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【咲-Saki-SS:哩姫花】花田「貴女と私を繋ぐ鎖」【小ネタ】【R18】

<あらすじ>
不貞。せっかく愛する人と結ばれたのに、
別の誰かと肌を重ねる人間は、
どうしてその行為に至るのだろう。

答えなんて知りたくなかった。
ましてや理解したくはなかった。
でも、今、私は確かに。
彼女と不貞を働いている。

<登場人物>
鶴田姫子,花田煌,白水哩

<症状>
・異常行為

<その他>
・Pawoo(Pixivが運営するSNSの一部)でだべってた時に
 『フェロモン』をお題にもらって書いた小ネタSSです。超短い。
 小ネタなのでド直球にエロだけです。
 なお個人的には三人とも傷つかない
 ハッピーエンド???のつもりで書いてます。

・ド直球に性的な表現を含みます。
 苦手な方や未成年の方は読むのをお控えください。



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まだ小さかった頃。不貞を働く女のドラマを見て、
母に質問した事がある。

『どうしてこの人達は、結婚してるのに別の人とキスするの?』

子供に見られた時点で失敗、
さらにはこんな質問を受け、さぞ答えに窮しただろう。
それでも母はごまかす事なく、真摯に答えを返してくれた。

『人間はね、悪いとわかってても、
 本能が勝っちゃう時があるの』
『煌だって、駄目だと思っても
 お菓子を食べちゃう事があるでしょ?』
『それと同じ。わかってても惹きつけられちゃうの。
 フェロモンって言うんだけどね?』

それは私にとって衝撃で、酷く恐ろしい事に思えた。
どんなに深く愛する人が居ても、
『フェロモン』は心を捻じ曲げてしまうのだ。

いわば麻薬のようなもの。怖くて思わず体が震える。
願わくば、経験せずに済む事を。
そう祈らずにはいられなかった。


願いは断ち切られるものだ。希望は奪われるものだ。
あれから数年。私は見事に、フェロモンにやられる事になる。

目の前で、甘やかな吐息が私をくすぐっている。
絶頂に達した後のように、気だるく緩慢に腰をくねらせるその少女は、
まさに今、私の理性を本能で塗り替えようとしていた。



もちろん頭では理解していた。
彼女の痴態は、彼女自身が望んだものではないと。
さらに言えば、今彼女の中で荒れ狂う快楽のうねりは、
私が与えたものでもなかった。

リザベーション。姫子と部長の絆の証。
今全身をヒクつかせるこの少女は、
見えない鎖で部長と繋がり、秘めやかな蜜事に耽っているのだ。

いつからか。姫子は7飜以上のリザベーションを掛けられると、
絶頂を覚えるようになってしまった。
知っているのは、姫子を除けば私だけ。

姫子は他人に知られるのを嫌がった。
当然だ。誰が好き好んで暴露したがるだろう。
隠し通す対象は、愛すべき部長も含まれていた。
こんな事実を告げてしまえば、
部長はリザベーションを使わなくなるだろう。
それだけは嫌だ、そう言いながら、今日も姫子は一人で耐える。

姫子は私に介助を頼んだ。
自分の体が跳ね出したら、人知れず皆の目から自分を覆い隠して。
こっそりと、人気のないところに連れ出すように。

「はっ……ぁっ」

目の前で、蕩け切った表情でよだれを垂らす姫子。
皆には見られたくない、彼女は確かにそう言った。
なのに、私にはその痴態を隠そうともしない。

もぞり、もぞり。姫子は内股を擦り合わせる。
それが何を意味するのか、分からない程子供ではない。

自慰だ。姫子は、私の前で自慰を始めている。

「……姫子。流石に、それは駄目だよ」
「鎮まらんっ……早ようせんと、部長の対局終わってしまうっ……」

少し強めた非難の声。なのに、姫子はなおも腰をもぞつかせる。
彼女はわかっているのだろうか。今、自分がしている事が、
間違いなく『不貞』である事を。

「ねえ姫子、私が居るんだよ?見られちゃっていいの?」

むせ返るメスの匂い。ねばりつくような汗、
ううん、愛液すら肌に塗りつけられている気分になる。
頭の奥がじんと痺れて、甘く蕩けてあやふやになる。

「……っ」

ああ、フェロモンだ。今、私は、
姫子のフェロモンに犯されているのだ。

「姫子!!」

妖しく危うい空気をかき消すように、鋭く冷たい声を出す。
雰囲気に呑まれないように。でもそれは失策だった。
私の冷気は、むしろ姫子の熱を燃え上がらせる。

そして、姫子はタガを外してしまった。

「今更、やろっ……もう、何度もイクとこっ……見らるっ、とけんっ…」

ちろりと舌を舐めずりながら、姫子が指を伸ばしていく。
ゆっくりとめくりあげられるスカート、
隠されていた繁みが露になった。

姫子が指を『く』の字に曲げる。
くちゅり。自ら吐き出した蜜をすくいとると、
リズミカルに動かし始めた。

「ちょっと姫子!それ以上しちゃ駄目っ!」
「急がんと、間に合わんっ……!」

駄目だ、流石にこれは許されない。
私は咄嗟に腕を掴む。そして見てしまった。
てらてらと滑り光り輝く指、愛液でねばり糸を引く指を。

鼓動が一段速度を上げる。

「何しよっと……っ!」
「だから言ってるでしょ、私が居るって!
 人前でする事じゃないってば!!」

声を荒げて非難する。甘い吐息を振り払うように。
駄目だった。姫子は私の欺瞞に気づいていたから。

「花田……息、あがっとーよ?」

心臓が止まったかと思う程の衝撃。
虚を突かれ力が抜けた私の指を、姫子の指が絡めとる。
蜜に塗れたその指で。

「そもそも花田、何で見とると?」

言い返す言葉がなかった。そう、姫子の言う通りなのだ。

姫子が劣情に耐え切れず自慰を始めたとして、
それを私が視姦する必要はない。
ここに連れてきた時点で役目は終わっている。
何も言わず、ただ黙って消えればそれでよかったのだ。

なのにこの場に居続けたのは。
私自身が、姫子の痴態を愉しんでたから。

「わかっとるよ。花田が、コーフンしとる事」

ぬちゅり、ぬちゅり。ねばる指が一本一本重ねられる。
熱くて甘くて淫らな吐息を、姫子が耳朶に擦りこんでくる。

蕩けていく、お腹の奥が熱を持つ。
浅ましさを自覚させられて、理性が屈服の鳴き声を上げる。

『今更取り繕っても、どうせ手遅れでしょ』

一本一本繋ぎ合わされ、愛液で接着された指。
その指を姫子はいざなっていく。
どこに?決まっている。元居た場所に帰るのだ。

「んっ……」

ぬるり、濡れた唇のような艶めかしい感触。
私の指を咥えこんだまま、姫子は指を動かし始める。
ぴん、と可愛らしく存在を主張する突起が、
何度も私の指にぶつかった。

「こいで、花田も、共犯、やけんっ……」

快楽に声を上擦らせながら、酷く妖艶に姫子は微笑む。
蕩け切った瞳に囚われて、それだけで、ぷちゅり、
私の奥からはしたない蜜が肉に押し出されるのを感じた。

指が、動く。姫子が、鳴く。
こね回す、鳴く。嬉しそうに、鳴く。

呼吸が浅くなっていく。
弄っているのは姫子の肉。なのに、まるで
自分の肉芽を引っかき回しているような錯覚に襲われる。

自然と腰がくねり出す。止められない。
姫子の足が割り込んできた。
ぐちゅり、秘部に太ももが擦りつけられる。
腰を振る、擦りつける、姫子に愛液を塗りたくる。

「はな、だっ……わたしっ、もっ…イっ……!」
「わたしもっ…ひめこっ、いっしょ、いっしょにっ……!」

「〜〜〜〜っっっ!!!」

二匹揃って激しく硬直。ビクビクビクッ、肉だけが卑猥に蠕動して。
やがて私達は弛緩すると、ぐったり地面と同化した。

「はぁっ……はぁっっ……!」

全身が溶けてしまったように覚束ない。
姫子と二匹、どろどろのぐちゃぐちゃに混ざり合って、
もう輪郭がわからない。
それがどうしようもなく心地いい。

私の上で荒い息を吐き続ける姫子。
痴情に塗れたその瞳が、ねっとりと私を見つめている。
ああ、二人を隔てる境界があった。
無くしたいと思ってしまう。
姫子も同じだったのだろう。目を閉じると、唇が近づいてくる。

ゼロ距離、マイナス。姫子の舌がぬるりと入り込んできて。
当然のように、受け入れるように、自分の舌を絡ませた。

にゅちゅり、にゅるり。唾液が、舌が絡み合う。
二人して背中に腕を回し、互いを固く抱き締める。

もう境界なんてなかった。今、私達は一つになっている。

やがて姫子の舌が離れる。とろりと糸の橋を架けながら、
首に腕を絡ませて姫子が囁く。

「花田とも、リザベーション、できっかも、しれんね……」

その言葉を聞いた瞬間、『さっき』よりも大きく体が跳ねた。



まだ小さかった頃。不貞を働く女のドラマを見て、
母に質問した事がある。

『どうしてこの人達は、結婚してるのに別の人とキスするの?』

母は知っていたのだろうか。
このどうしようもなく甘美なフェロモンの味を。
理性が本能を凌駕して。
友愛も、敬愛も、結束も、何もかも破壊し尽くす背徳を。

今も姫子との関係は続いている。
もう、友達とは呼べない関係が。

罰としてあえて口にしよう。
私達はセックスフレンドだ。

堕ちていく。罪を犯すたび涙をこぼし、
なのに止める事ができない。

そして欲望が手招くままに、堕ちるところまで堕ちてしまった。
フェロモンに囚われた、哀れであさましい獣。
それが私、花田煌の最終形。

(……死のう。この関係が部長に知られる前に)

事故を装う事にした。
階段を滑り落ちて死ぬ確率を計算する。
大切なのは落ち方。後転するように頭から落ちれば、
学校の階段でも十分死ねる。

誰も居ない廊下、誰も居ない階段。
私は階段を背にして立ち、
軽やかなバックステップを踏む。
その身を宙に投げ出すために。

一瞬の浮遊感。でも、求めた衝撃はいつになっても来なかった。
代わりに与えられたのは、誰かに抱きとめられる感覚。

反射的に後ろを振り向く。
そこには、目を細めて笑う部長が居た。

「わかっとるよ。花田がそうくっ事も」

「姫子とはリザベーションがあっけん、
 姫子と花田の繋がりもすぐわかった」

心拍数が上がっていく。

秘密がバレていたから?違う。
私を抱き締め、にたりと嗤うその顔が。
『あの時』の姫子とまるで同じだったから。

私を抱き寄せる腕。私を縛り付ける腕。
その末端が、やがて妖しく蠢き始める。
赤子を慈しむ様に腹を撫で、
でも、その指先は徐々にせり上がり。
なだらかな山を登り始めて、
僅かに尖り始めた突起にまで辿りつくと、中指の腹で弄んだ。

「そいない、私とも繋がらんとな。
 ……もちろん、花田に拒否権はなかよ?」

はは、何が『堕ちるところまで堕ちた』だろう。

あまりに烏滸がましい思い込み。
本当に堕ちていくのはこれからなのに。

今度は部長のフェロモンに惑わされた。
あさましく腰を振り続ける私。
絶頂に背を仰け反らせる刹那、遠い未来が見えた気がした。

姫子と部長の二人に飼われ、肌を晒し、
愛玩動物のように愛でられる私の姿が。

『ガシャンッ』

突然、首に襲い掛かる硬質な衝撃。
思わず目を閉じ、やがて恐る恐る瞼を開くと。
首に、酷く武骨な枷が掛けられていた。

「こいで私とも繋がったな」

私の首輪に繋がる鎖。それを弄びながら部長が嗤う。
言葉を返す余裕はなかった。だって、私は。

あの時と同じように、激しくイッてしまっていたから。

(完)
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posted by ぷちどろっぷ at 2018年11月23日 | Comment(4) | TrackBack(0) | 咲-Saki-
この記事へのコメント
ぷちさんの花姫好きです!
小ネタにするのがもったいない完成度ですね〜
この後堕ちきったすばらさんも見てみたいです
Posted by at 2018年11月24日 13:06
リザベ対象が増えたら新道寺が優勝できそう!(純粋な瞳)
Posted by at 2018年11月25日 21:20
これはよい…リザべの鎖に仲間を惹き込むふたりは、さながら蜘蛛の巣をはるようなギラギラした欲があり大変に退廃的かつ魅惑の百合ですね
Posted by at 2018年11月26日 02:46
コメントありがとうございます!

小ネタにするのがもったいない>
煌「割とSNSで上がったネタで
  気が向いたら4000文字くらい
  書く感じなのですが……
  真面目に書いてもいいかもですね!」
煌「ただ、新道寺組はやっぱり方言が…」
姫子
 「実は最近佐賀弁勉強しよっとです」

リザベ対象が増えたら
煌「3人目は効果4倍キーとか!」
哩「和了れんかった場合地獄ぞ」

リザべの鎖に仲間を惹き込むふたり>
煌「今思うと、最初から
  仕組まれていたのかもしれませんね」
哩「花田も大切な仲間やけんね」
姫子
 「仲間外れは悲しかよね?」
Posted by ぷちどろっぷ@管理人 at 2018年12月04日 19:27
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