『それがわからなくて…
  私は一歩も動けないんです』


照「……」

菫「……」

淡「……」

淡「…菫先輩。どう思う?」

菫「…そうだな。今の君の話を聞いた上で、
  私の率直な意見を言わせてもらおう」

菫「君は、その『先輩』に依存し過ぎている」

淡「……っ」

菫「無論私はその『先輩』ではない。
  今の君の状況を『先輩』が憂えているか、
  それとも喜んでいるのかはわからない」

菫「だが、もし私がその『先輩』の立場なら。
  例え自分が居なくても、君が自らの足で
  立派に歩いてくれることを願うだろうな」

菫「そうすることで、『ああ、この子は大丈夫だ』と
  安心させてほしいと思う」

ポスト
 『そう……ですか……』

淡「……」

照「…そうだね」

照「世間一般の模範解答としては、
  菫の回答通りだと思うよ」

菫「なんか引っ掛かる言い方だな」

照「でも私は、あえてもう一つの道を提示したい」

ポスト
 『…なんでしょうか』


照「『先輩』が学校を卒業する。
  自分から離れて行ってしまう。
  その考え方がすでに間違い」

ポスト
 『では、どうしろと…?』


照「そもそも離れなければいい」


ポスト
 『……!!』

淡「……!!」


菫「いやいや、それはおかしいだろう。
  『先輩』を追い掛けるために
  学校を退学しろとでも言うのか?」

照「結論を出すのが早すぎると言ってるだけ」

照「卒業後先輩の拠点はどこになるのか。
  場所によっては今まで通り会えるかもしれない。
  会えないとしても、携帯電話とか
  関係を繋ぎ止める方法はいくらでもある」

照「菫が言った案はさすがに極論だけど。
  それでも一つの解ではあるよね」


照「少なくとも、もし私が『貴女』なら。
  その程度では諦めない」


ポスト
 『……』

淡「……っ」

淡「…諦めちゃ駄目だよ!
  自分の全部を捧げてもいい人なんて
  もう一生会えるかわからないよ!?」

淡「たった1〜2年学校にしがみ付いて、
  その後の人生全部棒に振るかもしれない!」

淡「もし私が『貴女』なら…
  学校をやめてでもついて行くよ!」

菫「ちょっと待て!お前が言うと
  なんかシャレにならないからやめろ!!」

ポスト
 『…目から鱗が落ちました』

菫「その鱗を目に戻せ!」

ポスト
 『どうやらまだ想いが足りなかったようです。
  確かに、全てを先輩に捧げるのなら、
  離れること自体を回避するべきですね』

菫「その考え方は駄目だ!
  ヤンデレ一直線じゃないか!」

ポスト
 『憑き物が落ちた気分です。
  早速さわ…もとい、先輩を
  留年させる計画を練ることにします』

菫「しかもそっちかよ!?考え直せ
  ポストはやりん!!」

ポスト
 『相談に乗ってくださって
  本当にありがとうございました』


ガチャッ…ツー、ツー、ツー


菫「おい、まだ話は終わってないぞ
  ポストはやりん!ポストはやりん!!」

照「だからポストはやりん連呼し過ぎ」

菫「くそっ…!なんでどいつもこいつも
  相談しておいてガチャ切りするんだ!!」

照「満足して切ったならいいんじゃない?」

菫「いいわけあるか!こいつ将来、
  絶対とんでもないヤンデレになるぞ!?」

淡「菫先輩はわかってないなぁ」

菫「何がだよ!」

淡「菫先輩だって感じ取ったでしょ?
  あの子はきっとフツーじゃないんだよ。
  お行儀よく諦めるなんて無理だってば」

照「同感。下手に溜め込んで後から爆発するよりも、
  傷が浅い今のうちにぶちまけてしまった方がいい」

淡「まったくもって!ていうか
  『先輩』の方もあそこまで依存させた
  責任を取るべきだよ!」

淡「一生かけてさ!ね!菫先輩!」

淡「責任取って!!」

菫「なんでそこで私が出てくるんだよ!
  後オーラを全開にするな停電する!」

照「…淡のスイッチが入っちゃったみたいだし、
  放送中止になる前に締めようか」

照「今日の菫ラジオは当たりクジが1件、
  プロ雀士カードの雑談が1件、
  鳥のような姿が1件」

照「電話相談の方は2件とも
  相談中に相手から切られるという
  悲しい結果になりました」

菫「嫌な言い方をするな!満足して切ったなら
  解決扱いでいいだろう!」

菫「ていうか淡!髪を海藻みたいに揺らめかせて
  私の身体に巻き付けるのをやめろ!」

淡「言っちゃったね!?
  この金色の髪が織りなす
  星を纏うが如きウェーブを
  ついにワカメって言っちゃったね!?」

菫「絞まってるんだよ!いいから離せ!」

照「というわけで、本日の菫ラジオは
  宮永菫の正妻宮永照と」

淡「依存させられまくったのに
  責任を取ってもらえない宮永淡と!」

照「責任を取らない鬼畜生の
  宮永菫でお送りしました」

淡「来週もお楽しみに!
  …菫先輩が生きてればだけど!」

菫「おい頼む本当に解いてくれ
  極まってるんだこれ完全に首g」


ブツッ


「21時のニュースをお伝えします」


(完)
 Yahoo!ブックマーク
posted by ぷちどろっぷ at 2016年08月06日 | Comment(11) | TrackBack(0) | 咲-Saki-
この記事へのコメント
最後のやりとりは菫先輩への警告も兼ねてたら面白い?
Posted by at 2016年08月06日 23:05
このシリーズメッチャ好きなのでまた読めて嬉しいです
Posted by at 2016年08月07日 00:35
シャープシューターすみれが嫌なら、魔法少女スミレ☆という手もありますよ!
Posted by at 2016年08月07日 04:34
菫相談室ありがとうございました。
新道寺の回なんかもリクエストしてよろしいでしょうか?
まいひめのただれているかもな関係とかすばら氏は新道寺をどう思っているかなども知りたいです。
Posted by at 2016年08月07日 11:16
バイオハザードならぬヤンデレハザード
Posted by 傀 at 2016年08月07日 15:53
菫相談室復活うれしいです!飲み物片手に読んでたら大変でしたw
灼ちゃんのお便りは灼ちゃんが自分の意思で出したものなんでしょうか?それともやはり宥ねえが一枚噛んでいるのでしょうか?
Posted by at 2016年08月07日 21:09
久々の相談室お疲れ様です。若干シリアス感があるギャグほんとすき
Posted by at 2016年08月07日 21:44
このシリーズメッチャ好きなんでまた見れて嬉しいです!
Posted by at 2016年08月08日 01:23
菫さま…咲さんの脅しにも怯まず久さんを守りにいくなんてカッコよすぎますよ…。その義理堅さがヤンデレを惹きつけるのでしょうけど。久さんを守りにいく→理由はきっと久さんが好きだから→弘世菫は排除せねばならないなんて推論が咲さんに浮かばないことを願います。手遅れかな?
Posted by at 2016年08月09日 02:38
コメントありがとうございます!

最後のやりとりは菫先輩への警告も>
淡「もちろんがっつり兼ねてるよ!」
淡「これで、卒業する時私を放置したら
  どうなるかわかったよね?」
菫「絞め殺されるという事か!?」

このシリーズメッチャ好き>
菫「ありがとう。正直シリーズものとして
  結構な量になっているので
  新規の人には厳しいかと思って控えていた」
照「喜んでくれる人が多かったので
  細々と続けていく」

魔法少女スミレ☆>
照「魔法少女すみれ☆マギk」
菫「やめろ!!」

新道寺の回なんか>
煌「新道寺も昔からけっこうリクエスト
  もらってるんですけどねぇ!」
照「ヒント、方言」
淡「ごめんね!方言マスター
  できたら書くかも!」

ヤンデレハザード>
照「ヤンデレホイホイが
  ラジオなんてしてたら仕方がない」
菫「私が病原みたいに言うな!」

灼ちゃんのお便り>
灼「私が阿知賀の皆に相談した…」
宥「みんな幸せであったか〜い」
菫「私は寒気がするんだが!?」

若干シリアス感があるギャグ>
照「余計なシリアス臭
  出さない方がいいんじゃないかと
  悩んでいたのですごく嬉しい」
淡「好き好きだと思うけどね!
  しばらくはこんな感じで行きます!」

弘世菫は排除せねばならない>
咲「前もどこかで書きましたが、
  一番に排除すべきだと思ってますよ」
咲「ただ私だとわかるように消しちゃうと
  部長から嫌われるので、
  それとなく消えてもらう
  必要があるんですよね」
菫「だからお前怖すぎだろう!」
Posted by ぷちどろっぷ(管理人) at 2016年08月20日 23:05
今回のユキは以前のSS(爽「真っ白なユキを、黒く、黒く」)に出てきたユキとよく重なります。もしかして同一人物…?
Posted by at 2016年12月23日 05:18
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/176382319
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
 なんかブログランキング参加してみました。
 押してもらえると喜びます(一日一回まで)。