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【咲-Saki-SS:久咲、末洋】 久「今日、私は大人の階段を上るわ!」【誕生日SS】

<お知らせ>
11月13日から竹井久誕生日習慣という事で
5日連続でSSを公開します。

<あらすじ>
久「20歳の誕生日!ついに大人の扉を開いたわ!
  ハタチにしかできない事を一杯するわよ!」

恭子
 「その発想がもうお子様やん」


<登場人物>
竹井久,愛宕洋榎,末原恭子,宮永咲,その他

<症状>
・特になし

<その他>
・竹井久誕生日SSです。Twitterでいただいたお題
『煙草』『すえひろ』『パチンコ』より。

・お題の都合上、竹井久は卒業して大学生になってます。
 なお、愛宕洋榎と末原恭子は同じ大学に通ってる友達です。



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久「20歳の誕生日!ついに大人の扉を開いたわ!」

久「さーて何から始めようかしら?
  お酒?煙草?ちょっとダークにギャンブルとか?
  一気に選択肢が広がったわね…ん?」


『ピンポーン』


洋榎
 「ひーさーちゃん、あっそびっましょー!」

久「いやいや何歳児よ。まあでもちょうどよかったわ。
  洋榎、貴女も大人の遊びに付き合いなさい」

洋榎
 「ちょ、いきなりなんやねん!?う、うちには
  末原恭子っちゅぅ将来を誓い合ったデコの広い女が……!」

恭子
 「なんでデコの広さ主張したん」

久「あら、恭子も居たのね。それなら、
  二人揃って可愛がってあげるわ!」

恭子
 「ちょ、あかんて!う、うちには愛宕洋榎っちゅぅ
  髪型が甲殻類っぽい恋人が……!」

洋榎
 「誰の頭が蟹やねん」


久「さて、お約束の漫才はこのくらいにして。
  ほら、今日私誕生日なのよ。しかもハタチ」

洋榎
 「知っとるで?ほれ、誕生日プレゼントのダサT」

久「期待を裏切らない残念チョイスね!
  絶対に誰にも見せない部屋着として使わせてもらうわ!」

洋榎
 「え゛、うち外行きにも使っとるんやけど」

恭子
 「うちからはこれや、ク〇エの香水。
  どや、ちょっと大人っぽいやろ」

久「やるじゃない!なんでそのお洒落感を
  自分に適用できないのか理解に苦しむけれど!」

恭子
 「いちいち返答に棘あるなお前!?」

久「だって全力で話をずらそうとしてくるんだもの。
  いい?誕生日会はちゃんと後でやるから。
  今は私の大人遊びに付き合ってちょうだい」

洋榎
 「大人遊びってなんやねん。お酒とかか?」

久「後は煙草とかパチンコとかかしら。
  とにかく、ハタチになって初めてできる奴。
  やっぱりお酒が一番かしら」

恭子
 「んな事言うてもなぁ。ぶっちゃけお酒なんて
  大学の新歓で浴びるように」

久「そこまで!まあお酒はパーティーの時に飲むでしょうし、
  今は置いておきましょうか。
  じゃあ、まずは煙草かしらね?
  貴女達はやった事ある?」

洋榎
 「うちはないなぁ。なんで自分から体内に
  有害物質入れなあかんねん」

恭子
 「同感や」

久「全面的に同意するけどねー。
  でも吸ってるところって絵にならない?
  ハードボイルド。訳して固ゆで卵」

洋榎
 「何で訳したん。まあでも久はサマになるかもな。
  タッパあるし」

恭子
 「うちら割とミニマムやしな。147cmで
  タバコ咥えても『シガレットチョコ?』とか言われるわ」

久「あれ美味しいわよね!食べにくいけど!
  あ、なんかもうこの際
  シガレットチョコでいい気がしてきたわ。
  苦いの嫌いだし」

洋榎
 「大人どころか子供に退化しとるやん」



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久「とりあえず煙草は後で
  気が向いたら買いに行くとして。
  パチンコはどうかしら?」

洋榎
 「あー、それなんやけどな。
  パチンコって18からできるはずやで?」

久「えぇ!?パチンコって18歳未満禁止…
  すなわち18禁だったの!?」

恭子
 「なんでわざわざ言い直したん」

久「えー、何それ。急にテンション下がったわ……」

洋榎
 「いやいや、別にやった事ないなら同じやろ。
  で、どうするん?パチンコ行くん?」

恭子
 「ちょっと覗くくらいええんちゃう?
  確か歩いて5分くらいのところにあったやろ」

久「ハタチじゃなくてもできるなら却下!
  私はもっと堂々と成人的な事がしたいのよ!」

恭子
 「その発想がすでに子供やん」

洋榎
 「競馬とかやと20歳からやけどな。
  この辺にそんなんあらへんし」

恭子
 「んー、20歳、20歳でできる事、かぁ…
  あ、犯罪犯すと実名で報道されるで?」

久「それを言われて私はどうすればいいのよ」

洋榎
 「後は…そやなぁ、有効期限が10年分の
  パスポート申請とかか?」

久「遊びでも何でもないし、
  もうパスポート作っちゃったわよ。
  はぁ、ハタチでできる事って意外に少ないのね」


?『ふふ……お悩みのようですね』


久「だ……誰!?」

洋榎
 「カーテン越しに揺れるシルエット…
  いったい誰なんやあの宮永ホーン……!」

恭子
 「ほぼ答え言うてるやん」

久「まあ乗っかってみたけど普通に咲よね。
  照が一人でここに来れるわけないし」

咲「えへへ、お邪魔します。
  チャイム鳴らしても反応なかったので
  ベランダの方に回ってきちゃいました」

久「ああ、ごめんごめん。
  ちょっと白熱しちゃってたから」

咲「で、それなんですけど。
  20歳になると得られる素敵な権限がありますよ」

咲「なんと……養子縁組ができるようになるんです!」

洋榎・恭子
 「な…なんやて!??!」

咲「日本では同性結婚が認められてませんから…
  同性カップルが親族関係を作るには
  養子縁組しかありません」

咲「そして、養子の権利は20歳から。つまり部長は今日から、
  堂々と私を竹井咲にする事ができるんです!」


咲「だから部長…私を、養子にしてください!」

久「え、やだ」


洋榎
 「はぁぁあああああっ!!??」

恭子
 「はぁぁあああああっ!!??」

久「えぇ!?なんで貴女達がキレるのよ!?」

洋榎
 「や、だってお前咲ちゃんの事猫かわいがりしとるやん!
  ぶっちゃけ引く位病的に愛でてるやん!
  ここで養子にせんでいつするっちゅぅねん!」

恭子
 「せや!ここは潔く縁組して同性カッポー
  第一号になるべきところやろ!!」

久「ああ成程。さては私達を人柱にしようとしてるわね!」

洋榎
 「そ、そ、そ、そんな事思ってへんで?」

恭子
 「あかん、洋榎目が泳ぎ過ぎや。甲殻類だけに」

咲「その……やっぱり、私じゃ、駄目って事ですか?」

久「や、そうじゃなくってさ。なんで結婚したいのに
  妥協して養子縁組しなきゃいけないのよ。
  それなら外国に行って結婚すればいいじゃない」

久「狙い目はカナダね!
  ほとんどの国はその国の人と結婚して
  永住権を取らないといけないけれど。
  なんと、カナダにはその縛りがないのよ。
  日本人同士の同性婚を狙う時
  ここはかなり大きなポイントになるわ」

久「まあカナダで結婚しても日本に戻ってきたら
  婚姻関係とは認められないけどね。
  日本での親族関係を重視するなら養子縁組も悪くないけれど。
  でもやっぱりそれは夫婦じゃないし、
  万が一日本で同性婚が認められた時に
  養子になってるせいで結婚できない可能性もある」


久「だから私としては、まずカナダで結婚して
  日本で同性婚が認められるのを待つ道を提案するわ!!」


洋榎・恭子・咲
 「……」


久「……あっ」

久「うん。今のはね?
  その、あくまで雑学としてだからね?」

洋榎
 「声のトーンめっちゃガチでしたやん」

恭子
 「どう考えても同性婚ガチ勢ですやん」


咲「じゃ、じゃあ部長!私とカナダに行きましょう!!」

恭子
 「お前もブレへんな宮永!?」


久「ああうん、嬉しいんだけどね。
  カナダで結婚できるのは19歳からなのよ。
  咲はまだ条件を満たしてないわ」

咲「今から引っ越して生活の基盤を
  整えるのもありじゃないですか?」

久「……なるほど」

洋榎
 「あ、ところで。うちらちょっと用事
  思い出したから帰ってええ?」

恭子
 「ちょっとカナダに忘れ物してん。
  取って来るんで2か月くらいで戻ってくるわ」

久「いやいや、別に止めはしないけど
  誕生日位祝ってから行ってよ」



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『それでは、これより
 竹井久誕生パーティーを開催いたします』

……

『皆さまご歓談をお楽しみください』


久「とまあ、そんなわけでね。
  20歳になったはいいものの、
  大してメリットを
  享受できてない気がするのよねー」

菫「まあ成人するっていうのは、
  行動に責任を持つ事だからな。
  むしろ課せられる義務の方が多いだろう」

菫「責任を持つ必要がある…という事は、
  当然リスクがあるわけだしな。
  そういう点では、酒も煙草もギャンブルも、
  わざわざ手を出す必要はない」

照「お酒が飲めるのは羨ましいけどね。
  私も早く大人になりたい」

菫「不要だ。どうせお前は一言
  『苦い』って吐き捨てて終わる」

久「そだ、そういえば結局お酒は
  チャレンジしてなかったわ!
  誰かお酒持ってきて頂戴!」

恭子
 「や、だから新歓の飲み会とかで飲まんかった?」

久「品行方正な優等生ですからねー。
  ちゃんとソフトドリンクで我慢したわ。
  だから、正真正銘これが私の初体験よ!初体験!!」

恭子
 「なんで2回言ったん」

久「どうせなら強そうなやつがいいわね!
  誰か、何か持ってきてない?」

メガン
 「それならこれなんかお薦めデス。
  ちょうどプレゼントに持ってきまシタ」


『スピリタス』


洋榎
 「ちょ、あかん。それはあかん。
  ちゅうかなんで持ってきてんアメリカ人」

メガン
 「原産国はポーランドですけドネ。
  アルコール世界最強ってのがスピリットをくすぐりまシテ。
  あ、もちろん割って飲んでくだサイ」

久「や、私だって原液で飲む程無知じゃないわよ?
  ちゃーんとソーダ水で割って飲むわ。
  比率は1対10くらいでね!」

恭子
 「スピリタスって確か度数95%やろ?
  その割り方やと9.5%か……
  ま、ありっちゃありやな」

久「というわけで、竹井久!大人の階段上りまーす!!」


ゴッ、ゴッ、ゴッ……


菫「お、おお…よりによって一気飲みか。
  まるでお子様の飲み方を」

久「んっ…舌を刺すような刺激…でも、うん。
  慣れてきたら…ちょっと、甘い……ようにゃ……」


久「おいひぃ……かも♪」かくんっ


洋榎
 「え、まさかの一発KOなん!?」

恭子
 「ある意味大人の階段昇ったな。昇天や」

メガン
 「随分と気持ちよさそうに落ちてまスネ。
  弱いんだか強いんだかわかりにクイ」

咲「いやいや言ってる場合じゃないですよ!?
  介抱するんで連れていきますね!」

菫「やれやれ。後輩の方がよっぽど
  しっかりしてるじゃないか。
  久は体年齢より精神年齢を重ねた方がいいな」


咲「…んしょ。確か一か所使ってない控え室あったよね。
  うん、あそこに連れて行こう」

咲「……」ニタリ

照「……」

照(あ、これ食べられる奴だ)

照「咲。久は戻ってくる?」

咲「ええと、もうパーティー中は戻ってこれないかも。
  後はこう、なんかいい感じで
  ごまかしておいてくれると嬉しいな」

照「そう。……ごゆっくり」



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『チュンチュン』


久「……あれ?ここどこ?
  誕生日パーティーしてたはずだけど」

咲「…あ、起きました?おはようございます」

久「ああうん、おはよ、咲……」

久「って、あれ!?貴女なんで何も着てないの!?
  ていうか私も全裸じゃない!!」

咲「責任取ってくださいね?」

久「何の話!?あ、待ってちょっと思い出してきた。
  確か昨日はお酒を飲んで…一発で潰れたのよね」

咲「その後、私がが介抱して……
  なんかアレっぽい雰囲気になりまして」

久「あー……成程」

咲「思い出しました?」

久「……うん。いろんな意味で
  大人の階段駆け上っちゃったのね。大失態だわ」

咲「別にいいんじゃないですか?もう部長もハタチなんだし。
  むしろもっと早くもらって欲しかったです」

久「きちんと責任を取れるようになってからって
  思ってたんだけどね。ま、いいわ。
  どうせ昨日プロポーズしちゃったようなもんだし」


久「咲、結婚しましょうか!」

咲「はい!!」



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洋榎
 「……というわけでこれを見てる皆。
  皆は、20歳になったから言うて、
  ハメを外し過ぎん方がええで?」

恭子
 「じゃないと……久みたいに、
  いきなりお嫁さんができてまうかも知れん」

咲「それ、普通にハッピーエンドじゃないですか」


久「おしまい!」


(完)
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posted by ぷちどろっぷ at 2017年11月16日 | Comment(1) | TrackBack(0) | 咲-Saki-
この記事へのコメント
ひっささきひっささき
Posted by at 2017年11月18日 04:12
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