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【咲-Saki-SS:久咲】『沈もう、二人でどこまでも』【R18】【共依存】【いただきものイラスト】

<あらすじ>
どこまでも、二人で堕ちていきましょう。

<登場人物>
宮永咲,竹井久

<症状>
・共依存

<その他>
・イラスト、文章共に性的な表現を含みます。
 18歳未満の方、苦手な方は閲覧をお控えください。

・はっかあめさん(@tsukinoura0817)からいただいた
 イラストに対して勝手にSSをつけました。
 はっかあめさん素敵なイラスト
 ありがとうございました!!



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部長の『それ』がいつから始まったのか、
正確には覚えていない。

最初は軽いスキンシップだったと思う。
大勝ちした時、負けた時。
ぎゅっ、と抱き着いてきたりして。
ほんの少しだけ肌が触れ合った。

そのたびに私は狼狽えながら、
身をよじっては居たけれど。
スキンシップは嫌いじゃなかった。
人のぬくもりに飢えていたから。

月日が緩慢に流れる間、スキンシップは
少しずつその密度を増していった。
ただ抱き着くだけの抱擁が、
ねっとりと腕が絡みつくようになり。
いつしか全身を包み込まれたまま、
何分も拘束されるようになっていった。

色が濃くなり、重たさを増していく。
なのに部長を拒まなかったのは、
きっと私もこうなる事を望んでいたからだろう。



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昔、まだ両親が離婚したばかりで、絶望の最中にあった頃。
酷くくだらない事を考えた事がある。

今の打ちのめされた自分に、
誰かが優しく声を掛けてくれたら。
自分はいともあっさりほだされて。
その人に溺れてしまうのだろうなと。

幸か不幸か、私に声を掛ける人は居なかった。
正確には、私を落とそうとする人は居なかった。
だからこそ私は立ち直る事ができたのだけれど。

本音では、『堕ちたかった』なんて思う自分も居る。


あれから三年の年月が流れ。
目の前に、あの頃の私とそっくりな女の子が現れた。
宮永咲。一見物静かで普通な文学少女。
でも瞳の奥底に、壊れた者だけが持つ澱みが滲んでる。


声を掛けた、肌を重ねた。

あの日の仮定を証明するかのように、
咲はいともたやすく溺れていく。
恥じらいながら、戸惑いながら。
でも決して逃げる事はせず。
わずかに肌を摺り寄せてくるのを見逃しはしない。

ああ、この子は同類だ。そう思った時、
なぜか目の奥がじんと熱くなった。



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咲とのスキンシップに変化が訪れたのは、
インターハイのあの日からだ。

姉と再会し、こっぴどく拒絶され。
咲は今まで以上に砕け散った。
笑顔で戻ってきた咲の頬に、こびりついた涙の痕。
真っ赤に染まった瞳からは、希望の光が消えていた。

激しい怒りが私を襲う。

何もかもが憎らしかった。
彼女を救えなかった自分も、彼女を絶望に染めた女も。
何より、私よりも姉に追いすがる咲に怒りを覚えた。

黒い、黒い炎が私を染め上げる。


「ねえねえ咲、今日の私は大丈夫そう?」


なんておどけて見せながら、咲の肩に腕を回す。
そしてそのまま抱き寄せて。腕の中に閉じ込めた。


「部長は、大丈夫だと思います」


儚げな笑みで語る咲に。私はまたも笑顔で返す。


「貴女は大丈夫じゃなさそうね」


背中に回した掌で、熱を染みこませるように優しく撫でる。
指をそっと背筋に這わせ、ゆっくりと撫で上げる。

咲は抵抗しなかった。
きっと無意識のうちに甘い吐息を漏らしながら、
ねだるように上目遣いで私に告げた。


「……はい。ちょっとだけ」


すがる瞳が訴えている。『助けてください』と。
ゆっくりと頷いた。

いいわ、私が助けてあげる。
大切な人に拒絶され、失意のどん底に居る貴女の事を。


その代わり。私から離れられなくなるけどね。



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一度壊れてしまった人の心は、もう二度とは戻らない。
そんな話を聞いた事がある。

一度折り曲げてしまった紙を、いくら引き伸ばしても
折れ目が残り続けるように。
脳の大切なところが変異して、
取り戻す事は叶わないのだと。


壊れてしまった私の心を、
部長は必死に繋ぎ合わせてくれた。
割れた壺のように砕け散った私の心を、
自らを接着剤として、一つずつ破片を繋ぎ合わせて。

おかげで私は立ち直れたけれど、
それは完治したわけじゃない。
心の割れ目に隅々までしみ込んだ部長が取り払われれば、
私は瞬く間に元の瓦礫に戻るのだろう。



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『それ』がいつから始まったのか、
正確には覚えていない

記憶が酷く曖昧だけど
多分、私が壊れている間に始まったのだろう
なんて、今も壊れてるか


部長の指が私の奥底に潜り込み、
私を内側から掻き回す
すっかり開発され尽くした私の奥は、
部長の指を悦びと共に受け入れて
もっと、もっととばかりに
甘い蜜を吐き出し続ける

もう何度こうやって飛ばされただろう
部長の指がざらついた天井をえぐる度
腰が砕け、下半身がどろどろに
溶けてしまうような錯覚に襲われる

すがるように部長の肌に腕を絡ませると
灼けるような部長の体温が伝わってきて
一つになれたような多幸感に襲われる

このまま部長と二人で溶けてしまえたら
それはどんなに幸せな事だろう


熱い吐息を漏らしながら、部長の顔を見上げると
部長は艶やかに微笑んでいた
その瞳をとらえた瞬間、私の腰が甘くわななく

もっとこの人に溺れたい

落として欲しい
どこまでも、どこまでも、底の見えない暗闇へ

二人でならきっと幸せだから



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何度となく肌を重ね合わせ
蜜をかき出しては吸いたてた

かつての清楚で大人しかった咲の面影は
もう影も形もなく
どこまでも淫らな女へと変貌を遂げた
秘部を指でかき回されながら、
淫蕩な笑みを浮かべるほどに
なんて、そんな咲を見て腰の震えが止まらないあたり
私も堕ちているのだろうけれど

でも私は知っている
咲が本当に求めているのは、
肉体的な快楽ではない事を


絶頂に息をあらげ、私を見上げる咲の目は
さらなる泥沼をお望みだった

もっと、もっと溺れたい
それはさながら、麻薬にすがる中毒者のように
幸せな狂気に侵された瞳


いいわよ、連れて行ってあげる
もっと、もっと、奥底に
誰にも手が届かない深淵にまで

大丈夫、一人にはしないから
私も一緒に行ってあげる
貴女と私で手を繋いで

世界を閉じて二人で暮らすの
考えただけでも幸せでしょう?


咲の服をはぎ取って、そのすべてを剥き出しにする
私も肌をさらけ出し、生まれたままの姿に戻る

肌を擦り合わせ、二匹して甘い鳴き声をあげながら
くだらない事をぼんやり思った

もし、私が壊れてなかったら
もっと純粋に愛し合う事ができたのだろうか

かぶりを振って打ち消した
ありえない
私はもうどうしようもなく壊れていて
咲も、出会った時から壊れていて
だからこそ私達は結ばれた

壊れて狂って歪んだからこそ
私達は今一つになっている



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だから、もっと壊れましょ?



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まるで意味不明な囁きに
咲は、でも幸せそうに頷いた


(完)
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posted by ぷちどろっぷ at 2018年08月07日 | Comment(6) | TrackBack(0) | 咲-Saki-
この記事へのコメント
一度堕ちてしまえば戻れない……
だから永遠に堕ち続ける……
2人の場所に行くんですね……
Posted by at 2018年08月07日 12:29
原点回帰の王道咲久!重く依存し合う様子がすっごい良いです…好きすぎる
Posted by はっかあめ at 2018年08月07日 13:39
久咲すばらすぎる
こういう雰囲気の大好きです
Posted by at 2018年08月07日 23:18
二人だけしか出てこないけど
二人だけで完結してるのが最高です!

久さんかわいい
Posted by at 2018年08月09日 12:33
ひっささき!
ひっささき!
Posted by at 2018年08月15日 01:16
コメントありがとうございます!

2人の場所に行くんですね>
久「仮に多少回復して他の人と
  交流を持ったとしても、それはもう
  昔いた世界とは違うんでしょうね」
咲「二人だけの世界に異物が混入するような」

原点回帰の王道咲久>
久「言われてみると最近こういうの
  書いてなかった気がするわ」
咲「一人では治せない傷を
  二人で接合して治すのが好きです」

こういう雰囲気の大好き>
久「原作でバッドエンドになったら
  こんな感じになりそうよね!」
咲「本人達としてはハッピーエンドですけどね」

二人だけで完結してるのが>
久「実際には周りに人はいるんでしょうけどね」
咲「ただ、私達が除去してるだけで」

ひっささき!>
久「ひっささき!」
咲「ひ、ひっさ、さき」
Posted by ぷちどろっぷ@管理人 at 2018年08月15日 09:49
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