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【デレステ:しきフレ】志希「フラスコに閉じ込められたキミ」【ヤンデレ】【異常行動】

<あらすじ>
志希
 「ドッキリですってよ、奥さん」

フレデリカ
 「あらやだ奥さん。それ、こんな冒頭に
  わかっちゃってよかったのかしら?」

<登場人物>
一ノ瀬志希,宮本フレデリカ

<症状>
・狂気
・依存
・異常行動

<その他>
以下のリクエストに対する作品です。
・志希とフレデリカでシリアス
 →当ブログでデレステを扱うのが初めてなので
  試運転的に一見ほのぼのな作品となりました。



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志希
 「んん…うみゅー…」


志希
 「んん…ふぁあー。よく寝たよく寝た」

志希
 「…おやー、なんかいつもと匂いが違うね!
  ここはどこかなー?」

志希
 「ふんふん……知らない部屋の匂いに、
  濃厚なフレちゃんの匂い」

志希
 「んー、フレちゃんはホントにイイ匂いだねー!」


…ピクンッ


フレデリカ
 「んー、シキちゃんの声がするー?」

志希
 「あ、フレちゃん起きたのかい?
  昨夜は素敵だったよ」

フレデリカ
 「昨日のシキくん、すごかった〜!
  アタシもうメロメロだよ〜♪」

志希
 「あはは、よせよこいつ〜♪」

フレデリカ
 「で、ここはどこなのかな?」

志希
 「せんせー!それ志希ちゃんが聞きたいでーす!」

フレデリカ
 「おやおやこいつは面白くなってきたね!!
  じゃ、二人で解答を探しに行こう☆」

志希
 「実験開始―、それーーー♪」



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志希
 「ギフテッド志希ちゃんによる
  調査レポートを公表いたします」

フレデリカ
 「ぱちぱちぱちー♪」

志希
 「まず、あたし達はこの部屋に軟禁されてる」

フレデリカ
 「ワーオ」

志希
 「床から水性型アクリル樹脂の匂いがするねー、
  部屋の構造と組み合わせると、
  どこかのビルの一室かな?」

志希
 「後は、いつもの収録の時に嗅いでる
  マイクとかの匂いもしたよ」

フレデリカ
 「ほほう。つまり、今アタシ達が置かれている状況は?」

志希
 「ズバリ、ドッキリです!」

フレデリカ
 「ドッキリ終了〜♪」

志希
 「お疲れ様でしたー♪」

フレデリカ
 「えーと、こんなに早く
  解決しちゃってよかったのかな?」

志希
 「んー、アウトじゃないかにゃ〜」

フレデリカ
 「こいつぅ〜」

志希
 「てへぺろ☆」

志希
 「でもこの手の番組って、本人達が
  気づいてないから面白いんでしょ。
  気付いてて演技するってのも
  違うんじゃないかなっと」

フレデリカ
 「そーだよね。じゃ、後はシキちゃんと
  ずっとイチャイチャしてよっかな!」

志希
 「いいね〜。あ、今あたし達の姿を
  カメラ越しに覗いているTV局関係者に告ぐ!」

志希
 「このままあたし達を野放しにしたら、
  確実に放送禁止になっちゃうよ〜?」

フレデリカ
 「アタシ達なら『それもアリ』って
  流されちゃうかもしれないけどね!」

志希
 「いいねー、じゃ、報道の限界に挑戦してみよう!」

志希
 「今夜は寝かさないぜ?」

フレデリカ
 「きゃー♪お手柔らかにお願いしまーす☆」



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志希
 「フレちゃんの汗の匂いを
  数時間にわたり堪能しました」

フレデリカ
 「堪能されました。もうお嫁に行けません」

志希
 「んー、でもちょっと予想外だったかも」

フレデリカ
 「何がー?」

志希
 「この部屋さ。トイレはあるけど
  食べ物はないんだよねー」

志希
 「だからドッキリだとしたら、
  あたしのお腹がキュルキュルする前には
  解放されると思ってたんだけどー」

フレデリカ
 「音沙汰ないねー」

志希
 「志希ちゃんはお腹が空きました。
  アッツアツのピッツァを要求します」

志希
 「もちろん、タバスコで真っ赤に染めて」

志希
 「ピィッッッッツァァァー!!!」

フレデリカ
 「はいはいはい、どうどうどう……」

フレデリカ
 「でもさ。だとしたらー、この状況は
  どういうことになるのかなー?」

志希
 「んー」

志希
 「本当の、本当に犯罪かもね!」

フレデリカ
 「わーお」

志希
 「フレちゃん本当に動揺しないねー」

フレデリカ
 「いやいや今すっごい動揺してるよ?
  ほら見て、この腕の震えすごいでしょー」

志希
 「釣りたての魚みたいにビチビチしてるね♪」

フレデリカ
 「鮮度が一番の自慢です♪」

志希
 「フレちゃんの活きのよさが証明されたところで、
  これから本当にどうしよっか」

フレデリカ
 「そうだねー。まあ二択かな?
  素直にこのまま助けを待つか、
  独力で脱出に挑戦するか」

志希
 「フレちゃんはどうしたい?」

フレデリカ
 「アタシはこのままがいいかなー」

志希
 「そっかー。でも最悪今なら逃げられたのに
  手遅れになっちゃって、
  数日後の一面を飾っちゃうかもしれないよ〜?」

フレデリカ
 「じゃあ逃げるー?」

志希
 「んー、でも拘束もしてないくらいだし、
  物理的に逃げられない可能性が高いしにゃ〜」

フレデリカ
 「ありゃりゃ。選択肢なかったねー」

志希
 「うんうん。結局あたし達は二人きりで
  寄り添い合うしかなかったのだ……」

フレデリカ
 「なかったのだ……」

志希
 「というわけでせんせー、
  ちょっと心細くなってきたから
  抱きついてもいいですかー?」

フレデリカ
 「仕方ないなあシキくんはー。
  アタシの体をお食べよー」

志希
 「ありがとうフレパンマン!」

志希
 「くんくん…すーはー…」

フレデリカ
 「うん、本当は全然心細くなってないよね?」



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志希
 「……」

フレデリカ
 「……」

志希
 「ねえ、フレちゃん」

フレデリカ
 「なーに?シキちゃん」

志希
 「フレちゃんは、怖くないの?」

志希
 「これ、多分冗談抜きで
  犯罪に巻き込まれてるよ?」

フレデリカ
 「あはは、全然怖くないって言ったら
  嘘になるかなー」

フレデリカ
 「でも」

志希
 「でも?」

フレデリカ
 「シキちゃんと一緒だと、気にならないんだよね」

志希
 「そっかー…」

フレデリカ
 「シキちゃんは、怖い?」

志希
 「…あんまり。あ、でも別の意味で怖いかも」

フレデリカ
 「別の意味?」

志希
 「うん。吊り橋理論って知ってる?
  緊張と恐怖に晒された状況を共有する事で、
  恋愛感情に発展しちゃうって奴」

フレデリカ
 「聞いた事はあるかなー」

志希
 「あたし、このままじゃフレちゃんに落とされちゃうかも」

フレデリカ
 「オレに惚れたらヤケドするぜ?」

志希
 「にゃは、こっわー♪」

志希
 「……」

志希
 「じゃあさ、ヤケドさえガマンしたら、
  一緒に堕ちてくれるかな?」

フレデリカ
 「おお、シキちゃんグイグイくるねー」

フレデリカ
 「ま、でも……」



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フレデリカ
 「ヤケドをガマンするなら、仕方ないかな!」



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『緊急ニュースをお伝えします』


『昨日未明から行方不明になっていた
 人気アイドルユニット、LiPPSの
 宮本フレデリカさんと一ノ瀬志希さんですが…
 先程警察によって無事
 保護されたとの情報が入りました』


『宮本フレデリカさんと一ノ瀬志希さんは
 ご両人とも衰弱しているものの、
 命に別状はないとの事です』


『それでは、次のニュースをお伝えします』



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美嘉
 「ちょ、ふ、二人とも大丈夫だった!?
  変な事されてない!?」

フレデリカ
 「…えーと、それなんですがー」

志希
 「…あたし達、アイドルとして一番大切なものを
  失っちゃったんだよねー」

周子
 「そ、それって…!」

フレデリカ
 「せめて、後1日救出が早かったらなー」

志希
 「手遅れにならなかったかもねー」

美嘉
 「…えっと、その…ゴメン。なんて
  声掛けていいかわかんないわ…」


奏「…おめでとうございます、でいいんじゃない?」


美嘉
 「はぁっ!?」

志希
 「にゃはは〜、さっすがオトナの
  奏ちゃんには通じないかー」

奏「貴女より年下なんだけどね?」

周子
 「んと、つまりどゆこと?」

フレデリカ
 「せんせー!アタシ達、吊り橋効果で
  恋に落ちちゃいましたー!」

志希
 「死んじゃうかもしれないならいいやって、
  もう全部すませちゃいましたー!」

美嘉
 「え、それガチの奴?」

フレデリカ・志希
 「ガチの奴です!」

周子
 「…え、これもしかしてLiPPS解散?」

奏「短い命だったわね」



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志希
 「いやー、プロデューサーたくましいねー。
  さすがいい匂いの汗してるだけあるよ」

フレデリカ
 「百合アイドルユニットで売り出すとかねー。
  でも、意外にそーゆー人多いのかもね!」

志希
 「LiPPSには悪い事しちゃったけどね。
  新メンバーでうまくやってくれるといいな!」

フレデリカ
 「あのまま続けられたかもしれないけどね。
  やっぱり、気持ちに嘘はつけないよね」

志希
 「……」

フレデリカ
 「……」


……っ


志希
 「えへへ。今だから言っちゃうけどさ。
  実はあたしの方は、吊り橋効果じゃないんだよね」

志希
 「フレちゃんの事、もうちょっと前から好きだった」

志希
 「もし恋が実らないなら、このまま二人で
  死んじゃってもいいかなって思うくらいにはさ」

フレデリカ
 「わーお。キューシにイッショーって奴だったんだね!」

フレデリカ
 「あ、でも違うかな?アタシも
  シキちゃんの事好きだったし、
  実際にはジュッショーだね!」

志希
 「…ホント、フレちゃんって怖がらないんだね」

フレデリカ
 「あはは、怖くないよ?だってシキちゃんだもん」

志希
 「知らないよ?あたし、一つのものに
  ここまで夢中になるの初めてだから」

志希
 「フレちゃんのこと独り占めしようとして、
  ボーソーしちゃうかも」

志希
 「ううん。実はもう、ちょっと暴走してる」

フレデリカ
 「いいよ?アタシはもう一ノ瀬フレデリカだし」

フレデリカ
 「シキちゃんの好きなよーに、
  煮るなり焼くなり染めちゃってくれたまえー!」

志希
 「あはは。本当にフレちゃんにはかなわないにゃ〜」

志希
 「閉じ込められたって言うのに、本当に自由なんだもん。
  限界が見えなくてキョーミがつきないよ」

志希
 「これからも、よろしくね。
  できる事なら、これから一生」

フレデリカ
 「……」


フレデリカ
 「うん!フレちゃんにおまかせあれ!」



(完)



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<真相>
誘拐事件は志希の自作自演。フレデリカの行動次第では、
二人はそのまま衰弱死する結末を迎えていた。
なお、フレデリカは真犯人が志希であることに気づいている。
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posted by ぷちどろっぷ at 2018年01月08日 | Comment(9) | TrackBack(0) | その他
この記事へのコメント
ほのぼの(監禁)という......。
流石......。
Posted by at 2018年01月08日 13:04
試運転だから一見ほのぼのという狂気のワード。

ぷちさんのしきフレ愛はツイッターで何度か見かけたのでずっと読んでみたいと思っていました。
しきにゃんって所々破滅願望的な側面が見えたりするので可愛いですね!
Posted by at 2018年01月09日 12:07
志希の最後のセリフのあとのフレデリカの間は何なんだろう?
フレよ、まさか重い告白に臆したのか?
Posted by at 2018年01月09日 12:12
志希の告白前の「……っ」が色々感情が交錯してそうで好き
素晴らしい話をありがとうございました!
Posted by at 2018年01月09日 23:45
管理人さんなんとなく白菊ほたるちゃんとか好きそう(偏見)
もしお時間があったら調べてみてください
Posted by at 2018年01月09日 23:57
血が流れてないからほのぼのだな!(白目)
Posted by at 2018年01月11日 13:15
甘々生活か普通じゃない生活のどっちが始まるのだろう…。どっちももありなのかな。
Posted by at 2018年01月13日 21:00
コメントありがとうございます!

ほのぼの(監禁)という......。>
血が流れてないからほのぼの>
志希
 「展開によっては心中でしたってよ、奥さん」
フレ
 「あらまぁ恐ろしいわねぇ」

しきにゃんって所々破滅願望的な側面が>
志希
 「もしフレちゃんが怯えたりして
  限界を見せたら【終わり】に
  するつもりだったんだけどねー」
フレ
 「俺たちの戦いはこれからだ☆」

志希の最後のセリフのあとの
フレデリカの間は>
奏「マッドサイエンティストに
  飽きたら心中するから、って
  言われたと考えてごらんなさい」
フレ
 「ま、いっか☆くらいのノリで答えました!」

「……っ」が色々感情が交錯してそうで好き>
志希
 「この人なら全部受け止めてくれるのかな、
  そんな期待と恐怖に苛まれる恋心」
フレ
 「ただし受け入れなければ心中」

白菊ほたるちゃん>
調べてみたけど好きそうです。
なお佐久間まゆとかも好きです。

甘々生活か普通じゃない生活のどっちが>
志希
 「一見あまあま、でもフレちゃんの限界値を
  探る実験的生活の幕開けだ〜〜♪」
フレ
 「そして限界が来ないから
  ずっとあまあまだ〜♪」
Posted by ぷちどろっぷ@管理人 at 2018年01月14日 14:10
しきフレの見た目軽そうだけど二人ともすごく重たいところ好き
純粋に重たいほたかことはまた違った味わい
Posted by at 2018年01月14日 16:33
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