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【咲-Saki-SS:菫照】初美「淫紋は用法を守って正しく使ってくださいねー」【ヤンデレ】【R18】
<あらすじ>
永水の巫女から淫蕩な秘術を教示された弘世菫。
彼女はそれを、『ストレス発散の一環として』
と称して宮永照に施した。
元々肉体関係にあった宮永照は、
「まあいいか」と軽く受け入れる。
でも、秘術は予想以上に強力で――。
<登場人物>
弘世菫,宮永照
<症状>
・淫紋
・狂気
・異常行動
・性欲過多
<その他>
以下のリクエストに対する作品です。
・淫紋菫照
・ド直球に性的な表現を含みます。
苦手な方や18歳未満の方は読むのをお控えください。
--------------------------------------------------------
朝。お腹に違和感を覚えて目が覚めた。
パジャマをめくりあげる。おへそより下、
いわゆる下腹部と呼ばれるあたりに、
妖しい紋様が浮き出ていた。
ピンク色の鈍い光を放つ『それ』は、
見ていると、なんだかゾワゾワ胸がざわめいてくる。
「……なにこれ」
「淫紋だ。永水の薄墨から教えてもらった」
独り言に言葉が返される。振り向くといつもの顔があった。
なんだ、菫の悪戯か。ほっと安堵のため息を零して、
でも次の瞬間食って掛かる。
「って、何考えてるの」
「ほら、お前って色々と内に溜めこみがちだろう?
何か発散できる手段はないかと考えてたんだ」
「そんな時に、薄墨から淫紋の話を聞いてな。
ストレス発散には持って来いだと思ったわけだ」
今度は呆れのため息が一つ。
一体どんな状況になったら、
他校の生徒と淫紋の話をする事になるのか教えて欲し――
いや聞きたくない。自分の情事が赤の他人に
筒抜けかもしれないなんて考えたくもない。
「まあいいや。で、これにはどんな効果があるの?」
なんだかんだで菫の事だ、
深刻な被害が出る悪戯ではないだろう。
その点では信用してる。
私が受け入れた、そう考えたのだろう。
にやりと不敵に笑った菫は、指を3本立てて見せる。
「効果は3つだ」
「1つ目は『催淫効果』。性的な欲望が肥大化する」
「2つ目は『感度向上』。性的な刺激に対して敏感になる」
「そして3つ目は『理性の麻痺』。
普段なら羞恥心が邪魔して我慢するような行動も
平気で取れるようになる」
「あの子本当に巫女なの?
祭ってるの邪神とかなんじゃない?」
「ちなみに、もう効果は出始めてるはずだ……だろう?」
言われてみて気づく。そういえばなんだか熱っぽい。
そもそも寝てる時からなんだか暑くて寝苦しかったような。
今は初秋、朝は少し肌寒いくらいだ。
にもかかわらず、全身がじっとりと汗ばんでいる。
これが淫紋による効果なのか。
でも、もしこれだけなのだとすれば、
妖しげな魔術を使ったにしては微妙な気もする。
「そう急くな。聞けば、この淫紋は遅効性で、
少しずつ心身に浸透していくものらしい。
そうだな……ピークは夜くらいだろう」
「で、24時間経過したら淫紋は消える。
まあ、今日一日非日常を楽もうじゃないか」
耳元でそう囁きながら、菫がさりげなく
自分の指を私の股に滑り込ませる。
不思議と抵抗する気は起きなかった。
菫は私の秘裂を指でなぞると、驚いた顔で指を引っ込める。
「……前言撤回だ。もうかなり効いてるみたいだな」
私から離れた菫の手。その指先は、
てらてらと粘液で濡れ光っている。
「え?菫、私が寝てる間に触った?」
「いいや。お腹以外はノータッチだ」
わずかに内股を擦り合わせる。
ぬちゅり、粘着質な感触が伝わってきた。
これは相当酷い事になっている。
起き上がったらそのまま太ももから
垂れ落ちてしまうかもしれない。
元々汁気が多い方ではある。
だからといって、普通なら触られてもいないのに
ぐっしょり濡れたりはしない。
いや、この前散々焦らされた時でも
ここまで濡れはしなかったような。
「……まあ、お前なら大丈夫だろう。
私以外は表情わからないしな」
思った以上に効いている、そう判断したものの、
プレイをやめる気はないらしい。
菫は口角を上げたまま忠告してくる。
「一応言っておくが、『もう無理だ』と思ったら
すぐ早退するんだぞ?」
親切なのかそうでないのか。何にせよ、
ニヤけ面で心配されても腹が立つだけだ。
いつもの癖で、咄嗟に憎まれ口を叩いてしまう。
「この程度なら全然問題ない。
菫こそ、そのいやらしいスケベ顔を
ファンの子に見られないように
注意した方がいいよ」
「ほう、この期に及んで喧嘩を売り返すとはいい度胸だ。
なんならこの際賭けでもするか?」
「賭け?」
「淫紋が切れるまでの間、
性的な欲求を抑え切れたらお前の勝ち。
その暁には好きなスイーツを奢ってやろう」
「もう少し具体的に」
「今日一日私とのセックスを我慢する事。
おねだりしなければお前の勝ちでいい」
「……一応聞いておくけど、負けた時は?」
「何もなしでいいさ。私からすれば、
お前がおねだりしてきた時点で
当初の目的達成だしな」
随分と太っ腹な提案だ。それとも、
有利過ぎて賭けにならないとでも思っているのか。
いいだろう。淫紋が何だ。見事跳ねのけて
特大ホールケーキを貪ってやろうじゃないか。
「諭吉が飛ぶ事を覚悟しといて」
宣戦布告。こうして、私の人生の中でも
トップクラスに長い一日が幕を開けたのだった。
◆ ◆ ◆
時計の短針が『11』を指す。
国語の授業、教科書を読み上げる教師の声に皆が耳を傾ける中。
私は一人、時計を見つめ続けていた。
菫に啖呵を切ってから2時間。
そう、まだたったの2時間だ。
なのに、私の身体はもう限界寸前だった。
体が熱い。まるで焼石を胎内に埋め込まれたかのように、
お腹の奥からどんどん熱が噴き出してくる。
湧き出る熱は疼きに変わり、腰がもぞついて止まらない。
全ての感覚が鋭敏になっている。
ただ服が擦れ合うだけで、
肌に舌を這わされた時のように毛が逆立つ。
身をよじれば甘い官能の波がざざざっと押し寄せて来て、
淫らな吐息が漏れそうになった。
快感に意識を食い取られれば、
思考はどんどん淫らな方向に染まっていく。
視界がぼやけ、かすみ、桃色に埋め尽くされていく。
世界の何もかもが卑猥になった錯覚に陥って、
机の下で割れ目をなぞるくらいならいいんじゃないかな、
なんてもう一人の自分が脳内で甘く囁きかけてくる。
(……いや、いいわけないでしょ)
卑猥な事から意識をそらさなければ。
追い詰められた私が取った対策は、
時計の針をひたすら追い続ける事。
カチ、カチ、カチ、カチ。
心を無に。意識を無に。ただ盲目に秒針を追い掛けて、
身体の疼きを意識から追い出して――
「宮永さん?」
意識の外。唐突に耳を殴った教師の声に、
ビクンと全身が硬直する。
刹那、激しい動きが刺激を生み、
官能が全身に鋭く突き刺さった。
「ふぁい゛ぃっ゛……!?」
間の抜けた声。次の瞬間、
どっと笑い声が教室を埋め尽くす。
助かった。
もし沈黙されていたら、確実に気づかれていただろう。
皆が声を出して笑う中、私は一人絶頂に震え。
荒い吐息を漏らし続ける。
笑いがさざ波のように消え去っても、
私の絶頂は収まらなかった。
必死で息を整えながら、せめて、
絶頂した顔は見られまいと、俯いて首を垂れる。
(怒られちゃうのかな)
授業が始まってずっと、『勉強する気ないです』とばかりに
時計をじっと眺めていたのだ。
叱責されても仕方がないだろう。
官能の余韻に脳を痺れさせながら教師の言葉を待つも、
掛けられた声は優しかった。
「体調が悪そうですが大丈夫ですか?
つらいなら授業を抜けてもいいですよ?」
素直に安否を気遣う声。渡りに船だ。
申し訳ないと思いながらも、
素直に休ませてもらう事にする。
正直、もうあそこを弄らないと正気を保てそうにない。
「は、い。朝から体が熱っぽくて。
保健室に行ってきます」
言いながら、お尻を椅子から持ち上げる。
瞬間、『まずい』、そう思いすぐ座り直した。
べちゃり、と明らかに粘性を伴った感触。
間違いない。お尻まで愛液でベットリ濡れてしまってる。
(み、られたかな……見られちゃったかも)
後ろからなら見えたかもしれない。
椅子からお尻が離れる瞬間、ぬちゃりと糸を引いた愛液を。
(……っ)
バクバクと心臓が早鐘のように鼓動を刻む。
ゾクゾクゾクゾクッ。怖気が背筋を伝いのぼってくる。
恐ろしい事にその感覚は、達する寸前のそれに酷似していた。
(ダメ……こんなのでイッちゃダメ……!)
いかにも調子を崩したように俯いて、しっかり大きく深呼吸。
努めて冷静を装いながら、できるだけ低い声を漏らした。
声に潜む淫らさを覆い隠すように。
「ちょっと整理して行きますから、
気にせず授業を続けてください」
「一人で大丈夫?保健委員に付き添ってもらいましょうか?」
「大丈夫です。トイレにも行きたいですし」
教師は納得したのだろう。わかったわ、そう小さく返した後、
教科書の朗読に戻っていった。
張り付いていた視線も霧散していく。
それでもなお、心拍は収まる事はなく。
動揺、恐怖、そして正体不明の高揚を胸に秘めながら、
ハンカチでさりげなく椅子を拭く。
(うわっ、なにこれ)
たったひと拭きでハンカチは駄目になった。
まるで水たまりにでも落としたようにべちょべちょになる。
なのにヌルヌルはまるで取れていない。
(……いいや、ハンカチを敷いてほっとこう)
椅子は諦めてポーチを手に取る。後ろ手に持ち、
すでに大きくシミになっているであろうお尻を隠しながら、
そろそろと席から立ちあがった。
――トロリッ。
股の付け根から『何か』が零れ落ちる感触、
とっさに股をぎゅっと閉じる。
間に合わなかった。愛液がぽとりと床に垂れ落ちる。
(……っ♥)
またも、ゾクゾクと正体不明の高揚に襲われる。
床にこぼれた淫らな蜜。誰かこれに気づくだろうか。
気づいたとして、愛液だとわかるだろうか。
可能性は低い。でも、もしかしたら。
宮永照が、教室で愛液を垂れ流していた事に
気づく人がいるかもしれない。
軽蔑されるだろうか。罵られるだろうか、それとも――
(いけない。頭がおかしくなってきてる)
かぶりを振って思考を打ち消すと、教室を後にする。
ぽたぽた垂れる愛液は、気づかないふりをした。
◆ ◆ ◆
ぬち、ぬち、ぬち、ぬち。
指で陰核をこね回す。
ぬち、ぬち、ぬち、ぬち。
愛液で滑る指をすりつけ、指の腹でもてあそび、
肉の芽を押し潰す。
ぬち、ぬち、ぬち、ぬち。
親指と中指。勃起したクリトリスを指で挟んで、
ペニスをしごくようにシコシコと上下させる。
最後には『きゅっ』とクリを摘まんで潰し、
体をのけぞらせて硬直した。
教室を抜けた私が向かった先。
それは保健室ではなくトイレだった。
性欲を我慢できない。兎にも角にも
まずは発散するのが先決だった。
学び舎で自慰に耽る。無論許されざる行為。
でも罪悪感はみじんもなかった。
むしろ廊下で始めなかった自分を褒めてあげたい。
「はぁっ……はぁっ……♥」
3度目の絶頂を迎え荒い吐息を漏らす。
口から吐き出される息は熱く、
まるで放熱できている気がしない。
視線を下腹部に移す。気のせいか、
朝より紋様が広がっている気がする。
それと、光も強くなっているような。
「いくら何でも…凶悪過ぎるでしょ……♥」
おかげで危うくクラスメートの前で痴態を晒すところだった。
ううん、もしかしたらもう
騒ぎになっているかもしれない。
ベトベトになった椅子は結局そのままだし、
トイレに向かうまでの道のりにも、
パンくずを撒くかのようにわざわざ愛液を垂らしてきた。
退室するまでの反応と紐づければ、
真実を見破る子が居てもおかしくはない。
最悪の事態を想像して身震いする。
それだけでぞぞぞ、と悦びが肌を撫でた。
実現すれば間違いなく破滅をもたらすだろう仮定。
なのに私は、それを背徳の悦びに変えてしまっている。
これも淫紋の効果なのだろうか。
「……も、いいや。菫に責任取ってもらおう」
そうだ。全部菫が悪い。
そもそも、こんなやらしい紋様を植え付けられて
まともでいられるはずがないのだ。
こんな、3回もオナニーしたのに
まだあそこがむずむずして、
クリトリスをいじる指が止まらないなんて、
どう考えても普通じゃない。
(私がはしたないんじゃない。淫紋と菫が悪い)
そう結論付けた私は、もう思考を放棄して、
快楽に身をゆだねる事にした。
◆ ◆ ◆
キーンコーンカーンコーン。
お昼を告げるチャイムが鳴り響く。
気にせず秘部を弄り回していると、
懐に忍ばせていたスマートフォンが鳴り出した。
『〜〜〜♪』
トイレ中に響く着メロ、
流石に全身からどっと汗を噴き出す。
携帯が蜜にまみれるのもおかまいなしに、
通話ボタンに指を押し付けた。
「なに、どうしたの」
『いや、こっちのセリフだ。
お前今どこに居るんだ?』
「トイレでオナニーしてるけど」
『は?』
「だから、トイレでオナニーしてる。
私の教室隣のトイレ、一番奥」
『……今行くから待ってろ』
プツリ。通話が切れたのを確認すると、
再度指を股間に這わせる。
ぬっちぬっちぬっちぬっち。
左指で乳首をいじくり、右指でクリをしごき倒す。
一回軽イキしてびくびく小刻みに痙攣していると、
誰かがドアをコンコンとノックした。
「入ってます」
「私だ、弘世菫だ」
諸悪の根源の登場だ。絶頂の余韻もそのままに、
私は扉のロックを外す。
覗き込むように視線を滑り込ませた菫は、
ぎょっと目を見開いた後、
素早く中に入り扉を閉め直した。
「これ、は……すごいな」
ごくりと唾を飲み干しながら、菫が私をじろじろ見つめる。
まあ確かに散々だろう。制服は肩まで捲り上げられ、
股間も胸もむき出しになっている。
肌は紅潮してピンクに染まり、汗でしっとり濡れている。
乳首やクリトリスは今まで見た事ないくらい
勃起してとがりきっていた。
股間から足に至っては、盛大に漏らしたように
べちょべちょになっている。
「まあ、あの椅子を見たら大体予想はついたが」
「見たんだ?」
「休み時間に入ってからすぐ様子を見に行ったからな。
ああ、椅子は私が処理したし、
周りにもごまかしておいたから安心しろ」
「なんて言ったの?『照は今日発情して、
あそこがヌルヌルになってしまってたんだ』とか?」
「言うわけないだろう。
熱があって汗をかいていた事にした」
「あんなにヌルヌルネチョネチョしてたのに
そんなのでごまかせたの?」
「椅子に直接触れた生徒は居なかったからな。
割とすんなり信じてもらえたよ」
「……ふーん」
最悪の事態は回避された。それは確かに朗報なのに、
どこか物足りなさを感じながらオナり続ける。
「ていうか、止めないんだな」
私に説明する間も、菫の視線は
私の指にくぎ付けになっていた。
視線すらいやらしくて気持ちいいと感じるのは、
やはり敏感になっているからなのだろうか。
そういえばオナニーを見られるのは
初めてだったかもしれない。というか見せるはずないか。
でも、今はその視線すら心地いい。
「今日だけだよ。しっかり目に焼き付けて……」
上体をゆっくり後ろに倒し、貯水タンクに背中を預ける。
足をぱっくりと大きく開き、
見せつけるように腰を上部に突き出した。
「……っ♥」
視線が秘部に突き刺さる。
まるでクリトリスを直接針で刺されたような錯覚すら覚えた。
緩み切った花弁が、自然と左右に開いていく。
くぱくぱと艶めかしくヒクつき始めた。
ぽっかり穴を空けた膣口から、
新たにどぷりと愛液があふれ出る。
なおも菫がつばを飲み込む。その反応に満足しながら、
垂れ落ちる愛液を指ですくい取り、
勃起しきったクリに擦り付ける。
「ほら。すっごいやらしいでしょ。
……エッチ、したくならない?」
「それは『おねだり』って事でいいのか?」
「違うよ。『私が』じゃなくて。
『菫が』シたいんじゃない?って聞いてるの」
「『エッチさせてください』っておねだりしたら、
ここ、舐めさせてあげてもいいよ?」
そのままくいっ、くいっとリズミカルに腰を動かしながら、
両手であそこを弄り回す。
一方の手でクリを執拗にしごいて、
もう一方で指をズポズポ抜き差しする。
いつも菫がするみたいに。
「ほら、いいの?イッちゃうよ?私一人であそこ弄って」
「ほら、見て、私のあそ……おま〇こ、
すごいヒクヒクしてるでしょ?」
「もうイキそうなの。ほら、イクよ?
イクっ、一人だけ、おま〇こ気持ちよくなって」
「あっ、ダメっ、ホントにイク、イッちゃうっ、イクっ……!」
「んっ、イクゥっっ……!!」
自然と歯を食いしばる。
ビクッ!ビクッ!と腰が震えて硬直。
次に体がだらん弛緩する。
脱力感が気持ちいい。力を抜いた拍子に、
ぴゅるっと少しだけ漏らしてしまった。
まあいいや。気持ちいいんだから仕方ないよね。
「はぁーっ……はぁー……っ♥」
ぐったり。体がドロドロと液体化して溶け出していく感覚。
菫に見られているからなのか、
いつものオナニーよりずっとずっと気持ちよかった。
(……でも)
それ以上に、やらしい気持ちが肥大化していく。
肉欲が尽きない。際限がない。
どこまでも卑猥に堕ちて行く。
このまま駄目になり続けたら、
まともな生活なんて送れなくなるだろう。
でもそれが気持ちいい。
菫の方に視線を戻す。痴態にあてられたのだろう、
『おねだり』こそしなかったものの、
頬は真っ赤に上気して、目はトロンと潤んでいる。
そして、まだスカートに隠されている秘部は、きっと――。
「ほら。ガマンできなくなってきたんじゃない?」
ロングスカートを持ち上げて、
露になった太ももに秘部を擦りつける。
絹のように滑らかな菫の肌に、
私の愛液を塗り付けていくと、
菫を支配するような喜びを覚えた。
押し付ける、擦り付ける、塗り付ける、腰を振る。
菫の股も割っていく。
やがて、太ももに菫の『唇』が触れる。
「ほらっ……やっぱり菫も濡れてるっ……♥
おま〇こ、すっごいヌルヌルになってるっ……♥」
「ねっ……交尾しちゃおっ……?
おねだりするだけでいいんだよっ……♥
そしたらいっぱいっ、させてあげるからっ……♥」
菫のおま〇こに足を擦りつけながら、
一心不乱に腰を振る。菫の口から
喘ぎ声を我慢するように吐息が漏れた。
少しずつ菫の腰が動き始める。
やっぱり菫もシたいんだ、交尾。
後少し。後少しで菫は堕ちる。
「ほらっ、言って?交尾したいって?
そしたら、二人で、イケるからっ!」
菫の顔を腕で包むと、唇に吸い付いた。
舌を絡ませて、唾液を注ぎ込んで、唇を貪りつくす。
そして、次に私の唇が離れた時――
――ぽつりと、菫の唇が音で震えた。
「こうび、したい」
たった6文字。そのたった6文字が、私の脳を破壊した。
「いいよっ……!させてあげるっ!
思いっきり交尾、こうび、こうびっっ♥」
「ね、すみれも腰振って!おま〇こ!
もっとおま〇こ擦り付けて!!」
菫は私の指示通り、両手で私のお尻を掴むと、
力任せに腰を叩きつけてくる。
「こうかっ!?」
腰がぶつかる、振動が太ももを通しておま〇こに伝わる、
全身に衝撃、頭まっしろ、視界がてんめつ、
おま〇こは菫に任せて私は乳首をこね回して、
うわなにこれ、すごい勃起してる、くりくりすると気持ちいい
あっ、またおま〇こに『ごちゅっ』てきたっ……♥
「照っ、そろそろ限界だっ……!」
「イクっ♥わたしもイクからっ♥そのままっ、しゅみれもっ、おま〇こしてっ♥」
叫んだ瞬間、菫がひときわ強く腰を打ち付けた。
その拍子に、限界まで膨張したクリトリスが
ごりっと激しく押し潰される。
反射的に背筋が伸び切って、そのまま弓なりにのけ反った。
「あ゛ぁぁ゛ぁ゛あ゛〜〜〜っ!!!」
自然と絶叫が喉を通り抜ける。
全身に電流が通り抜けてはじけ飛んだような感覚。
「あ゛〜〜〜〜っ゛♥♥♥あ゛〜〜〜〜っ゛♥♥♥♥」
獣のように咆哮を繰り返す。
だって、そうしなければ壊れてしまうから。
あまりに暴力的な絶頂が、私の全身を蹂躙していた。
半ば狂気に陥った私は、わけもわからず、
ただ必死に菫にしがみついて腰を振り続ける。
そう、腰を振っていた。絶頂から降りてこれなくて、
気持ちよくて、わからなくて、腰が動いて、
どんどん、どんどん、どんどん、どんどん
「イ゛クッ゛♥イ゛クッ゛♥♥♥」
おま〇こからはびゅっ、びゅっと
断続的に愛液とも尿ともつかない液体が噴き出し、
菫の脚をビチョビチョに濡らしている。
……。
どれほどそうしていただろうか。
体感では無限とも思える時間の後、
私はようやく絶頂から降りてくる。
「あ゛っ……♥ぁ゛っ……♥」
濁った声を漏らし、ぐったりと菫に全体重を預けながら
それでも甘い疼きが全身にべったり纏わりついてる。
ピンクの光が視界に入る。見れば、
お腹の淫紋は今やほぼ胸にまで広がって、
私全体を支配し始めていた。
「……♥♥♥」
私は舌を舐めずると、さらに快楽を貪り始めて――
◆ ◆ ◆
『 告 示
下記の者について、学内における
はなはだしい不純同性交遊を理由として
2週間の謹慎処分とする。
弘世 菫
宮永 照
白糸台高校 校長』
◆ ◆ ◆
数日後。謹慎組の菫と私は、
スイーツ店でホールケーキを貪っていた。
「まったく酷い目にあった」
「悪かったよ。だからちゃんとお詫びもかねて、
こうしてスイーツを奢ってるだろう?」
「これは賭けに勝った分。お詫びは別にちゃんともらう」
「……お前、あれで勝ったつもりだったのか?」
呆れたように肩をすくめる菫。
その様子が腹立たしくて、さらにケーキを追加で頼む。
オーダーの量に目を白黒させる店員を尻目に、
私はさらに言葉を続けた。
「勝ちは勝ち。私の方からはおねだりしてない」
「いや、あれは完全におねだりだったろう」
「菫がシたいならシていいよって言っただけ。
私は菫を誘惑しておま〇こ擦りつけてただけだし」
当然のように淫語を口にする私に、
菫がぎょっと目を丸くする。
そしてうなだれるように、弱弱しく声を吐き出した。
「……まだ淫紋の影響は抜けきってないみたいだな」
事前に言われていた通り、
淫紋自体は1日で跡形もなく消え去った。
でも、だからといって、
何もかもが元通りとは行かず。
今もその影響は色濃く残っている。
あの日を境に、私の性欲は明らかに強くなった。
感度も明らかによくなって、
一回のセックスで軽く5回はイッてしまう。
でも何より大きいのは、
淫らな行為に対する抵抗心が薄れた事だろう。
喘ぎ声を漏らす事が嫌じゃなくなり、
淫語を口にする事にためらいがなくなった。
きっと、根っこの部分が淫乱になってしまったのだと思う。
今だって、こんな公衆の場で平然と卑猥な会話をする事に、
密かな悦びを覚えてしまっている。
「まあでも、悪い事ばかりじゃないと思うよ」
ストレス発散の効果は確かにあった。
下らない事であれこれ悩む機会も減った気がする。
『学校のトイレでけだものえっちしてイキまくった』
なんて事実を全校生徒に知られる羞恥に比べれば、
大半の悩みは些細な事だ。
「まあ、お前がそう言ってくれるならいいんだが」
言いながらも、菫は欝々とした溜息を吐く。
根が親切な菫の事だ、今回の件は後悔に尽きるのだろう。
「うん。全然気にしなくていいよ」
そう。私は全然気にしていないし、
むしろ良かったとすら思ってる。
それに――
――これから菫も、私と同じレベルまで堕ちるのだから。
私は時間を確認するふりをして、
昨日ある人物からもらったメールを読み直す。
『前に聞かれてた霞ちゃん直伝の淫紋について、
やり方を送りますよー。
用法を守って正しく使ってくださいねー。
いや本当に。一つ間違えると
一生を痴女として過ごす事になりますよー?』
愉しみだ。一生痴女になった菫は、さぞ卑猥で素敵だろう。
思わず内股を擦りよせる。
あの日以来乾く事がなくなったおま〇こが、
ぬちゅりと嬉しそうに水音を立てた。
(完)
永水の巫女から淫蕩な秘術を教示された弘世菫。
彼女はそれを、『ストレス発散の一環として』
と称して宮永照に施した。
元々肉体関係にあった宮永照は、
「まあいいか」と軽く受け入れる。
でも、秘術は予想以上に強力で――。
<登場人物>
弘世菫,宮永照
<症状>
・淫紋
・狂気
・異常行動
・性欲過多
<その他>
以下のリクエストに対する作品です。
・淫紋菫照
・ド直球に性的な表現を含みます。
苦手な方や18歳未満の方は読むのをお控えください。
--------------------------------------------------------
朝。お腹に違和感を覚えて目が覚めた。
パジャマをめくりあげる。おへそより下、
いわゆる下腹部と呼ばれるあたりに、
妖しい紋様が浮き出ていた。
ピンク色の鈍い光を放つ『それ』は、
見ていると、なんだかゾワゾワ胸がざわめいてくる。
「……なにこれ」
「淫紋だ。永水の薄墨から教えてもらった」
独り言に言葉が返される。振り向くといつもの顔があった。
なんだ、菫の悪戯か。ほっと安堵のため息を零して、
でも次の瞬間食って掛かる。
「って、何考えてるの」
「ほら、お前って色々と内に溜めこみがちだろう?
何か発散できる手段はないかと考えてたんだ」
「そんな時に、薄墨から淫紋の話を聞いてな。
ストレス発散には持って来いだと思ったわけだ」
今度は呆れのため息が一つ。
一体どんな状況になったら、
他校の生徒と淫紋の話をする事になるのか教えて欲し――
いや聞きたくない。自分の情事が赤の他人に
筒抜けかもしれないなんて考えたくもない。
「まあいいや。で、これにはどんな効果があるの?」
なんだかんだで菫の事だ、
深刻な被害が出る悪戯ではないだろう。
その点では信用してる。
私が受け入れた、そう考えたのだろう。
にやりと不敵に笑った菫は、指を3本立てて見せる。
「効果は3つだ」
「1つ目は『催淫効果』。性的な欲望が肥大化する」
「2つ目は『感度向上』。性的な刺激に対して敏感になる」
「そして3つ目は『理性の麻痺』。
普段なら羞恥心が邪魔して我慢するような行動も
平気で取れるようになる」
「あの子本当に巫女なの?
祭ってるの邪神とかなんじゃない?」
「ちなみに、もう効果は出始めてるはずだ……だろう?」
言われてみて気づく。そういえばなんだか熱っぽい。
そもそも寝てる時からなんだか暑くて寝苦しかったような。
今は初秋、朝は少し肌寒いくらいだ。
にもかかわらず、全身がじっとりと汗ばんでいる。
これが淫紋による効果なのか。
でも、もしこれだけなのだとすれば、
妖しげな魔術を使ったにしては微妙な気もする。
「そう急くな。聞けば、この淫紋は遅効性で、
少しずつ心身に浸透していくものらしい。
そうだな……ピークは夜くらいだろう」
「で、24時間経過したら淫紋は消える。
まあ、今日一日非日常を楽もうじゃないか」
耳元でそう囁きながら、菫がさりげなく
自分の指を私の股に滑り込ませる。
不思議と抵抗する気は起きなかった。
菫は私の秘裂を指でなぞると、驚いた顔で指を引っ込める。
「……前言撤回だ。もうかなり効いてるみたいだな」
私から離れた菫の手。その指先は、
てらてらと粘液で濡れ光っている。
「え?菫、私が寝てる間に触った?」
「いいや。お腹以外はノータッチだ」
わずかに内股を擦り合わせる。
ぬちゅり、粘着質な感触が伝わってきた。
これは相当酷い事になっている。
起き上がったらそのまま太ももから
垂れ落ちてしまうかもしれない。
元々汁気が多い方ではある。
だからといって、普通なら触られてもいないのに
ぐっしょり濡れたりはしない。
いや、この前散々焦らされた時でも
ここまで濡れはしなかったような。
「……まあ、お前なら大丈夫だろう。
私以外は表情わからないしな」
思った以上に効いている、そう判断したものの、
プレイをやめる気はないらしい。
菫は口角を上げたまま忠告してくる。
「一応言っておくが、『もう無理だ』と思ったら
すぐ早退するんだぞ?」
親切なのかそうでないのか。何にせよ、
ニヤけ面で心配されても腹が立つだけだ。
いつもの癖で、咄嗟に憎まれ口を叩いてしまう。
「この程度なら全然問題ない。
菫こそ、そのいやらしいスケベ顔を
ファンの子に見られないように
注意した方がいいよ」
「ほう、この期に及んで喧嘩を売り返すとはいい度胸だ。
なんならこの際賭けでもするか?」
「賭け?」
「淫紋が切れるまでの間、
性的な欲求を抑え切れたらお前の勝ち。
その暁には好きなスイーツを奢ってやろう」
「もう少し具体的に」
「今日一日私とのセックスを我慢する事。
おねだりしなければお前の勝ちでいい」
「……一応聞いておくけど、負けた時は?」
「何もなしでいいさ。私からすれば、
お前がおねだりしてきた時点で
当初の目的達成だしな」
随分と太っ腹な提案だ。それとも、
有利過ぎて賭けにならないとでも思っているのか。
いいだろう。淫紋が何だ。見事跳ねのけて
特大ホールケーキを貪ってやろうじゃないか。
「諭吉が飛ぶ事を覚悟しといて」
宣戦布告。こうして、私の人生の中でも
トップクラスに長い一日が幕を開けたのだった。
◆ ◆ ◆
時計の短針が『11』を指す。
国語の授業、教科書を読み上げる教師の声に皆が耳を傾ける中。
私は一人、時計を見つめ続けていた。
菫に啖呵を切ってから2時間。
そう、まだたったの2時間だ。
なのに、私の身体はもう限界寸前だった。
体が熱い。まるで焼石を胎内に埋め込まれたかのように、
お腹の奥からどんどん熱が噴き出してくる。
湧き出る熱は疼きに変わり、腰がもぞついて止まらない。
全ての感覚が鋭敏になっている。
ただ服が擦れ合うだけで、
肌に舌を這わされた時のように毛が逆立つ。
身をよじれば甘い官能の波がざざざっと押し寄せて来て、
淫らな吐息が漏れそうになった。
快感に意識を食い取られれば、
思考はどんどん淫らな方向に染まっていく。
視界がぼやけ、かすみ、桃色に埋め尽くされていく。
世界の何もかもが卑猥になった錯覚に陥って、
机の下で割れ目をなぞるくらいならいいんじゃないかな、
なんてもう一人の自分が脳内で甘く囁きかけてくる。
(……いや、いいわけないでしょ)
卑猥な事から意識をそらさなければ。
追い詰められた私が取った対策は、
時計の針をひたすら追い続ける事。
カチ、カチ、カチ、カチ。
心を無に。意識を無に。ただ盲目に秒針を追い掛けて、
身体の疼きを意識から追い出して――
「宮永さん?」
意識の外。唐突に耳を殴った教師の声に、
ビクンと全身が硬直する。
刹那、激しい動きが刺激を生み、
官能が全身に鋭く突き刺さった。
「ふぁい゛ぃっ゛……!?」
間の抜けた声。次の瞬間、
どっと笑い声が教室を埋め尽くす。
助かった。
もし沈黙されていたら、確実に気づかれていただろう。
皆が声を出して笑う中、私は一人絶頂に震え。
荒い吐息を漏らし続ける。
笑いがさざ波のように消え去っても、
私の絶頂は収まらなかった。
必死で息を整えながら、せめて、
絶頂した顔は見られまいと、俯いて首を垂れる。
(怒られちゃうのかな)
授業が始まってずっと、『勉強する気ないです』とばかりに
時計をじっと眺めていたのだ。
叱責されても仕方がないだろう。
官能の余韻に脳を痺れさせながら教師の言葉を待つも、
掛けられた声は優しかった。
「体調が悪そうですが大丈夫ですか?
つらいなら授業を抜けてもいいですよ?」
素直に安否を気遣う声。渡りに船だ。
申し訳ないと思いながらも、
素直に休ませてもらう事にする。
正直、もうあそこを弄らないと正気を保てそうにない。
「は、い。朝から体が熱っぽくて。
保健室に行ってきます」
言いながら、お尻を椅子から持ち上げる。
瞬間、『まずい』、そう思いすぐ座り直した。
べちゃり、と明らかに粘性を伴った感触。
間違いない。お尻まで愛液でベットリ濡れてしまってる。
(み、られたかな……見られちゃったかも)
後ろからなら見えたかもしれない。
椅子からお尻が離れる瞬間、ぬちゃりと糸を引いた愛液を。
(……っ)
バクバクと心臓が早鐘のように鼓動を刻む。
ゾクゾクゾクゾクッ。怖気が背筋を伝いのぼってくる。
恐ろしい事にその感覚は、達する寸前のそれに酷似していた。
(ダメ……こんなのでイッちゃダメ……!)
いかにも調子を崩したように俯いて、しっかり大きく深呼吸。
努めて冷静を装いながら、できるだけ低い声を漏らした。
声に潜む淫らさを覆い隠すように。
「ちょっと整理して行きますから、
気にせず授業を続けてください」
「一人で大丈夫?保健委員に付き添ってもらいましょうか?」
「大丈夫です。トイレにも行きたいですし」
教師は納得したのだろう。わかったわ、そう小さく返した後、
教科書の朗読に戻っていった。
張り付いていた視線も霧散していく。
それでもなお、心拍は収まる事はなく。
動揺、恐怖、そして正体不明の高揚を胸に秘めながら、
ハンカチでさりげなく椅子を拭く。
(うわっ、なにこれ)
たったひと拭きでハンカチは駄目になった。
まるで水たまりにでも落としたようにべちょべちょになる。
なのにヌルヌルはまるで取れていない。
(……いいや、ハンカチを敷いてほっとこう)
椅子は諦めてポーチを手に取る。後ろ手に持ち、
すでに大きくシミになっているであろうお尻を隠しながら、
そろそろと席から立ちあがった。
――トロリッ。
股の付け根から『何か』が零れ落ちる感触、
とっさに股をぎゅっと閉じる。
間に合わなかった。愛液がぽとりと床に垂れ落ちる。
(……っ♥)
またも、ゾクゾクと正体不明の高揚に襲われる。
床にこぼれた淫らな蜜。誰かこれに気づくだろうか。
気づいたとして、愛液だとわかるだろうか。
可能性は低い。でも、もしかしたら。
宮永照が、教室で愛液を垂れ流していた事に
気づく人がいるかもしれない。
軽蔑されるだろうか。罵られるだろうか、それとも――
(いけない。頭がおかしくなってきてる)
かぶりを振って思考を打ち消すと、教室を後にする。
ぽたぽた垂れる愛液は、気づかないふりをした。
◆ ◆ ◆
ぬち、ぬち、ぬち、ぬち。
指で陰核をこね回す。
ぬち、ぬち、ぬち、ぬち。
愛液で滑る指をすりつけ、指の腹でもてあそび、
肉の芽を押し潰す。
ぬち、ぬち、ぬち、ぬち。
親指と中指。勃起したクリトリスを指で挟んで、
ペニスをしごくようにシコシコと上下させる。
最後には『きゅっ』とクリを摘まんで潰し、
体をのけぞらせて硬直した。
教室を抜けた私が向かった先。
それは保健室ではなくトイレだった。
性欲を我慢できない。兎にも角にも
まずは発散するのが先決だった。
学び舎で自慰に耽る。無論許されざる行為。
でも罪悪感はみじんもなかった。
むしろ廊下で始めなかった自分を褒めてあげたい。
「はぁっ……はぁっ……♥」
3度目の絶頂を迎え荒い吐息を漏らす。
口から吐き出される息は熱く、
まるで放熱できている気がしない。
視線を下腹部に移す。気のせいか、
朝より紋様が広がっている気がする。
それと、光も強くなっているような。
「いくら何でも…凶悪過ぎるでしょ……♥」
おかげで危うくクラスメートの前で痴態を晒すところだった。
ううん、もしかしたらもう
騒ぎになっているかもしれない。
ベトベトになった椅子は結局そのままだし、
トイレに向かうまでの道のりにも、
パンくずを撒くかのようにわざわざ愛液を垂らしてきた。
退室するまでの反応と紐づければ、
真実を見破る子が居てもおかしくはない。
最悪の事態を想像して身震いする。
それだけでぞぞぞ、と悦びが肌を撫でた。
実現すれば間違いなく破滅をもたらすだろう仮定。
なのに私は、それを背徳の悦びに変えてしまっている。
これも淫紋の効果なのだろうか。
「……も、いいや。菫に責任取ってもらおう」
そうだ。全部菫が悪い。
そもそも、こんなやらしい紋様を植え付けられて
まともでいられるはずがないのだ。
こんな、3回もオナニーしたのに
まだあそこがむずむずして、
クリトリスをいじる指が止まらないなんて、
どう考えても普通じゃない。
(私がはしたないんじゃない。淫紋と菫が悪い)
そう結論付けた私は、もう思考を放棄して、
快楽に身をゆだねる事にした。
◆ ◆ ◆
キーンコーンカーンコーン。
お昼を告げるチャイムが鳴り響く。
気にせず秘部を弄り回していると、
懐に忍ばせていたスマートフォンが鳴り出した。
『〜〜〜♪』
トイレ中に響く着メロ、
流石に全身からどっと汗を噴き出す。
携帯が蜜にまみれるのもおかまいなしに、
通話ボタンに指を押し付けた。
「なに、どうしたの」
『いや、こっちのセリフだ。
お前今どこに居るんだ?』
「トイレでオナニーしてるけど」
『は?』
「だから、トイレでオナニーしてる。
私の教室隣のトイレ、一番奥」
『……今行くから待ってろ』
プツリ。通話が切れたのを確認すると、
再度指を股間に這わせる。
ぬっちぬっちぬっちぬっち。
左指で乳首をいじくり、右指でクリをしごき倒す。
一回軽イキしてびくびく小刻みに痙攣していると、
誰かがドアをコンコンとノックした。
「入ってます」
「私だ、弘世菫だ」
諸悪の根源の登場だ。絶頂の余韻もそのままに、
私は扉のロックを外す。
覗き込むように視線を滑り込ませた菫は、
ぎょっと目を見開いた後、
素早く中に入り扉を閉め直した。
「これ、は……すごいな」
ごくりと唾を飲み干しながら、菫が私をじろじろ見つめる。
まあ確かに散々だろう。制服は肩まで捲り上げられ、
股間も胸もむき出しになっている。
肌は紅潮してピンクに染まり、汗でしっとり濡れている。
乳首やクリトリスは今まで見た事ないくらい
勃起してとがりきっていた。
股間から足に至っては、盛大に漏らしたように
べちょべちょになっている。
「まあ、あの椅子を見たら大体予想はついたが」
「見たんだ?」
「休み時間に入ってからすぐ様子を見に行ったからな。
ああ、椅子は私が処理したし、
周りにもごまかしておいたから安心しろ」
「なんて言ったの?『照は今日発情して、
あそこがヌルヌルになってしまってたんだ』とか?」
「言うわけないだろう。
熱があって汗をかいていた事にした」
「あんなにヌルヌルネチョネチョしてたのに
そんなのでごまかせたの?」
「椅子に直接触れた生徒は居なかったからな。
割とすんなり信じてもらえたよ」
「……ふーん」
最悪の事態は回避された。それは確かに朗報なのに、
どこか物足りなさを感じながらオナり続ける。
「ていうか、止めないんだな」
私に説明する間も、菫の視線は
私の指にくぎ付けになっていた。
視線すらいやらしくて気持ちいいと感じるのは、
やはり敏感になっているからなのだろうか。
そういえばオナニーを見られるのは
初めてだったかもしれない。というか見せるはずないか。
でも、今はその視線すら心地いい。
「今日だけだよ。しっかり目に焼き付けて……」
上体をゆっくり後ろに倒し、貯水タンクに背中を預ける。
足をぱっくりと大きく開き、
見せつけるように腰を上部に突き出した。
「……っ♥」
視線が秘部に突き刺さる。
まるでクリトリスを直接針で刺されたような錯覚すら覚えた。
緩み切った花弁が、自然と左右に開いていく。
くぱくぱと艶めかしくヒクつき始めた。
ぽっかり穴を空けた膣口から、
新たにどぷりと愛液があふれ出る。
なおも菫がつばを飲み込む。その反応に満足しながら、
垂れ落ちる愛液を指ですくい取り、
勃起しきったクリに擦り付ける。
「ほら。すっごいやらしいでしょ。
……エッチ、したくならない?」
「それは『おねだり』って事でいいのか?」
「違うよ。『私が』じゃなくて。
『菫が』シたいんじゃない?って聞いてるの」
「『エッチさせてください』っておねだりしたら、
ここ、舐めさせてあげてもいいよ?」
そのままくいっ、くいっとリズミカルに腰を動かしながら、
両手であそこを弄り回す。
一方の手でクリを執拗にしごいて、
もう一方で指をズポズポ抜き差しする。
いつも菫がするみたいに。
「ほら、いいの?イッちゃうよ?私一人であそこ弄って」
「ほら、見て、私のあそ……おま〇こ、
すごいヒクヒクしてるでしょ?」
「もうイキそうなの。ほら、イクよ?
イクっ、一人だけ、おま〇こ気持ちよくなって」
「あっ、ダメっ、ホントにイク、イッちゃうっ、イクっ……!」
「んっ、イクゥっっ……!!」
自然と歯を食いしばる。
ビクッ!ビクッ!と腰が震えて硬直。
次に体がだらん弛緩する。
脱力感が気持ちいい。力を抜いた拍子に、
ぴゅるっと少しだけ漏らしてしまった。
まあいいや。気持ちいいんだから仕方ないよね。
「はぁーっ……はぁー……っ♥」
ぐったり。体がドロドロと液体化して溶け出していく感覚。
菫に見られているからなのか、
いつものオナニーよりずっとずっと気持ちよかった。
(……でも)
それ以上に、やらしい気持ちが肥大化していく。
肉欲が尽きない。際限がない。
どこまでも卑猥に堕ちて行く。
このまま駄目になり続けたら、
まともな生活なんて送れなくなるだろう。
でもそれが気持ちいい。
菫の方に視線を戻す。痴態にあてられたのだろう、
『おねだり』こそしなかったものの、
頬は真っ赤に上気して、目はトロンと潤んでいる。
そして、まだスカートに隠されている秘部は、きっと――。
「ほら。ガマンできなくなってきたんじゃない?」
ロングスカートを持ち上げて、
露になった太ももに秘部を擦りつける。
絹のように滑らかな菫の肌に、
私の愛液を塗り付けていくと、
菫を支配するような喜びを覚えた。
押し付ける、擦り付ける、塗り付ける、腰を振る。
菫の股も割っていく。
やがて、太ももに菫の『唇』が触れる。
「ほらっ……やっぱり菫も濡れてるっ……♥
おま〇こ、すっごいヌルヌルになってるっ……♥」
「ねっ……交尾しちゃおっ……?
おねだりするだけでいいんだよっ……♥
そしたらいっぱいっ、させてあげるからっ……♥」
菫のおま〇こに足を擦りつけながら、
一心不乱に腰を振る。菫の口から
喘ぎ声を我慢するように吐息が漏れた。
少しずつ菫の腰が動き始める。
やっぱり菫もシたいんだ、交尾。
後少し。後少しで菫は堕ちる。
「ほらっ、言って?交尾したいって?
そしたら、二人で、イケるからっ!」
菫の顔を腕で包むと、唇に吸い付いた。
舌を絡ませて、唾液を注ぎ込んで、唇を貪りつくす。
そして、次に私の唇が離れた時――
――ぽつりと、菫の唇が音で震えた。
「こうび、したい」
たった6文字。そのたった6文字が、私の脳を破壊した。
「いいよっ……!させてあげるっ!
思いっきり交尾、こうび、こうびっっ♥」
「ね、すみれも腰振って!おま〇こ!
もっとおま〇こ擦り付けて!!」
菫は私の指示通り、両手で私のお尻を掴むと、
力任せに腰を叩きつけてくる。
「こうかっ!?」
腰がぶつかる、振動が太ももを通しておま〇こに伝わる、
全身に衝撃、頭まっしろ、視界がてんめつ、
おま〇こは菫に任せて私は乳首をこね回して、
うわなにこれ、すごい勃起してる、くりくりすると気持ちいい
あっ、またおま〇こに『ごちゅっ』てきたっ……♥
「照っ、そろそろ限界だっ……!」
「イクっ♥わたしもイクからっ♥そのままっ、しゅみれもっ、おま〇こしてっ♥」
叫んだ瞬間、菫がひときわ強く腰を打ち付けた。
その拍子に、限界まで膨張したクリトリスが
ごりっと激しく押し潰される。
反射的に背筋が伸び切って、そのまま弓なりにのけ反った。
「あ゛ぁぁ゛ぁ゛あ゛〜〜〜っ!!!」
自然と絶叫が喉を通り抜ける。
全身に電流が通り抜けてはじけ飛んだような感覚。
「あ゛〜〜〜〜っ゛♥♥♥あ゛〜〜〜〜っ゛♥♥♥♥」
獣のように咆哮を繰り返す。
だって、そうしなければ壊れてしまうから。
あまりに暴力的な絶頂が、私の全身を蹂躙していた。
半ば狂気に陥った私は、わけもわからず、
ただ必死に菫にしがみついて腰を振り続ける。
そう、腰を振っていた。絶頂から降りてこれなくて、
気持ちよくて、わからなくて、腰が動いて、
どんどん、どんどん、どんどん、どんどん
「イ゛クッ゛♥イ゛クッ゛♥♥♥」
おま〇こからはびゅっ、びゅっと
断続的に愛液とも尿ともつかない液体が噴き出し、
菫の脚をビチョビチョに濡らしている。
……。
どれほどそうしていただろうか。
体感では無限とも思える時間の後、
私はようやく絶頂から降りてくる。
「あ゛っ……♥ぁ゛っ……♥」
濁った声を漏らし、ぐったりと菫に全体重を預けながら
それでも甘い疼きが全身にべったり纏わりついてる。
ピンクの光が視界に入る。見れば、
お腹の淫紋は今やほぼ胸にまで広がって、
私全体を支配し始めていた。
「……♥♥♥」
私は舌を舐めずると、さらに快楽を貪り始めて――
◆ ◆ ◆
『 告 示
下記の者について、学内における
はなはだしい不純同性交遊を理由として
2週間の謹慎処分とする。
弘世 菫
宮永 照
白糸台高校 校長』
◆ ◆ ◆
数日後。謹慎組の菫と私は、
スイーツ店でホールケーキを貪っていた。
「まったく酷い目にあった」
「悪かったよ。だからちゃんとお詫びもかねて、
こうしてスイーツを奢ってるだろう?」
「これは賭けに勝った分。お詫びは別にちゃんともらう」
「……お前、あれで勝ったつもりだったのか?」
呆れたように肩をすくめる菫。
その様子が腹立たしくて、さらにケーキを追加で頼む。
オーダーの量に目を白黒させる店員を尻目に、
私はさらに言葉を続けた。
「勝ちは勝ち。私の方からはおねだりしてない」
「いや、あれは完全におねだりだったろう」
「菫がシたいならシていいよって言っただけ。
私は菫を誘惑しておま〇こ擦りつけてただけだし」
当然のように淫語を口にする私に、
菫がぎょっと目を丸くする。
そしてうなだれるように、弱弱しく声を吐き出した。
「……まだ淫紋の影響は抜けきってないみたいだな」
事前に言われていた通り、
淫紋自体は1日で跡形もなく消え去った。
でも、だからといって、
何もかもが元通りとは行かず。
今もその影響は色濃く残っている。
あの日を境に、私の性欲は明らかに強くなった。
感度も明らかによくなって、
一回のセックスで軽く5回はイッてしまう。
でも何より大きいのは、
淫らな行為に対する抵抗心が薄れた事だろう。
喘ぎ声を漏らす事が嫌じゃなくなり、
淫語を口にする事にためらいがなくなった。
きっと、根っこの部分が淫乱になってしまったのだと思う。
今だって、こんな公衆の場で平然と卑猥な会話をする事に、
密かな悦びを覚えてしまっている。
「まあでも、悪い事ばかりじゃないと思うよ」
ストレス発散の効果は確かにあった。
下らない事であれこれ悩む機会も減った気がする。
『学校のトイレでけだものえっちしてイキまくった』
なんて事実を全校生徒に知られる羞恥に比べれば、
大半の悩みは些細な事だ。
「まあ、お前がそう言ってくれるならいいんだが」
言いながらも、菫は欝々とした溜息を吐く。
根が親切な菫の事だ、今回の件は後悔に尽きるのだろう。
「うん。全然気にしなくていいよ」
そう。私は全然気にしていないし、
むしろ良かったとすら思ってる。
それに――
――これから菫も、私と同じレベルまで堕ちるのだから。
私は時間を確認するふりをして、
昨日ある人物からもらったメールを読み直す。
『前に聞かれてた霞ちゃん直伝の淫紋について、
やり方を送りますよー。
用法を守って正しく使ってくださいねー。
いや本当に。一つ間違えると
一生を痴女として過ごす事になりますよー?』
愉しみだ。一生痴女になった菫は、さぞ卑猥で素敵だろう。
思わず内股を擦りよせる。
あの日以来乾く事がなくなったおま〇こが、
ぬちゅりと嬉しそうに水音を立てた。
(完)
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椅子のところの場面はこっちまで緊張してしまいましたよ
確かにこんな理由で謹慎処分を受けた事実が全校に知れ渡ったらもう大半のことは恥ずかしくなくなってしまうか・・・
毎度のことながらサイコーでした。
椅子のところの場面はこっちまで緊張>
菫「共感性羞恥って奴だろうか。
ハラハラするよな」
照「無事切り抜けたのでご安心を」
はっちゃんは霞さんに>
初美
「前日談みたいなのもアップしたので
ぜひ読んでみてください―」
霞「ちなみに初美ちゃんは調教済みです」
全校に知れ渡ったら>
菫「むしろファンが増えたらしい」
照「私達の痴態を一目見ようと
ストーキングしてる人もいるとか」
淡「少しは危機感持とうよ」
悪用されることをわかって教えてるでしょ>
初美
「みんなダメになっちゃえば
いいんですよー」
久「カリギュラ効果ね!人は
やっちゃダメって言われるほど
やりたくなるものよ!」
学校で二人を見たものはいない>
菫「まぁ両方痴女になったら
そのうち退学させられるよな」
照「このお話はハッピーエンドなので
安心して欲しい」