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【咲-Saki-SS】幼馴染特権主張します!【まったり】【ギャグ】
<あらすじ>
なし。リクエストがそのままあらすじです。
<登場人物>
いっぱい
<症状>
・カオス
<その他>
以下のリクエストに対する作品です。
・妹尾さんの入部エピソードを知った全国の幼馴染達が
「幼馴染権限」を行使する話
--------------------------------------------------------
21世紀。
世界の麻雀競技人口は数億人を超え、
プロの麻雀プレイヤーは人々の注目を集めていた。
高校でも大規模な全国大会が毎年開催され、
そこではプロに直結する成績を残すべく
高校生麻雀部員達が覇を競っていた。
これはその頂点を目指す少女達が、
幼馴染権限を乱用して暴れ回る話。
--------------------------------------------------------
穏乃
「ロン!!」
妹尾佳織
「わひゃぁっ!ま、また振り込んじゃった」
蒲原智美
「ワハハー、佳織はまだまだだなー」
ゆみ
「いやしかしありがたい。
奈良予選1位とこうして合同練習できるとは。
この調子なら、妹尾もかなり早く初心者を脱出できそうだ」
穏乃
「え、初心者なんですか!?
鶴賀って長野3位でしたよね!?」
智美
「いやー、実はうちの部、
経験者が5人も集まらなくってなー。
私が幼馴染権限で未経験の佳織を確保したんだー」
智美
「だから、佳織はまだ麻雀歴3か月ってとこだなー」
佳織
「割と強引に押し切ったよね。
幼馴染だろー?とか言って」
憧「幼馴染……」
穏乃
「権限……!」
灼(あ、これめんどくさい事になりそ……)
--------------------------------------------------------
憧「進路希望調査かぁ。まー無難に進学で
早稲田とか書いておこうかな」
穏乃
「何言ってんのさ!第一志望プロ雀士、
第二志望和菓子屋、第三位巫女に決まってるだろ!?」
憧「ああうん、しずはそれでいいんじゃない?」
穏乃
「むむ、この我関せずな態度……
憧がそう来るならこっちにだって考えがある!」
憧「何よ」
穏乃
「私はここで、『幼馴染権限』を行使する!!!」
憧「!?」
玄「!?」
宥「?」
灼(やっぱりこうなった……わずらわし……)
穏乃
「幼馴染権限により、憧の将来は私が確保!
私と離れる進路は許さない!!」
憧「ふきゅっ!?」
穏乃
「よって第一志望はプロ雀士!
第二志望は和菓子屋、第三希望は新子神社の巫女!
はい、もうペンで書いちゃったから取り消せません!」
憧「い、いやいや。幼馴染権限って言うならさ、
私だって発動できるんじゃない?
だったら私はその権限を打ち消す方向で行使するわ」
穏乃
「残念でしたー、幼馴染権限は年上の方が強力なんですー。
私の誕生日は4月8日。憧は5月17日。
私の権限が優先されますー」
玄「という事は私の方が強いんだね!」
穏乃
「むむむっ!?もしかして玄さんも憧狙いですか!?」
玄「じゃあ私は、幼馴染権限で二人に
阿知賀に残る事をお願いするよ!」
憧「なーんだ」
穏乃
「さすが玄さん、お願いの内容も優しい」
灼(いや……玄のも相当重いと思……)
穏乃
「じゃあ玄さんの幼馴染権限で
私達は奈良から出られないから、
必然的に和菓子屋か巫女に決定だね」
憧「あ、あのねぇしず。権利には義務が発生するのよ?
あんたが私を囲いたいって言うなら
ちゃんと養ってもらうからね?」
穏乃
「もちろん!お父さんとお母さんにはもう
伝えてあるから大丈夫!」
憧「ふきゅっ!?」
灼「……さ、ノロケはそのくらいにして
練習を再開す……」
玄「あ、もちろん灼ちゃんにも
幼馴染権限適用するよ!」
灼「……」
灼「私の方が玄より年上だからその権限は無効だけど……
まあでも、鷺森レーン継ぐから安心して欲し…」
宥(わ、私は権限使ってもいいのかな……?)
--------------------------------------------------------
怜「あかん、もう駄目や歩けへん」
怜「りゅーか、おんぶー」
竜華
「お、おんぶかぁ。流石にこの人混みでそれは堪忍やなぁ」
怜「拒否は許さへんで、『幼馴染権限』発動や!」
竜華
「何やのそれ?」
怜「玄ちゃんから聞いてん。阿知賀やと
幼馴染権限ちゅぅのがあって、
年上が年下に強権を行使できるらしいわ」
竜華
「へぇぇ……うちは同学年やけど」
怜「同学年の場合は生年月日で決着付けるらしいわ」
竜華
「えらい明確にルール化されとるんやな」よいしょ
セーラ
「そんなら俺が最強やな!
怜、竜華に甘えんと自分で歩け!
幼馴染権限や!!」
泉「もうおんぶしとりますけど」
怜(オンザ竜華)
「やっぱり竜華の背中は安心するわ」
竜華(怜運搬中)
「セーラもああ言っとるし学校までな?」
怜(オンザ竜華)
「しゃぁないな。まあ家帰る時もう一回発動すればええか」
セーラ
「幼馴染権限強すぎやろ」
フナQ
「……」
--------------------------------------------------------
フナQ
「ちゅぅやりとりがあったんやけど、
幼馴染って従妹にも有効なんかな」
絹恵
「どうやろなー、でもそういう遊び、
なんかちょっと憧れるわ」
洋榎
「お、それならうちが行使したるわ!
おい絹、ちょぉたこ焼き買ってこいや、
幼馴染権限や!」
フナQ
「ただのパシリやん」
絹恵
「お姉ちゃんがそう言うと思て
先に買うてきたわ」
洋榎
「流石ボケ殺しの絹やで……」
由子
「妹の献身が怖すぎるのよー」
恭子
「しかしそう考えると千里山怖いな。
レギュラー5人中4人が幼馴染やっけ?」
フナQ
「そうですわ。そんでもって
監督は姫松に娘二人おりますし、
うちは愛宕姉妹と従妹やし。
大阪狭すぎるんと違いますかね?」
漫「逆に姫松は幼馴染おらんけどね」
洋榎
「それが普通や思うけどな。
千里山も姫松も、全国から特待生取っとるし。
今年の千里山が異常なんやろ」
恭子
「異常と言えば永水ですわ。
あそこなんて確か、百パー混じりっけなしの
幼馴染集団ちゃう?」
洋榎
「幼馴染権限が荒れ狂っとるかもな!」
--------------------------------------------------------
初美
「私の時代が来ましたよー!!!」
巴「どうしたのハッちゃん。
炎天下の草取りで
ついに頭やられちゃった?」
初美
「何気に毒のある気遣いが痛い!
そうじゃなくて!
私はここで幼馴染権限を行使します!
草取りは二人にお任せですよー!」
小蒔
「幼馴染……権限ですか?」
霞「姫松の末原さんから聞いたんだけど。
最近そういう権限が流行ってるらしいわ」
初美
「何を隠そう神境では私が一番年上ですからね!
権限を発動してやりたい放題ですよー」
霞「じゃあ、初美ちゃんが権限を発動した分は
明星と湧ちゃんにお願いしようかしら」
春「かわいそうに……二人とも宿題で苦労してるのに。
幼馴染権限が発動されたばかりに……」
霞「仕方ないわ。年長者の幼馴染権限は絶対ですから」
巴「まあその代わり、ご褒美のスイカも
二人にあげればいいんじゃないかな。
6人分しかなかったしちょうどよかったよ」
初美
「申し訳ありませんでしたー!!!」
--------------------------------------------------------
塞「あはは、そんな事があったんだ。
まぁ許してもらえてよかったじゃん」
塞「年長者だからこそ、
権限の使いどころは考えないとね」
塞「……と、言う事で。聞いてたかな
小瀬川さんと鹿倉さん?」
白望
「その辺はちゃんとわかってる。
だから私より年若い胡桃に
好きにさせてあげてるでしょ」
胡桃
「充電!充電!!」
塞「いや、その下に敷かれてる私に対する配慮は!?」
<現在の状況:三重塔>----------
胡桃<充電!充電!(9月生まれ)
白望<ダル……(5月生まれ)
塞<重い!!!(2月生まれ)
---------------------------------
豊音
「三人は幼馴染なんだねー」
胡桃
「小学校からの腐れ縁だよ。
まあこの辺りは学校少ないし、
結構そういう子多いけどね」
エイスリン
「ウラヤマシイ!」
白望
「幼馴染なんて厳密な定義があるわけでもないし、
これからずっと付き合いがあれば、
トヨネやエイスリンも
そのうち幼馴染になるんじゃないかな……」
豊音
「やったー!じゃあ私も幼馴染権限を行使して
サエの下に敷かれるよー!!」
塞「敷かれたいの!?」
エイスリン(1段目)
「Five-storied pagoda(五重塔)!」
塞(4段目)
「潰れる!ぷちって潰れちゃうから!!」
胡桃(2段目)
「5人揃ったら誰が一番強いんだっけ?」
白望(3段目)
「私。これで、ここに小瀬川王国が完成した……」
豊音(5段目)
「挨拶の言葉は『ダル……』だね」
塞(4段目)
「今この状況が最高にダルいんだけど!?」
--------------------------------------------------------
和「はあ。それで、憧と結婚する事になったんですか。
よくわかりませんがわかりました。
結婚式には参加させてもらいますね」
和「……幼馴染権限ですか。
すごい権利もあったものですね」
優希
「どうしたのどちゃん」
和「いえ。奈良に居た時の幼馴染が、
幼馴染権限を行使して結婚したと連絡してきまして」
久「ツッコミどころ満載だけど、
なかなか面白そうな話ではあるわね」
久「そう言えば、和と優希も幼馴染になのかしら?」
和「幼馴染の定義によりますが……
私達の出会いは中2からですし、
ちょっと定義から外れそうですね」
京太郎
「どうなんだろな。俺も咲とは中学からだけど、
よく幼馴染扱いされるぞ?」
久「よし、じゃあ清澄高校では学生議会長権限で
中学校時代からも幼馴染と認めます!」
久「ほれほれ、幼馴染権限使っていいのよ?
この際だから欲望をあらん限り解き放ってみなさい!」
優希
「そう言われても、のどちゃんには
割と普段からやらかしまくってるじょ」
咲(この前押し倒してたしね……)
まこ
(この前押し倒しちょったな)
京太郎
(何それ俺見てないんですけど)
久(純情な男子高校生にはちょっと見せられないアレだったわ)
和「そうですね……じゃあ一つだけ。
もし私が親の都合で転校する事になったとしても、
変わらず幼馴染で居てください」
優希
「のどちゃん水臭いじぇ。
そんなの権限使わなくても当たり前だじょ」
久「そうよ。というか縁を切りたいって言っても
絶対に切ってあげないから」
咲「うん」
まこ
「何ならルール化しとくか?
離れても月一回は必ず連絡を取るとか」
京太郎
「いいですね。部長も卒業しちゃいますし、
いっそ今のうちから同窓会ルール作っとくとか」
久「じゃあ優希和ペアはそういう事で!
京太郎咲ペアは何かないの?」
咲「京ちゃんとだと一応私の方が年上になるんだよね。
うーん、でも、特にないかなぁ。
京ちゃん何気に気配り上手だし」
京太郎
「お、じゃあ俺の方から言わせてもらおうかな。
これからもレディースランチのためだけに
食事誘うけど許してくれ!」
咲「それは通さないかな」
優希
「ないじょ」
和「なしですね」
まこ
「ないわー」
久「ないわね」
京太郎
「部内の勢力図が偏り過ぎでつらい」
--------------------------------------------------------
揺杏
「へえ、そんな事あったんすか。
あんまりうちの奴らの耳には
入れたくない情報っすね」
揺杏
「ああ、うちも幼馴染組なんですよ。
特に上の獅子原桧森組がよりによってアレで」
揺杏
「幼馴染権限なんて与えたらきっと
とんでもない事に……」
爽「話は聞かせてもらった!」
誓子
「幼馴染権限ね!
私達のためにあるような権利だわ!」
揺杏
「げっろ」
爽「ローカルルールによると、同じ学年の場合は
生年月日の早い方がより強い権限を持つらしい」
爽「というわけで先攻はチカに譲ろう」
由暉子
「いつの間に戦いになったんですか?」
誓子
「もっと言うと、ローカルルールでは
中学校時代からの知り合いも判定OKらしいわ!
つまり今この空間は桧森誓子王国という事ね!」
成香
「じゃあチカちゃんは女王様ですね!
ぴったりで素敵です!」
揺杏
(成香が無垢すぎて眩しい)
爽(確かに女王様(ワガママ)って感じだけどな)
爽「で、その誓子王国の女王様は
下々の民に何を命令するんだ?」
誓子
「そうねー。じゃあ、
大学も私と同じ進路にしなさい!!」
揺杏
「思ったのよりきっついの来たんですけど」
爽「いやまぁチカならこれだろなとは思った」
誓子
「小学校で私だけ別の学校行っちゃったじゃない?
まあおかげでなるかと出会えたんだけど、
やっぱり寂しかったのよ」
誓子
「爽と揺杏はちゃっかりずっと繋がってるし、
なんか揺杏ったら私だけ
チカセンとか誓子先輩とか言って
距離取ってくるし」
揺杏
「いや幼稚園までしか付き合いないのに、
高校でタメ口聞いてくる方がヤバいっしょ。
それに爽はもう幼馴染って言うより
姉妹みたいなもんだから」
誓子
「あ、じゃあ幼馴染権限で!
これからは私の事を昔みたいに
チカって呼びなさい!」
揺杏
「誰かこの暴君を止めて欲しいんだけど」
爽「というかその前の問題発言はいいのか?
『大学まで一緒に』って結構重いと思うけど」
成香
「私は元々チカちゃんを追いかけて
この学校入りましたし」
由暉子
「私も爽先輩に命令されてこの学校受けましたから」
揺杏
「よく考えたら、正直私も
爽が先に入ってたからだしなぁ」
爽「……あれ、もしかして、
私達って結構依存度高いのか?」
誓子
「誰も困ってないからいいじゃない。
で、爽大臣は何かある?
聞くだけは聞いてあげるけど」
爽「これからも聖書の引用間違って使うけど
笑って許して欲しい」
誓子
「許します」
揺杏
「おい教会の娘」
--------------------------------------------------------
恒子
「と、言うわけで!全国の高校生雀士達が
幼馴染権限を使って色々暴れ回ってるみたいだね!」
恒子
「下は単なるパシリから、上は結婚の約束まで!
いやぁ私もそんな権限持ちたかったよ!」
健夜
「いや恒子ちゃんだけには
持たせちゃいけない権限だと思うよ」
恒子
「そういやさ、私がすこやんの事知ったのって
中2の時だったんだよね」
健夜
「ああ、この前言ってたね」
恒子
「ローカルルールによると、
中学校からの知り合いも
幼馴染に含めていいという情報があるんだよね」
健夜
「……そうなんだ?」
恒子
「つまり、すこやんと私は幼馴染と言っても
過言じゃないんじゃないかな!」
健夜
「過言にもほどがあるよ!?
私の方は恒子ちゃんの事
全然知らなかったんだけど!」
恒子
「というわけで幼馴染権限を行使します!
私と結婚してください!」
健夜
「え、えぇ!!?」
--------------------------------------------------------
えり
「……というわけで、プロ雀士の小鍛治健夜選手と
アナウンサーの福与恒子さんの電撃結婚が
事務所の会見にて明らかになりました」
えり
「当人曰く、幼馴染権限を行使したとの事ですが……
あの二人幼馴染だったんですね」
咏「んにゃ、ぜんっぜん関係なかったはずだよん?
ふくよんこの前『昔テレビで見て応援してた人』とか
言ってたし」
えり
「……ちょっと何言ってるかわからないんですけど
解説してもらってもいいですか?」
咏「私に聞かれても知らんし」
咏「それでえりちゃんに聞きたいんだけどさ。
えりちゃん、私を初めてテレビで見たのっていつ?」
えり
「ええと、確か全小の頃から大会出てましたよね?
すごい子がいるなと思って見てました」
咏「ふむ。つまり私は小学生の頃から
えりちゃんに知られてたわけだ。
それってもう幼馴染って言ってもいいんじゃね?」
えり
「ちょっと何言ってるかわからないですね」
咏「というわけで私はここで幼馴染権限を行使するぜぃ!
針生さん!私と結婚してください!」
えり
「はぁぁあああっ!!!??」
--------------------------------------------------------
咏『というわけで私はここで幼馴染権限を行使するぜぃ!
針生さん!私と結婚してください!』
えり
『はぁぁあああっ!!!??』
ゆみ
「……」
智美
「……」
ゆみ
「なあ蒲原。今起きてるこの惨状、
もしかしてお前のせいじゃないのか?」
智美
「わ、ワハハー、私はここまで
酷いゴリ押しはしてないぞー?」
桃子
「や、麻雀知らない子を麻雀部に巻き込んで
いきなり大会出るって、
結構ハードな権限行使っすよ?」
睦月
「私なら何が何でもお断りしますね」
ゆみ
「今テレビで流れてる光景が、
いつかこの学園でも起きるかもしれないな」
智美
「わ、ワハハー。
流石にそれはないと思うぞー……多分」
佳織
「あはは、だよね。いくら幼馴染でも、
権限行使して結婚だなんて」
佳織
「……」
佳織
(……でも)
佳織
(私はずっと待ってるからね、智美ちゃん)
(完)
なし。リクエストがそのままあらすじです。
<登場人物>
いっぱい
<症状>
・カオス
<その他>
以下のリクエストに対する作品です。
・妹尾さんの入部エピソードを知った全国の幼馴染達が
「幼馴染権限」を行使する話
--------------------------------------------------------
21世紀。
世界の麻雀競技人口は数億人を超え、
プロの麻雀プレイヤーは人々の注目を集めていた。
高校でも大規模な全国大会が毎年開催され、
そこではプロに直結する成績を残すべく
高校生麻雀部員達が覇を競っていた。
これはその頂点を目指す少女達が、
幼馴染権限を乱用して暴れ回る話。
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穏乃
「ロン!!」
妹尾佳織
「わひゃぁっ!ま、また振り込んじゃった」
蒲原智美
「ワハハー、佳織はまだまだだなー」
ゆみ
「いやしかしありがたい。
奈良予選1位とこうして合同練習できるとは。
この調子なら、妹尾もかなり早く初心者を脱出できそうだ」
穏乃
「え、初心者なんですか!?
鶴賀って長野3位でしたよね!?」
智美
「いやー、実はうちの部、
経験者が5人も集まらなくってなー。
私が幼馴染権限で未経験の佳織を確保したんだー」
智美
「だから、佳織はまだ麻雀歴3か月ってとこだなー」
佳織
「割と強引に押し切ったよね。
幼馴染だろー?とか言って」
憧「幼馴染……」
穏乃
「権限……!」
灼(あ、これめんどくさい事になりそ……)
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憧「進路希望調査かぁ。まー無難に進学で
早稲田とか書いておこうかな」
穏乃
「何言ってんのさ!第一志望プロ雀士、
第二志望和菓子屋、第三位巫女に決まってるだろ!?」
憧「ああうん、しずはそれでいいんじゃない?」
穏乃
「むむ、この我関せずな態度……
憧がそう来るならこっちにだって考えがある!」
憧「何よ」
穏乃
「私はここで、『幼馴染権限』を行使する!!!」
憧「!?」
玄「!?」
宥「?」
灼(やっぱりこうなった……わずらわし……)
穏乃
「幼馴染権限により、憧の将来は私が確保!
私と離れる進路は許さない!!」
憧「ふきゅっ!?」
穏乃
「よって第一志望はプロ雀士!
第二志望は和菓子屋、第三希望は新子神社の巫女!
はい、もうペンで書いちゃったから取り消せません!」
憧「い、いやいや。幼馴染権限って言うならさ、
私だって発動できるんじゃない?
だったら私はその権限を打ち消す方向で行使するわ」
穏乃
「残念でしたー、幼馴染権限は年上の方が強力なんですー。
私の誕生日は4月8日。憧は5月17日。
私の権限が優先されますー」
玄「という事は私の方が強いんだね!」
穏乃
「むむむっ!?もしかして玄さんも憧狙いですか!?」
玄「じゃあ私は、幼馴染権限で二人に
阿知賀に残る事をお願いするよ!」
憧「なーんだ」
穏乃
「さすが玄さん、お願いの内容も優しい」
灼(いや……玄のも相当重いと思……)
穏乃
「じゃあ玄さんの幼馴染権限で
私達は奈良から出られないから、
必然的に和菓子屋か巫女に決定だね」
憧「あ、あのねぇしず。権利には義務が発生するのよ?
あんたが私を囲いたいって言うなら
ちゃんと養ってもらうからね?」
穏乃
「もちろん!お父さんとお母さんにはもう
伝えてあるから大丈夫!」
憧「ふきゅっ!?」
灼「……さ、ノロケはそのくらいにして
練習を再開す……」
玄「あ、もちろん灼ちゃんにも
幼馴染権限適用するよ!」
灼「……」
灼「私の方が玄より年上だからその権限は無効だけど……
まあでも、鷺森レーン継ぐから安心して欲し…」
宥(わ、私は権限使ってもいいのかな……?)
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怜「あかん、もう駄目や歩けへん」
怜「りゅーか、おんぶー」
竜華
「お、おんぶかぁ。流石にこの人混みでそれは堪忍やなぁ」
怜「拒否は許さへんで、『幼馴染権限』発動や!」
竜華
「何やのそれ?」
怜「玄ちゃんから聞いてん。阿知賀やと
幼馴染権限ちゅぅのがあって、
年上が年下に強権を行使できるらしいわ」
竜華
「へぇぇ……うちは同学年やけど」
怜「同学年の場合は生年月日で決着付けるらしいわ」
竜華
「えらい明確にルール化されとるんやな」よいしょ
セーラ
「そんなら俺が最強やな!
怜、竜華に甘えんと自分で歩け!
幼馴染権限や!!」
泉「もうおんぶしとりますけど」
怜(オンザ竜華)
「やっぱり竜華の背中は安心するわ」
竜華(怜運搬中)
「セーラもああ言っとるし学校までな?」
怜(オンザ竜華)
「しゃぁないな。まあ家帰る時もう一回発動すればええか」
セーラ
「幼馴染権限強すぎやろ」
フナQ
「……」
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フナQ
「ちゅぅやりとりがあったんやけど、
幼馴染って従妹にも有効なんかな」
絹恵
「どうやろなー、でもそういう遊び、
なんかちょっと憧れるわ」
洋榎
「お、それならうちが行使したるわ!
おい絹、ちょぉたこ焼き買ってこいや、
幼馴染権限や!」
フナQ
「ただのパシリやん」
絹恵
「お姉ちゃんがそう言うと思て
先に買うてきたわ」
洋榎
「流石ボケ殺しの絹やで……」
由子
「妹の献身が怖すぎるのよー」
恭子
「しかしそう考えると千里山怖いな。
レギュラー5人中4人が幼馴染やっけ?」
フナQ
「そうですわ。そんでもって
監督は姫松に娘二人おりますし、
うちは愛宕姉妹と従妹やし。
大阪狭すぎるんと違いますかね?」
漫「逆に姫松は幼馴染おらんけどね」
洋榎
「それが普通や思うけどな。
千里山も姫松も、全国から特待生取っとるし。
今年の千里山が異常なんやろ」
恭子
「異常と言えば永水ですわ。
あそこなんて確か、百パー混じりっけなしの
幼馴染集団ちゃう?」
洋榎
「幼馴染権限が荒れ狂っとるかもな!」
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初美
「私の時代が来ましたよー!!!」
巴「どうしたのハッちゃん。
炎天下の草取りで
ついに頭やられちゃった?」
初美
「何気に毒のある気遣いが痛い!
そうじゃなくて!
私はここで幼馴染権限を行使します!
草取りは二人にお任せですよー!」
小蒔
「幼馴染……権限ですか?」
霞「姫松の末原さんから聞いたんだけど。
最近そういう権限が流行ってるらしいわ」
初美
「何を隠そう神境では私が一番年上ですからね!
権限を発動してやりたい放題ですよー」
霞「じゃあ、初美ちゃんが権限を発動した分は
明星と湧ちゃんにお願いしようかしら」
春「かわいそうに……二人とも宿題で苦労してるのに。
幼馴染権限が発動されたばかりに……」
霞「仕方ないわ。年長者の幼馴染権限は絶対ですから」
巴「まあその代わり、ご褒美のスイカも
二人にあげればいいんじゃないかな。
6人分しかなかったしちょうどよかったよ」
初美
「申し訳ありませんでしたー!!!」
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塞「あはは、そんな事があったんだ。
まぁ許してもらえてよかったじゃん」
塞「年長者だからこそ、
権限の使いどころは考えないとね」
塞「……と、言う事で。聞いてたかな
小瀬川さんと鹿倉さん?」
白望
「その辺はちゃんとわかってる。
だから私より年若い胡桃に
好きにさせてあげてるでしょ」
胡桃
「充電!充電!!」
塞「いや、その下に敷かれてる私に対する配慮は!?」
<現在の状況:三重塔>----------
胡桃<充電!充電!(9月生まれ)
白望<ダル……(5月生まれ)
塞<重い!!!(2月生まれ)
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豊音
「三人は幼馴染なんだねー」
胡桃
「小学校からの腐れ縁だよ。
まあこの辺りは学校少ないし、
結構そういう子多いけどね」
エイスリン
「ウラヤマシイ!」
白望
「幼馴染なんて厳密な定義があるわけでもないし、
これからずっと付き合いがあれば、
トヨネやエイスリンも
そのうち幼馴染になるんじゃないかな……」
豊音
「やったー!じゃあ私も幼馴染権限を行使して
サエの下に敷かれるよー!!」
塞「敷かれたいの!?」
エイスリン(1段目)
「Five-storied pagoda(五重塔)!」
塞(4段目)
「潰れる!ぷちって潰れちゃうから!!」
胡桃(2段目)
「5人揃ったら誰が一番強いんだっけ?」
白望(3段目)
「私。これで、ここに小瀬川王国が完成した……」
豊音(5段目)
「挨拶の言葉は『ダル……』だね」
塞(4段目)
「今この状況が最高にダルいんだけど!?」
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和「はあ。それで、憧と結婚する事になったんですか。
よくわかりませんがわかりました。
結婚式には参加させてもらいますね」
和「……幼馴染権限ですか。
すごい権利もあったものですね」
優希
「どうしたのどちゃん」
和「いえ。奈良に居た時の幼馴染が、
幼馴染権限を行使して結婚したと連絡してきまして」
久「ツッコミどころ満載だけど、
なかなか面白そうな話ではあるわね」
久「そう言えば、和と優希も幼馴染になのかしら?」
和「幼馴染の定義によりますが……
私達の出会いは中2からですし、
ちょっと定義から外れそうですね」
京太郎
「どうなんだろな。俺も咲とは中学からだけど、
よく幼馴染扱いされるぞ?」
久「よし、じゃあ清澄高校では学生議会長権限で
中学校時代からも幼馴染と認めます!」
久「ほれほれ、幼馴染権限使っていいのよ?
この際だから欲望をあらん限り解き放ってみなさい!」
優希
「そう言われても、のどちゃんには
割と普段からやらかしまくってるじょ」
咲(この前押し倒してたしね……)
まこ
(この前押し倒しちょったな)
京太郎
(何それ俺見てないんですけど)
久(純情な男子高校生にはちょっと見せられないアレだったわ)
和「そうですね……じゃあ一つだけ。
もし私が親の都合で転校する事になったとしても、
変わらず幼馴染で居てください」
優希
「のどちゃん水臭いじぇ。
そんなの権限使わなくても当たり前だじょ」
久「そうよ。というか縁を切りたいって言っても
絶対に切ってあげないから」
咲「うん」
まこ
「何ならルール化しとくか?
離れても月一回は必ず連絡を取るとか」
京太郎
「いいですね。部長も卒業しちゃいますし、
いっそ今のうちから同窓会ルール作っとくとか」
久「じゃあ優希和ペアはそういう事で!
京太郎咲ペアは何かないの?」
咲「京ちゃんとだと一応私の方が年上になるんだよね。
うーん、でも、特にないかなぁ。
京ちゃん何気に気配り上手だし」
京太郎
「お、じゃあ俺の方から言わせてもらおうかな。
これからもレディースランチのためだけに
食事誘うけど許してくれ!」
咲「それは通さないかな」
優希
「ないじょ」
和「なしですね」
まこ
「ないわー」
久「ないわね」
京太郎
「部内の勢力図が偏り過ぎでつらい」
--------------------------------------------------------
揺杏
「へえ、そんな事あったんすか。
あんまりうちの奴らの耳には
入れたくない情報っすね」
揺杏
「ああ、うちも幼馴染組なんですよ。
特に上の獅子原桧森組がよりによってアレで」
揺杏
「幼馴染権限なんて与えたらきっと
とんでもない事に……」
爽「話は聞かせてもらった!」
誓子
「幼馴染権限ね!
私達のためにあるような権利だわ!」
揺杏
「げっろ」
爽「ローカルルールによると、同じ学年の場合は
生年月日の早い方がより強い権限を持つらしい」
爽「というわけで先攻はチカに譲ろう」
由暉子
「いつの間に戦いになったんですか?」
誓子
「もっと言うと、ローカルルールでは
中学校時代からの知り合いも判定OKらしいわ!
つまり今この空間は桧森誓子王国という事ね!」
成香
「じゃあチカちゃんは女王様ですね!
ぴったりで素敵です!」
揺杏
(成香が無垢すぎて眩しい)
爽(確かに女王様(ワガママ)って感じだけどな)
爽「で、その誓子王国の女王様は
下々の民に何を命令するんだ?」
誓子
「そうねー。じゃあ、
大学も私と同じ進路にしなさい!!」
揺杏
「思ったのよりきっついの来たんですけど」
爽「いやまぁチカならこれだろなとは思った」
誓子
「小学校で私だけ別の学校行っちゃったじゃない?
まあおかげでなるかと出会えたんだけど、
やっぱり寂しかったのよ」
誓子
「爽と揺杏はちゃっかりずっと繋がってるし、
なんか揺杏ったら私だけ
チカセンとか誓子先輩とか言って
距離取ってくるし」
揺杏
「いや幼稚園までしか付き合いないのに、
高校でタメ口聞いてくる方がヤバいっしょ。
それに爽はもう幼馴染って言うより
姉妹みたいなもんだから」
誓子
「あ、じゃあ幼馴染権限で!
これからは私の事を昔みたいに
チカって呼びなさい!」
揺杏
「誰かこの暴君を止めて欲しいんだけど」
爽「というかその前の問題発言はいいのか?
『大学まで一緒に』って結構重いと思うけど」
成香
「私は元々チカちゃんを追いかけて
この学校入りましたし」
由暉子
「私も爽先輩に命令されてこの学校受けましたから」
揺杏
「よく考えたら、正直私も
爽が先に入ってたからだしなぁ」
爽「……あれ、もしかして、
私達って結構依存度高いのか?」
誓子
「誰も困ってないからいいじゃない。
で、爽大臣は何かある?
聞くだけは聞いてあげるけど」
爽「これからも聖書の引用間違って使うけど
笑って許して欲しい」
誓子
「許します」
揺杏
「おい教会の娘」
--------------------------------------------------------
恒子
「と、言うわけで!全国の高校生雀士達が
幼馴染権限を使って色々暴れ回ってるみたいだね!」
恒子
「下は単なるパシリから、上は結婚の約束まで!
いやぁ私もそんな権限持ちたかったよ!」
健夜
「いや恒子ちゃんだけには
持たせちゃいけない権限だと思うよ」
恒子
「そういやさ、私がすこやんの事知ったのって
中2の時だったんだよね」
健夜
「ああ、この前言ってたね」
恒子
「ローカルルールによると、
中学校からの知り合いも
幼馴染に含めていいという情報があるんだよね」
健夜
「……そうなんだ?」
恒子
「つまり、すこやんと私は幼馴染と言っても
過言じゃないんじゃないかな!」
健夜
「過言にもほどがあるよ!?
私の方は恒子ちゃんの事
全然知らなかったんだけど!」
恒子
「というわけで幼馴染権限を行使します!
私と結婚してください!」
健夜
「え、えぇ!!?」
--------------------------------------------------------
えり
「……というわけで、プロ雀士の小鍛治健夜選手と
アナウンサーの福与恒子さんの電撃結婚が
事務所の会見にて明らかになりました」
えり
「当人曰く、幼馴染権限を行使したとの事ですが……
あの二人幼馴染だったんですね」
咏「んにゃ、ぜんっぜん関係なかったはずだよん?
ふくよんこの前『昔テレビで見て応援してた人』とか
言ってたし」
えり
「……ちょっと何言ってるかわからないんですけど
解説してもらってもいいですか?」
咏「私に聞かれても知らんし」
咏「それでえりちゃんに聞きたいんだけどさ。
えりちゃん、私を初めてテレビで見たのっていつ?」
えり
「ええと、確か全小の頃から大会出てましたよね?
すごい子がいるなと思って見てました」
咏「ふむ。つまり私は小学生の頃から
えりちゃんに知られてたわけだ。
それってもう幼馴染って言ってもいいんじゃね?」
えり
「ちょっと何言ってるかわからないですね」
咏「というわけで私はここで幼馴染権限を行使するぜぃ!
針生さん!私と結婚してください!」
えり
「はぁぁあああっ!!!??」
--------------------------------------------------------
咏『というわけで私はここで幼馴染権限を行使するぜぃ!
針生さん!私と結婚してください!』
えり
『はぁぁあああっ!!!??』
ゆみ
「……」
智美
「……」
ゆみ
「なあ蒲原。今起きてるこの惨状、
もしかしてお前のせいじゃないのか?」
智美
「わ、ワハハー、私はここまで
酷いゴリ押しはしてないぞー?」
桃子
「や、麻雀知らない子を麻雀部に巻き込んで
いきなり大会出るって、
結構ハードな権限行使っすよ?」
睦月
「私なら何が何でもお断りしますね」
ゆみ
「今テレビで流れてる光景が、
いつかこの学園でも起きるかもしれないな」
智美
「わ、ワハハー。
流石にそれはないと思うぞー……多分」
佳織
「あはは、だよね。いくら幼馴染でも、
権限行使して結婚だなんて」
佳織
「……」
佳織
(……でも)
佳織
(私はずっと待ってるからね、智美ちゃん)
(完)
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毎日100通メールとかでやり取りしないのかな?(汚染済み)
いい夢視れそう(*´꒳`*)
と思いきや一部の人が重い!
…けど元から両想いだからセーフですね
バタフライエフェクトモノもすばら!
毎日100通メールとかでやり取りしないのかな>
優希
「学校で普通に会うのにその件数は
すでにヤンデレレベルだじぇ」
和「私から送る事が少なそうですからね…
人知れず潰れていくタイプですし」
めっちゃ面白かったです>
智美
「そう言ってもらえるとうれしいなー」
ゆみ
「何気にこの手の群像的な話を
書く事は少ないしな。
面白いのか疑問に思っていたよ」
一部の人が重い>
玄「愛の重たさが釣り合ってれば
いいんじゃないかな?」
誓子
「むしろ幼馴染特権なんだから重くないと」
バタフライエフェクト>
白望「幼馴染特権が発動すれば」
エイ「サエガ ツブレル!」
塞「おかしくない!?」
健夜「蒲原さんには責任取ってもらわないと…」