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【咲-Saki-SS:憧咲】憧「ごく普通の女子高生が共依存の泥沼に沈むまでの経緯」【ヤンデレ】【共依存】

<あらすじ>
私こと新子憧は、しずと和がきっかけで、
なし崩し的に咲と出会う。

『仲良くなる事ないだろうなー』
なんて思った第一印象とは裏腹に、
私達の距離はずんどこ縮まっていった。

まあ、それが幸か不幸かは、
見る人によって変わるだろうけれど。

<登場人物>
新子憧,宮永咲,宮永照,高鴨穏乃

<症状>
・共依存
・ヤンデレ
・過剰干渉

<その他>
以下のリクエストに対する作品です。
・憧咲のお話


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牌に愛された子、宮永咲。
彼女と出会ったきっかけは
酷くありふれたものだった。

友達の友達。数年来に再会を果たした和に、
彼女はちょこんとくっついてきた。

『もう知っているとは思いますが。
 こちら、チームメイトの宮永咲さんです』

普通なら、『おお、あの有名な宮永咲!』
なんてひれ伏し崇め奉るのだろう。
けどあいにく、こちらも一応全国の
ファイナリストだったりするわけで。
そもそも和が全中チャンピオンなのだから、
その辺のインパクトは正直薄い。

そんなわけで、私にとっての宮永咲は、
『友達の友達で、大人しめの文学少女』
などという、酷く地味な印象に留まったのだった。

愛想笑いを浮かべながらぼんやり思う。
一応紹介はされたけど、
おそらく深い仲になる事はないだろう、と。

自分で言うのもなんだけど、
私は割とドライで薄情な女だ。
数年来の親友ですら、通う学校を違えただけで
縁が切れてしまう程に。

遠い長野の地に住まう友達の友達、
おまけに今時携帯も持ってないときた。
仲良くなろうはずもない。

結果、私にとっての宮永咲は、
さして重要ではない『モブ』。
そんな位置づけで終わるはずだった。



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はずだったのに。
どうして『こう』なっちゃったんだろね。



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『ごく普通の女子高生が共依存の泥沼に沈むまでの経緯』




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紹介はされたけど、もう会う事もないだろう。
なんて私の予想に反して、
私達は意外と早く再会する事になった。


きっかけはしずの誕生日。
遠路はるばる長野から、
しずを祝うために出て来るらしい。

参加メンバーは以下四名。
しず、私、和、そして宮永さんだ。
もうこの時点でツッコミたい。

問題は比率。
幼馴染組×3に高校からの知人×1だ。
気まずいなんてもんじゃない。
もちろんこの場合は宮永さんが、だ。

宮永さんがそんな逆境をものともしない、
社交性の高い子だというならいいだろう。
でも、前述の通り宮永さんは大人しめの文学少女だ。
この状況は針の筵に違いない。


というかあの子はどうしたのよ。
あの、『じょ』とか『じぇ』とか
語尾につけるマントの子。確か片岡さんだっけ?

なんて和に問いただせば、
『タコスの食べ過ぎで金欠だそうです』
なんて回答が返ってきた。まるで意味がわからない。


『やめたら?』


思わず口から飛び出し掛けた、
否定の言葉を慌てて飲み込む。

私だって、親友がわざわざ遠方から
会いに来てくれるのは嬉しいし。
何より、和としずが酷く乗り気だったから。


『友達の誕生日を祝う。そんな自然な事を、
 自然にできる仲であり続けたいんです』


再会した後の和としずは、
少し考え方が変わったみたいだ。
一度は切れて繋ぎ直した縁。
今度は決して切らしはしまいと、
積極的に接触を試みてくる。
聞けば、ずっと後悔していたとの事だった。

中学生の頃だ。しずと和が二人して、
阿太中までやって来た事があるらしい。
そこで物陰から私を観察して、
自分以外の友達と仲良く談笑している姿を見て
酷くショックを受けたのだとか。

『あの時引かずに進んでれば、
 ずっと繋がってられたんじゃないかなって。
 同じ過ちは繰り返したくないんだ』

しみじみとそう語るしず。
いや、なんかいい話っぽく締めくくってるけど。
聞かされた私としては、親友二人が
揃ってヤンデレの領域に
片足を突っ込んでいたという事実に
驚きを隠せない。

ちょっと話が脱線した。
そんなわけで、妙に強引な
しずと和に引っ張られた結果。
ちょっと奇妙な四人でのお誕生日会が
実現してしまったのだった。



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かくして開催された誕生パーティーは、
危惧した通りの展開となった。

無理もないとは思う。お誕生日会という名目上、
今日の主役はしずなわけだ。
となれば当然、話題の中心もしずになる。

そうでなくとも、幼馴染が三人も集まっているのだ。
話題は自然と懐かしいしずとの思い出――
略して『懐しず』に終始する。
となれば、宮永さんが一人蚊帳の外になるのも
ごくごく自然で仕方のない事ではあった。


(なんて、それを見逃せる私ではないんだよね)


さてここで突然の自分語りではあるが。
私こと新子憧は、気配りの女だったりする。

慣れた相手には奔放でめんどくさいしずと、
これまた頑固で融通の利かない和。
二人の間に挟まれ続けた私は、
自然と会話で気を遣う癖がついていた。

そんな私が一人浮いてる宮永さんを
放置なんてできるわけもなく。
しずと和が『懐しず』で盛り上がるのを尻目に、
私は彼女の横に座り直した。


「ごめんね。せっかく来てもらったのに昔話ばっかりで」

「う、ううん。三人とも会うの久しぶりだろうし、
 私の事は気にしないで話してていいよ」

「いやー私が気にしちゃうんだよねー。
 いい機会だし、宮永さんの事教えてよ」

「わ、私の事かぁ」


しばらく宮永さんと談笑する。
話してみて納得した。流石は和の友達だわと。

さっきも少し触れたけど、
和はそのおっとりした外見とは裏腹に、
頑固で強引な側面がある。
それでいて、受け入れられないと一人で凹む。

対して宮永さんは、基本的に大人しく聞き手に回るけど、
興味を持った事には食いついてくる傾向にある。
その時に限定すれば、人懐っこいとすら言ってもいい。
和とは相性がいいだろう。


数時間の会合で聞き出した宮永さんの好物は2つ。
本とお姉ちゃんが好き。
私もそれなりに本を読むしお姉ちゃんっ子だから、
意外と宮永さんとの親和性は高い。
ついつい主賓をおざなりにして、
宮永さんと話し込んでしまった。


「ちょっと憧ー、なんで私をほっといて
 宮永さんとばっかりしゃべってるのさー」

「しずとはいつでも話せるでしょうが。
 心配しなくともアンタとは後でゆっくりねっとり
 会話してあげるから」


まあでもしずはしずで、和との会話に熱中してたし
特に問題はなかっただろう。
こうしてしずの誕生日会は穏便に幕を閉じる。

こうしてこの日、『和の友達』に過ぎなかった宮永さんは、
『私の友達』にランクアップしたのだった。



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二人が奈良に来てから一カ月と少し。
次に会うのは当分先かな、なんて思っていたけど、
再会はこれまた意外と早かった。

なんと、律儀にも私の誕生日も祝ってくれるらしい。
『別にそこまでしなくても……』
なんて口に仕掛けたけど、
これも奈良に来る口実なのだろう。
ならば素直に『ありがとう』と返しておく。


あ、そう言えば例のタコス娘こと片岡さんも、
今度はちゃんと出席してきた。ちゃんとってのも変だけど。


『前回は悪かったな!
 真打ちは遅れて登場するんだじょ!』


なんてのたまう片岡さんに、
しずは『小学校の頃の憧を見てるみたいだ!』
なんてはしゃいでご満悦だった。

言う程似てるか?と思うと同時に、
『小学生に激似』というのも
大層失礼ではないかと思いつつ口をつぐむ。

まあ片岡さんについてはこのくらいにしておこう。
どうせ彼女は今後、話の本筋に絡んでこない。
今回はもう一つ大きな変化があった。
そっちの方に触れていきたい。


『あれ?宮永さん、それもしかして』

『う、うん。買ってもらっちゃった』


なんとあの宮永さんが、
その手に携帯を携えてきたのである。

いや別に驚く事でもないか。
むしろ今まで持ってなかった事の方が驚愕に値する。
これだけ学生間でSNSが蔓延している中、
携帯不所持はそれだけで孤立の原因になりうる。

内心心配していた育児放棄が杞憂とわかり、
ほっと胸を撫で下ろした。


『それで、その。ライン?ってのを入れてみたから、
 連絡先交換してもらってもいいかな』


などと上目遣いで持ち掛けてくる宮永さんに、
二つ返事で快諾する。
『友だち』の欄に私の名前が表示されると、
宮永さんは嬉しそうに顔をほころばせた。

二度目のお誕生日会もつつがなく終了。
笑顔で手を振り見送って、長野組が電車に乗り込んだ後。
早速ポコンとメッセージが届く。


『これからよろしくお願いします!』


直接だとタメ口なのに、
携帯とかだと丁寧語になるのって
なんなんだろねアレ。
なんてどうでもいい事を思いながら、
よろしくのスタンプを押したのだった。



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咲と頻繁に連絡を取るようになった。

その頻度はかなりのもので、
毎日数回はメッセージの応酬が続く。
皆そうなのかと思いきや、
どうやら私とだけのようだった。


「へ、宮永さんとライン?いや、
 あれ以来まだ連絡取ってないけど」

『私もあまり。まあ私自体あまり
 SNSを使わないというのもありますけど』

『ほとんどしないな!
 話したい事があれば会って話すじぇ』


『友達の友達』状態から
抜け出していないしずはともかく、
和や優希とも月に1回程度。
つまり、私とだけ妙に回数が多いのだ。


(まあ、なんとなく予想はつくけどね)


共通の話題の有無。

読書家である事、なにより私が『妹』である事が、
咲の琴線に触れたのだろう。

咲はお姉ちゃんと私のエピソードを聞きたがった。
特に、喧嘩した後仲直りしたような話を。
私からすればなんて事のない思い出話、
なのに咲は異常な熱意で食いついてくる。


「ってわけで、まあ自然と仲直りしたわ」

『そっか。それが普通なのかな』

「まーうちはお姉ちゃんがいつも
 一歩引いてくれる感じだけどねー」

『そっか……』


言葉の節々から漏れ出る闇。
咲がお姉さんと上手くいっていないのは明白だった。

さてはてどうしよう。踏み込むべきか。
なんて、引くって選択肢もないよね。
私は一歩足を踏み入れる。


「もし違ってたらごめんなさいだけど。
 もしかして、お姉さんと上手くいってないの?」


何食わぬ顔を装っての一言。この一言こそ、
私が闇に沈み始める第一歩だった。



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予想はぴたりと的中した。
咲はお姉さんと上手くいっていない。
どころか、ほぼ絶縁状態にあるらしかった。

かつて楽しげに語ってくれたのは、全て遠い昔の事。
今は無残。会話すらできないと言う。


『昔はよかったなぁ。お姉ちゃんがそばに居て、
 いつでも笑い掛けてくれた』


幼い過去にすがる咲の姿は、酷く健気で儚く見えた。

咲はあのインターハイをこう語る。
『お姉ちゃんとの復縁を目指して、
 何もかも駄目にした失敗の証』だと。


『お姉ちゃんと話したかったんだ。でも、
 普通に話し掛けても返事してくれないから。
 麻雀を通して話そうと思ったの』

『だから、全国を目指したんだよ』


スマフォを耳に押し付けながら、私は一人眉を顰める。
もうこの時点で結末が読めたからだ。

麻雀を通して会話する、そこを否定する気は特になかった。
私もしずと喧嘩した時、二人で無言のまま山に登るからだ。
百の言葉を並べるよりも、一つの行動が心に響く、
そんな場合は確かにある。

問題はこっち。『だから全国を目指した』の方だ。
どう考えても上手くいくとは思えなかった。


ああ、うん、わかってる。お前が言うな感はある。
私達も『遊ぶんだ!和と!』なんて言いながら全国を目指し、
あげくかつてのメンバーは誰一人
和と打たずに帰ってくるなんて
アクロバティックを成し遂げているのだから。

でも、あえて反論させてもらうとすれば。
あの時の私達にとって、和と直接打つ事は
さして重要ではなかった。

和と同じ舞台に立つ。対等の立場で再会する。
そして『また遊ぼう』と声を掛ける。
それだけでよかったのだ。
要は矜持の問題。そして努力は実を結んで、
私達は今繋がっている。


私達のそれと比較すると、
咲の選択は大失敗だったと言わざるを得ない。

対話として麻雀を用いるなら、照さんとだけ打つべきだった。
練習試合でも組んでもらえばよかったのだ。
あの食わせ物の部長さんなら、事情を話せばそのくらい
簡単にやってくれただろう。

なのに咲は全国という舞台を選んだ。
そのせいで、照さんとまみえる前に、
団体戦の大将として白糸台とぶつかって。


そして咲は大星さんを、叩き潰して壊してしまった。


『こわかった』

控室に戻るなり、しずはぽつりと呟いて、
震える肩をかき抱いた。
『楽しい』の対極だったその表情が、
酷く印象に残っている。

しずが咲にだけ妙に余所余所しいのも、
おそらくはこの辺が原因なのだろう。


また主軸がずれた、咲の相談に話を戻そう。
かくして咲は姉の大切なチームメイトを叩き潰し、
その後に迎えた個人戦で、ようやく姉と対峙した。
その時の事を咲はこう語る。


『お姉ちゃん、すごく冷たかった』


咲を見つめる照さんの目は凍てつく程に冷たく。
ただただ、静かな怒りと拒絶だけが伝わってきたと言う。

客観的な視点で見ても、それは事実だったと思う。
あの時の照さんは鬼気迫るものがあった。
まるで他者など見えぬとばかりに、
咲だけを徹底的に狙い撃ちしたのだ。

それで咲は総崩れ。団体戦とは打って変わって、
初日であっさり姿を消した。


『全部、全部裏目に出ちゃった』


電話越しに伝わる声は、かすれて小さく震えていた。

その苦しみはよくわかる、なんて戯言はとても言えない。
前述の通り私もそれなりにお姉ちゃんっ子だ。
姉と離別した上で嫌われる、正直想像を絶するし、
仮定であっても考えたくはなかった。


さて、これまた唐突な自画自賛ではあるが。
私は意外と面倒見がよくて付き合いのいい女である。

なにしろしずの罰ゲームに付き合って
夜通しゲームに興じたり、
『ドキッ、午前四時開催の登山withしず』に
定刻通りに参上する程だ。ちなみにしずは遅刻した。
(というかしずはいい加減にしろ)

そんな私が、妹同盟である咲を気遣うのは自然な事で。
咲の相談に乗る、それが毎晩の日課となった。

とは言っても、流石に家庭の事情に
土足で踏み込むわけにもいかない。
そもそもお姉さんは東京暮らしだし、
物理的にどうこうするのは難しい。

となると必然、私にできるのは
寂しさに震える咲に寄り添って慰めるくらい。
事態は何一つ改善しないけど、
とにかく悩みを受け止め続けた。


『聞いてくれてありがとう。
 憧ちゃんには助けられてばっかりだね』

『いいっていいって。同じ妹として、
 咲のつらさは想像位ならできるからさ』


もはやお決まりになったやり取りで通話を終える。
さ、寝ようかな。なんて何気なく窓に目を向けたら、
もう朝日が差し込んでいた。

眠たい目を擦りながら登校する。
しずじゃあるまいに、学校で居眠りをしてしまった。
夜になっても眠気は取れず、
うとうとしていたら電話が鳴る。咲だった。

そして。今日も徹夜の相談室が始まる。



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ところで貴方は知ってるだろうか。
鬱病をはじめとした、知人が病んだ場合の対処法。
ちなみに私は知らなかった。


答えは一択。『専門医に任せる』だ。


兎にも角にも病院に連れていく事。
あえてさらに付記するとすれば、
『深入りし過ぎない事』だ。

なぜ踏み込んでは駄目なのか、
これには注釈つけとこう。
端的に言ってしまえば、心の病は感染るからだ。

人間とは案外弱いもので、
簡単に他人の影響を受けてしまう。

連日のように負の感情ばかりぶつけられて、
いくら慰めても一向に改善が見られない。
そんな事を繰り返していたら、
一緒に病んでしまうものなのだ。


さて。以上の情報を頭に入れた上で、
私の取った行動を振り返ってみる。

ドンピシャだ。
『絶対にやってはいけない事』ばかり、
私は繰り返し続けていた。
となれば私はどうなるだろう。

何でもない事で涙が出るようになった。
咲の話を聞いてるだけで、
同調して泣きじゃくってしまうようになった。

毎晩二人で泣き明かした。
通話を終え、しず達と楽しく過ごしても、
気分がどうしても上がって来ない。

咲は大丈夫かな。私だけ幸せで申し訳ないな。
そんな事ばかりが脳裏を過った。


後は悪循環の繰り返し。
罪悪感から咲に連絡する頻度が増える。
そうすれば必然、咲から影響を受けやすくなる。
咲の闇が流れ込んできて、それがまた私を壊していく。

いやまあ、冷静に考えれば、
『お前は咲の何なんだ』って話ではある。
いちいち取り合う必要はないし、
『私はもう知りませーん』と
匙を投げてもよかっただろう。
でもそれができるなら、
私は阿知賀に来ていないわけで。

去る者は追わないけど、求められたら応えちゃうのが、
新子憧って人間なのだ。


まぁ、そんなわけで。私は順調に病んでいった。



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転機となったのはしずの一声。
目に大きなクマをこさえ、ふらつく私にしずは言った。


「もう、宮永さんに関わるのはよしなよ。
 このままじゃ、憧まで一緒に潰れちゃうよ」


先にフォローしておくと、しずは何一つ間違ってない。
心の病気について周りが深く付き合うのはご法度で、
患者のためにも、ある程度距離を置かないといけない。
しずの提案は至極まっとうで大正解だったと言える。

でも残念、その忠告を受け入れられない位には、
私はもう病んでしまっていた。


「あんなに苦しんでる咲を見捨てろって?
 へえ。しずって意外に薄情だったんだ」

「薄情でもいいよ。私は、憧と宮永さんなら憧を取る。
 宮永さんのせいで、これ以上
 憧におかしくなって欲しくない」

「病院に連れてくべきだよ。
 宮永さんのあれは、もう
 個人でどうこうってレベルじゃない」


正解だ。模範解答だ。
いいや、一つだけ大きな失敗があるか。

結局しずも私と同じ。しずが本気でそう思うなら。
『その場で私を病院に連れていく』べきだった。
でもしずはそれをしない。
わかるよ。大切な人の前に線を引く。
それはすごく難しいって。

私も。咲に線を引けないから。


「……ま。しずの言いたい事はわかったわ。
 確かにこのままじゃ埒が明かない」

「でしょ!」

「ちょっと考え方を変えてみる。
 それで駄目なら諦めるわ」

「うん!うん!」


しずが胸を撫でおろす。
『わかってくれた』、そう思っていたのだろう。
でも私の胸中は、しずの期待とまるで異なるものだった。

このまま放置していれば、
しずは強硬手段に出てくるかもしれない。
そうなる前に、速攻でけりをつける必要がある。

私は目をぎらつかせる。そんな私には気づかずに、
しずは一人嬉しそうに喜んでいた。



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一度は却下した他人の家庭への介入。
それもやむなしと考えた。
もう咲の問題は私の問題でもある。
これ以上元凶を放置するわけにはいかない。

幸いな事に、宥姉が例の部長と繋がっていた。
弘世さんに事情を説明する。
こちらの要求は、照さんと一対一の会合。
難色を示されるかと思ったものの、
意外な程あっさり受け入れられた。


『実は私も期待していたんだ。
 宮永咲が照を救ってくれる事を』

『まあ、結果は散々だったが』

『そのせいかな。最近の照は、
 私が家族の事に触れるのを酷く嫌がる。
 援護射撃はしてやれないが、それでもいいか?』

「はい。話し合いの場をもらえるだけで充分です」


数日後、私は単身白糸台の地に降り立った。
建前は白糸台高校麻雀部の見学。
実際には、照さんに直談判するために。

通されたミーティングルームで一人待つ。
待つ事数分、咲の想い人が現れる。
照さんだ。その表情から感情は読み取れない。


「ええと、阿知賀女子学院の新子さんだよね。
 私に聞きたい事があるって話だけど。何かな」


声は柔和、接待モードだ。
特に警戒はされていないように感じる。
それもそうだろう。
遠い奈良の人間が、妹と深く繋がっていた。
そんな可能性考えていたらきりがない。

とは言えどう切り出すべきか。
いきなり咲の名前を出せば、
その時点でシャットアウトされる可能性が高い。
なんて一人迷っていたら――


「……っ!!」


――ぞわりと背筋に怖気が走った。
一瞬。そう、ほんの一瞬だったけれど、
宮永さんの目が濁った気がする。
その刹那、まるで何かを見透かされたような。


(……ふぅん、そう来るんだ?)


前言撤回だ。彼女は私を警戒している。
初対面で初手から照魔鏡を使ってくるくらいには。

ちょうどいい、これはかなり失礼な行動だ。
遠慮なく付けいらせてもらおう。


「私はどんなふうに見えました?」

「……善人だね。頭がよくて要領もいい。
 というか、知ってたんだね。照魔鏡の事」

「玄から話は聞いてたので。
 自分の中を覗き見されたって」

「……気を悪くしたらごめんなさい。
 もう癖になっちゃってるんだ」

「気にしません。で、私の目的は見えました?」

「これ、そこまで便利なものじゃないんだよ。
 その人の本質しか見えないんだ。
 何を考えてるか読めるわけじゃない」
 
「だから、教えてもらっていいかな」

「端的に言えば、咲と仲直りして欲しくて」

「まあ、菫が噛んでる時点でそうかなとは思ったよ。
 じゃあ、話はここで終わらせてもらう」

「貴女の高性能な照魔鏡は、
 それで引き下がる女だって言ってました?」

「……目的を達成するために、
 粘り強く努力する人だって言ってたね」


照さんは肩をすくめながら、
一度は上げた腰を再度おろす。


「その話をする前に聞きたいんだけど。
 貴女は咲の何なのかな」

「親友です」

「そう。まさか、阿知賀にそんな子がいるとは思わなかった」


多少話を盛った気がする。少しだけ罪悪感。
でも、正直に話して
『知り合い程度がしゃしゃり出てこないで』
なんて言われても困る。


「……被害者は増加の一途、か」


照さんは背もたれに深く腰掛け、
一つ大きなため息を吐く。
そしてゆっくりと首を上げると、
私に向かってこう言い放った。


「はっきり言う。これ以上私達に関わらない方がいい」

「理由は聞かせてもらえるんですよね?」


気にかかった。拒絶ではあるけれど、それは命令ではなくて。
むしろ警句のニュアンスを伴っていたから。


「今回の件で改めて思い知った。
 私達姉妹に関わったものはみんな不幸になる」

「私が咲との交流を避ける理由もそれ」

「……」


照さんは語る。抑揚もなく淡々と。
ただ事実を語るかのように。


「仲のいい親戚が居た。その子は死んだよ」

「大好きな家族が居た。関係は崩壊したよ」

「大切な後輩が居た。その子は壊れたよ」

「そして貴女」


突如として向けられた刺すような視線。
思わずビクリと後ずさる。


「咲の親友だって言ったね。
 なるほど道理で、壊れかけてる」

「今からでも遅くない。咲と私から離れた方がいい。
 私達に関わる事は、貴女の一生に亀裂をもたらす」


そんな事はない、そう断言する事はできなかった。
覆しようのない事実だからだ。

おかしくなっている自覚はあった。
咲と深くかかわるようになって以来、
私の生活は悪化の一途をたどっている。
眠れてないのだから当たり前だ。
成績はガタ落ち、部活にもろくに参加できてない。
そして生じる部員との不和。


「貴女は本来聡明で冷静な子。
 だからもう気づいているはず。
 このままの状態を維持し続けても、
 悪い方向にしか進まないと」

「今ならまだ間に合う。咲と縁を切って」


それは間違いなく私を気遣った上での忠告で。
おそらくは正解なのだろう。

でも。


「だとしたら、誰が咲を救うんですか?」

「誰も救わなくていい」

「え……」


あまりの言葉に喉がつまる。
そんな私を待つ事無く、
目の前の女は自身の妹を断じ続ける。


「あの子は多くの罪を犯した。
 壊したものが多過ぎる。そして致命的過ぎる。
 それらの多くは、もはや取り返しがつかない。
 なのに、どうしてあの子に救われる権利があるの?」

「っ……それが、姉の言う言葉だっての!?
 あの子がアンタの事をどれだけ大切に思ってるのか、
 それをわかって言ってるわけ!?」

「貴女こそわかってる?あの子を救うという事は、
 代わりに誰かが犠牲になるって事なんだよ」

「私が手を差し伸べれば、あの子はきっと縋り付く。
 依存して、執着して、独り占めしようとする」

「私はそれを良しとはしないし、私の周りも同じ事。
 あの子はきっと暴走するだろうね。
 そしたら、次は菫辺りが壊されるのかな」

「それだけは許さない。鬼だ畜生だと言われようと、
 菫だけは守って見せる」


ギロリ、決意と狂気で満たされた瞳が私を捉える。
ああそうか、狂っているのは妹だけじゃない。

きっと、目の前のこの人も。


「わかったら帰ってほしい。そして咲にこう伝えて。
 『私が貴女に心を開く事は未来永劫あり得ない』と」

「……なら、直接そう言えばいいじゃん」

「そしたら咲は命を絶つだろうけど、それでいいの?」

「いいわけないでしょ」

「……ん、話の論点がずれてるね。
 いい、新子さん。もう一度繰り返すけど」

「いい?あの子を救うためには、
 代わりに誰かが犠牲になる」

「私はその役に就く気はない。これは確定。
 だとしたら……次点は誰になるのかな」

「貴女?」


すっ、と。刃の切っ先を向けられた気がした。


「っ……さっきは、縁を切れって言ってたじゃん」

「私の主義主張は一貫してる。
 もう誰も犠牲になる事なく、咲自身に責任を取らせる。
 精神病院に行って何年も治るまで療養すればいい」

「貴女はそれが嫌なんだよね?
 でも私は咲のために犠牲になる気はない。
 だったら。貴女が咲を救ってくれるの?」


透き通るような照さんの瞳。
まるで私の真意を探るようなその瞳が、
私の体を貫いている。
でも、探る必要なんてない。
私だって主義主張は一貫してるのだから。


私は咲を救いたい。ただ、それだけ。


「……そう。なら好きにするといい。
 私の事をこっぴどく罵倒して、
 貴女に存分に依存させてしまえばいい」

「もちろん、私は責任取らないけどね」


もうこの女と話す必要もないだろう。
私は一人立ち上がる。
振り返る事なく部屋を出た。
懐に忍ばせたボイスレコーダーの
電源を切りながら。

期待した結果とは違う形になってしまったけれど。
これはこれで問題ない。
ありもしない可能性を追い続けたり、
他力本願にすがり続けるよりはよほどいい。

シンプルになっていいじゃない。
私の手で、咲を助け出す。



--------------------------------------------------------



『新子はもう帰ったのか』

『うん。いい子だったよ。
 こっちの胸が痛くなるくらい』

『結論は?』

『こっぴどく拒絶した。多分それは咲にも伝わる。
 今度こそ、私達の関係は完全に断ち切られるよ』

『……』

『言いきったよ。咲は救われなくていいって。
 私が煽れば、新子さんが
 身代わりになってくれると思った』

『あの子の本質も菫と同じだったからね。
 本当にいい子だった。宮永にはもったいない位』

『……泣く程苦しむなら、
 最初から偽悪ぶらなければいいだろうに』

『なあ、照。お前、こんな結末で本当にいいのか?』

『よくはないよ。でも、これが最善だと思う』

『今の咲はね、イチかゼロなんだ。
 中途半端がない。拒絶しないなら、
 咲と心中する覚悟が必要になる』

『でも、私の一番はもう菫だから。
 咲には私をあげられない。
 ううん、菫を護るためなら、私だって何でもするよ』

『例え、血を分けた妹に恨まれてでも』

『……』

『大丈夫。後は新子さんが上手くやってくれる。
 あの子はきっと、イネイブラーだろうから』



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その日に新幹線に乗った私は、
電車を乗り継いで清澄にたどり着く。

その場で咲を呼び出して、
やってきた咲に抱き着いた。


「え、えと。どうしたの憧ちゃん」


咲は私を受け入れつつも戸惑った声をあげる。
私は無言を貫いたまま、
ボイスレコーダーの再生ボタンを押した。


『ええと、阿知賀女子学院の新子さんだよね。
 私に聞きたい事があるって話だけど。何かな』


咲の顔が瞬時に表情をなくす。
理解したんだろう。私がどうしてここに来たのかを。
そして。それは決して吉報ではない事を。


『……被害者は増加の一途、か』

『はっきり言う。これ以上私達に関わらない方がいい』


咲の体が震え始める。目から涙が零れ落ち、
耳を塞いでもがき始める。
私は咲を抱き締めながら、それでも再生し続ける。

そして。


『だとしたら、誰が咲を救うんですか?』

『誰も救わなくていい』



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「あ゛ぁぁ゛ぁぁぁぁぁあ゛ぁっ!!!!!」




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咲は、絶叫と共に意識を失った。




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大好きだったお姉ちゃんからの拒絶。
それをこんな形で聞かされた私は、
もうまともな精神を保つ事はできませんでした。

その場で舌を噛み千切ろうとして、
ガリッと、嫌な感触が歯に浸透します。

憧ちゃんの指でした。骨まで到達したのでしょう、
憧ちゃんは指から血を噴水のように噴きだしながら、
それでも私を抱き締めます。


『私が。私が照さんの代わりになるから』


そう語る憧ちゃんの顔は、
涙でぐしょぐしょになっていました。

ふと疑問が浮かびます。どうして?
なんで憧ちゃんは、出会って数か月の私に
ここまで尽くしてくれるんだろう。

考えても答えなんか出ませんでした。
でも、なんとなくわかった事が一つありました。

今、ここで私が命を絶ったら。
きっと憧ちゃんもついてくるのでしょう。
壊れて、病気で、お姉ちゃんにすら捨てられる
どうしようもない私だけれど。
それだけは許されないと思う事ができました。


『わかった。憧ちゃんに懸けてみる』


憧ちゃんに溺れよう。憧ちゃんだけにしがみつこう。
それで憧ちゃんが根を上げたら、
二人で一緒にあの世に行こう。

そう考えたら、すっと楽になった気がしました。
多分私はこの瞬間、お姉ちゃんの呪縛から解放されたんです。



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その代わり。憧ちゃんを私に縛り付けてしまったけど。




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イネイブラーという単語がある。

いろんな意味があるけれど、
ここでは、何らかの依存症にある人を
助長してしまう人の事を指す。

本当は自分の足で立てる人に手を貸してしまう。
依存から脱却させるどころか、
依存を継続できるように動いてしまう。
結果、患者の依存はより悪化して、
行きつく先は共依存。

ちなみに、この手の結末に行きつく人間は、
世話焼きで気配り上手な女性に多いらしい。


『憧のしてる事は、宮永さんのためになってない』


しずの言葉を思い出す。一見咲に冷たかったしずは、
私なんかよりもずっと正しく行動していたのだ。

『あの』決勝戦での戦いを経て、
おそらく咲に精神的な疾患がある事を感じ取った。
そして人知れず独学で精神病について学んで、
私に正しい警告を発していたのだろう。
まあ、そんなこんなを知ったのは、
全部終わった後の祭りに、本を読んで知ったのだけど。


「そういう事だったんだね。正直私も、
 なんで憧ちゃんがあそこまで
 私によくしてくれるのかわからなかったんだ」

「まー言い方はよくないけど酔ってたんでしょ。
 かわいそうな咲ちゃんに手を差し伸べる私優しい!みたいな」

「それだけじゃないと思うけどなぁ」

「何?まだ私に何か病原があるって?」

「うん。多分、憧ちゃんも元々危なかったんだよ」


そして咲は語りだす。しずと私のエピソードを。
中学三年生のあの日、しずが放った思い付きの一言で、
阿知賀への入学を決めたあの出来事を。


「聞いた時ね、正直異常だなって思ったよ。
 憧ちゃん自身は計算高くて理詰めで動けるのに、
 大切な人の事が絡んだ途端、その計算を全部捨てちゃう」
 
「それ、計算できない人がやるよりも
 よっぽど異常な事だと思う」

「今回だって、ほら。
 いきなり一人で引っ越してきちゃうし」


そう。私は今回も同じ事を繰り返していた。
咲を独りにするのが心配だから、
その日のうちに転校手続きを整え始めて。
一カ月も経たないうちに両親の説得を終えて
長野に飛び出してきた。

私も壊れてしまったからだと思っていたけれど。
言われてみれば、私は昔からこうだったのかもしれない。


「多分、憧ちゃんは誰かのために尽くさないと
 生きてられない人なんじゃないかな」

「だとしたら、私達お似合いよね」


寂しがり屋で、深い愛を求める咲と。
さりげなく愛が重い私。
だからきっとうまくやれる。
ただ血で繋がっているだけの姉よりも。


「うん」


咲が私を抱き寄せる。背中に回される指の根本には、
私の噛み跡が指輪のように刻まれている。

私の指についた一生消えない傷を見て、
私も欲しいって言ってのけたから。
思い切り深く噛んでやった。
望まれたからってそんな事を躊躇せずできるあたり、
私はやっぱりどこかおかしいのだろう。


「そう考えると、どっちが元凶だったんだろね」

「憧ちゃんでしょ」

「でも、咲が依存しなければこうはなってないじゃん?」

「憧ちゃんとお姉ちゃん以外とは上手くやってたもん
 憧ちゃんが甘えさせたのがいけないんだよ」


うん、やっぱりそう。私達は出会っちゃいけなかった。
多分相性が最悪に良過ぎたんだ。


「あーあ。初めて見た時は絶対
 仲良くならないと思ってたんだけどなー」

「私もだよ……憧ちゃんみたいなキラキラした子、
 絶対話合わないと思ってたのに」

「今は?」

「いなくなったら死んじゃうくらいには好きだよ」

「そっか」


思いがけない口説き文句に、にやけながらも口づける。
そのままベッドに押し倒すと、柔らかな肉をやさしく食む。

そして私は今日もまた、六畳一間に籠り続ける。
咲と二人、この閉ざされた死の世界に。



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思う。私達が迎えた結末は、健常者から見れば
きっと酷く非現実的で、さぞ奇異に映るのだろう。

でも、思う。この手の依存の底なし沼は、
きっとどこにでも転がっていて。
誰もが私達みたいに足を取られ、
沈み込む可能性があるのだと。

もちろん私達は今幸せだけど。
でもやっぱり、『失敗したな』とも思う。

ごく普通の女子高生が、
共依存の泥沼に沈むまでの経緯。
ぜひこれを教訓にして、
貴方は正しい道を歩いて行ってほしい。

え、私達こそ正しい意味に戻れって?
あはは、ごもっともな話だね。


もう無理だよ。


(完)
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posted by ぷちどろっぷ at 2018年11月10日 | Comment(6) | TrackBack(0) | 咲-Saki-
この記事へのコメント
すばら……
あと指喰いちぎるのがとても、琴線に触れました。
Posted by at 2018年11月10日 20:24
傷の指輪ステキ!
Posted by at 2018年11月10日 23:41
二人が壊れていく姿がすばらです。
赤文字がより壊れた感を演出していて良かったです。
Posted by at 2018年11月10日 23:58
「話の途中でさらっと壊された淡が不憫」とか思いながら読み進めてたらそれどころじゃなくなるほどとんでもなくヘビーなオチが待ってました。咲さん怖すぎです。
Posted by at 2018年11月11日 00:07
そしてさりげなくシズは同じ過ちを繰り返してしまうという......あの時しっかり引き止めていればという後悔とまた繰り返してしまったという自己嫌悪で2人と同じくらい病みそう
Posted by at 2018年11月11日 02:30
あこちゃんかわいい!

でもこのしずならついてきてもおかしくないかもなぁー
Posted by at 2018年11月12日 10:30
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